長耳を澄ませば/keep rebooting myelf.
【用語】
『記者会見』
:明治以降に成立した日本の奇習。取材を「当事者に質問すること」と思い込むくらいのアレな輩がよくやる。偽証罪も無ければ弁護士の同席すら無い状況で尋ねられて事実を答える利害関係者が何故あり得るのか?……などと考える必要はない。なにしろ与太話を流布した場合、報道企業と官庁は責任が無いことになっている。「○○がそう言った(ように聞こえた)/発表した(ように感じた)/書いた(ように見えたけど字は読めない)」と報じただけなんだから責任はなく、信じた馬鹿が阿保なのだ。普通の企業に例えれば製品サービスの有用性どころか安全性まで顧客ユーザーの自己責任と言い切るようなもの。それを日本でだけは報道の自由って言うらしい……日本以外の先進国では報道内容の信憑性を検証して保証する義務があります。だから手遅れになった後に「大量破壊兵器は存在しないと開戦前に報じるべきでした」と終戦後に報じたりしますが別に存在しない罪で銃殺にされた冤罪の戦争犯罪者が救われたりはしない。それすらしない現代日本の特殊法人の場合、発表=記事報道なので発表する相手に従わないと報道出来ない。だってググったりしないので教えて貰わないとわからないし、発表してもらえないと「○○が言ったと書いただけだからボク悪くない」と言い張れなくなる。だから日々お役人様を接待して記事ニュースを貰い公共広告経由で税金を恵んで貰って暮らしてるんだから貰ったネタや金の検証や批判なんて失礼なこと出来る訳無いじゃないですか。
コレどう描写してもスターリニズム国家のノーメンクラトゥーラ。大丈夫、官僚機構と一緒で明治以来まったく変わらない手法であり、まだ一回しか日本を滅ぼしたことはない……って財務省が言ってるから、わたしは悪くない。
何を訊く?
ソレが事実と何故わかる?
判らないことを聞くのは命令されるとき。
解っていること訊くのは尋問するとき。
聴け。
――――――――――反応を。
訊け。
――――――――――確かめろ。
聞かせろ。
――――――――――状況を。
相手は嘘吐きだ。
相手は無知だ。
相手は無自覚だ。
なぜ答えを教えて貰えるなんて思えるんだ?
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場/砂浜中央/青龍の貴族】
俺が待つのは記者会見本番、雑誌スポーツ新聞週刊誌ときてジャーナリスト。
本番はジャーナリスト。
事前に調べあげ辻褄を合わせた情報を聞ける。
質問自体が貴重な情報。
・・・・・・・・それが正確なのか、それはまた別だが。
事情通の間で何が信じられているのかは判る。
そして質問は問いかけに終わらない。
その認識は周りに拡がる。
視聴者はそれを前提にする。
問われた相手はそれに合わせる。
相手、議員の受け応えが一番重要。
――――――――――答えとされている内容じゃないぞ?
いやまあ言葉にも、意味はあるが
―――――――――――なにを信じさせたいのかは判る。
それを把握しないと、なぜ信じさせたいか解らない。
――――――――――――回答から式を導けたらいいな!
理屈の上では出来ることは必ず実現される、と言う。
表情に声調。
タイミングにロジック。
傍らの秘書の反応無反応。
前回までの同項目に差異が在る無し、どの程度。
・・・・・・・・・・俺みたいな素人でも判る。
ある程度はね。
毎回観てればね。
心持ちくらいはね。
自信持ちすぎ?
自分が振り回されてないか、注意が必要。
そこら辺は前座でウォーミングアップ。
あしらわれる姿を観て自戒自戒。
前座はそのために居る。
スポーツ新聞。
週刊誌。
雑誌。
程度の差こそあれ、自分たちで調べなきゃならない人たち。
専門性には劣っていても、辻褄の合わせ方は知ってる。
演出にはテンプレートがあるから中身を見分け易いし。
権力権威の逃げ道がないから事実でしか身を護れない。
完成された後天的無能でなければ事実を組み合わせるだけで事象が判る。
それでも時々潰されるから、緊張感がある。
何を載せて霞ヶ関の責任に出来る下請けとは違う。
業界ヒエラルキーの最下層が一番、使える。
そこまでたどり着かない時間が今なんだが。
―――――――――前座の開始のさらに前が半日続く。
全く無駄じゃないけどね。
・・・・・・・・・・どれほどの愚行徒労からでも探れる俺スゴイ!
月に一回の記者会見、改めて授業。
――――――――――マスコミヒエラルキー最上位。
一番高い給料を受け取り。
何もかも経費で賄って。
常に取材相手と飲み食い。
利益背反って知ってる?
