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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十七章「海のほうから」

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教育工学の基礎課程/Echo.

【登場人物/三人称】


地球側呼称《元カノ/団長/だんちょー/一尉/一尉殿》

現地側呼称《青龍の女将軍/団長/主》

?歳/女性

:国際連合軍大尉/陸上自衛隊一尉。国際連合軍独立教導旅団団長。『俺』の元カノ。インドネシア軍ベテラン兵士の副長(褐色)、筋金入りの傭兵エルフ(白ローブ)。黒副、白副の二枚看板に支えられ、ドワーフやエルフに異世界人と地球人類が同じ戦列を組む、初の多世界複合部隊「黒旗団」指揮官。

身の回りや書類仕事はマメシバ任せだが、身だしなみや正服や戦闘服などの着こなしはこだわる。





暴力は目的ではなく手段です。


相手を消滅させるのか?

相手を造り変えるのか?


ハンマーで(ノミ)入れるのとまったく同じ。


目標を持ち。

程度を量り。


確かめながら振るいましょう。






【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場プライベートビーチ/砂浜/水際/青龍の貴族】


俺、()()()()怒ってるように見えてる?

・・・・・・・・・・・・・ならば良し。


ここで一句。


―――――春の海、曳航され来る、女体かな―――――


だから曳航した。

「ふぁやぎゃふ」

ジタバタしてる。


だが足掻く手脚は海水や砂を掻くだけ、動けない。

・・・・・・・・・・シャコかザリガニかな?


馬鹿力、支えがなければ、空回り。

筋肉は、酸素が無ければ、只の肉。

波間なら飛沫が飛んで視えやせぬ。


相手の意思を尊重出来る理由

――――――――――相手の行動を制御出来るから。


スッポンは怖いが、ひっくり返せば怖くない。

自分より、強い相手を抑える時の基本動作。

シャコパンチは危険だがネコパンチは可愛い。


だからよし!


手で支えられない様にするため。

ポニーテールはとても便利で使いやすい。

掴み易いわ、引っ張ると顔を水中に出来るわ。


大好きです。


まあ小顔じゃないと見れたもんじゃないけどね。

これは髪をアップにする時の基本基本。

剥きだしになると肌やフェイスラインも目立つ。


それを大失敗している女はけっこう多い。


髪の美しさ。

肌の麗しさ。

うなじや顎下などなどなど

・・・・・・・・・・・見てくれる相手がいないんだろうなぁ。


その辺りは抜かりが無い元カノ。

―――――――――――――男がいるのかと言われたら殺されるが。


姿見ならぬ固定カメラで最低六方向からチェック。

特段の要件(デート)があるとき以外毎日ってんだから、すごい。

そーいうところだけは、感心するやら呆れるやら。


やっぱり感心。

傍で見ていて気持ちいいよね。


ナンパと美容は努力が成果に正比例する数少ないジャンル。

やり方を間違えて反比例した挙句に諦められるのがナンパ。

やり方を間違えて自殺行為で留まれなくなってるのが美容。


傍で見かけて悲しくなるよね。


ソコが出来てる少ない女。

元カノ、数多い長所。

短所の方が多いけど、な。


だからポニテの根元をしっかり掴む。

滑らかな髪を千切らない様。

掴み心地が良い。


肢体を海水に乗せて引っ張り浮かす。

綺麗な肌が傷つかない様に。

浮袋(乳袋)効果で軽い軽い。


だから浅瀬に放る時は持ち替える。

きめ細かい砂地に波打ち際。

首根っこを掴めば楽。

「ふゃ!

――――――――――けほっけほっけほっ」

さて。

苦しそうでよろしい。

まだ終わりじゃないぞ。

これから、これから。



ま、敢えて我慢して逆らおうとしない辺り。

自分が何をしでかしたか判ってるんだろうけど。

反省してるならかるーくすませてしまうか。




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線波打ち際/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族左側背/エルフっ娘】



あたしなら死ぬ。

――――――――――なんかほんとうに要らない感じ。


彼に棄てられるなんて絶対にあり得ないけれど。

彼に放られるるなんて全くあり得ないんだけど。


それも含めて、彼が与えるモノならば

・・・・・・・・・・腹立つ。


心の底から嬉しそう。

咳き込みながら目尻が下がる。

口元なんか緩んでる。


海から至る者たちが()()一人

―――――――――青龍の女将軍。

三日振りで忘れてた()()性癖

・・・・・・・・・・少しは懲りなさいよ!

