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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十五章「三竦み+」

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678/1003

B/C(benefit by cost)≒ ∞

【用語】

『音』

:主に空気の振動。水の振動も直接鼓膜で捉えれば音に入る。


聴くということは「発生した振動を伝導体経由で鼓膜が受けとること」だろう。骨伝導に代表されるように人体を伝導体にしても鼓膜に集約されるので。振動を電気信号にする蝸牛は単体では機能不全をおこします。だから鼓膜が破れると空気振動ではない音も聴こえにくくなる。

本作品中の通信は、概ねコレです。


ただし音は視ることも出来る。

窓際の観葉植物。その葉の震えを視れば室内の音が見える。「音は振動」なのだから当たり前。相応のハードとソフトが必要ではある。微細な動揺を捉え記録する装置。データを分類し解析するプログラム。例えば声か音か、などを分類するための基礎データ。その辺りは30年以上前に確率されている。


だから()で景色を視ることも出来る。

空気も暖まれば拡散し冷えれば収縮する。だから暖かい所から冷えた所へ移動する。空気の密度や組成には平均値があっても均等ではない。空気は熱伝導率、つまりは温度の変化速度が遅い。要は痕跡が辿りやすい。熱伝導率は素材と反射率に由来する。例えば陽光は範囲と照度、時間変化に規則性が高いから基準に最適。同じ陽射しの範囲で同じ温度なら、接している空気への影響も似ている。観測機器の精度が高く、照合するデータが多く、解析するソフトが対応できれば?

空気に満たされた場所にある物の形や素材、(反射率)までは判る。

理論的に可能であるならば、後はハードとソフト、スペックを用意するだけ。月面に人を送り込むように、簡単に出来る。月面に人を送り込むように、今後行われない。それはコストパフォーマンスが合わないから。スペックを満たすハードとソフトが無料で手に入るなら、また別な話。



可愛い女(弱点)を敢えて魅せ撞ける。


挑発?

牽制?

哀訴かしら?


そこまですれば可愛い女(切り札)から眼を逸らせる

――――――――――貴男の(国際連合安全)主以外(保障理事会)からはね。





【聖都/聖都市内/中央/大神宮前/巫女の賢所(かしこどころ)/青龍の騎士団陣形中央//彼の背中/エルフっ娘】


あたしが、彼を観る全てを視る。

彼は、あたしが観てると知ってる。


観えると教えてくれただけで、視ろとは命じてくれない。


響きで判る空気が濃淡(大気密度)

響きは風に乗り風は乱れる。


音が乱れた(音響合成)(痕跡)を辿れば、元の響きが判る(逆解析)


風は暖かい所から冷たい所へ。

陽射しは等しく降り注ぐ。


でも、暖まりかたは物者、様々。


何で出来ているか。

何色をしているか。


それが風を変えるなら、風から色も素材も判る(逆解析)


