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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十六章「園遊会」

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まだ人間じゃない。

【用語】


『人間』

:地球最強の生物種。最強は最優ではないから勘違いしないように。単なる暴力に長けているだけ、っと注釈すればあんまり言いふらしたくなくなるよね。種として強いのであって個として弱いからお気を付け在れ。故に「人間は考える葦である」という定義が成り立つ。()()()だけ()()だけであれば食物連鎖の真ん中程度。誰かが思い付いた道具(技術)を持っている、こと。誰かが記録した知識を覚えている、こと。誰かが蓄えた資源を隠してる、こと。なにもかも人間の強さとは関係がない弱点に過ぎない。道具は借りられる。知識は引き出せる。資源は奪い取れる。そんなものは()()()()()()()と言わんばかりの獲物が印。


考える動物だけが殺す側を選ぶ事ができる。

――――――――――それを()()と呼ぶ。




コストを許容して()()()

それが、人間。


支払は他人に被せるんだけどね。


リスクを承認してしまう。

それは、奴隷。


ギャンブルで家は建たないのに。


対価をはらえば手に入る

・・・・・・・・・・家畜ほど、そう信じるのよねぇ。


だからドナドナされちゃう。

―――――――――――って言うか「価値の交換」って嬉しいの?


欲しい何かが手に入っても手間暇の分は損失。

欲しい何かが手に入らなければ言うまでもなし。


互いが利益を得られるのかどうか?


歴史が証明してるじゃないの。

だからこそ(人間)は交換()()()の。


奪い取ってあげた方が親切かしら?


よく訓練された家畜を奴隷と呼ぶんだけど。

せめて人間様の邪魔はしないで欲しいわ。


コスト(殺す手間暇)がかからない方が楽だもの。





【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/青龍の貴族】


俺は今マメシバ(八俣の犬)退治を固く心に誓って

――――――――――今は貴女を勧誘(ナンパ)中。


貴女にもできる。

貴女にしかできない。

貴女がやるべき。


だからこそ子守の素人さんでもお誘いできる、おねいさんず。


Colorfulの肢体を水着に押し込むだけの簡単なお仕事。

大人の水着の方が構造が難しいから、マメシバ印にも対処可能。

保護者として一緒にいる俺は、保護者仲間の連帯感を恋愛感へ。


一緒に子守をした仲間なんだからあまやかすのもされるのも何も問題ないよね♪


っと再会した時に、持って行くのである。

今日明日は無理ですけどね。

狭い陸上自衛隊、一年以内なら十分ある。


彼女たちに子守スキルを付ければ、同業者(子守専攻)の俺と出会う機会も自然に増えるであろう。


今回の侵略戦争でアピール十分!

戦場で子どもをエスコート!

これは特殊技能ですよ!


その目撃者であり後継者であり交際 (見込み)相手、おねいさんず。


素知らぬ、ふり。

視て見ぬ、ふり。

あくまでも()()


こちらが気になってる。


接近は止まった。

気持は退いてる。

肢体は前のめり。


よく見ておきたまえ。


頭。

頬。

耳。


Colorful、一人一人の手足腕脚腿腰胸を確認しながら、解きほぐす。


距離を置いてはいけない。

密着して身体で肢体を隠す

肢体を離す前に着衣の確認。


Colorfulは隠れたままチェックを受ける。


ありとあらゆる人目を避ける。

背中側は何とか妥協してくれる。

背後はおねいさんずだからね。


なら正面に立つ俺の陰で何から身を隠すのか、と。

・・・・・・・・・・・・・・・・気が付いているのは、エルフっ娘だけじゃないらしい。


誰が何処から視てるか理解が出来てる、大変よろしい。

・・・・・・・・・・・これから国際連合管理下で人生、ハーフエルフ生をすごすんだから。


上下左右。

常に監視されている。

過去46日。

いつでも記録を確認される。


()()()判っていれば()()()()()()()()がな。


本土の監視カメラなんか比較にならない完全監視。

監視記録装置を意識するのは良いことです。

これが俺たち、地球人類の感覚。


大船に乗ったつもりで安心しちゃいけない。


管理、じゃないぞ?

間違いを防いじゃくれない。

監視、それだけ!

間違いを追及してくれます。

当たり前だよなぁ?

