パイ投げ/Phoney War!
【用語】
『Phoney War』
:史上最大の戦争ごっこ。ナチスドイツのポーランド侵攻から始まりフランス侵攻までの半年……あ、8ヶ月か。本当に宣戦布告したあたりリアリティーが違う。もちろん「ごっこ」なので戦争したりはしない。ドイツ軍が全力を東部ポーランドに向けてる最中、がら空きの西部独仏国境。100個師団のフランス陸軍はドイツに宣戦布告したあと、ずっとなにもしなかった。ドイツが自国に殴りかかってくるまでなにもしなかった。殴られた後に何かしたのかも疑問視されているがフランスが降伏したのは間違いない。戦争と間違えて一部連隊が国境を超えてしまったのを連れ戻したくらい。フランスだけのボッチ遊びではなく、英国も頑張った。灯火管制をしたせいで交通事故が多発するまで灯火管制したが仕方なく管制を解除した。人命が大切だから仕方がない。本当になんにもしなかった。ジョージⅥ世がスピーチしたのは確か……英国国王のスピーチってそういう……。同盟国ポーランドが、その間どうなっても何にもしない。戦後になってもスターリンにポーランド国民を引き渡したくらいになにもしなかった。最近も「貴国の安全は守る」と約束されていた国が開戦間近に「侵略は赦さないけど戦う気はない」と言われて言われたロシアがびっくりしてますが、ひと味違う。ウクライナのほうが「言われると思った、お前らがスラブ人を助けるなんて思ってねーよ、ケッ」なのは酷すぎて「米英相手なら面子を守って中止出来たのに!ウクライナ相手じゃ退けないじゃないか!ウクライナを助けるって条約を破るなんてヒドイ!信じてたのに裏切られた!」って言いたいロシアの気持ちも考えてあげてください。ただし前例では一応、開戦前に「戦争してでもドイツを止める」と繰り返し公言した辺り戦争前の前の前から「絶対に戦争を止めない」と公の約束を無視して繰り返し大きな声で「戦争反対邪魔はしないけど」と公言して開戦に追い込んだ間抜けよりはマシ。
なお「なんでこうなった」については諸説無い。ワケわかんないの一択……いやまあ、当時の英仏両国中枢が保身に走っただけですが。数年間に渡る政策が「最初から最後まで一つ残らずなにもかも間違っておりました」と認められる訳がない……らしい。その支持者とあわせて「我々は馬鹿にすら騙される虫けらです」って認めてドーバー海峡に入水したくないすればいいのに。だから現実から目を逸らして戦争ごっこしているうちになんとかなんないかななるわけねーよで8ヶ月後にヒトラーさんに平手打ち。社会病理の話は政治経済の文脈じゃ解んないわな。二年間に渡る無意味なバカ騒ぎで同胞を殺したことを直視したくないからウィルスって言葉をググらないのと同じ、異常心理。
規模だけで言えば現在進行中の「パンデミックごっこ」の方が大きいかな?
だがこちらは参加国が滅びてしまったあたりで独特だろう。
なおパンデミックごっこは平手打ちしてくれる人が居ないからズルズルだらだら続いてます。
21世紀のチェンバレンさん、ダラティエさんは早く入水して。
戦争を騙りたけりゃパイでも投げてろ。
――――――現合衆国大統領が統合参謀本部議長時代に言い放った言葉。
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場/青龍の貴族】
俺は海とColorfulから這い上がった。
――――――――――――――Come OnじゃなくてCome In。
局地的に海が一割ハーフエルフが七割。
後はエルフが一割と魔法使いと異世界人で一割。
広く周りを見れば57名の地球人と8名の異世界種族。
真ん中の俺は員数外
――――――――――世界の縮図です。
飽和攻撃とはたまげたなぁ。
対女子ども犬猫イージスシステム破綻。
見事に轟沈させられました。
この海をオケアンと名付ける。
空母を旧世代の異物にしたアレ。
それでも残った大艦多数主義。
でっかい空母と航空機の山。
潜水艦発射対艦ミサイルにとって最高の的ってあたりは、航空魚雷にとっての巨大戦艦。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どちらも事前の演習で役立たずと判明していたけど使い続けた辺り、闇が深いよね。
まあ空母も戦艦も、対地攻撃には最高の道具。
対等の相手を想定しなければ、おおいに役立つ。
実際、今も異世界侵略戦争に大活躍してるし。
何の成果もありませんでした~って言わずに退役するはずだった兵器がねぇ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・第三次世界大戦が起きて居たら時代遅れの空母なんか海の藻屑だったけど。
まるで俺だよな。
税金泥棒でした~、って言われずに退役するはずだった、特別職国家公務員。
まだ諦めてない。
戦争が起きていたら五分以内にソビエト連邦謹製戦略原潜発射弾道ミサイルの中性子線で灼かれていただろうけれど。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日本海を盾にしてるタイフーンを沈めるなんて戦略核以外不可能、日本海では使えないっていう、ね。
ロシアになってから戦争なんかあり得なくなって安心。
先進国軍事ドクトリンの基本。
まず全面核攻撃して、その後に始めるのが戦争だから。
今は昔の物語。
・・・・・・・・・・・・・・・・・だったんだけどね。
異世界に連れてこられなければ。
帰るべき地球が滅亡認定されて無けりゃ。
みんなで口先だけの戦争を唱えてられたのに。
相手国を滅ぼす、な~んて不可能ごと、地球じゃ最初から想定されてなかった。
憶を瞬殺できる武力をもって、たがが万しか殺さない。
ずるずる殺さずだらだら殺して、戦果と被害は声高く。
一ヶ月以上続けたら、何処の国だって経済破綻。
取引相手を殺さぬように一歩進んで二歩後退。
いやいやしぶしぶ仕方なく首都を落す時もある。
そんなことをしたらどんな目に合うのか、合衆国はよくご存じだ。
投了。
ハコテン。
諦めなくても試合終了。
ベトナムなんかまだましな方ですよ?
