我々は何者であるべきか?/Que sommes-nous ?
【魔法】
『魔法』
:異世界の赤い目をした人間が使う奇跡の力。遠距離の破壊、伝達、遠隔視、読心などが使える。魔法使いを帝国では組織的に養成しており、貴族に準ずるものとして扱われる。
異世界転移後は国際連合により勧誘拉致強要された魔法使いや採集強奪買収尋問人体実験で集められた資料を使って地球側でも研究が素sンでいるが進んでいるだけで仮説を潰している状態。
ただし例外的に自ら志願して国際連合軍に加わった黒旗団に加わった地球人将校たちにより科学と魔法のハイブリット運用の研究ではなく実践が行われているだけではなく拡大している。
※詳細は第382話<魔法と科学が出会ったら:一億の籤>、第383話<科学と魔法が交錯して:素晴らしき新世界/Zombie maker!>ほか色々参照のこと。
D'où venons-nous?
(我々は何処から来たのか)
Où allons-nous?
(我々は何処へ征くのか)
我々って
・・・・・・・・・・私を一緒にしないでくださいませんか?
【SSN―777/バージニア級四番艦ノースカロライナ(SSN-777USS North Carolina)】
『いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
「何処へ誰が?」
「地球から異世界へ来てしまったので片付けたら地球に戻るのが国連の予定ですね」
【砂浜/波打ち際/波間(((シスターズ)))】
「「「――――――――――!」?」#」
【SSN―777/バージニア級四番艦ノースカロライナ(SSN-777USS North Carolina)】
『HP全回復!』
「HP全復旧?」
「HPでいいのでは」
【第七艦隊旗艦ブルー・リッジ(USS Blue Ridge, LCC-19)】
「静止した?」
「時速30Kmで?」
「相対速度60Km」
「作用反作用が等しいものとする」
「交通事故だな」
「ジェットスキーでも十分死ねます」
「動作した?」
【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線砂浜/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族左側背/エルフっ娘】
あたしたちは代わりに傘を拡げた。
ちゃんと。
キチンと。
間違いなく
・・・・・・・・・・彼を護るよりも先に。
傍らに置かれた傘。
天幕代わりのソレ。
彼のモノを傷つける訳にはいかないもの。
――――――――――そして聴き知った轟音。
初めて聴いたのはさっき、だけれど。
波打ち際の手前。
勢いを殺す刻の轟音となれば察する。
判っていれば驚かない。
大きな音には慣れてるし。
青龍の貴族と暮らしていれば、ね。
竜殺しだけでも凄いけど。
青龍が使役するのは、風を砕く魔物ばかり。
ちぬーくさん。
大隼。
大胡蜂。
彼みたい
――――――――――叩き潰して使役する。
傘を突く衝撃。
瞬く間もない砂嵐。
あの女が両の脚が、砂を抉ったから。
人の脚で踏み固められていない柔らかな砂地。
小山を造る勢いで弾いて跳ばして勢いを停めた。
左右、侍る女二人に砂塊をぶつける性格の悪さ
――――――――――恋敵に嫌がらせを忘れない。
そう、嫌がらせ
・・・・・・・・・・絶対に殺せない、か。
あたし《たち》を傷付ける訳にはいかない、と。
――――――――――なんかまけてるきがするわ。
砂を防いでみせたとて、溜飲は下がらない。
むしろ、まだ斬ってない、のがおかしい。
あたしだって傷付ける訳にはいかないから。
【SSN―777/バージニア級四番艦ノースカロライナ(SSN-777USS North Carolina)】
『場が暖まって来ましたね』
「一触即発って言うんです」
「爆発寸前なら間違いなく」
【第七艦隊旗艦ブルー・リッジ(USS Blue Ridge, LCC-19)】
「痛みは感じていない」
「生きてるだけで凄い」
「あ~彼女?は、あの衝撃を全て、どうやったのかはともかく、自分の肢体だけで受け止めたよな?」
「砂と海水に叩き付けながら」
「体を砂水に叩き付けながら」
「全身運動、動かしていない部位がない」
「反射的動作がなく意図的なものだ」
「痛みがあればラグが生じる」
「負傷を庇っている様子はない」
「そんなことより何故動ける!」
「魔法です」
「今度は魔法か!」
【SSN―777/バージニア級四番艦ノースカロライナ(SSN-777USS North Carolina)】
『物理的にキャビテーションを起こす異世界種族もいるのに』
「魔法で人体構造を超越する地球人類も居てしまうんですか」
「あそこに」
【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線砂浜/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族左側背/エルフっ娘】
あたし、自分で思っているより、凄い
・・・・・・・・・・しっとふかい。
斬れば良かった。
斬らずに済んだ。
――――――――――まだ、斬れない。
彼は褒めてくれるかしら?