・・・・・・・・・・わけないですね日本語だもの。
ただ今ソレが大活躍。
最初は講義と呼ばれてた。
授業と呼ばれ始めた。
御説教と言われ始めてる。
記者会見の最長時間がコレだよコレ。
質問数ではなく質問者、会見参加者の多数は記者クラブメンバーだからなぁ。
・・・・・・・・全国紙にTVの政治部社会部論説委員。
有名な政界の黒幕が記者会見となれば、観たい訊きたい知りたい。
異世界転移以後レイオフ自宅待機実質失業者ばかり。
暇人はたくさんいるから、情報産業は大盛況。
忙しくなったのは自衛官と学者と娯楽産業だけって。
とあれば参加者が日本国憲法上の権利を持つ人無制限ではまずい。
公知の黒幕が過労で死ぬか。
――――――――――基礎疾患持ちで有名。
周知の黒幕がテロリストに殺されるか。
・・・・・・・・殺す意味がある戦後初の日本人政治家。
大衆化した黒幕の支持者と反対派が殺し合うか。
――――――――――これが一番有りそう。
だから会見参加は、ジャーナリストに限られた。
だから、日本の新聞TV等々の大挙参加。
だからおまえらはジャーナリストじゃないって。
なにしろ取材とは利害関係者に話を聞きに行くことだと疑わない輩。
利益背反って知ってる?
音は知ってるんですか!
意味の調べ方知ってる?
・・・・・・・・・・繰り返し。
誰から教えて貰わないとニュースを創れない輩を、人類一般でばジャーナリストと呼ばない。
偵察とは敵軍の出来るだけ偉い人に現状と予定を聞くこと、って考えるような訓練されたマヌケ。
いや、反復訓練ってのは思考力判断力認識力を奪うためにあるんだけどさぁ。
そんなところに普通の日本人をぶちこんだら、目立ち過ぎる。
しかもソレが日本の新聞TVのプレスカードをもっていたら。
宇宙人かスパイか自分がじゃーなりすとだと思い込んだ狂人。
言わなきゃ判らない相手には言っても結局は解らない。
言葉の定義を理解する前に発していたら言葉じゃない。
それは鳴き声や物音と変わらないだろう。
大気の振動に反応しているだけの動植物。
それが人間だとは普通いわれないだろう。
じゃーなりすとはJournalistと音が似てるだけ。
記者会見開始当初は先着順に発言出来たが、今は記者クラブ所属者から開始。
つまりは大手新聞記者やTVレポーター。
政治部社会部から始末され芸能が最期。
追及どころか質問っていうか。
そもそも日本語が書けない読めない話せない。
時間の無駄。
だから記者クラブ関係者の対応は最初に片付けられる。
十中八九、叱られるところまでいかない。
資料の探し方や調べ方を教えられるだけ。
日本の記者会見は作文教室だから普通か。
事前に取材が判らなきゃ、せめてググれって話
・・・・・・・・・・・・日本のじゃーなりすとだからね仕方がないね。
つーか、戦争中に戦争を始めた戦争指導者に何を訊いてもいい、って時に義務教育ってなんでしょーか。
日本でジャーナリズムを謳っている企業関係者は、言いたいことを言って撮りたいものを撮ったら帰る。
政治部社会部の記者は普段と違って官僚役人に記事を書いてもらえないから自分で書かないといけない。
そら時間がかかるわ。
早く帰えらないといけない。
みんなで作文。
みんなで口裏合わせ。
みんなで同じ文章を作成。
最後は霞が関の名無しが承認。
日本語使えない奴が日本語でやるんだぜこれ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日本語以外が使える訳でもないんですけどね。
早く来て速く帰るってサラリーマンの基本ですが、残業続きで御気の毒。
ノイズと障害物が無くなってからが記者会見。
海外、フリー、ネットなどのジャーナリストが質問に入る。
追及、という言われ方もするが確認だよなぁ。
事前に調べ上げ纏め上げた情報を基に責任者の認識と照らし合わせをしてるだけ。
これを日本では追及と言います。
明治以降ではそうなりました。
夏目漱石もびっくりです。
俺の知ってる日本語とは違うんだけど、俺は義務教育をさぼってないから仕方がない。
【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線砂浜/青龍の女騎士団半円陣中央/青龍の貴族の膝先/エルフっ娘】
あたしが聞いていていいことじゃないことだけはわかるわ。
たかだか領民の小娘、って自覚は日々常々思い知らされてるし。
あたしが解らないなりに判っていることを彼も皆も知ってること。
そこが一番、解らない。
取るに足らない使用人。
視るまでもない屑拾い。
相手に足りない愚か者。
その類から話が漏れること。
多くは無い。
少ないだろう。
だけどある。
だから注意を払うが常。
女中頭や番頭。
執事長やメイド長。
女官長や侍従長。
必ず複数、男女別けが多いけど、それとは限らない。
性別。
氏族。
母語。
人間関係が重ならなければいい。
報告で観察を習慣づける。
告発で酬いられると教える。
連座で報いられると知らしめる。
管理する者が監視して、管理する者が監視されて。
仕える者に聴かれないようにはしない。
仕える者が聴かないように気を付ける。
仕えられるようにするのは、主が嗜み。
それでも殺して殺される。
なにに青龍と来たら!
