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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二章「東征/魔法戦争」

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72/1003

青龍の統治

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします


一人称部分の視点変更時には一行目を【語る人間の居場所】とします。

次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。

以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)



【登場人物/一人称】


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢》

現地側呼称《妹分/ちいねえ様/お嬢様》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。



【登場人物/三人称】


地球側呼称《神父》

現地側呼称《道化》

?歳/男性

:合衆国海兵隊少尉。国連軍軍政監察官。カトリック神父。解放の神学を奉じる。


地球側呼称《三尉/マメシバ/ハナコ》

現地側呼称《マメシバ卿》

?歳/女性

:陸上自衛隊三尉。国際連合軍独立教導旅団副官。キラキラネームの本名をかたくなに拒み「ハナコ」を自称している。上官の元カノが勝手に「マメシバ」とあだ名をつけて呼んでいる。



地球側呼称《頭目/お母さん》

現地側呼称《頭目》

?歳/女性

:太守府の有力都市、港街の裏を取り仕切る盗賊ギルドのボス。昔エルフと恋に落ち、ハーフエルフの愛娘がいる。



【用語】


『港街』:太守府の最大貿易港。領内で首府に匹敵する価値を持つ。盗賊ギルド、貿易商(船主)、参事会がしのぎを削る。


『盗賊ギルド』:港町の利権を牛耳る最大勢力。ヤクザ。




――――――――――衛大臣は参議院防衛委員会にて野党側の『魔法による安全保障上の脅威にどう対処するのか?』との質問に対し『なにもしません』と答弁し、委員会は紛糾、休会となりました。――――――――――



『あー具体的に、とのお声を頂戴しましたので、まあ、過去の事例を引きますと、春になると時々隣接地域より打ち上げられた、ミサイル花火のごときものでございまして、R-15ともうしますか、義務教育以後は色んな意味で多忙なために、論評する暇、あ、もとい、意識する時間的余裕がなく・・・・・・・・・・・・・・ああ、失礼しました、先生方の趣味を揶揄する意図はございません・・・・・・・・・・・考古学、いや、21世紀にあれですから、数日前から燃料注ぐってそんな時代があったと聞いて驚き、まああれな、博物学的な価値はまあ、文部科学大臣に、ああ、ミサイル、という表現を暖かく見守るかどうかは外務大臣に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あーわかりますわかります、つまり、まあ、我が党にはミサイル花火を気にかける議員はおりませんし、会議したり警報をだす暇人、趣味人も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いえいえ、他の政権を揶揄する意図は無論なく、過去の事例をもとに、一般常識を』



以上が防衛大臣の答弁でした。


――――――――――――――――――――経団連会長は政府の経済政策を批判し次のように語りました。


『実質失業率が40%を超えている現状を政府は理解しようとしない。

戦争はますます悪化している中で、国内産業への生産抑制が続いている。このまま進めば前線は物質不足で崩壊し、銃後は経済恐慌で破綻する。

すでに国家経済の衰退は始まって国民生活に深刻な影響がでている。

国内企業を排除する国際連合の方針を、兵器弾薬を備蓄のみで賄うなど非現実的方針は今すぐに撤回しなければならない!これは前線の声である!』


これに対し政府関係者は回答を避けております。


さて、次のコーナーは週末のお出かけ情報。佐々木レポーターです。


『佐々木でーす!今週は嘉手納宇宙センター他全国で、毎週打ち上げられているロケット打ち上げ見物の話題です。人工衛星復活の下準備!という難しい話は抜きにしても、大変な迫力です。予約も費用もかかりませんが、最近、観光化がすすんでおり、宿泊の手配はお早めに!』


