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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十六章「園遊会」

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兵士の休息。

【用語】


『軍政部隊』:「俺」が率いる増強分隊。司令官(俺)、監察官(神父)の二人の将校と下士官一人、兵十名(選抜歩兵2名、衛生兵一名)。独立した作戦単位として活動する為に軽装甲機動車と3 1/2tトラック各ニ台、KLX250(軍用バイク)二台、偵察ユニット四機と機動ユニット、各種支援装備が配備されている。


『佐藤』『芝』

:主人公『俺』の部下。選抜歩兵(物語世界での選抜射手)であり、異世界転移後の実戦経験者。曹長に次ぐ軍政部隊戦闘作戦の中心



地球側呼称《曹長》

現地側呼称《騎士長》

?歳/男性

:国際連合軍/陸上自衛隊曹長。主人公の「俺」が困ったら、困ってなくても、まず頼る相手。


地球側呼称《坊さん/係長》

現地側呼称《僧侶》

?歳/男性

:国際連合出向中地方公務員。得度した僧侶。浄土真宗らしい。軍政司令部文官。


地球側呼称《官僚/財務官僚/役人》

現地側呼称《役人》

?歳/男性

:財務省官僚。高級官僚の一族に属するらしいが、異世界転移後の官僚機構一斉粛清で大半を失った。殺された者もいると信じている。




転進作戦時の優先順は以下の通り。


第一搭乗者:現地協力者。

現地協力者が事前に指定した者を含む。

指定者の自発的同行が期待出来ない場合、梱包して運搬すること。


第二搭乗者:民間人。

地球人のみを指す。

主にアムネスティ所属。


第三搭乗者:軍属。

契約関係にある当人のみ。

主に異世界種族。


第四搭乗者:戦闘員。

細目は戦闘序列に従う。


なお国際連合は人間の定義を決めておりません。


現地協力者は人間に準ずる者。

契約下軍属は人間扱いする者。

戦闘員は全て兵士に準ずる者。

――――――――――――――作戦上の必要があれば、その限りではありません。


転進作戦は三ヶ月後に行います。


《衆議院外務委員会/秘密会/参考人(軍事参謀委員会委員)質疑》




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場/青龍の貴族】


俺は本日休暇です。

――――――――――永久休暇(即日解雇)じゃない不思議。


特別職国家公務員(自衛官)から特殊な国家公務員(失業保険から生活保護)に至れないなんて!

・・・・・・・・・・神も仏も無いもんだ。


いや俺だけじゃないがね。

うちの連中(軍政部隊)も皆休暇。


任地(太守領)に残っている文官、坊さんたちは別だけど。

・・・・・・・・・なんとか特別手当をでっち上げよう。


俺たち休暇中にも待機手当は出るけどな。


戦地の兵隊さんだから。

戦闘手当が出ないだけ。


国際連合武力制裁活動にて作戦地域(異世界)に居る国連要員服務規定。


状態は文官武官問わず戦闘中と待機中しかありません。

派遣先では24時間侵略戦争。

基本給変わらず戦闘手当の方が待機手当より多いです。


・・・・・・・・・・使い途、無いけど。


何を買っても戦場に持ってこれない。

産業がほとんど止まってる社会で財物に価値あるのか?

物品ではなくサービスならなんとか。


必要なサービス、衣食住関係はシスターズ&Colorful、軍属のメイド執事他王城奉公人でクリア。


なら女とか女とか女とか

・・・・・・・・・・せっかく任地(太守府)に出来た娼館。

こっそり巧みに予約して尾行を撒いて行く。

――――――――――子どもたちに待ち伏せされる。


気持ちはよーく、判ります。

・・・・・・・・・・大人の秘め事には茶々いれるよね。

隣近所の御兄さん御姉さんごめんなさい。

――――――――――自分の子ども時代を思い出す。


子どもと一緒に楽しむサービス。

ストリーミング・コンテンツを試聴するくらいしかない。


無料が大半なんですけどね。


人類が積み重ね続けてるデータは膨大。

子どもで遊びながら、鑑賞試聴読書に検索するくらい。


増えて行くのは預金残高。


まあ俺がくたばったら遺族年金と一緒に、うちの娘たちに贈れるが。


それだけ戦況がヤバくなれば、現地協力者の撤退が行われる。

その生涯は国際連合が保障するが、小遣い銭にはなるだろう。

そーいう意味では小金が貯まるので悪くない、いや、好都合。


よって正しい働き方は危険が無い地域で作戦を行うこと

・・・・・・・・・・昨日だよ昨日。


殺すかと思った。

殺されると思った。


生きてるって素晴らしい!