聖都。

大神殿。


街中の()を集めた処。


声が聴こえる。

姿が聴こえる。

色が聴こえる。


風に触れてさえいれば、室内の文字だって読める

――――――――――字と地は色が違うから。


耳で視る(音響探査)、それを躾た(示唆した)のが、そも貴男。


あたしになら出来る。

普段、青龍の(索敵システム)がこと。

あたしだから出来る。


エルフは五感()()優れてるのに、使い方をまるで知らなかったのね。


あたしは青龍を知ってる。

彼を見聞きしてきたから。

教えられて躾られてるし。


あたしの肢体()使い方(能力)楽しむ(調べる)、彼。


聖都はあたし向けに出来ている。

風にこだわり、風をあやつる。

エルフ以外には判らない。


二つと無い場所だからこその、範囲と精度。

・・・・・・・・・・興味本位な彼には、充分、か。


エルフは耳に頼る。

眼はもちろん良いのだけど、森や草原が居場所だしね。

エルフは、だけど。


あたしはエルフである前に、彼の女だ。


背中に肢体を預ける意味、その一部。

でも、とても大切な一部なんだから。


鼓動を聴いてれば一生楽しめる

――――――――――だから、絶対に、失えない。

あたしが、彼の危機を見逃すわけがない。


あたしの鼓動を感じさせるのは、あたしの楽しみだけじゃないのよ。


貴男の女だって、此処を観ている大勢の青龍に示しつつ

―――――――――あたしが感じる警鐘を伝えるため。


彼は、あたしが動かない限り周りを視ない。

あたしが彼のかわりに何もかも視てるから。


だから、あたしは他のことを考えていられる。


あたしたちは二ヶ月前、青龍は一つだと思っていた。

あたし、たちが彼のモノになった時、観せられた。


それは正しく、間違っている。


青龍は、一つではない、ということ。

青龍は、一体である、ということ。


ここ、青龍の色に染め上げられた聖都、に来て初めて解る。


竜の群れが龍になり、星を世界をのみくだす。

竜は、競い合い闘い合い殺し合うから、青い龍。


だから

――――――――――おかしなことは、ない。

だけど。

・・・・・・・・・・まとまりに気がつくのが、遅れた。


この場の青龍は3つ、かと思ってたわ。


(ささや)き。

(ざわ)めき。

(どよめ)き。

その三つ以外、聴こうとしなかったから、あたしは失敗(しくじ)った。


だから今、聴こえていたことと照らし合わせて、耳を澄ませる。


一つ。

あたしたち。

領民風情(彼の女、たち)を含むのは、違和感

―――――――――――――――彼の流儀なんだから、かくあれかし。


侠気。

好意。

親切。


騎士らしからぬ、と言うべきかしら。


敬意。

忠誠。

奉仕。


騎士かくあれかし、と言うべきかしら。


誰もが無言。

誰もが目配せ。

誰もが懸命。


誰もが自分の好々(すきずき)、私情だけで集まった。

――――――――だからこそ、完全にまとまっている。



彼の騎士団(軍政部隊)

彼の騎士長(陸上自衛隊曹長)

彼の騎士たち(陸上自衛隊隊員)


いま、あの娘を手伝って、園遊会を作戦中。


彼が出て。

あの娘が続いた。


騎士長(曹長)は皆に観せながら銃を担いだ。

騎士たちは(軍政部隊隊員)銃を担いだ。

止め金(セーフティ)を閉じて。


銃を使えなくするために

――――――――――そんな使い方をするのね。


青龍の女騎士団(おねいさんず)は無視。

物陰(大神宮内)を利用。


女騎士団長(No1)女騎士たち(おねいさんず)の大半。

(プロテクター)を緩めず、銃を構え、今にも撃って出る構え。

天秤が傾いたら、彼の(かたき)を撃つのは、この女。


女騎士団長副長(No2)と率いられた数人の女騎士(女性自衛官)

合図(ハンドサイン)だけで分派。

手早く(プロテクター)と銃を外して預け、騎士服(野戦服)になる。

そのまま正面からゆっくりと出て、ことさらゆっくりと左右へ。

園遊会の準備を手伝うわけでもなく、石段縁で無用心に座る。


即席の物見台。

天秤が傾いたら、一撃目で殺される。


彼自身に観る眼が一割。

彼を視る目を視る目が九割。

・・・・・・・・・・くやしい。



二つ。

学士たち(UNESCO調査団)

・・・・・・・・・・と、その護衛騎士団(UNESCO執行部隊)


技能。

嗜好。

忠誠。


両者は自分の好々(すきずき)、世情だけで集まった。

――――――――だからこそ、まったくまとまりがない。


英語(青龍の傭兵訛り)

日本語(青龍の支配言語)

異世界語(あたしたちの言葉たち)


一番、騒々しいわね。

―――――――――いろんな言葉が、飛び交っている。


命令。

示威。

抗議。


全部の言葉が判る青龍が、仲立ちしないと纏まらない。


壊したいから壊させない。

せたくないならなにもするな。

死なばもろとも殺せない。


ここでも、ううん、ここでは青龍と領民が混ざり合って

・・・・・・・・・・節度がない。


主従。

序列。

目的。


意識する者しない者。


判断。

認識。

動静。


個々各自にまちまち。


火が強すぎて吹き溢れそうな具材(多世界の学士たち)を無理矢理蓋して押さえ付けているような。


なら護衛騎士たち(合衆国海兵隊)料理人(指揮系統)不在の給仕かしら?


