第一幕(First turning point.)
【用語】
『三大欲求』
:誇り/性愛/味。
動物として居る為には必須ではないか人間として在る為には必須な要素。
「なんでもいいから誰かに認められたい」な承認欲求はサル山のサルに相応しい動物的欲求なので一緒にしないように。
「解消されれば相手は要らない」な性欲は以下略。
「腹が膨らめば以下略」は以下略。
誇りは自己完結するので人類最後の独りになっても成立しなければならない。
性愛は他者が居ないと始まりもしないが一対一である必要はなく取引でいい。
体が甘味を欲して砂糖を齧るのか御菓子を食べるのかでは全く意味が異なる。
聖職者が三大欲求を断つのは克己心の発露でもなんでもなく、人間を止めるため。出家や誓願(服従・未婚・清貧)と同じように生きたまま死ぬ為に、人間である根本基盤を放棄する。
……30歳まで処女童貞を維持すれば魔法使いになってしまうというのは、そういう……。
「どう観えるのかしら?」
「どう観せたいんです?」
《国際連合安全保障理事会軍事参謀委員会主宰実戦観察/〈Blue on blue〉Real time case study》
【聖都/聖都市内/中央/大神宮前/巫女の賢所/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の周辺周回/魔女っ娘】
わたしは何か。
何をすべきか。
ご主人様は、わたしに教えたりはしません。
訊けば応える。
答えはしない。
最初から解りきっている、から、考える必要はない。
正しいこと。
為すべきこと。
わたしが産まれた理由は自然に解りました。
だからこそ、ご主人様、もっともっともっと、褒めてくださいますか?
自分のことしか考えないように、がんばってます
――――――――わたし、ちゃんと我儘になれてるのかな?
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)/正面入口テラス部分/青龍の貴族】
俺が一番、好きなもの
―――――――――――うるうるした愛らしい赤い瞳に向かって断言。
瑞々しく温かく香り高い。
日々、何度となく味わう。
その悦びは例える要なし。
刻一刻千差万別ながら一番と言いきれる
――――――――――あるいは唯一かもしれないが。
毎回々都度々に全く違う味わいを楽しませてくれる。
俺の為に生み出されたのだから当然ではあるのだが。
その価値を認めるのは全人類性別信条人種文化不問。
地球の禁忌は異世界には適用されないからね
――――――――――国際連合異世界文化不干渉原則。
例えば食物禁忌
・・・・・・・・・・牛っぽい異世界動物は牛じゃない。
例えば年齢制限
・・・・・・・・・・異世界に限らんが飲酒は体質次第。
例えば家族関係
・・・・・・・・・・血縁有無不問で拾って護ってよし。
互いにどうしても構わない
―――――――――互いを意図せずに傷付ける可能性が無ければ。
意図して傷付けるのは構わない。
殺人は賞賛されて受勲と賞与。
過失致死は糾弾侮蔑と軍法会議。
様々な制約を課した国際連合決議にだって謳っている――――――――作戦上の都合は、その限りではない。
そう、作戦上の都合は、だ。
つまり今、俺は作戦中だが。
作戦上の都合は全てに優先。
もちろん言うまでも無いことだから敢えて確認。
法律や倫理。
ルールに禁忌。
空気に前例。
くだらないツールの代表格。
決まったこと
・・・・・・・・・・だから?
みんながそうしてる
・・・・・・・・・・なら逆らわなきゃ!
犯罪です
・・・・・・・・・・バレたらな?
要はソレ。
―――――――――――ある日、○○人を糾弾すべきと法律で決まったら?
それはソレ、と意味が同じ。
もちろん思いもつかない、間違いなく。
犯罪はいけません!
犯罪じゃなけりゃいいんかい。
考えもしない?
・・・・・・・・・・ソレは考えたり出来ないからな。
俺は法律だからと従う馬鹿じゃない。
やるべきだ、と感じたらやる。
邪魔すべき、と感じたら邪魔。
わからん、と感じたら知らん。
そんな俺が国際連合決議ごときに 従うわけがない
・・・・・・・・従わされることは、大いに有り得るが。
後は従ったフリだけ。
バレるかバレないか。
それだけが肝心だな。
命がかかれば猿芝居、我慢の範疇
・・・・・・・・殺されるって話じゃなきゃ嗤って楽しく罵倒するけど。
今は違う。
或いは、いつもと同じ。
好都合だ。
国際連合決議は俺の味方
――――――――――俺の為すべきことに利用出来る。
ま、空の上の誰かが俺の足掻きを利用してるんだろうが。
利用され利用して強いられるがサボタージュ。
これぞWin/Win
・・・・・・・・・・これからも、斯く在りたいね。
だから話は最初に戻る。
俺が一番好きなもの、が、俺が一番為すべきことの
・・・・・・・・・・邪魔になる、とは。
女がいない以上は食い物に向かいたい。
いや魅力的な女たちはいるけどね。
大変美味しそうなんですけれどね。
手が届かないなら何とでもするけどね。
大神殿の中に籠城中。
食事中もセーフティー解除。
半数は銃を構えかけたまま。
No1かNo2の交代叱咤。
最期の切り札、彼女たちは大変魅力溢れております。
手を、声を、その他を、伸ばすわけにはいかない
・・・・・・・・・・今はまだ。
だから性欲は封印!
