La Part des Anges/ささやかな御褒美。
【用語】
『Ange』
:異世界では魔女っ娘だが、フランス語なのでローマカトリック教でいう「天使」。性別が無いのが定説なのだが単語としては男性名詞で文章にすると女性名詞でLaと付ければ女ってことでいいんじゃないでしょうか。歓談中に乱入してきて皆を沈黙させたり酒全般に対して特に高価な物ほど累進性の高い取り分を設定して強制徴収してダイエット中の女性にとても素晴らしい贈り物を贈って天使が贈った物は口にできないっていうのかそんなことは無いわよね信じてると強請って拗ねて捧げてわんこ蕎麦して豊満なボディを維持させたりするヤバい奴。
ご領主様。
わたくしたちを護ってくださる貴男。
わたくしたちに与えてくださる貴男。
安心も。
知見も
悦楽も。
世界も。
わたくしたちが求めるを欲する前に浴びせる貴男。
もっと。
もっともっと。
もっともっともっと。
――――――――――欲しいと、言えません。
欲しがれと命じられても、困ってしまいます。
欲しがってると知られた上でもねだれません。
欲しがられたい、貴男に、そう欲しています。
身の程知らずがいいんですよね?
嫌われなくても。
捨てられなくても。
見透かされていても。
貴男に
――――――――――良い女だと思われたいから。
だから貴男に捧げます。
貴男におねだりするために。
見合うとは思いません。
でも、ただただ甘やかされると、困るけどイイですから。
甘やかされたままでも、わたくしの値を魅せたい、です。
千載一遇の今
・・・・・・・・・・がんばってみました。
主に、あの娘が。
・・・・・・・・・・わたくし、もですから。
お楽しみいただき幸いです。
――――――――――その表情。
お父様の商戦が最中で観せる顔。
ねえ様が今まさに魅せている顔。
あの娘には浮かぶこと無き表情。
わたくしも、ご領主様と同じ笑顔でありましょうか?
・・・・・・・・・・であれば、嬉しい。
何時でも如何様にも罰を与えてくださいませ。
わたくし、たちはどんな責めも感受いたします。
あの娘を唆し、わたくしが無理強いしましたわ。
だからまず、わたくしに与えてくださいまし。
わたくし、たちは赦されても許されないから。
貴男と一緒に殺されてみせますから♪︎♪︎♪︎
《京都国際連合寄託図書館所蔵/異世界収集私文書未整理リスト/信書・日記・随想より》
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/三者面談/青龍の貴族】
俺は手伝われるより丸投げする方が好きだ。
だが、贅沢はいわない。
手伝いからの為し崩し。
だから贅沢は言わない。
不言実行
――――――――――逃がすものか。
ナンパの話じゃないぞ?
他人の好意は絶対ゲット。
好意以外は取捨選択。
役立たずなら、押付御免。
気持ちだけは受け取って、責任だけは請け取らせる。
まあソコまで使えない奴は、傍に居ないけどね。
邪魔者は普段からフルスイングで蹴りだしてる。
こう言えるようになったら、一人前!
――――――――――二度と声をかけるな。
出来るだけ嫌いな奴の処へ向かうように。
公然と嫌いだと公言すれば勝手に集まる。
円滑なコミュニケーションは判りやすい言葉から。
他人の好意を受けるため、常日頃の準備が肝心。
自分の周りは自分より優秀な奴で固めましょう。
――――――――――あっちいっててください
そう言われたらパーフェクト!
あとは丸投げ、為し崩し
・・・・・・・・・・手伝っている内に、なにもかも全部やってるって、良くあるよね。
やり終えてから気づけばいいのに。
なぜか途中で我に返っちゃうんだ。
どーせ投げ出せないのに。
いや俺は無いけど。
でもよく聴きます。
皆が俺に話すから。
そういう時は発想を転嫁させる。
なんだってどうだって言えるもんだよ。
相手が望むように思わせるの慣れてる。
なぜなら俺の周りで頻発してるので
・・・・・・・・・・物心付いて以来の日常。
恨まれないか?
ありがとう、その一言で済みます。
ごめんで済むから警察なんか要らない。
御礼と謝罪はノーコストノーリスク。
それ人類文明発祥以来言われてるから。
だから俺の得意な日常、お試し在れ。
ごめんなさい、より、ありがとう。
ごめんなさい、の後、ありがとう。
ありがとう、重ねて、ありがとう。
どうでも良いが、御礼で締める
――――――ありがとう、は後につづけやすいからな。
ナンパの話だけじゃないぞ?
