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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十六章「園遊会」

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可愛いは命。

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします



本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。

他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。


文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。

よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。


・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。

・【語る人間の居場所/誰視点】とします。

・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。

・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。


以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)




【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子/エルフっ娘》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。シスターズの姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳、白い肌。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。現代日本のファッションを試すことが多い、が、自爆する。でも一人を魅せるために挑戦は続いている。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子/魔女っ娘/幼女/ちびっ娘》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。お嬢やマメシバの着せ替え人形にされることが多い。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢/童女/ちびっ娘》

現地側呼称《妹分/ちい姉さま/お嬢様/愛娘》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。マメシバブランドのギミック満載な服を好む。




皆が観ている。


姿を。

記録を。

データを。


地雷も機雷も銃砲も、機械の向こう側は人間だ。


俺が魔女っ娘を撫でる。

――――――――――皆もなで転がしたくなる。

お嬢が俺に微笑む。

――――――――――皆も微笑まれたくなる。

俺がエルフっ娘を抱く。

――――――――――皆も抱き挙げたくなる。


人間として当然のこと、さもなくば人に非ず。


この娘を恐がらせないようにしよう。

この娘に好かれるようにしよう。

この娘を護ることにしよう。


皆に魅せてる。




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/青龍の貴族】


俺は青い瞳を楽しむ。

――――――――――取り分け特に今はよーく。


俺が魅了されたんだから全人類が魅了されるに違いない。

魅了されるのはどうしてこんなに気持が好いんだろうな。

惚れさせるより惚れる方が一方的に得してすいませんね。


それは君たちが魅力的だから悪いんであって俺はあまり悪くない。


魔女っ娘の紅い瞳。

・・・・・・・・・・・・・切り札は最後まで取って置くモノ。


切らずにずっと持っていてもいいよね。


エルフっ娘は緑の瞳。

・・・・・・・・・・・・・・・・これ以上に怒らせると楽し過ぎる。


ご機嫌とるのを忘れてしまってはいかん。


お嬢の青い瞳。

――――――――――エルフっ娘の次に物怖じしない異世界一頼りになる娘。


困った時の童女だのみってどうなのか。


おねいさんずと一番早く速く馴染めるのは、お嬢に違いない。

そこから始めれば、おねいさんずも距離感がつかめるだろう。

うちの娘たちも日本人との付き合いはじめにちょうど良い。


俺たち弱者は強者の許可で生かされている。

――――――――――強弱と優劣は違うけどな。


そう。


暴力に置いて圧倒的である。

――――――――――だからどうした。


これ。


強い者か勝つ?

ナイナイ。

勝った者が強い?

意味ない。


勝つのは優れた者。

劣った奴らを嗤える者。


まかせなさい。

――――――――――任せられるようにしてあげる。


強い力は便利な道具に過ぎない。

豊かさを使いこなせる者は少ない。


強者は恐れられ妬まれ逃げられる。

・・・・・・・・・・太守領の俺たちみたいに。


誰かの物を、誰が使うか、誰が決める?

決まっていないなら、俺が決められる!


弱いというだけで受け入れられる。

――――――――――目の前の子どもたちみたいに。


万人にとっての共通項。

それは不変で普遍の剣。


その可愛いはキミ()(いのち)()()できる。


固定された戦場。

変化する人間。


()()ものは(キミ)(めい)にも()()()


強大な嫌われ者を弱者の無力でのみこんでやれ。




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線砂浜/青龍の女騎士団半円陣中央/彼の左側/寄り添い歩き/お嬢】


わたくしは確かめます

・・・・・・・・・・ご領主様の視線の()


まず、わたくし。

――――――――――わたくしの内心を抉るがごとき微笑み。


その後、皆に判り易く

・・・・・・・・・・眼をくださってから、逸らす。


心内より外見を

――――――――――しっかりと視てくださった。


わたくしに、他の女たちへ、わたくしを愛でていると知らせる仕草。

だからといって、わたくしの不満が無くなるわけではないとご存知。


・・・・・・・・・・・・・・・たったの二呼吸ほどしか眼を合わせてくださらない!

わたくしが視ていない時に限って、御覧になるんだから!

・・・・・・・・・・・・・・・・わたくしが気付くのが遅いんですけれど。


しかも、これ見よがしに、わたくしと眼を合わせ、狼狽させて愉しみ、判らせてから視線を逸らして。


――――――――――判りやすく、他の女へ!!!!!!!


不平不満に憤り御伝えせずとも見透かされてることは申しません。

わたくしは、まだ、世界一の女であると胸をはれませんから、まだ。

自身、そして皆、なによりも貴男に認めていただけたら、申し上げます。


――――――――――わたくしだけを視てください。


それに、今はまだ、上から数えた方が早いだけですのに

・・・・・・・・・・・・・・・・ご領主様は視て触って愛してくださいます。


瞳を覗き込み、黒瞳を覗かせる。


ご領主様好みの両の胸(ペッタン娘)

ご領主様好みの胴廻り(ストレート)

ご領主様好みの腰付き(無くもない)