太平洋。
アフガン。
イラク。
誰が一番ひどい目に合ってないか競争をする羽目になって有権者激怒。
これに懲りて二度とやらないのが文明人。
今度こそとオールインしちゃうのが野蛮人。
そのツケを払ってやるのがスポンサー。
殺るぞヤルゾやらせないでとボディーランゲージするためのパフォーマンスが軍隊の業務。
先進国軍隊はそれすらしないけどね。
口先だけの正義を唱えて殺しにはいかない奴の御守。
精神不安定者が病室を出ない様にね。
鍵をかけてあげなきゃ引きこもっていられないじゃないか。
そんな素敵な時代がアリマシター。
とりあえずありったけの兵器で目の前の相手に殴りかからない過去。
そんな業務は就職時に聴いてない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・やりますけどね。
政府の命令なら嗤って観てるのに。
三佐の命令なら走って逃げるのに。
自分の利益なら他人に任せるのに
人殺しを他人に任せたら不安で不安で俺が死ぬ
義務なら。
役目なら。
仕事なら。
そんなことを、やりたい奴にヤりたいように殺らせたら、それは絶対にヒドイことになる
皆さん同じようにお考えだ。
殺った方がいいことがあり。
他人に任せるのは心配だし。
だから俺は銃をとる
――――――――――自分で殺った方がマシだから。
響いて聴こえる偉い人たちの笑い声。
―――――――あなたの為の侵略戦争―――――――
【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線砂浜/青龍の女騎士団半円陣中央/彼の正面/海水面/エルフっ娘】
あたしにしか判らないことが在る。
・・・・・・・・・・・・・嬉しい。
それがエルフの力によるもので、あたしの想いとは無関係であっても。
誇らしくはないけれど、エルフに産まれて良かった♪
あたしにもどうにもならないと解る。
――――――――――苦しい。
貴男にも観えているだけで、手を出す事が出来ないなにか。
なら青龍、それ自体、そのものなのかしらね。
皆ではないけれど、青龍の誰彼から感じる鬱屈。
彼、青龍の貴族。
彼の上、青龍の公女。
この城郭の主。
青龍の女騎士団、その幾人か。
あたしたちが接するのは、青龍の騎士貴族ばかり。
あたしはじっと耳を澄ませる。
海岸から海にかけて聴こえる者をすべて無視して、彼だけを聴く。
瞳はなるべく彼のだけを観て。
彼の肢体を観る
・・・・・・・・・・・・・・・・あたしは頬を染めて、我を忘れかけてるでしょうね。
それはいつものこと。
彼の気まぐれでダメにされるとか。
日々の営みでまったくダメにされるとか。
あたしが彼をダメにすることはできないのに。
なのに、他の女も出来ないんだから、と安堵してしまう救いようの無さ。
そして他の女が見えないところが聴こえる、と歓喜を憶えてしまう有様。
彼、青龍、その一部。
星をのみ干した者だけが意識できる、してしまうこと。
彼ら、青龍、世界を統べる者たち。
のみ干した世界を吐き出したがっている?
のみ干された世界は貴男の一部だから、困る。
――――――――――ああ、だから、ワガママになれ、なの。
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場/青龍の貴族】
いかんいかん俺。
女子どもが観ている。
でも手を止めたりしてない。
今も一生懸命子守中。
Colorfulのビキニはカラフル。
なので肌と見分けやすいから楽。
だけど数が多いから大変。
異世界でも女の子は15歳で大人サイズ。
ゆったりパーカーを前開きだったから完全にむき出し。
ずり下がったパーカーがバックリボンに引っかかってる。
正面の凹凸、凸部分がひっかかってどうにもならない。
これは設計ミスなのか設計通りなのか。
ダイビング一つで肌けたならマメシバ説教。
水着ってそーいうもんじゃないから。
五人でタックルは想定外と言い返してくるな。
顔を伏せてニヤリと笑いながら、だ。
Colorfulにグッジョブするマメシバが目に浮かぶ。
観ちゃいけません。
口車に乗せられるから。
赤面パニック涙目。
身動き出来ない出来たらトドメ
――――――――――すでにポロリじゃなくてドッカンだから。
正面、俺側よりも背中を気にしてます。
上からなら表裏が見えるし触れるが。
周りは女しかいないけど。
うちの娘たちが気にする男は身内以外。
――――――――――此処には俺しかいない、って思うじゃん?