火加減が判らず操れない。

宴を台無しにもできない。

料理が無事かも解らない。


匙で火事に挑むようなもんね。


護衛騎士たち(合衆国海兵隊)は従おうとしてる。

――――――――――場を離れざるを得なかった騎士団団長(ミラー大尉)に。

学士学師たち(ユネスコ調査員)はまるでそんなこと知らない。


いくら古参兵揃いでも、置かれた状況が複雑過ぎ

・・・・・・・・・・彼に支配されてる我が身(あたし)の幸せなことよ♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎


だから彼ら(海兵隊)は銃の止め金(セーフティ)を互いに確認。

学士学師たち(ユネスコ調査員)たちを繰り返し繰り返し威嚇。

――――――――――ただし銃は使わない。


学士学師たち(ユネスコ調査員)たちは互いに手を繋ぎ腕を組み輪を造る。

大神殿を身体で拵えた輪っかで囲ってみせてる。

・・・・・・・・・・なにがしたいのやら。


ここまで大神殿が上と下。

ほんの少し前まで響かせていた銃の声。

響き一つで破れる均衡。



龍殺し(銃弾)一つでそれまでよね。


互いに殺し合い()()()ようにしてるんだけど。

ここまでは。


龍が殺し(戦車砲)を放つ気、満々。



三つ。

中でも最も青龍らしい。

公然たる偽名(仮名ツジ)堂々たる孤独(ムタグチ卿)

・・・・・・・・・・・・・・・聴こえてくるのは、頭が痛い音(理解に苦しむ)ばかり。


誰もが問わず尋ねず、命じられるままに集まった、だけ。

――――――――だからこそ、一番まとまって命じられるままに動く。


二人の配下に加えられた大勢。


用心して、なにかと言えば逆らうあたしたち。

信頼して、従いながら思いめぐらすのが青龍。


標的が直接見えない、という事もあるでしょうね。


それなりに聴こえる会話。

妙に落ち着きはらう連中。


偽名(仮名)のツジなど信頼しない。

独走する竜騎士ムタグチには不安しかない。


誰もが皆で解ってる。

何が何だか判らない。


わかるは不要とわかってる。


そも一団、は出来たばかり。

ムタグチ配下の竜騎士と近場の騎士団からの分派。


その前に顔合わせすらされていない。

与えられた命令は、誤解の余地なき動作だけ。


目的。

狙い。

見通し。


なにも知らない知ろうとしない。


軽口。

気遣い。

確認。


竜騎士と分派でバラバラ

――――――――――でも、誰一人、動揺せずに苛立たない。


土竜(90式戦車)の通り道に居る。

銃の筒先、弾の先に。

魔法(防弾)が炸裂した所へ。


ツジ(黒幕?)ムタグチ()がいない方がまとまってないかしら。


命令とも指示とも付かない言葉を残して突出。

敵になりかねない、あたしたちの中へ。

残されたのは竜騎士含め古参兵には見えない。


まるで、戦いとは思ってない。


銃を即時撃てるように。

土竜が即時走り出せるように。

騎士たちは銃先に短剣をたてたまま。


しかも土竜(90式戦車)魔法(砲弾)を入れ替える算段。


偽名ツジとムタグチ卿の騎士たちは変わらない。

最初から今まで、きっと最期まで。

・・・・・・・・・・青龍の、日常、いつものこと。



こういう時は、危ない。

――――――――――あたしたちにとっては、だけど。


自分が殺される刻は気楽にしてるんだから!

あたしたちを置いて逝くとしか考えないで!


そんな青龍(三者)の気質は知らされ尽くした

――――――――――それが指標。


此処が死地である。

いま死線が交わされている。

青龍が楽しんでる。


あたし、たちが、青龍じゃないという一点。

――――――――――それが兵器。



そしてそれを言うなら、四つ。

あたしが聴きながら、聞かなかった音。


――――――――――咆哮――――――――――


あたしたちを見ている大胡蜂(ホーネット)海賊(バイキング)の群れ。


見下ろしている眼は、最初から、感じていた。


(子飼の腹心)に構いたがりな女

――――――――――青龍の公女(三佐)


あたしたちにちょっかいをかけるのは、彼の女だから、ってこともあるでしょうね。


あの娘のこともまとめて扱う辺りが、()()()


手抜きというか。

身勝手というか。

好都合というか。


あたしや彼の想いも利用できるって、()()()、そう思ってる。


青龍のため?

身内のため?

我儘のため?


