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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十五章「三竦み+」

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捨て駒。

【用語】


『捨て駒/捨て石』

:将棋の場合は捨て駒、以後の場合は捨て石。なぜか消耗品と誤用されているので注意。本来「大きな利益を得るためのコスト」という意味/役割。「犠牲になれば英雄」ではなく、無駄死に犬死に徒労に無駄骨なんてことは幾らでもあります。それを捨て駒/捨て石と言いたがるのは「いくらでも代替が効く取るに足らない消耗品の自己満足」なんでしょうね。なお捨て駒の方が戦局に対する決定打としての意味を持ち、捨て石は「定石」の一部として戦局を組み立てていく礎石の意味合いが大きい。いずれにせよ成果がどうあれ無駄ではなく、勝利のために必要不可欠な辺りが消耗品とは全く違う。すべての駒すべての石に機会があるわけではありません。だから本来の意味で捨て駒/捨て石となった人を常に称賛しておりますよもちろん。


なお異世界にも囲碁将棋に準ずるゲームはあります。

……地球でも紀元前からありますもんね。




貴方でなくてはならないのが「捨て駒」。

貴方以外ならだれでもいいのが「消耗品」。


全てを決する一番大切な駒よ?


捨て駒(英雄)を気取る(消耗品)は大勢いるわね。

オマエごときが俺に成れるか!って自慢しなさい♪





【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)/正面入口テラス部分/青龍の貴族】


「It’s ShowTime!」


俺にはできる先立つ後悔。

言わんでよかったIt’s ShowTime!

神父です言っているのは。


賢明な皆さんは見ないふり

――――――――――フリってことは見られてるからな?


自重しろ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・芸人(神父)に滑らないようにしろって、無茶ぶりですねすいません。


曹長、発砲(ツッコミ)を許可する。

背後、背中のエルフっ娘、の二歩後ろ。

直立不動が、カッコいい、絵になってる。


曹長の娘さんに、今夜にも索敵画像を送ってあげよう。

―――――――――――お父さんはカッコいいですよ、って。


春の陽光。

春の風。

宴の席

―――――――――曹長と軍曹と二尉が双方の執事で、うち隊員たちは従僕か?


俺の後ろが曹長。

海兵隊大尉の後ろが軍曹。

辻参謀の後ろがムタグチ二尉。


たぶん漢字は牟田口。


ツジ参謀と海兵隊大尉。

俺とは別な御茶が点てられている。


特別扱い?

差別待遇?


御茶の種類は決まっているが解釈は誰もが自由に選べる。

自分に、自分たちに都合良く、すり合わせる必要はない。


もちろん注ぐのは、お嬢。

軍政司令官付き御茶担当。


でも今は、敢えて来賓二人に、敢えて俺とは別な御茶を点てて魅せる。

さらに別な種類の御茶を、手早くColorfulに用意させている。

あのポットのサイズと大きさ

――――――――――――大神殿内部に待機している、おねいさんず(決戦兵力)の分。


そして()()御茶。


お嬢の御茶は日常なんだがな。

なんか今日は身が引き締まる。


緊張とは違う。

礼服を纏う感じ。


地球でも、古来から御茶とは富豪の道楽。

お嬢(豪商の愛娘)に相応し過ぎて目が潰れそう。


買う。

選ぶ。

点てる。


それ自体がステータス。

今も昔も東も西も、変わらない。


それがなんの(それって)役に立つんだ(食えるの?)

・・・・・・・・・貧乏人には憧れしか許されないがな。


無論これには意味がある

――――――――まあ味以外を求めるのは無粋だが。

好き好き以外に+α。


飲む、食う、一緒を社交と言う。


プライベートですから飲みに行きません

・・・・・・・・・・って言っちゃうソレ(社会不必要者)には縁が無い世界(社交)


プライベート(自分の持ち札)を相手に判り易く費やす。

だからこそ相手をオトモダチ(個人資産)に出来る。

トモダチのトモダチはみんなトモダチ。


アイツの紹介だから、って言うだろ?