くやしいのう
――――――――――だから食欲に倍プッシュ!
だが三大欲求、繰り上がり一番の魅力を、敢えて無視、に近く頑張って、海兵隊や第七師団やヤバいことしか思い付かない三佐から俺と皆を護って魅せるとカッコいいと感じるから仕事だ任務だ義務だ責任だと考えたら素直に無視できるのに残念至極極まりないのにいつも食べてる二度と同じ味わいがない魔女っ娘料理を楽しみすぎずになんか集まった、いや、俺が卓上に集めたのかなんだったかの来賓に関心を割こうじゃないかきっとできるよ誰かの命がかかってる程度のことだし舌が火傷しそうな熱さは好きです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・おっと駆け引きを忘れちゃいけない。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮前/巫女の賢所/青龍の騎士団陣形中央//彼の背中/エルフっ娘】
あたしは彼の悪戯を受け流す
・・・・・・・・・・できる範囲で。
いつもの革鎧とは違う。
隙間を弄ばれはしない。
焦らされるのはいつも。
それが問題、大問題!
かゆいところに手を伸ばして届かせない
――――――――――それが、いつもの、毎日。
かゆいところを、衣の上からだけ鷲掴み。
・・・・・・・・・・それが、今、今日だけよね?
だから、あたしが必死に無視!
――――――――――それに追い討ちしてくれない。
背中に乗せてるのか、背負われてるのか。
・・・・・・・・・・すぐ、は、ムリだから今夜やり返す として。
お陰で彼の口に料理を運びながら、周りを把握出来ちゃう。
妹分の仕掛け。
Colorfulを仕向ける彼ら。
ミラー卿は厚切りの赤身と生野菜を交互に平らげ、付け合わせの吹かし芋に脂を吸わせて片付ける。
魚の歯応えが好きみたいね。
大切れを一つ、大きな口の中に置く。
ゆっくり丁寧に噛み締める。
パンを噛み締めるときは、染みた脂を絞り出すように。
舌と歯、口蓋を使い、鼻腔をヒクつかせながら味わう。
こーういう感じ、覚えがあるわ
・・・・・・・・・・・・・・ミラー卿も料理を作る方、かしら、ね。
彼みたいな舌先で造るんじゃなくて、経験と知識で料理する。
つまらないけど、手堅い
――――――――――真っ先に斬るべき、敵になれば。
酒は酒。
料理は料理。
酒と料理は別。
酒は料理と合わせないみたい。
料理の後口を味わい終わってから、酒を舌で転がす。
一口々が大きいから、食べ進める速さは変わらないけれど、ツジ卿とは対照的。
その、ツジ卿
同じものを食べ続け。
同じものを飲み続け。
本当に対照的なのね。
今はオムレツをバクバク。
一口の大きさに切り分け切り分け。
次々と口にするけど。
一切れ一切れののみこんで次々と。
細切れでオムレツから溢れたクリーム
冷えない内にパンへ吸わせて口に
・・・・・・・・・・冷える間もなく。
スープで手早く流し込む。
オムレツしか食べない、かと思えば今度は赤身の包み焼きを続けて
・・・・・・・・・・のみ込み癖。
酒は一気に空けた。
喉ごしと胃の腑で味わう、か。
飲み食いが同じね。
生でそのまま、感触を楽しむ。
女の小さな口にはピッタリ。
熱いもの。
冷たいもの。
強いもの。
彼も彼らも食べながら飲むのはスープだけ。
酒は酒。
料理は料理。
――――――――――水が浴びるくらいあるのが青龍の邦っていうんだから、そうなるわよね。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)/正面入口テラス部分/青龍の貴族】
俺の歯が食い込む。
柔らかく、それでいて歯応えを感じた。
俺の舌が押し潰す。
明瞭な形を感じるがホロリと崩れる形。
噛み砕くのではなく、崩れて口中に広がる。
塩気を含んだ、淡白な味わい。
それを浮き立たせる濃厚な味。
しっかりした身と豊富な水分。
良く熱を通した大根のような何か。
異世界の根菜っぽい、植生を知らんから根なんだが実なんだが地下茎なのか、もう大根でいいや。
異世界大根に味を染み込ませる時間は無かったのだろう。
芯まで火が通りながら、形は崩れない。
いや、あえて芯まで火を通すだけに抑えたな。
煮たり焼いたりでは、こうはいかない。
形を崩さないよう、下拵え。