絶対にその区別をする気がない、って断言するわ。

その為に山のような魔獣を山盛りに差し向けるし。

巨獣が彼を慕って寄ってくるまでを予想してるか。


威圧して、助けて、嫌がらせ

――――――――――青龍(あの女)らしいわ。

世界を削り取る時、世界のことなど考えない

――――――――――どうせ消してしまうのだから。


そんな意志だ。

天蓋から三者を掴む掌。

それが見えた。


筒先を向けあってなお、青龍を一つと解らせる。


あたしたち(青龍以外)以外には、当たり前、か。

・・・・・・・・・・それが見えたら、一歩前進、かしら。


(青龍)が望む姿。


隷属しないもの。

拒絶しないもの。

対抗しえるもの。


青龍を理解する他者(対等の相手)

――――――――――なって、あげない。


傷は深いぞガッカリしろ!

……判る人には解る名作ジョーク。


まさにコレ。

そんなわけで言い訳特集ですので知ってる人はスルー推奨。







突然消えたコロナ感染確認者(「感染者」じゃないことは毎回強調)。


もちろん「あの(無能の産地)」厚生労働省すら「感染は防げません」と明言するワクチン(濃縮還元コロナ)の効果じゃありません。


……統計の擬装じゃなくて、解釈の相違ですね(笑)。


霞ヶ関では日常茶飯事です。


スターリン霞ヶ関同志の五ヵ年計画とか霞ヶ関に親愛なる毛沢東の大躍進政策でお馴染み。


そして現代、テレワーク解除を叫ぶ財界(霞ヶ関の飼犬)


……テレワークで生産性が上がるって言ってた、とか言っちゃいけません。

まだ。

霞ヶ関の命令で擬装テレワークさせられてる人たちが解放されてから言いましょう。


着実に「昔コロナが流行ったことがあったんだよ」にしよういう涙ぐましい努力。

「流行ったのはコロナ対策でありコロナ・ウィルスはなんにもしてません」

と罵倒するのは、まあ、控え目。


一方、未だに続く魔女狩り。


著名人でコロナ馬鹿を嗤えない方々には自重して欲しい。

楽しく会食してるメディア企業上層部とは違うんですから。


コロナ馬鹿の通報を受けたら動かざるを得ない。


このあたり「ガリレオを告発された異端審問官」並みの苦労。


異端なんか馬鹿馬鹿しいと解ってる。

だから、受け付けたくない。

でも建前を放棄出来ないから仕方ない。


だからガリレオの研究を一生懸命みないフリして「あんまり人前でいうな」と繰り返し繰り返し口頭と文書で忠告したのに馬鹿な修道士が一生懸命にガリレオの研究を読み解き理解した挙げ句に異端告発されたらどーしろと言うのか。


いや、異端認定止めろよ、っ話ですが

……コロナの存在を否定したら全員吊るされるんですよ!


気持ちはよーく判ります。

……異端審問官の。


わたしにも助言してくれた人がいます。


マスクを形ばかりしながら

「人前()()コロナ馬鹿を罵倒しない方がいい」

って。


馬鹿が騒いだ場合、理屈の問題ではなくなるから。


……一方。

こいつらの理屈は判りません。


コロナ馬鹿を利用して保身を図った。

保身は出来たのにコロナ馬鹿の暴走が止まらない。

いまさら「あれは嘘だ」と言えない。


だから経済破綻させても医療崩壊起こしても直接何千人を殺しても同胞がいくら困窮しても我が身だけは死守。


計画性がなく即興が下手で損切りする決断力もない。


「失敗して当たり前」

をしでかす阿保ってのは、馬鹿とは違う意味で腹が立つ。


仮に自分の利害に関係なくても。

馬鹿と阿保を利用して小金を稼いでも。

ソレの存在自体が赦せませんね。


とはいえコロナ馬鹿をたたく必要があるのは言うまでもありません。

いえ、害虫の巣をつつくという意味ではなく。


無視して観せること。


コロナ馬鹿は他人の目だけを基準に生きています。

マスクが多ければ安心できるから、マスクを増やそうとする。

マスクが減れば最初からそうであったかのようにマスクを取るでしょう。


八月十五日前後の連中の様に。

五月八日前後の連中の様に。


そんなわけですので、わたしも微力を尽くしております。

というわけですので、わたしの作品の更新時期が乱れます。


歩きスマホで当たり前のように人を避けて執筆している人間がいたら、わたしです。



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