一度しめれば開閉自在。
御礼から入るナンパもある
・・・・・・・・・・とか考えてないよ?
ナンパから入る御礼が正解。
ナンパと関係ない日常もないが。
ナンパの相手に直結しなくてもいい。
女は女に繋がってるし、男も女に繋がっている――――――――――求めよ、さらば与えられん。
御礼は返礼に。
返礼は答礼に。
相手だけが楽しい、なんて有り得ない。
楽しませるとは楽しむこと。
容易く築こう男女関係。
親しくなるために声をかけるんじゃない。
ナンパするから親しくなれる。
だから助力の申し出は受けるべき。
「ありがとうございます」
にこやかに応える魔女っ娘。
・・・・・・・・・・俺じゃないですか、そうですか。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族左腿しがみつき/お嬢】
わたくしは笑みを抑えます。
あの娘の言葉。
真っ先に応えた、ご領主様の頷き。
逆らえない青龍
――――――――――全員。
ご領主様に伏している青龍の方々。
元々の臣下。
青龍の女騎士団。
・・・・・・・・・・は、当然、従わざるを討つ構え。
ご領主様に相対している青龍の方々。
平凡な容姿の方。
変な従者を連れた方。
・・・・・・・・・・は、当然、乗り切る構え。
だから受け入れ、乗ってきたのは、ツジ卿。
それを受け入れ、乗せて返すはは、あの娘。
「でも、今日は、お任せください」
――――――――――噛まなかったわね。
ご領主様も応えてくださった
――――――――――あの娘だからこそ。
わかってないでしょうね?
わたくしは知っている。
ねえ様には常のこと。
わたくしは知らんぷり。
ご領主様のお楽しみ。
戦い。
争い。
闘い。
青龍同士でなくては、味わえない。
わたくしたちでは、そも戦いに成りませんものね。
だからこそ、ご領主様はいつも、どこか退屈そう。
不意討ちに備える姿が期待にしか観えないほどに。
そこに水を注すなんて!
――――――――わたくしが背中を突きましたけど。
可愛いがっている貴女だから許してくださったの。
・・・・・・・・・・悔しくもあり嬉しくもあり。
ご領主様共々、あの娘に青龍の注意が集まります。
――――――――――あの娘だから、出来ること。
青龍は弱者に気が付かない
――――――――――青龍が好いた相手、以外は。
青龍は青龍以外が眼に入りません。
――――――――――故に、あの娘が眼が留まる。
皆が知っていますわ。
あの娘が誰の女なのか。
皆が視ていますわ。
あの娘を認めた青龍の姿。
目論見通り。
青龍が三体揃った戦場。
戦場では無力な飾り。
力無きことがどれほど有力なことか。
まず、ねえ様が立ち塞がった。
まっすぐに対決に向かい合った青龍が留まるは必然。
持ち主である、ご領主様。
もちろん、他の青龍方も。
青龍が認めた女だからこそ、興味を持つ。
ねえ様ほどの武者が、青龍から視て無力。
だからこそ瞬殺されない。
そこに、戦場と無縁な、声
――――――――――あの娘。
此処が女たちの戦場よ?
ご領主様に応えて魅せなさい。
わたくしたちは、足元にいるのだから。
貴女が側に配された。
ご領主様が己が危険を前提に自分の女を護るため。
ならば中立という最強の盾になれる。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/三者面談/青龍の貴族】
俺は深く納得、良い仕事だ。
ごはん
・・・・・・・・・・魔法翻訳の単語チョイスには感動を禁じ得ない。
食事。
お昼。
休憩。
色々あるが、敢えて、ごはんと訳して俺たちの耳に響く。
ライアンには、なんと聴こえたのかな?