――――――――――あたしの頭は空白になり彼の視線で、半分くらいは、正気に返った
・・・・・・・・・・ぜんぜんダメじゃない!
とても自慢できない姿を視られちゃった。
―――――――――――――いつものことだから余計に堪えるわ。
彼がのまれる刹那の視線。
なにもかも曝けだした女を貫く姿を魅せつけながら。
あたしに、だけじゃなくて青龍の女騎士団長にも。
俺にかまうな任せたぞ皆を、って
・・・・・・・・・・任されたけど!!!!!!!!!!
絶対に任せるためだけに視たんじゃ、ない。
あたしを視る、彼の視線。
いつもいつも、隠ってる。
あたしを揶揄う意地悪が。
すっごく、タチが悪い。
愛情や情欲。
敬意や信頼。
あと意地悪。
意地悪だけなら泣いて喚いて甘え返せる
・・・・・・・・・・意地悪だけなら、いいのに。
よ~~~~~~~~~~く、見えるように理解出来るように悔しがらせて後で弄りまわして苛めて責めるために彼が他の女を抱きしめると理解させるために良く視ておけと、あたしを視て
―――――――――――――――――――逃避を許してくれないんだから!!!!!!!
だから正気半分でも十分に対処出来た
・・・・・・・・・・面白くはない。
イジワル以外、納得はする。
あの娘たちの安全、理解出来る。
貴男の意図には賛成してる。
だから、あたしの刀身が剥き出してる
・・・・・・・・・・肢体は正直、よね。
あの娘。
妹分。
二人と一緒に遊んでいた青龍の女騎士たち。
二人はその青龍の女騎士たちに囲まれてる。
一気に密度を上げて壁を造った騎士たち。
丸腰だからこそ、妹たちを内側に隠した。
隠すのは護りの初手。
盾になるのは最後の手段。
危険に気付かれ無ければ襲われない。
危険に気付かずに済めば怖がらない。
観えない。
視せない。
気付かない
――――――――――のは、あの娘。
空気を察して無視
・・・・・・・・・・してるのは、妹分。
Colorfulは呆然としたまま。
でも青龍の女騎士たちに囲まれた。
見知らぬ姿を観れば退く。
逃げ出すな、は主の言い付。
背後に誘い込むのは容易いこと。
あたしは耳を澄ませる、欲されるままに
――――――――あの女たちも、彼に求められている、のかしら?
【SSN―777/バージニア級四番艦ノースカロライナ(SSN-777USS North Carolina)】
『知りたいですか♪︎』
「教えたいんですか?」
「知りたいですけど」
『魔法だけじゃないんですよ?』
「魔法ではあるんですね」
「治癒魔法だけではダメですか」
『その心は?』
「魔法は再生でしょう」
「元に戻すのですから外傷、外部要因による身体損傷を回復させることに向いている」
『反面、疾病に治癒魔法は効かないですけど』
「症状というのは大抵が身体の機能、その暴走」
「発熱、下痢、痛み、嘔吐、発疹、潰瘍、免疫反応全般
・・・・・・・・・・数え上げればキリがありません」
『生物は健康を守るために発症しますよね』
「だから医療では症状を治したりはしない」
「原理原則は一般的に理解されませんけど」
『動物は病因に対抗するために病気になる』
「病因を滅ぼす前に体力が尽きれば死ぬ」
「ダメージ・コントロールで沈没、と同じ」
『そんなことあるんですか?』
「爆発を防ぐために注水して沈没」
「よく在りすぎてありふれてますけど」
『なら治癒魔法も判りやすいですね』
「破損は塞げる」
「火災は消せない」
『発症してから生理機能を正常化すれば、ますます症状が悪化しますね』
「本来であれば生理機能を維持するための体力消耗で症状が治まるのに」
「船体が折れかけてるのに全速前進」
『どーなります?』
「折れます」
「沈みます」
『魔法の原理はそんな理解で良いです』
「なら治癒魔法だけで十分じゃないですか」
「加速を留める為の反加速を受け止め」