わたくし自身、肢体を魅せることに努めます。

隙間を作れない衣装は形を浮き立たせて。

布地で覆うのは肌を際立たせる為の工夫です。


少ない布地は肌より白く、わたくしの肌肉が目立つはず。


羽織った衣(パーカー)を工夫すれば貴男の視線だけをお迎えできました。


首筋。

胸元。

股筋。


流石ご領主様

――――――――――わたくし(自分の女)が魅せたい処を(しか)と視抜いてくださる。


こういうのも、とっても素敵で癖になるわ。

常々日々乱暴に弄ばれるのも好きですけど。


・・・・・・・・・どちらにせよ、途中でしかないのは、解りすぎておりますわ。




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/青龍の貴族】


俺は、女に護られてよしとする人間ではないが、よしとしないだけ。


これだけ安全な海水浴はまたとあるまい。

事故死は逢っても、殺されたりはしない。

100m泳いで機雷に抱きつかない限り。


此処には、子どもから手を逸らす間抜け、なんか居ないんだけどね。


でも手を抜かない。

おねいさんずは三分の一が常に内線防衛。


時々、外環警戒と交代。


1日遊ぶにせよ半日のこと。

交代しなくても支障はないが、それは言うまい。


子どもで遊びたいよね。

うちの娘、可愛いしね。


波遊びする子どもたちの邪魔にならない程度にフォロー。

基本的にはドックタグと通信機のみの無装備。

緊急時には肢体をもって盾になり、避難誘導に徹する。


常に三分の二は外環を固めるそうな。


外環の彼女たちもプロテクターは無し。

バイザーだけ付け銃の安全装置は外す。


立射膝射が半分、銃を傍らに待機が半分。


外環中はグローブを付けるが、衣装は水着だけ。

雰囲気を壊さないようにしてくれるそうな

・・・・外環では小銃(SR-25)を下げたり担いだりしている辺りアレだが。


まあ、うちの娘たちは銃になれてるけどね。

俺たちと出会ってから、常に完全武装の自衛官と一緒。

時にマイナス距離の俺だってガバメント常備だし

・・・・・・・・・・それで良し、ってことにしてたのがデリカシーの無さか。


その点、おねいさんず、女には学ぶ所が多い。


プライベートな関係の、女だからこそ、俺に気付かせることが出来る。


いやいやいや、うちの曹長だって一般常識は負けないですよ。

おねいさんずが気がついた違和感に、曹長が気付かぬ訳がなく

・・・・・・・・・・・・・オフィシャルな関係だから、俺がスルーしてたんだろう。


だから女からのみ、学べる、俺、


実に良い。

子どもたちの為。

俺の為に。


幸いにして、おねいさんずは俺の傍に陣取る。


うちの娘たちが、俺の傍。

うちの娘たちのガーディアン(おねいさんず)も俺の傍。

おねいさんずNo1、No2は交代で俺の隣まで来る。


一応、俺が責任者扱いらしい。

一人の残らずプライベート。

引率保護責任者、ってところ。


どちらにもアプローチしたい俺には好都合。


おねいさんず三分の一は入れ替わり立ち替わり。

結果としては、子どもたちの近くに居る俺の傍。


ナンパに一番大切なのは、結果です。


大人の女。

武装は無し。

バイザーも無し。

素顔で水着。


素晴らしい

――――――――――今。


銃口が俺に向いてないのは、大きな一歩。




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線砂浜/青龍の女騎士団半円陣中央/彼の前/向き合って後ろ歩き/エルフっ娘】


あたしは


仕草。

物腰。

肢体。


青龍の女は、こちら側(異世界)とは違う。


暑いからといって、身一つで出歩いたりはしない。

衣が乾くまで何も着ないで過ごしたりなんてない。

安全な街中村中だから道端で男と始めたりしない。


青龍の女は上流氏族の娘のように振る舞う。


普段、男には余り肌を魅せないようにしてる

なのに此処では敢えて肢体を晒して魅せつけてる

・・・・・・・・・・つまり、そういうことよね。


砂浜に、男は、彼だけ。


他は皆、女たち(敵同士)

彼の気を惹く女だけ。


あたし(彼の女)たちは当然。

彼女たち(おねいさんず)も必然。


彼に魅せられた

――――――――――昨日。


青龍同士の鍔迫り合い。

大胡蜂(F/A18ホーネット)

土龍(90式戦車)

戦闘部族(海兵隊)

街一つを消し飛ばしかねない戦い。


皆ここに居る女は、彼の命による死を受け入れた。


あたし(彼の女)たちにとっては、日常。

彼女たち(おねいさんず)にとっては、初めて。


彼の賭けに付き合わされて。

彼の気紛れに、従えられて。

彼の勝利を押し付けられて。


青龍(強者)だからこそ、圧倒されるなんて、生涯ただ一度きりでしょう。

こんな機会が無いならば、そんな機会は逃せない。


命より大切なモノ(あたしたち)を委ねてくれた唯一の男。

――――――――――彼の意思を受け入れた。


命より大切なモノ(矜持)を委ねさせられた女たち(おねいさんず)

・・・・・・・・・・彼の意思に従えられた。


身も心も全ても委ねられた男に求められて

――――――――――応えない女がいるかしら?



【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/青龍の貴族】


俺は()()、あくまでも、()()

なので、子どもたちをなでなでしながらその手の感触と並行で。

眼を、おねいさんずに向けた。


今はまだ眼だけです。


だが全身の感触を楽しませてくれる予定の方が一人二人はいるであろう、多分。


五十七人もいればね。


誰かな誰かなどう思うNo1?

絶対に君じゃないといけないとは言わない。

君であれば、なお素晴らしい!


ので、肢体の限界まではいかないように注意することをお約束するし行き過ぎたときは次回から注意するが。


そんな彼女たち、おねいさんず。


先手必勝。

相手が俺を視る前に観る。

主導権死守。


視られるのではなく、観るために。

狙うより狙われることを喜ぶ人間は多い。


自分の価値を証明して貰えるからだ

・・・・・・・・・・貴女の価値は、そんなもんじゃないぞ?


コスト惜しんで時価の半値で安売りしてる。

求められれば選べる

・・・・・・・・・・クズ札を集めてもワンペアにもなわない。


――――――――――うちの娘たちにばかり気を取られてはいかん。


子守とナンパは同時進行って、それ最前から言ってるから。


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