防犯システムは犯すを防がず。


大船に載られた覚悟で不安にならないとね。


個々人を守るのは自分自身以外にあり得ない。

うちの娘Colorful、見事に適応済み。

決めるべきは優先順位に非ずして絶対防衛線。


Colorfulも、身内()以外の男に肌を観られるのは断固拒否。


命がけなんだな。

同じ仕草でも理由がちがう。

羞恥心と恐怖心。


シスターズ&Colorful。


表面だけ判れば支障はない。

内面も解ればなお結構。

それが作業と仕事の違いだ。


うちの娘たちの行動。


それは時として地球の先進国的にも観える。

・・・・・・・・・・観えるだけなのに実感出来ない

だから誤解しないようにしないと、殺してしまう。


これを文明の衝突と言います。

――――――――――――名付け終わるまでに何億人を殺したのやら。


俺は常に、ではないが、時々は思い起こす。

・・・・・・・・・・繰り返し繰り返し諄いくらい。

その行動は羞恥心から来ているんじゃない、と。


いや俺も自発的にしてる訳じゃないが。

国際連合派遣前研修で習慣付けられた。


相手を不必要に殺したくなければ。

相手を同じ人間だなどと思わぬよう。

相手を、()()()()()()、と唱えよ。


さん、はい。


一日一回以上繰り返すこと。

うちの娘たちは()()()()()()()()()

それで彼女たちを生かせる。


いえ、実は一日三回と言われましたが

・・・・・・・・お経だって心を込めれば一回で百万回の功徳があるっ言うから多少はね?


すなわち!

シスターズなら、特権階級のルールとエルフっ娘の種族的特徴。

融合反応!


これは現代日本の羞恥心に近い。

特権階級の模倣と惰性で偶然発生したそれ。

そのオリジナルと考えればいい。


帰属証明が血統のみ、な氏族社会。

だからこそ女系社会になりやすい。

母親の血筋が後継順位を決定する

・・・・・・・・・・子供の血統、父親を証明出来るのは母親だけだからだ。


だから社会の9割方のように、親子って何?、状態じゃない。


だから特権階級の女性は、一度に付き合う男は一人まで。

その気になったら止まる訳がないから肌は晒さない。

付き合う男は一族、親族会議か当主が決めて記録します。


産まれた子供の情報は記録し後々に活用。

・・・・・・・・・・・・・・・・・ここからは異世界の合理主義が強くなる


畜産と同じ理屈で一族に優れた子供を入れるため

―――――――――――――――家系図って、その為に()()在るんです。


異世界の場合、帝国の影響が強い。


騎竜民族。

騎馬民族。

畜産民族。


経験的に品種改良に熱心であり当たり前に成果も出る。

それを人間にだけ使わない発想が、在るわけがない。

家畜(動物)で効果が在ることが人間(動物)に効果的で当たり前。


元々、人間って発想が生まれる前の時代背景。


しかも異世界では人間以外の知的存在が、いっぱい。

人間が特別な存在であるって、思い付く理由がない。


騎竜民族騎馬民族は、自分たち以外の異世界種族をドワーフと区別していない。


利用方法を識別するあたり、竜・馬・羊・牛・ドワーフ・異世界人・他でエルフは嫌い、みたいな感じ。


だから帝国の場合、血統は帰属表示より機能保証の方が重要らしい。

三代前の○○は足が速かったから、この娘と息子を娶せれば脚は遅くならない。

今代で脚が速いから、その息子と娘を娶らせて何人か産ませれば脚が速くなるかも。

――――――――――競走馬と同じ。


だから限られた範囲、特権階級の中では肢体、良血統を誇示する。


園遊会とか社交の場ではね。

時には敵の前で。


昨日の遠足に同行してくれた、美人の帝国女騎士。


お洒落な鎧と優雅な身のこなし。

俺たちの殺し合いにも協力的。


敢えて俺に隙を俺にもわかるように魅せていたのは。そーいうこと。


科学技術を知らない異世界文明。

血統に価値がある()()と思うよなぁ。


三佐経由でもあるまいが、俺がやってもいい相手と知らされたんだな、あれ。


あいにくそんなモノ(価値)は無い。

千年先にスタートしただけの科学文明。


異世界に居ないモンゴロイドと交配させても、可愛い子供が生まれるだけだ。


早く動けば先に付く。

早いと速いはまるで違う。


そも地球人類と異世界種族、異種交配が可能なのか知らんが

・・・・・・・・・・Colorfulには関係ない。


帝国ならこう思うか。


試してダメなら素晴らしい!

この方法がダメと確認できた!

なんて偉大な成果なんだろう!