《NHKニュース/朝七時放送開始直後の番組から》




【太守府/港湾都市/北街道/北岸地区と港湾地区の境目/避難所中央】


「ご領主様がお望みだ――――――――――!!!!!!!!!!」


朝。日の出後。あたしはフードを目深に被り、少し後ろから観察していた。


怒声を上げた男。

人々の前に立つのは、使い込まれた革の防着に身を包んだ巨漢。拳だけで人を殺せる、そんな類い。

周りを固めるのは屈強な、そして明らかに血に慣れた男たち。

防具か鎧の一部をつけ、棍棒を打ち鳴らす。


人々は顔を伏せ音をたてない。


「聞け!聞いた者は聞けなかった者に伝えよ!!ご領主様は同じ事をお話にならん!!!」


丸太のような腕を振り上げ、皆の注目を集めた。


「ご領主様は我らの数をあえて減らすおつもりはない!!!!!」


――――――――――いまは。

と、あたしは心の中で付け加えた。


「ご領主様のご意志だ」


ご意志、ね。

ご命令と言わないのは、誰かの入れ知恵?なにしろ青龍の貴族はほとんど何も命じない。皆が、青龍の騎士や僧侶、役人を含めた皆が、彼の意志を推測して動く。


だから、ご意志(を推測した)なら間違いにはならない。

ご命令、と言えば殺される。青龍の貴族、その命令を捏造すれば本人だけじゃすまない。


「食え!!!!!!!!!!」


街に響いた。


「腹一杯食え!」


大男の背後には青い旗が並んでいる。青龍の旗のように白抜きで細工してあるものじゃない、単なる青い布を槍に縛ったもの。


「粥を!パンを!!肉を!!!腹一杯食え!!!!!」


青い旗の先には女達が、屈強ではない男も働いている。


「食え!!!食ったら休め!!!!そして働け!!!」


食べた後は休め、か・・・・・・・・・・・夕べ、青龍の貴族が館の奴隷にかけた言葉。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もうこんなところまで広まっている。


「働け!家が壊れた者は家を直せ!!家が焼けた者は家を建てろ!!!店を直せ店を開け!!!!道を片付けろ!!!!!目についた相手を手伝え!!!!!!手伝いを頼め!!!!!!!資材も道具もいくらでもあるぞ!!!!!!!!!!」


皆がぽかーんとしている。


「怪我人病人は全力で寝ろ!!!!爺婆は死力をつくし面倒を見て見合え!!!!!!」


内容が内容なのに、言い方が叩きつけるような命令口調。


「ご領主様のお役にたて!!!!お役にたてるようになれ!!!!!!」


大男、そして明らかに凶状持ちな男たちが、怒鳴った。


「始め!!!!!!!!!!」


避難民が慌てて走り出し、青い旗に並ぶ。男たちが列に並ばせ食事を受け取らせる。

肉ばかり、パンばかり、塩ばかり?デタラメだが、受け取った者同士で交換を始めたから、いいのかしら?


別に怪我人病人にスープとパンが渡されている。

動ける者や、老人は鍋や籠、椀の山を押しつけられているわ。こちらもまあ、パンだけだったり、スープの椀で手がふさがったり、デタラメだけど・・・・・・・・・・・・・・少なくとも不足はしていない。


「さっさと食え!さっさと飲め!!さっさと休め!!!さっさと働け!!!!さっさと寝ろ!!!!!!」


えと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・言ってることは、わかる、けど。

棍棒をもち巡回する荒くれ者たち。

・・・・・・・・・まあ、休む気にだけはならないわね。


「キサマー!!怪我人のくせに何を歩いとる!!!怪我を続けるとはご領主様への反抗か!!!!!」


あ・・・・・殴られて天幕に引きずられて行っちゃった・・・・・・・・・・・・・・・・。



ここは北岸の避難場所。

周りは家を失った、安全に暮らせなくなった住民。


「余計なことを考えるな!!ご領主様は食えとお望みだ!!!麦粥にパンを浸けて食え!!!!急げ!!!!!!!!!!」


こいつら、怒鳴り散らしてるのは、盗賊ギルドの愚連隊。

今まで避難民の扱いは、武装船員達がやっていたのだけど・・・・・・・・・・・・・・・・船員や船職人は夜明けとともに港湾地区へ。


船員たちは出航準備。しばらくは港一忙しい。避難民の世話に関わる気はない。


治安維持、というか、威嚇と狩り出し、殴り倒すか殺すかって連中が避難場所の管理に回された。

まあ、治安はかなり回復したから余ってるんだけどね。


しかも、こいつら、やたらと張り切っている。キレかけてるくらいに。

なんで?


「当たり前じゃない。いいところを見せたいのよ」


勝手に着いてきていた頭目。無視してたのに。

いいところを見せたい?頭目に?避難民に食事をとらせるのが、ギルドの評価になるの?


「青龍の貴族に見せたいのよ。あの方なら、どこにいても見ておられるかもしれないでしょう」


青龍の魔法がどこに及んでいるかわからない。少なくとも、街の全景は常に監視しているみたい。

頭目は、あたしと同じようなマント姿。


「お忍び?」


頷いた。


「あの子たちはね」


あの子・・・・・・たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・愚連隊のチンピラたち?