―――――――――なかなかうまく行かないもんだよ。


次だ次

――――――――――それが今日今。




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線砂浜/青龍の女騎士団半円陣中央/彼の右側/寄り添い歩き/魔女っ娘】


わたしは足裏の感触を確かめます。

――――――――――こんなの初めて♪︎


裸足になるのは、湯殿か寝台。

ご主人様の膝に、上がる刻。

感触を意識するのは手入れ時。


わたしの日常、御料理や洗濯や掃除、それ以外は全部、ご主人様に味わって頂くに備える時間。


日々肢体を磨く時に、そこまで確かめます。

脚の爪先から膝裏、腿の付け根も余さずに

・・・・・・・・・・ご主人様に毎日何度も楽しまれますから。


だから常日頃、足裏に感じるのは地面じゃないです。


寝台のシーツ。

湯殿の大理石。

ご主人様の手。


今、新たに与えられたのは、滑らかな砂。


綺麗

――――――――――きめ細かく白い。

柔らかい

――――――――――足裏を包み静か。

凄い

――――――――――刻の流れを感じます。


わたしは、ご主人様の手に触れ

・・・・・・・・・・握り返していただけました♪︎


また、与えられちゃった。

わたしが知らない世界。

たくさんたくさん。


これじゃ、お強請り(おねだり)も出来ません。


何にも持ってない、わたし。

弄ばれるだけの、わたし。

悦ばされる、わたし。


わがままを言え、って命令されてるのに。


ご主人様を悦ばせる方法を教えて欲しいです。

ご主人様に与える側になりたいんです。

ご主人様から、赤ちゃんを授かりたいんです。


日々刻々、与えられている、わたし。


護られ。

愛され。

教えられて


わたしが抱く身勝手な欲望

・・・・・・・・・・言える訳ないじゃないですか。


わたしに優しくせずに、わたしを貴男の愉しみの為だけに使ってください。


わたしの、ご主人様

――――――――――判ってるくせに、いじわる。




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場/青龍の貴族】


休暇だから俺と部下で別行動。

いったい何をしてるやら。


前後左右に曹長が居ない昼間って、一ヶ月半ぶり。

太守領では勤務時間中、常に同行してたからな。


戦闘力が無い俺を護る為。

中世の騎士に挑まれたら瞬殺されます。

俺に始末できるのは街中のチンピラくらい。


慣れれば誰でも出来る範囲。


素人相手なら何十人でも怖くない。

殺す前提が無い輩は、一人二人を潰せば片付く

・・・・・・・・・・・・・・・・・陸上自衛官としては弱い方です。


だから戦いは苦手。


指揮能力が無い俺に代わって部隊を護る為。

最初から戦闘指揮は曹長の役割だ。

それでも俺の追認がいる。


いつも済まないねぇ。

――――――――――もちろんフォローは忘れたことが無い。


曹長の娘さんにも24時間戦えますよな曹長(お父さん)の頼れる姿を俺からアピールしてます。

俺が手配した袖の下(アクセサリー)を付けた動画メッセージなんか、曹長(お父さん)ちょっと涙目で微笑ましい。


真心(賄賂)の基本は贈り物。


知人に造らせた贈答品。

高価でも目立たない逸品。


中学生が身に付けても怒られない。

手に取り視れば貴重と判る。


本人じゃなく、妻子を経由するのは買収の基本

――――――――――――――受け取らせてしまえば、こっちのもの。


まあ俺が人妻にプレゼントすると別な疑惑が生じるから、娘さんルートなんだが。

そんな曹長は今頃、奥さん娘さんとリアルタイムで話してるだろう。


ご家族の予定も通信回線も手配しといたからな。

――――――――――出来る上官、俺だよ俺。


佐藤や芝、他の隊員たちも、久々に銃を持たずに過ごしてるだろう。

なんだかんだで軍政中は24時間M14を抱えてるし。


文字通り身が軽くなるってもんだ。


友軍相撃から昨日の今日。

再発防止に営外活動は当面禁止。


第13集積地では、非番の時に遺跡観光がスタンダートだったのに。

・・・・・・・・・・・・すいません。


聖都観光は昨日の午後一杯を使ったから不満もあるまい。

うちの娘たちがメインとはいえ、護衛同行で共通体験。

俺も神父も隊員たちも、おねいさんずだって感嘆してた。


夢中になりすぎないように曹長が睨んでいたが、全部禁止はしていない。

―――――――――――――曹長の匙加減は、ほんと、頼りになる。


だから今日は全員、駐屯地内。

だからこそ非武装で過ごせる。


休日の過ごし方としては、かえって良かったんじゃないなのかな。

・・・・・・・・・・・・昨日の殺し合いは全然よくないけれども。


第13集積地は、いくつかある異世界大陸内の拠点。

異世界人、捕虜と管理資産(帝国徴集領民)が一番多く、地球人が一番少ない。


異世界人の管理は自動機械で大雑把。

管理資産(帝国徴集領民)は無価値だからね。

国際連合的に皆殺しでも、構わない。


他の大規模集積地は前線部隊の収容拠点を兼ねてるから地球人が多い。

捕虜は小分けに分散して各地に点在、後方支援要員と待機中の前線部隊ばかり。


帝国軍の捕虜は元の部隊編成のまま自主管理で手がかからない。