これは彼の性癖とは別ね?
内容が内容ですもの!
あたしが今、聴いているのは青龍というモノを何一つ知らない者に対する優しい助言。
だから、あたしにも判り易い。
判らないところは彼に訊けばいいし。
青龍は、彼だけではないけれど、優しい
見下してはいても見下したりはしないのよね。
すぐ殺す。
すぐ壊す。
すぐ滅ぼす。
消すことは気にも留めないのに与えることにも躊躇が無い。
だから教える。
訊かれたから、と。
言葉以上に補足まで。
それを信じるなというところまで。
しかもこれ、青龍の宰相、の声よね?
偶に元老院や軍議の声が聴けるけど。
青龍の公女と通じるけど似ていない?
教えて導くことに慣れきった導師のような声。
聴いてる側は青龍に征服された土地の者よね。
声に籠るのは支配されたばかりの旧支配者の声。
畏怖と服従、虚勢と反発、媚へつらいに恥じらいと。
あたしには関係ないけれど、何度聞いても不愉快。
負け犬の声。
動く死骸のうめき声。
征服された者の声じゃないわ。
滅ぼされる前。
自滅するとこうなる。
そんな者の相手をしてあげてるのは何故かしら?
あたしたちのような征服地の領民に反抗を期待してるのはわかる。
いっつも隙を見せて誘いながら、備えも怠らないものね。
背中を平気で預ける割に殺されても対処できるようになってるし。
誰も彼もが戦う相手、そう視てるのが青龍の性癖。
・・・・・・・・・・そう視えないなら歯牙にもかけないのが、青龍の性癖。
彼はそう。
青龍の公女も。
なら青龍の首長は?
―――――――優しさ?―――――――
訊いてもいいのかな。
ついでもあるし、確かめておこう。
あたしはついでのついでで彼の脚にあたるように手を伸ばふぃぁん
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!
二年でコロナ対策は終わると予想していたんだから「終わり始めた」でも間違ってないのである!
《大本営発表》
いや、徐々に縮小して無かったことにしつつ御立派な歴史書に「偉大なる勝利」を書き連ねるだろう、とは思ってましたけどね。
なかなか軌道にのらなくてヤキモキしてましたよ、ホント。
まったくもってウクライナ戦争にどれだけの指導者が救われたか。
……そんな間抜けを産まれさせた自責はあります。
スターリンの置き土産が火を吹いてロシア軍の侵攻を招いたのが十年前。
親露、ってか、西欧とロシアを両天秤にかけていた政権が内乱で転覆。
全面戦争に向けてアクセル踏んでましたがウクライナで穏健派が台頭。
まあ普通に計算すれば、お互いにそこ以外の落としどころは無いしな。
……これで終わると思ってた。
十年間絶えず変わらず戦闘は続いてましたけどね。
まさか2020年にバルカンを全部NATO色に染め終えて刺激した後でわーざわーざロシア軍の増強が続いてるのにそれを発表して非難し続ける英米NATOが必ず文末に「絶対にロシアと戦わない」と繰り返し繰り返し宣伝しつづけるなんて思わなかった!
「カルタゴ滅ぶべし」の真逆。
コイツラ頭おかしいのかな、と思ってはいましたが。
普通は口先だけでも逆のこというよね。
境界線上に軍隊集めて演習始めるよね。
なんだったら将官クラスを居座らせる。
批判は買うけど別にリスクは無い。
悪口は言われるが戦争にはならない。
選挙で負けても人は死なない。
コロナと同じ構図ですね、コレ。
……陰謀があったらよかったのに。
責任を取りたくないことだけは一貫しているコロナ世代の指導しない指導者たち。
失政の責任を逃れるためにコロナに飛びついたようにウクライナ戦争に飛びついただけ。
危機を煽るが対応はできない。
危機が収まったら吊るされる。
意図も計算も考えもなく、願望と期待と欲求に流される。
ボク悪くない。
ボク決めてない。
ボク何もしてない。
何も悪いことをしていないのに何で責められなきゃいけないんですか!
……マジでこう言える奴いるんですよ。
ロシアもウクライナも、いい面の皮ですね。
弱小国家の宿命ともいえますが。
「大国にとって戦争とは内政問題である」
と宣ったのは、さて誰だったか。
他人事ではないですね。
「コロナ過だから仕方がない」
が
「ウクライナ戦争だから仕方がない」
に変るだけ。
「ボクたちは絶対に何一つ失敗してないし産まれた時から死ぬまで無能じゃないし同胞がどれだけ苦しんで死んでもボクが悪い訳じゃないから他の誰かがすべて悪い」
聴かされる身にもなれ(笑)。
ホント「世界に陰謀が無い」のはなぜこんなに絶望的なんでしょうね?