「生まれて初めて、自分を誇るのよ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人助けで?

頭目は、笑って否定。


まあ、人助けが嬉しいなら、助ける相手を・・・・・・・・・・・・・・・あ、パンを食べ終わったのを見張ってたのね、働かせる為にチンピラが数人を小突きながら街へ・・・・・・・・・・・・・・・こんな扱いする訳がない。


「青龍、世界の頂点に尽くす、その裾を支えるのが誇らしい」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なるほど。


「彼らは惨めなものよ」


盗賊ギルドの愚連隊は、大半がチンピラ。ギルド内の最底辺。

腕っぷしだけで威張り散らしても、力だけなら選任の用心棒や殺し屋に及ばない。

金は上に立つ幹部連中に巻き上げられ、賭博や女、人足手配や盗品故買に絡む頭はない。


せいぜいチンピラ同士で威張りあい、日雇い人足か餓鬼相手に鬱憤を晴らすしかない。


それとて長くは続かない。

華々しく死ぬ機会もなく、すぐに歳を重ねたった一つのとりえだった暴力を失う。


仲間もいない底辺の人足に落ちぶれ、路地裏で死んでいく。一生日銭だけで過ごして、他人、ギルドの幹部や街の住民達を羨んで、彼らから疎まれて見下され。


今、生きてるのが不思議な人生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・命を惜しまないわけね。


「だから強者を求める」

「憧れ?強弱って差じゃないけど」


子供なら、手に届く届かない以前に、憧れる。

いい年をした連中が、青龍にあこがれたってどうにもならない。


「だからよ」


頭目が笑う。


手が届く、想像が及ぶ程度じゃ、たかがしれている。そんなものじゃただの憧れ。いくらでも代わりが効く安手の飾り。


絶対に解らない、片鱗も見えない、僅かに感じるだけの超越者。

彼らが魅せられたモノ。


「崇拝」


悪ガキをみるような、優しい視線の頭目。


「まあ、特にウチの連中は『崇拝する青龍のために死にたがる』くらい度が過ぎてるけど、程度の差があれ、船乗りや街の住民だって同じようなものよ」


・・・・・・・・・・・・・・・確かにそれは感じる。

この港街、特に平均以下の住民が青龍を見る目。老若男女、日雇いも職人も、熱のこもった視線だ。


崇拝、か。


助けてくれる前から、それが予想もできない前から、そもそも、あの調子じゃ助けてくれた感じがするかどうか・・・・・・・。


「人間、餌を撒く相手を畏れたりしない」


都合がいい相手は好かれるが、舐められる。餌に敬意を払っても、餌をもって来る相手には内心舌をだすものだ。

盗賊ギルドの幹部連中と、チンピラの関係はそれが基本だという。


「まあ、盗賊ギルドなんか利害関係だけの集団だしね」


いや、どこでもそうでしょう。

参事会、個々商人の商会、職人工房。人と人の関係はそんなもの。

頭目は、わざとらしく、あたしの顔をのぞきあげる。


「そう?なら、貴女とあの人は?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・青龍の貴族を、あの人、呼ばわり?

あたしの不快感を、頭目は無視。


「貴女や、あの娘たちが、彼の、ありとあらゆるどんな欲求にも従うのは、利害関係?」

「そういう言い方は止めて」

「言い方、は止める。答えは?」


あたしは返事をしなかった。


「否定しないんだ~~~~~~??????????」


なのに頭目は笑っていた。しかも、お腹を抱えて!!!!!!!!!!




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・利害得失で成り立つ、あたしたち。

それに違う法則を持ち込んだのが青龍の貴族。


支配と被支配の間に取引を持ち込まない。


助けない。

『助かれ』と命じる。

与えない。

『食え』と命じる。


まあ、正確には『命じる』んじゃなくて、皆が察するんだけど。

逆らえない、いえ、従いたくなる意思表示。


殺すか壊すか滅ぼすか、はたいてい自分でやるのにね。



あたしが青龍の貴族に従う気持ちの、万分の一が街の住民にあれば?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・頭目はそれでいいのかしら?

住民への影響力で街を仕切る盗賊ギルド、組織の大半がチンピラなのに。

住民が、盗賊ギルドの影響を受けなくなったら。

盗賊ギルドの手下たちが、ギルド以外に忠誠心を向けたら。


「私の立場は、大丈夫」


何も言ってないけど。

どうしても、頭目には先読みされてしまう。


「たいていの男は大人の女が好き。だから男と美女が寄り添えば、みんな『そう』思う」


??????????