でも貴重な戦術情報源であり取引材料なので、()()()殺したくはない。


撤退時に取り残された帝国貴族、その家族や使用人たち。

彼らは戦略情報源であり、しばしば負傷しているから治療介護監視調査に人手が必要。

※第75話<幕間:善悪の彼岸>より


第13集積地に居るのは作戦として降伏してきた帝国軍。

当然、敢えて自軍の情報を知らないようにして準備してきた。


自白剤を使っても知らない情報は引き出せない。

取引委材料に等ならないように人選されている。


手がかからないし、手をかける意味もない。

だから駐留している国際連合軍は最少になる。


国際連合軍の集積地としては一番広大な管理区域。

国際連合軍の集積地としては一番小さい駐屯地。


とはいえ、駐屯地が狭い訳じゃない。

陣地として考えた時、遮蔽物より距離が重要。


プレハブ建築は十分な間隔を空けて配置されてる。

外周から見通せないだけで、バイクレースができる広さ。


閉塞感など感じ様がない。


貴重な遺跡が有るのでゲストの来訪も想定されている。

海兵隊とかUNESCO調査団とか軍事参謀委員会の仮名とか。

将来的には十万年続くと見なされている調査作戦の拠点でもある。


異世界からの隔離と防御に十分な配慮がされた上でのプラスα。


部隊運営も独特で、駐留兵が集まってレクリエーションも良くやっているとか。

厨房も充実しているし、嗜好品の配備数が多いし、現地産物の購入もまた多い。

駐屯地内部だけで、いろいろと見聞き味わうことができる要素が計画的に設定。


うらやましい。


一個増強分隊で敵性住民とゼロ距離交流必須な部隊もいるんですよ!

今を楽しめ、我が部下たちよ!


無論、地球産異世界産取り混ぜた食品飲料の飲食自由。

殺し合いの翌日、今日の払いは全部経費。


ここ第13集積地にはアムネスティ運営の娼館もある。

女性隊員も少数派ながら、それなりには居る。


うちの連中には、頑張って伝手を造って欲しいもんだ。


将校以外のコネ、女や兵士下士官からは友軍の動向が伝わりやすい。

なにごとも起こらない日々を維持するために、掛け捨ての保険。


ナンパと同じように積み重ねが大切です

――――――――――後はほっときゃいいとして。


うちの娘たち。

おねいさんず。


さあ!

休暇を楽しもう!

俺は今日も子守です

・・・・・・・・・・あれ?


またコロナの「安全性」がアピールされましたね(笑)。


命に関わるなら、あり得ません。

病気であるなら、あり得ません。


そんな話ですが、知ってる人はスルーで。







英国はジョンソン首相以下要人が、ロックダウン中に皆で宴会。

「コロナの危険性を訴え」

「コロナ対策を強行する」

責任者が

「コロナ対策を無視した」

洋の東西を問わない

「いつもの」

(嗤)。


いやいや、気持ちはよーく解ります。

「コロナ対策の責任者」

であれば

「何が起きていないか」

判りますもの。


頭が悪い奴らにコロナ対策を奨めても、頭が良い自分たちがやるわけないじゃないですか。


世界中のジョンソン首相(コロナ対策責任者)は悪者じゃありません。

もちろん「コロナ対策を信仰するような馬鹿」でもなく。

単なる臆病者。

我が身が可愛いだけ、とても人間的な人たち。


つくづく2019年は特殊な世界情勢だったんですねぇ

――――――――――病気ならないウィルスにパンデミック認定がされるくらいに。


EU離脱による混乱を認めたら吊るされる離脱推進派の首相。

「経済破綻はコロナのせいだ!」

ただのインフルエンザで万を越す直接的死者を出した国で大統領選挙中。

「死者はコロナのせいだ!」

日常的な医療崩壊で院内感染死者が多発した国々。

「医療崩壊はコロナのせいだ!」

失政で与党大敗が予想される選挙の前、ベルリンでデモ隊に警官が突入。

「選挙妨害ではなくコロナ対策です」

カタルーニャ独立派が空港を占拠した時。

「コロナ対策の為に家に帰れと言っても誰も従わなかった」

公共料金値上げで起きた暴動がパリから全国に拡大してクビが危ない大統領。

「外出禁止令はコロナのせいだ!」

香港の反政府暴動が内陸部に波及して内戦化しつつあった独裁国家。

「戒厳令ではなくコロナ対策です」


……皆さん、とても「自分を大切にする」方々(笑)。

世界一大切な自分を護るためなら、パンデミック(インフォデミック)を煽るのも平気です。


だからそんな馬鹿の真似(コロナ対策)を出来るわけがない。


頭は良いから

「発症しなければ病気とは言わない」

と知っている。


頭が極端に悪い奴らを騙すために広めた与太話。

開運の壺を売る奴が、開運の御札を買う訳ない。

頭が悪い奴が真に受けて苦しむのは、自己責任。


納得。


……つまり、とばっちりを受けてる、わたしは怒る権利があります。


産まれて来やがったクセに()()生きてる馬鹿。

失敗を誤魔化す為に馬鹿を煽って引際を誤った阿保。


絶対に赦さない。


だから、わたしはコロナ対策を邪魔する責任があります。

ので、本業である小説の更新が遅れる場合もあります。


そんな訳ですから、よろしく!



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