合衆国海兵隊軍曹は日本語話せるし。
ご飯を持って食事一般となす。
日本のローカルルール。
麦っぽいナニかが主食の異世界だが俺たちの主食は御飯。
俺たちの食事は魔女っ娘料理で肉や魚が主体。
普通の軍政部隊には課せられない任務で、運が良いのか悪いのか。
魔女っ娘には感謝するけど、仕事には感謝しない。
魔女っ娘料理食い放題な幸運。
仕事が増える危険性。
大幅黒字はやっぱりツいてる。
補給の現地化、その過程。
・・・・・・・・・・人体実験って言ってもいいが。
生物毒より植物毒やアレルギーの方が多いから肉食メインは致し方なし。
異種生体に対するアレルギーは表面化するしないの差はあれど、すべてに存在はする。
食べられる方が原因じゃなくて、食べる方の免疫反応なんだけどね。
サバイバル・マニュアルにも書いてある。
――――――――――――喰らうなら見知らぬ植物より見知らぬ動物。
異世界の異種生体に対しても俺たち人類の免疫は同じように反応しやすいだろう
・・・・・・・・・・たぶん。
よって魔女っ娘的な郷土料理は国際連合統治軍として推奨。
だから戦闘糧食以外の穀類は異世界のパンがちょこっと。
俺たち軍政部隊に至っては、戦闘糧食が禁止されてる。
一応はあるけれど、全く手を付けない非常食扱い。
まあ軍政イコール異文化交流
――――――――――主に俺たちだけだが。
情緒の距離を詰めるには、一緒にメシが手っ取り早い。
――――――――という地球の手法が使えるか、実験。
結果感情の距離がバグってしまい、うちの娘とゼロ距離。
実験は大成功(国際連合軍事参謀委員会報告)。
別に不満は、余りない。
・・・・・・・・・・プライバシー確保が困難だが。
魔女っ娘料理は美味しい。
・・・・・・・・・・だんだん旨くなってるんだよな。
とはいえ制限は在るわけで。
・・・・・・・・・・魔女っ娘が使えぬ手に入らぬ食材。
まあパンデミックの元に成りかねない味噌醤油は我慢するから、それ以外。
だから第13集積地で御飯三昧IN魔女っ娘。
急速に和食っぽい異世界創作料理を生み出している。
魔女っ娘たちと暮らす以上、地球の発酵食品は使えないから、っぽく、なるんだが。
結果、うちの娘たちにも食事一般=御飯/ごはん/ゴハンの概念が伝わったらしい。
魔女っ娘が言うと語感がピッタリだな
――――――――――などなど女子どもを愛でながらも、雑事は置けない。
仕事とか戦争とか内戦とか。
それを防いだり逃げたり転嫁したり。
噛まずに言えた頑張った肢体に危ないことをするなと危なくない躾をするのは後回し。
頷いてる場合じゃない、俺。
夜。
いままでより開いているお店が増えましたね。
順調にコロナ対策崩壊が進んでいます。
……おっぱじめた挙句に便乗した馬鹿を制御できずに日本を自滅させた阿保共は絶対に責任だけは取らない覚悟(笑)。
都心部の風景、常と変わらず異常なし。
今日も見かけたイベント行列。
屋内イベントの順番待ちです。
皆さん、形ばかりのマスク姿。
キチンと一ヶ所に固まって、飲食雑談しながら、密閉された屋内の会場へ入れる順番待ち。
ワクチンのお陰でしょうか(笑)。
なにしろ厚生労働省が保証してますからね。
「ワクチンを射っても感染は防げません」
まあ頭が悪い奴らは厚生労働省HPなんか読めないから仕方ないか。
霞ヶ関HPとしては例外的に判りやすい日本語なんですけど。
要約すると
「我々は悪くない」
という文章が延々エンドレス。
こんな文章を思い付けるあたり、人間じゃないですね。
……誰が悪いのかは自己責任で決めていいけど、官僚だけは悪くないそうですよ?
コロナ馬鹿を利用して牽きずられて痛い目を見た挙げ句の果てに我が身可愛さだけで逃げ出した阿保はアホとして。
善良で模範的な市民としては頭が悪い奴」を苦しめないといけませんね。
自らマスクを付け外出を避ける元々ボッチが馬鹿発見器で「偉い人たちのことを信じてみんなを守るためにガマンして貧乏になり続ける僕私カッコいい」なドMプレイに勤しんでいる虫けら。
まずはコロナ馬鹿どもが「わざわざ」自ら「防疫にはなんの役にも立たない」のに背負子んでる苦痛に上乗せ。
マスクなどせず秋の空気を楽しみ、外出外食外回りを楽しみ、コロナ対策破りをしている店でお買い物。
もっともっともっ~~~~と「コロナ対策してる頭が悪い奴」を社会のために躾ないとなりませんからね。
という訳で、まだまだ社会奉仕は人まかせにできません。
なので本作更新スケジュールが乱れますからしかたないですね。
頭が悪い奴らが生きてることを反省する日が一秒でも早くきますように!