電子レンジを上手くつかってる。
全体に半分くらい熱を通してから煮たのだろう。
いや、煮あがっている熱い澄まし汁に投じたのか。
調理時間が短くなるのは、ついで。
目的は淡白な大根汁を澄まし汁に流出させずに、身の中に封じ込める為。
だからこそ濃厚な澄まし汁の中で、淡い大根の味が浮き立つ。
大きめながら一口に納まるカット大根。
それだけを口にすると、淡白な大根汁が溢れる。
―――――――――表面の濃い味が淡白さをくっきりとアピール。
澄まし汁だけを啜ると、深い味わいが圧倒する。―――――――――サラサラとした濃厚スープってなんだろうか。
啜りながら噛み砕くと口中を満たす濃淡モザイク―――――――――混ざり合わないのに調和するとは、之如何に。
合わせて食べると、互いを押し上げるように競合しだす。
胃の腑を抉る素晴らしい刺激。
舌より胃、喉に味あわせる。
スープ、味噌汁、すまし汁、
・・・・・・・・・・料理とは、斯くありたいね。
スープの出汁は鰹節ではないが、魚だな。
昆布、ってか海藻の刻んだ奴も入っているが、出汁になってない。
コリコリ食感
――――――――――これはこれで食べる物だ。
この濃厚な出汁は、
・・・・・・・・・・骨髄かな。
だが、もちろん魚。
かなり太い骨だな。
包み焼きの赤身には皮も骨もない。
かなり大きな魚から切り出したのだろう。
地球で例えれば本マグロやシーラカンス、イルカくらいの大きさかもしれない
・・・・・・・・・・明日の海遊びでは気をつけよう。
うち娘が齧られてはイカン。
事前に爆雷でも落とすべき。
その場でフィッシングは
――――――――――ない。
M14でフィッシュハントなんて、ドラゴンでモンスターハントみたいだ。
子どもにはまだ早いと思います
・・・・・・・・・・エルフっ娘ならドラゴンスレイヤーだけれども。
三回目のワクチンがなにやら。
久々のコロナ(笑)ニュース
……いえTV新聞に縁がないと、気が付かないものです。
一時期は勝手に耳目に触れるほど騒がしかったですけど。
3密なるモノを初めて聴いたのもソレ
……頭が悪いって、すごいことだと知ったわけですが。
四回目はいつでしょうね?
さすがに、あの、発信追跡アプリみたいに「ボロい商売」とは言えませんが。
既存の仕様を使いまわして、リソースゼロ!
動作確認をスキップしてオールロスタイム!
「アプリっなに?」なオジオバさんに営業!
お役人様のプライドと保身で、ノーリスク!
なんて美味しい。
上手いこと考えたな。
で、ワクチン。
とある悪党の名セリフ
「治療薬は患者しか飲まないし、効果がないとすぐバレる。なぜか治れば売り上げが止まり市場は小さい。その点、予防薬は患者以外に無限の需要がある。根絶される病気などあり得ないから、いつまでも繰り返せる。しかも効果が無い理由はいくらでもつく」
こんなボロい商売ない(笑)。
ただ……さすがに濃縮還元コロナを人体に投与してまで無理やり発症させるってのは。
そりゃたかがコロナを濃縮したところで、症状なんかたかが知れてますが……医療廃棄物だし。
人にゴミを食らわしてまで、欲しいものなんかないんですよね。
まったく、どうせブラセボなら生理食塩水にしとけば害もないのに……
「副作用がない薬なんか誰が買う?何人か死んだ方がよく売れる!良薬が苦いんじゃない、苦いから良薬に見えるんだ。等価交換なんて言うだろ?代価を払えば成果が手に入ると信じてやがるんだよ!」
なんてセリフもあるから、正しいんですけどね……商売として。
もっとも
「ゴミを求めたのはユーザーである。効果がないと明示して強制していないのに接種するのは自己責任。当社はなにか起きても起きなくても、一切関知しない」
と言いきるメーカーの方が啓蒙効果は大きいでしょう。
馬鹿を嘲り罵り踏みにじ消費するのは社会的責任。
痛い目にあわなけりゃ、一生わからないんですから。
まさに「良薬は苦い」って訳です。
わたしも出来ることはしましょう。
コロナ対策が無い快適な人生を観せつけること。
それが、わたしの責任です。
年末のイベントも近い為、忙しくなります。
三密づくりとか、クラスター造りとか、オフライン宴会とか。
更新スケジュールが遅れたり前倒しされたり、色々ありえますので御承知おきください。
では、良いクリスマス準備を!