「盗賊ギルドの頭目は、青龍の貴族に日々可愛がられている、女」


む。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――少なからぬ人間が『そう思ってる』のは否定はしないけど。


まあ、そう思われているなら、青龍の貴族を崇拝している連中が、頭目に従い裏切りはしない、か。

事実とは異なるけど。


「まあ評判では、閨で可愛がられるのは、貴女の次に、みたいだけど」


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




【太守府/港湾都市/奴隷市場の館/奥の間/多世界恋愛実行委員会本部】


わたしは、どうしたら、いいんでしょうか?問い詰められるままに、昨日の事をお話ししてしまったのですが・・・・・・・その、していただけなかったことを。


「これは由々しき問題です!司令官閣下は偏見にとらわれています!!」

OH――――――――――!!!!!!!!!!YEAH――――――――――!!!!!!!!!!


マメシバ卿と道化さん。


「だいたい!子供の権利を主張しながら!14歳以下は法律上無能力者と扱われるのが間違っているんです!」

OH――――――――――!!!!!!!!!!YEAH――――――――――!!!!!!!!!!


む、無能力、ですか?それは、ひどい、言い方ですね。


「16歳で結婚可能なら!恋愛はもっと前に始まってしかるべき!」

OH――――――――――!!!!!!!!!!YEAH――――――――――!!!!!!!!!!


は、はぁ。


「それとも出会った当日に結婚しろとでも言うんでしょうか?」

OH――――――――――!!!!!!!!!!YEAH――――――――――!!!!!!!!!!


そ、えと、たまに聞きますけど・・・・・・・商人のおうちではあるって、ちいねえ様が。ご自分には関係ないっておっしゃってましたけど。


「憲法にも書いてあるんです!婚姻は両性の同意で行うって!」

OH――――――――――!!!!!!!!!!YEAH――――――――――!!!!!!!!!!


けんぽう、ですか?


「婚姻の前であろうと後であろうと法律ごときが愛し合う男女の閨の中に介入しようなど片腹痛い!!」

OH――――――――――!!!!!!!!!!YEAH――――――――――!!!!!!!!!!


ね、ねや・・・・・。


「愛があれば歳の差なんて関係ありません!!」

OH――――――――――!!!!!!!!!!YEAH――――――――――!!!!!!!!!!


ちいねえ様も、しきりに頷いておられます。


「とゆーわけで、司令官閣下には古き因習を捨て去り正しい恋愛に向かっていただきましょう!」

OH――――――――――!!!!!!!!!!YEAH――――――――――!!!!!!!!!!


あぅあぅ。




【太守府/港湾都市/北街道/港湾地区造船所地区通路】


あたしは港湾地区に入る。

通行を認める印綬を出す前に、人相改めで通された。


っていうか、皆が平伏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたしは港の中に逃げ出した。

やっぱり、そう思われてる??????????

青龍の貴族・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・の、女。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――フードを目深にかぶり、顔を隠す。

まだなんだから、気持ちを引き締めないと!!!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・表情も。



あたし、こんなに表情が緩かった、わけないのに。



慌てて物陰に。

イタっ!視界が無いからって、頭をぶつけるなんて!!!!!!!!!!

落ち着いて落ち着いて、耳を澄ませる。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



――――――――――――――危険は無い――――――――――――――





『ご領主様は、毎晩あのエルフ姫をな・・・・・・・・・』

『ギルドの頭目と二人一度にとは・・・・・・・・・・・・凄いな』

『いや、眷属は、ほら、あれ』

『ハーフエルフ、って言うのは大丈夫だ』

『あの綺麗どころ五人・・・・・・・・・朝昼晩か』

『え!9人一度に!!!!』

『想像、できん。世界が違うな』





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


――――――――――危険はないけど――――――――――


ど――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――すればいいのよ!!!!!!





いつもお世話になっております。

読んでいただき、時にご意見をくださり、このお話の作成にご協力いただいている皆様にお知らせです。


本作は毎週二回投稿しておりますが、今週は一回とさせていただきます。


勝手ながら今回は設定集と人物紹介を追加することを優先いたしました。


明日の投稿はありませんのでご了承ください。


では、今後もよろしくお願いできれば幸いです。

失礼いたしました。


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