裏書き一つで現金に(交換)出来る有価証券。

裏書きが必要ゆえ誰にも盗まれない。

誰にでも売り飛ばせる、最高の動産。


―――――――って日本で近所のガキどもに演説したら怒られたから異世界では様子見。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮前/巫女の賢所(かしこどころ)/青龍の騎士団陣形中央//彼の背中/エルフっ娘】


あたしは今と未来を彼に委ねるだけで良い。

だから振り返りましょう。


エルフ(長命種)らしく。

彼の女らしく。


好きな男が、目の前の遊戯(宮廷闘争)に没頭できるように。


気になるのは、やっぱり麓の護衛騎士たち(合衆国海兵隊)

唯一の不安で、そもそもの発端は学士たち(UNESCO調査団)

――――――――――元凶は、青龍の公女(三佐)


狙ってやったわね。


立ち入った瞬間。

あれを見逃す青龍じゃない。

むしろそれを狙っていたのかも。


・・・・・・・・・・あくまで試しただけ、かしらね。

あたしだって()()()注意しなかった。


だからこそ、彼だって自分の女(あの娘)を此処へ連れてきた。


自分の女(あたしたち)を危険にさらしてくれる男じゃないし。

・・・・・・・・・・・自分の命はともかく。


だだそれだけなら、それだけのこと。

即座に学士たち(UNESCO調査団)が暴走するなんて思わないわよね。


一つの龍である青龍、その在り方と真逆の連中。

あるいは青龍という種族の持つ唯一の欲望が結晶。


好奇心。

探求心。


あの娘を

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――してでも、知りたい、悪意(興味)


あたしはそれが聴こえていながら、全く理解ができずに聴き流した。

彼が常々、あたしたちの判断で青龍を斬ってもいい、と言ってるのに。


普段から上()疎んじてる彼は、気がつくのが遅れた。

普段と違い公認で独走してる女騎士団(おねいさんず)は、気がつかない。


普通に上と遣り取りするミラー卿(海兵隊指揮官)は、戸惑った。

普段が気ままな学士たちは留められる前にと走り出す。


当たり前に上から孤立しているツジ卿はすぐに動いた。

当たり前に付いていくムタグチ卿はいつもと変わらず。


その時だ。


あの従わせたがり(三佐)が、敢えて、命令しないように命じた。

・・・・・・・・・・・・応えても答えないことで。


あたしたちが此処に入った瞬間。

・・・・・・・・・・その興味(悪意)を悟るべきだったわ。


あいつら(UNESCO調査団)が乗せられ

・・・・・・・・・・・せめて黙って観てればいいのに、ワラワラ寄ってきて。


だから当然、青龍の女騎士団(おねいさんず)放つ(撃つ)

だけど当然、学士たち(UNESCO調査団)興味(悪意)は止まらない。

だから当然、護衛騎士たち(合衆国海兵隊)が引き留めにかかる。


――――――――――学士たち(UNESCO調査団)を。


威嚇。

牽制。

制止。


弾戦(銃撃戦)の間合いに入れば、こちら(彼の配下)も戦わざるを得ない。


反撃。

先制。

制圧。


今から振り返れば、悪いのは青龍の公女(三佐)


――――――――――――――()()瞬間に、()()を孤立()()()んだ。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)/正面入口テラス部分/青龍の貴族】


俺は相変わらず、ど真ん中(射線交差)

――――――――だからこそ、ボロが出ないといえる。


勝ったから風呂入ってきていいですかダメですかそうですか。

まあ八人をお風呂に入れてると一時間半くらいかかるからね。

賑やかしとして要るだけ居るのはけっこう慣れてる将校技能。


海兵隊大尉やツジ参謀もそんな感じ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・非軍人今軍人か不正規要員っぽいツジ参謀も、堂に入ってる。


もちろん一番手慣れてるのはガチセレブなんて目じゃない特権階級の子どもたち。


お嬢が俺の左手に密着。

エルフっ娘が俺の背中。

魔女っ娘は食事の準備。


Colorfulは調理と配膳を流れるようにこなしている。

――――――――――――――素人目(俺目線)にも練度の高さがうかがわれるぜ。


うちの連中(軍政部隊)も魔女っ娘の調理に合わせて厨房を調えていった。

大神殿麓のランドクルーザーから調理器具、そして下拵え済みの食材を人力搬入。


すげーな、おい。


野戦仕様の軽量簡便品々。

陸上自衛隊普通科御用達。

だから慣れてるとはいえ。


お嬢たち(女主人姉妹)は仕切りながら、俺を立てる姿勢。

・・・・・・・・・・つっかえ棒として寄りかかるには、いささかちっちゃい。


取り囲む8人の特権階級少女たち。


うちの娘たちが俺、ツジ、大尉の指揮官三人を主賓として扱っている。

だからこそ、背負うものなき庶民(俺たち)が王侯貴族みたいに見えている。

いや、ツジ参謀の背負う歴史(家格)は知らんが、うまく合わせてる。


たまたま歯車が合うとこうなるのか。


大人と子ども。

富裕層と貧乏人。

侵略者と占領下住民。


守られるべきものが守るべきものを守ってる、絶妙なブレンド。


魔女っ娘は元々腰が低い。

お嬢の指示は呼吸のよう。

エルフっ娘のハラハラ感。


(軍政部隊)の気分は保護者目線

―――――――――――――いつもすまないねぇ、って言いたくなるが判らない人は時代劇を観よう。


植木等までさかのぼらなくてもいいから。

・・・・・・・・・・およびじゃない、って退場したい。


もちろん敵前逃亡は銃殺である。

―――――――――主演と新郎と主賓は逃げられない。


俺の気分は千両役者(傀儡人形)

やったことないけど。

自覚がなかっただけ?