わざわざ魅せ付つけるみたい

―――――――――見せびらかしてるのよねぇ!


自分だからこんなにいじめられるんだ良いでしょ好いでしょ羨ましいかって自慢顔(ドヤ顔)してるけど、あたし (たち)がそんな目に合わないのは大切にされてるからだし二人っきりにだって日に一回くらいはなれるし内輪でなら弄り倒され撫で転がされるのは日に何度もあるし

・・・・・・・・・・ (あんたみたいに) (まだ最後まで) (意識が続いた) (ことないから) (してもらってないけど)・・・・・・・・・・・・・・・・・・だから羨ましくなんか無いからね!!!!!!!!!!!




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場プライベートビーチ/砂浜/水際/青龍の貴族】


俺がやっているのはあくまでも曳航でしかない。

―――――――――秘密警察風の拷問ではないのである。


「ひくわぁ~」


色っぽい肢体に決して傷をつけない。

人並み外れた美貌や肢体の実力も温存。

もちろん弱点欠点苦手なところはカバー。


心に刻み込む人道的なごうも、躾けなんである。

・・・・・・・・・・・・・学校教育と全く同じで問題だらけ。


俺は良いんだよ俺は!

大切なことは何回でも繰り返そう。


ウソも百万回言えば真実になる、って言うよね。

・・・・・・・・・・・・掌は何度返しても減らない、だっけ。


ともあれ、戦場の拷問とは違う。

拷問じゃないけどな。

判りやすく見せ付けたりしない。


コイツ専用の処方箋。




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線波打ち際/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族正面/魔女っ娘】


わたしはどうしましょう?


羨ましいです

――――――――――邪魔すべき?


可哀想です

・・・・・・・・・・嘆願すべき?


一生懸命お願いすれば、邪魔できるかな?

――――――――――許してもらえない。


一生懸命お縋りすれば、見逃して頂ける?

・・・・・・・・・・赦してもらえない。


それは怒りますよね。

でも嬉しいですよね。


ご主人様は正しい。

だから間違えたい。


ダメなんですけど、糾してほしいんです

・・・・・・・・・・・・・・・・わたしもしたいなぁ。




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場プライベートビーチ/砂浜/水際/青龍の貴族】


俺が喫水線をうつ伏せに進ませた女体はとても元気。

・・・・・・・・・・・・・・・苦しんでるよね?


豊かな双球。

巨大な部位(乳房)

脂肪塊(オッパイ)二つ。


水と脂、どちらが重い?

お陰で肢体が沈まない。


また一つ異世界の理解が深まった。

またコイツにも理解させないとな。


海面上に鼻と口が出ている、辛うじて。

だから、波が口鼻に掛かるようにする。


ファンタジー異世界なのに、物理的法則はほぼ同じ。

・・・・・・・・・・・・・・確かめられてもね?


「ちょちぁケフッ、ひゃ」


つい先ほど水上スキー並みの海上遡航を披露したブツ()

―――――――――――人外の動きをする女体はサメの背びれに見えた。


メインテーマ(JAWS)が聴こえるくらい。


なにしろ砂浜を帝国陸軍銃剣突撃並みの吶喊疾走しやがりました。

―――――――陸軍剣術教範もニッコリな突撃でしたよ無手ながら。


突撃ラッパが聴こえるくらい。


すっげえニコニコしてスプリントしてくるグラマラス美女

――――――――――――――――――日本語の限界に挑戦してるよね。


インペリアル(ダース・ベイダー)・マーチ(のテーマ)が響いた時の共和国兵士並みの絶望感を味あわせやがって。


「ゲホッな!」


周りの女の目が退いてるし。

周りに女しかいないんだがな。

周りの女たちからガン見される。


そらみられるわ。


ダメな意味で

・・・・・・・・・・・・・もしかしてもしかしなくても俺、海から来たりしモノ(元カノ)と同類扱い?


違いますよ

・・・・・・・・・・・・これから貴女たちにすること(プレイ)とコイツにすること(教育)は意味が全く違うから!


解せない

・・・・・・・・・・・・・・・何故に春の陽光を浴びてキャッキャウフフ出来ないのか?