・・・・・・・・・・・・・・・・科学文明に生きる地球人類の大半より合理的って、一体。


まさに異世界的(科学的)発想だ。

・・・・・・・・・・Colorfulには関係ない。


保護者以外には魅せないようにしている。

隠れているわけではないが、眼を惹かぬよう。

あれだけ美しいのに出来るんだよ、これが。


軍政司令部、太守府王城、王の間で勤務中。


基本的にデスクワークで動かない。

厨房を付けたので魔女っ娘の家事手伝いも司令部内で完結。

トイレと風呂は同じフロアの中にある。


通信網が在るから、うちの部下たち(軍政部隊隊員)は外周で警備が基本。


司令部

――――――――――うちの娘たち現地協力者。

外側は民間人居住区。

――――――――――アムネスティ関係者や付メイドにメイド長。

外郭は兵舎。

――――――――――軍政部隊司令部。


閲兵や現地の偉いさんとの会食はこちらから出向く。

それでももちろん司令部に身内以外だって来る。


司令部付きメイドは掃除。

曹長は司令部の正面で立番。

メイド長に執事長も来る。


以外に坊さんや役人などの軍政司令部文官はメッセージで済むから呼ばないと来ない。

・・・・・・・兵舎住まいの神父が勝手に入ってくるが、あいつの仕事は監察官だから当たり前ではある。


うちの娘たちが部屋着の時は入ってこない。

勤務時間を守るホワイト軍隊、国際連合統治軍。


で、Colorfulなんだが。


いつも魅せ方に気を遣っているのがよーくわかる。

姿勢や仕草、視線や発声、行動っていうより在り方。

常に最適解を用意してるみたいで楽しいな、って。


だがColorful視点で部外者が来ると、存在感が無くなる。

――――――――――マジで。


最低限の動作。

最低限の呼吸。

最低限の視界。


基本的に相手に背中を向けたままON/OFFの切り替えすら悟らせない。

――――――――――何もしない演技、っていうべき?


何も伝えない。

何も伝わらない。

何もしないのに存在している。


すっげー高等技術。


扉が開く前は和やかなんですよ?

神父みたいにノック無しで飛び込んで来やがる前。

Colorfulが静止するから判るくらい。


シスターズは気にせずに朗らかなままですけど。

――――――――――体感温度が5度下がる。


被差別民族の防衛反応。


見つからなければ殺されない

――――――――――いずれ解消されるとして。


撫でて。

摘まんで。

揉んで。

安心させてから、周りを意識させる

――――――――――目付きが厳しくなった。


なにかな?


俺は背後のエルフっ娘センサーを確かめた。

俺の首に回す腕がヒクついてますか?

俺はNo1の胸元を視る。


「?」


はてさて俺のいやらしい目線への反応がそれっすか。

二人っきりなら予告キスでもしようとして正気に戻すんだか。

上手くいけば幸い、いかなくとも正気には戻せる。


感触を探る

・・・・・・・・・・・・・胸ではなくて、おねいさんず全体。


衆人環視

――――――――――よって周りの、モノキニ姿の横乳が色っぽい、おねいさんず(No1の部下)の一人に手を振った。


ちょっと難しい表情だから工夫が必要。




主がいない奴隷の国から送ります。


飲食店一般、と申しましょうか。

マスク。

ノーマスク。

皆さんごちゃ混ぜに談笑中。


命に関わるパンデミック中なんですよ知ってた(笑)?


ノーマスク以外も大変通気性が高いマスク装着者ばかりです。


「言われた通りにしてますよ」

って姿勢です。


「マスクを付けろ」

と誰かに言われたから商品名マスクを装着。

「ワクチンを射て」

と誰かに言われたから商品名ワクチンを注射。


……なんで付けたり射ったりしてるんでしょうね?


奴隷を隷属させるために必要なものは、鞭でも飴でもない。

よく躾られた奴隷は自主的に隷属する、ってわけですねぇ。

しかして主が居ないから、自主規制自主忖度自主隷属って。


いやはや。


ご主人様が居れば良いのに。

陰謀が企まれてれば良いのに。

悪い奴が居れば良いのに。


眼を覚ますと悪夢ってどんなホラーか。


わたしに支障は無いんですが。

息苦しくないし。

人混みが減ったし。

偶に小金になるし。


まあ快不快って言うのは、その程度じゃ釣り合わないんですね。


馬鹿が人間様(わたし)の視界に入る事が赦せん!

マスクしてるんなら家に閉じ籠ってろよ!


信じても居ないコロナごっこ?

やるかやらぬかハッキリしろ!


……それが出来たら奴隷にならぬ、か。


仕方がないから見本を観せてあげないと。

っと言うわけで、忙しさが止まりません。

それにコノ有り様はネタになりますしね。


オーウェルのカタロニア賛歌のような体験になるでしょう。

志願してないのに彼方から来たスペイン内戦って、やっぱり悪夢。


でら皆様。

奴隷どもの流れを巧くリバースできますように!



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