役者、芸人、アイドル、大臣、将校、俺。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、察し。


自覚してヤれるようなことじゃないか。

つまりはパペット、看板、スケープゴート。

そんなもんに成りたがる奴の気が知れん。


俺も立派になったもんだ。


気付かれないのが騙すマナー。

気付かないのが騙される作法。

バレたら嘘でバレなきゃ真理。


そんな俺にも判ること。

――――――――――幕が上がって演目(作戦)は進んでいる。


お嬢(女主人)エルフ&魔女っ娘(その姉妹)

アイドル(主演女優)も務まるのに、プロデューサー(裏方賄い責任者)

俺を含めて全員が、その指揮下で演技中。


園遊会は総合芸術。


現在日本には片鱗すら残っていない。

専門家を称する学者共にも判るまい。

産まれる前のことを解る奴はいない。


だからこそ異世界(うちの娘たち特権階級)が持つ現代(俺たち)へのアドバンテージ。


此処(聖都)は舞台

―――――――何処かで手ぐすね引く三佐の根城(客席)まで。

演者(手駒)は全員

―――――――――何故か笑顔で怒ってる三佐も含め。

観客は世界(利益を得るは)

・・・・・・・・・・・・・国際連合安全保障理事会。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮前/巫女の賢所(かしこどころ)/青龍の騎士団陣形中央//彼の背中/エルフっ娘】


あたしは手遅れに思い巡らす。

―――――――――――聴いているのに、気が付くのはいつも後。


青龍。


一つの生き物のように戦う種族。

それでいて別々にうごめく獰猛な牙。


攻撃に特化した青龍は、容易く互いを傷付け得る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・ならばなぜ、それを防がなかったのかしら。


()()青龍の公女(三佐)に防げない訳がない。


関心が無いわけではなく興味を滾らせてるのが、判る。

それが何故なのかは解らない、けれど、あり得るのは。


(いくさ)に同士討ちは付きもの。

それを停めて良いのは、主や盟主だけ。


勝手に止めて良いなら、寝返り(利敵行為)裏崩れ(敵前逃亡)も防げない。


それなら同士討ちの方がマシなくらい。

敵がどちらか片方、両方を攻撃してくれるなら幸い。


反撃という形でまとまりをとりもどせるから。


そうして解決してくれる親切な敵なんかいる訳ない。

理由はどうあれ同士討ちを放置するわ。


同士討ち中は、敵が留まってくれるからやりようがある。


退いたり。

回り込んだり。

後備えを出したり。


敵と向かい合っている最中の同士討ちは、放置。

・・・・・・・・・・それが定石。


それなら今日今が定石かといえば、そんな訳がない

――――――――――何処に敵がいるってのよ!!!!!!!!!!


??

???


()()のかしら?


青龍しかいない此処。

――――――――――青龍を支配する女の、敵?


青龍の捕虜。

青龍の資産。

青龍の公女が、同士討ちを囮にする、相手()



お!

またまたまた……コロナに新々々……型ですね(笑)。

RNA型ウィルスは遺伝子断片という構造上、増殖するたびにデットコピーせざるを得ないから常に新種なんですがそれは。


いやまあ、それが話題になっ(宣伝され)ている国を見れば、ね。


バイデン政権がコケたアメリカ。

まだいたメルケル首相のドイツ。

EUに戻れないジョンソン英国。


各国の救いは「ふざけんな!」って暴動デモ訴訟が盛り上がって民主主義が機能していることでしょうか。


予想通り過ぎて、もう、突然コロナ死者が()()いなくなった我が国を自慢したい

……できるか(笑)!

速やかにコロナ(反政府暴動)対策を成功させた習同志に乾杯!

……できるか(笑)!


両国の絶望は見ざる聞かざる言わざるで民主主義とウィルスの定義を誰も知ろうとしないことでしょうか。


わたしが独裁者にならないなら民主主義が一番なので、今日もマスク無しで秋風?そろそろ冬?を楽しんでまいりますが社会の為だから仕方がないですよね?更新が遅れても?


では皆さま、コロナに感染したと気が付かないようにして元気に過ごしましょう。


ま、普通、症状が無いから気が付きようがないんですが。

症状が出たらインフルエンザの心配をしてください。


読む人がいなくなると作品の質が下がるので、貴方の命を大切に!


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