女と、すぐにとは言わんが、子どもとはすぐに、遊んでる頃合いだったのになぁ。


キャッキャとは子どもの声。

ウフフとは女の声。

狙う男を出し抜くのが、俺。

・・・・・・・・・・ここに男はおらんけど。


ナンパのツール(当て馬)は他にもあるから構わんし。


世界の正しい在り方である。

正しくあることは少ないが。

故にエルフっ娘の眼を視る。

――――――――――不機嫌。


ふん!って聴こえてきそう。

そっぽを向きたい、お年頃。

でも俺から眼を離さないが。

・・・・・・・・・・危険はない。


エルフっ娘は優しいからな。

千手で懐に巣した窮鳥が俺。

見逃せないし捨てられない。

――――――――――安全圏。


身内()が自動機銃/砲の射線上なら黙ってはいない。


いつもすまないねえ。

それは言わない御約束。

そう言いきれる御付合い。


面倒見が良いんだよな、この娘。


仲良きことは美しきかな、とは真理。

俺がエルフっ娘を見守ってるから安心。

エルフっ娘が俺を見張ってるから安心。

俺が得してるだけだがいつものこと。


俺以外の見捨て方は後で教えてあげるが。


だから大丈夫。

後は遊んできなさい。

うちの娘たち。


などといって離れてくれたら苦労はしない。


周りを囲む子どもたち。

――――――――――不機嫌です。


水遊びに大騒ぎで乱入されたから無理もないけど、中断を残念がるほどに彼女たちを楽しませることが出来たって事。


俺の自慢がまた一つ増えた。

周りを囲む彼女たち(おねいさんず)

・・・・・・・・・・睨んでる睨んでる。


人目があるところではダメって言ったのにと怒られる時もありますが女子どもの怒りは可愛いしかない、から好し。


それは良い想い出。

これは好い思い出。


人目を憚りようがないからダメっていう前に必ずしゃしゃり出やがる女の不平不満はガス抜きになる、から良し。




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線波打ち際/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族左側背/エルフっ娘】


あたしたちも行ったり来たり。


波打ち際に駆け寄り。

沖合いに走り出て。

波打ち際に付いてく。


青龍の女騎士団(おねいさんず)は筒先を下げたまま構えは崩さず周りを固める。


動くのは?


あたし。

あの娘。

妹分。

Colorfulも。


それは彼が女、って言うか、肢体を拐って行ったから、慌てるわよ。


握り潰し。

突き挿し。

串し刺し。


そこ自分(あたし)!!!!!!!!

――――――――――って言わない我慢がまん。


第一、皆の前で御褒美(拐われる)だけじゃなかったし。


他の女(恋敵)が観てる前で海へ

・・・・・・・・・・棄て、られたんだけど。


青龍の女将軍。

――――――――――彼の、元、女。


()()




湿気と暑さが増していく季節ですがいかがお過ごしでしょうか。

私はもちろんいつも通り。


普通に買い物してます。

二年前から続く日常ですね。

今日も明日も明後日も。


ばかでっかい「マスク着用をお願いします」というポスター(建て前)を嗤いながらショッピング。

もちろんマスクをつけた皆さんからも避けられず、当たり前ですが店員さんの御迷惑にもならず。

だんだんポスターがデカくなるあたりコロナ馬鹿からの風評被害予防ポスターだと判ります。


頭が悪い奴(コロナ馬鹿)が、わたし(ノーマスク)に直接言える訳ないですから。

当然、罪にない店員さんに絡むのでしょう。

お店としてコロナ対策なんかする気が無いから「義務を果たしてます」で追い返す。


そのためのポスター(笑)。


そういえば「コロナで発病した(と主張している)珍しい人」の中には後遺症が一年以上残っている人もいるとか。


恐いですね(笑)。

倦怠感が残るそうですよ?

因果関係とはいったい。


……前後関係はあるみたいですから

「感染時期を特定できない新型コロナで発症した」

というネタトークよりはマシでしょうか(笑)。


さて、街角レポート。





都心部のデパート。

その地下街が五月三十一日付では閉鎖されておりました。

ターミナル駅直結の場所です。


「テナント全店閉店のため」

だそうで。


ギャグかと思った。

「今後も永続的に出店の見込みは無い」

「スペースを管理する経費も出せない」

「ターミナル駅からの導線より以下略」


……言葉もありません。

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