『人間の肢体は脆弱ですからね♪︎』
「骨は折れ筋は裂け腱は切れ肉は潰れる」
「それを治しているのではなく?」
『舞台袖に引っ込めたら興醒め』
「立ち直らせるのではなく」
「座り込ませない」
『折れる前に接ぐ、裂ける前に繋ぐ、潰れながら増やして溢れる前に塞ぐ』
「一兵士単位でダメージコントロール?」
「着ぐるみを補修しながら演じさせるヒーローショーですか」
『破壊と再生、完全同期』
「ある意味で不死者なのでは?」
「どのような意味でもソレでしょう」
『少しでもずれたら御仕舞い』
「魔法はそんなに便利なのですか」
「それならもう少し苦戦しています」
『魔法は魔法使いの知る範囲しか効果がありません』
「知ってることであれば操作出来る?」
「だから科学知識を与える、と」
『パチパチパチの80点』
「・・・・・・・・・・!」
「――――――――――あと20点はまったくわかりませんね」
ちょくちょく考えてしまいます。
「このお店に務めていた人はどうしているのだろうか?」
ちょくちょく目にしてしまうので。
さて余談。
阿呆が馬鹿を広める為に間抜けに振舞う今日この頃。
コロナ対策をなし崩しに誤魔化そうと皆さん一生懸命だ(笑)。
もちろん真性の馬鹿がいるから責任逃れに必死です。
そんな阿呆の、最近のお気に入りは「戦争」です。
前にも書きましたね。
忘れぬようにもう一度。
全部ウクライナ戦争のせいだってよ(笑)。
戦争って便利な言い訳ですね。
前にもネタにしましたが繰り返さないと忘れられそう。
様々な物価上昇やらが
「2月までは起こるか起こらないかわからなかった」
戦争のせいだそうで。
会計年度変わりに合わせて値上げするって発表してたよね。
ここ二年以上スーパーの棚に注目していなくても判ること。
これから起こる小麦の収穫減少の前に高騰してるなら先物市場のせいだと思うんですが。
因果関係はおろか前後関係すら無関係なのはコロナ対策の特徴です。
「経済破綻はコロナ対策のせいじゃなくて戦争のせいだからどれだけ日本人が死んでもボク悪くない」
霞ヶ関は、いつも同じ言い訳。
いやまあ
「死んだのであり殺していない」
ってのは逃げられなかった殺人犯
の基本トークですが。
「殴り続けたら死んだ」
「刺し続けたら死んだ」
「コロナ対策を始めたら死んだ」
殺意は無かったボク悪くない……経済が破綻したら死人が出るなんてわかるわけないじゃないですか(笑)。
別に日本だけの状況じゃありませんからぜひご心配ください。
英国政府大本営発表も同じノリ(笑)。
いやいやいやコロナ対策中にコロナ対策責任者が宴会してとっても元気、って万国共通な御約束をなされたジョンソン首相ですからね。
「経済破綻はボクが奨めたEU離脱のせいじゃないコロナのせいだ」
お、おう(笑)。
「嘘を百万回繰り返せば真実になる」ってならなかったのは誰だったか。
まあ無関係な戦争の方がマスクよりややマシです。
どっちもニュースとやらは読むのも観るのもきついですが。
やっぱり日本語が使えると無理があります。
「ロシアの弱体化」
いやソビエト以後に強かった時代ないから。
デフォルトなんかフツーだから。
日本経済新聞を読んじゃうような馬鹿じゃないとなかなか思い込めない世迷いごと。
TV新聞を眺めるのに耐えられるのは、相当な精神力が要りますねぇ。
……やったことから推測ですけど。
頭の悪い奴を釣るために流行りの話題を盛り上げる姿勢にはぜひ石を投げたい。
失敗しかしない無能のくせに保身と自己正当化妄想だけ極まってるって。
いや科挙から始まる試験官僚制ってそーいうもんですけどね。
では彼等「訓練された無能」による「約束された馬鹿」調教を応援する為に日々コロナ対策無視しないといけないので作品の更新スケジュールが乱れることの御知らせでした。