索敵記録装置の先、未来に誰がいるか判らない。
地球人的な感覚が身に付いたのは良いことです。
二次元平面の中世思考
・・・・・・・・・対地戦力バリバリな帝国統治下でも空は死角のまま。
三次元空間の近代思考
・・・・・・・・・意外、でもないが宇宙までのさばった地球人類も意識しないよな。
この辺りに知的生命体の断絶がある。
覚るか無視か。
知る知らない。
使えるか否か。
過去と未来の四次元思考
―――――――――――――ありとあらゆる監視記録が24時間絶え間ない、異世界侵略者の感覚。
24時間年中一緒だから
――――――――――肢体に馴染んで使わずに使えればソレと周りに気が付かせない、可能性が高い。
これは俺に拉致られた結果だから感謝すること。
今後の地球人類に振り回されるハーフエルフ生。
Colorfulの楽しい人生に役立つよ絶対。
君たちは地球人類の大半の半歩先を行ける。
――――――――これは最初で最後、留まらせないよ?
ちびっ娘準拠で腰回りくらいの水深。
立ち上がったりしなければ事故は防げます。
・・・・・・・・・・・・・・と、思うじゃん?
海の透明度が半端なくなければ。
バイア海底考古学公園かってくらい透けてます。
―――――――――これプールじゃねーかってくらい。
あくまでも海水がですけれど。
水着の透明度はマメシバだけに抜かりなし。
・・・・・・・・・・・・・・あのアマにも着せてやろう無理やり。
そりゃ皆が俺に向かって包囲体制をとる訳だよ。
兵士が将校を囲むのは自然だけどね。
射線や風や破片から盾になるために。
子どもが大人を囲むのも自然だけど。
マメシバをマメシバ印の濡れると透けるビキニで辱めるのは後日として。
さて子守とナンパだ。
全身真っ赤で水中に隠れて俺に寄り添い背中側がどう見えるか気に病んで涙目な娘たちを前に俺は鬼かと思わないでもないが決して苛めてるわけではない、今は。
お前たちのカタキには必ずトラウマを与えてやるからな。
橙を撫で。
碧をくすぐり。
白を掴んで
朱を弾き。
翠が咥える俺の指
・・・・・・・・・・・・幼児退行ってヤバイな。
マメシバはひん剥いてサンタコスを着せてケーキに放り込んでやる。
エルフっ娘なら微妙にマメシバと距離があるから言いくるめられない。
また騙されて俺に向かって恥ずかしいことになるならそれはそれで。
マメシバみたいな遣り手でも四次元思考が無いからミスを侵す。
うちの娘たちを辱しめる危険を、冒させる気なんかないからなあれ。
だから俺がColorfulの長耳を順に弾いて、順番に落ち着かせる。
さて子守とナンパだ。
とりあえずColorful円陣の真ん中に立つ俺を見上げてしゃがんでいれば画像で補正処理しない限り肝心要が視認されないから大丈夫ですよ、はっきりとは。
俺は少なくないけど多くもない女から詐欺師の笑顔と面と向かって呼ばれる営業スマイル。
子どもはこれで落ち着いてくれるので心が綺麗な人にしか俺の誠意が通じないと解ります。
もちろん緊急事態なので、完全同時進行で手招きした彼女たちが外周を囲みこんでくれる。
女に囲まれる歓びと子どもが立ち塞がる困惑と日常的でもう慣れてないことにしよう
――――――――――まだだ、まだ終わらんよ!
マンボがやっと終わるそうで「おめでたい」んでしょうね。
……などと鼻で嗤っていると、またまたまた霞ヶ関のチェンバレンがミュンヘンに行きそうだから止めましょう。
馬鹿で。
虫けら。
頭か悪い。
自分がソレと気が付かない為ならなんだってやらかす連中ですからね。
専門家が花粉症や風邪と区別出来ない病。
いつ感染したか特定不可能な新規感染者。
感染がなくなったか確認しない療養期間。
コロナを隔離するために手術患者を抛擲。
予防が出来ない予防薬に感染を気にしないマスク着用者に……キリがない。
いやはや。
それでも「自分だけは否定されたくない」ダラティエくんたちをおだててあげないと、コロナ対策を終えてくれない。
なので仕方ないから、わたしは花粉の中に外出せざるを得ません。
平気で外出しコロナ対策を無視する人間が増えれば、対策も緩和されるでしょう。
隔離期間が10日から7日に、何の根拠もなく、かわったみたいにね。
なわけで外出しながら執筆どころじゃありません。
正しく在る為にコロナ対策を邪魔せねばならず。
コロナ対策を邪魔するためには時間を使わねばならず。
時間を使うためには執筆に悪影響が生じます。
という、お知らせでした。




