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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十五章「三竦み+」

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656/1003

Command prompt.

【用語】


『黙秘権』

:相変わらずWikipediaで「自白を強要されないためにある」と書いてあるが嘘である。いつも通りに基本概念を知らない自称学者の片手間仕事から丸写ししてしまえばそうなるわな。

実際には「黙秘権」とは人間の尊厳を護るためにある。西欧キリスト教社会の思想が基盤。かの信仰は「神と人間、一対一の契約」として成立している。物理的存在ではない神と契約をする主体が物理的であっては矛盾が生じるので「魂」を想定し、これこそ人間の本質とした。故に肉体は滅びても魂は不滅かもしれないし、カルト時代にどれだけ嫌われてもヘーキヘーキ、時々泣いちゃうくらいで済んだのである。まあカルトスタートだから精神世界(元手ゼロ)に頼り物質世界(異教徒の所有物)から逃げ出さないとならなかったというのもある。

で、人間=魂、なのであれば魂に干渉することは絶対の禁忌。神様の既得権を否定することになるので仕方がないね。魂という精神世界のナニカはハードウェアに対比されるソフトウェア。「自主的告白」を行うか否かはその魂に委ねられる。

唯一神だって強要しない。

懺悔においでと誘うかもしれないが、なんで来ないのと嘆くかもしれないが、いつ来てもいいように常に扉の鍵は架けていないのよとかなんとか痛い女にありがちなムーブをかまして実質共生に見えるかもしれないが決して強制ではないとキリスト教会の最高意思決定機関である公会議で決まったから間違いないんだよイイね?信徒はもちろん賛成するし異教徒はもちろん口出しをしない。日本国意思決定最高機関である国会決議に日本国民が従って外国籍の人が口を出さないのと同じです。いえ自分の国の上院にまったく別の国の国家制度を決定する委員会を造っちゃう国もありますがそれはさておき。


だからこそ黙秘権は基本的な人権であり偽証が罪になっても回答拒否は罪にならない。法廷侮辱罪を問われるのは証言するって言って証言しなかったからなので嫌だったら断りましょう。

基本的人権、あるいは文明の基準と言ってもいいが、それは国家体制を超越しているので証言御価値が社会的にどんな意味を持つと偉い人が勝手に決めても拒否できる。議会国会公会議がそれを覆そうとしても 審理無効になるのは言うまでもない。


ローマ帝国の官憲が近所からの苦情で出動するたびにマフィアのオメルタ(Omertà)じみた沈黙の誓いに出くわしてひどく苦労したのも今は昔の物語。



心は脆く、弱く、どんな形にも変わってしまう。

笑いあった相手と憎みあい、愛した相手と殺しあう。

明日の君、明日の私、誰も彼もが、わからない。


()()()憎みあった相手と笑いあい、殺し合った相手を愛せるわけだ。


そうだろう?

簡単な刺激とプロセスで、人は、心は、気持ちは、どんな形にも変わるのだから


※「完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争」第68話「トモダチ」より。







【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/突撃(?)発起点/青龍の貴族】


捧げ銃(ささげつつ)!」


俺を()()エルフっ娘

――――――――――ヤバっ!!!!!!!


銃口を逸らせる一番()()で最も()()な命令。


即座に反応する俺すごい。

一息を一気に吸い込む。


その可愛らしいとしか思えなくなった緑の瞳を、二度視しながら、俺は舌を滑らせた。


視るべきモノ()は一つ。

多世界一のカナリア。


耳だけじゃなく眼をくれるとはね。


観せるべきモノ()は一つ。

いま就任した総大将。


人は階級には従わない、俺と同じ。


馬鹿か人形なら従うのだろうが。

俺の回りには見当たらない。

従ったフリをする常識人ばかり。


だから今はマズかった、ので、肺の中の空気を全部空にして声帯を揺らせた。


俺が号令、何故ゆえに。

皆がそう感じただろう。

成功ならば、思う前に。


動いたまま考えるなよ。

動き終ってから考えろ。


普通下士官が怒鳴る

――――――――――敢えて俺。


俺の言葉を聴いてゐる奴なんかいないからだ。


だから全員の鼓膜を打たずに済んだ。

普段から、通信は制限してある。


俺と通信が繋がっている者。


双方向、曹長、うちの娘たち。

盗聴介入(双方向)神父(監察官)

片通話、佐藤と芝は俺も聴取。


いつもの。


おねいさんずはNo1、No2だけ片通話。

俺が聴くだけ、伝えられるが伝えない。


残念ながら肝心要(男女関係)へ向かうルートも、まだ繋がってない。

・・・・・・・・・・公的な関係は、邪魔だから良いが。

部下ではないから指示する必要はない。

・・・・・・・・・・出来ない、ともいうが。

情報共有(報告)の手間を省く。

・・・・・・・・・・一見すると、佐藤や芝(部下)


共同責任って奴だ。

――――――――――聞いてないとは言わせない。


言うけどな。

言えるけどね。


どれだけの不祥事(組織犯罪)稟議書(物的証拠)が無視されて証言(言い訳)が尊重されて来たことか。


世界一優秀な日本の警察と同じ。


そして一般的には知られていない。

おねいさんずも気がついていない。


原理的にあり得ない成果は、スターリニズム(官僚独裁体制)でしか記録されない。


有罪率99%。

――――――――――冤罪が隠蔽されているだけ。

検挙率が西欧の三倍。

――――――――――解決出来る件だけ被害を受理。


そして国際社会安全性ランキング圏外。


五ヵ年計の達成率と、全く、同じ。

・・・・・・・・・・絶対数ではなく、相対数()を使うと誤魔化しやすい、ってところも。


だからこそ、おねいさんず(一般的良識人)は、容易く捨て石に出来る。


俺が観てる範囲なら、なんとかなるかな?

殺されるときは、うちの娘たちのために。

俺が遺族友人親族世界に間違いなく喧伝!


葉隠れ曰く、()()()()()、とは良く言った。


俺の為。

国の為。

仲間の為。


それじゃ当たり前に過ぎて、自慢にもならない。


何一つ縁も所縁もない。

利害も打算も立たない。

異世界で会ったばかり。


見ず知らずの()()()、しかも、()()


全く気付かれることもない。

故に、心も肢体も傷付けず。

感謝されないで済むように。


盾となり矛となし、殺されてみせる。


死ぬって、カッコいい。

生きてきた甲斐がある。

()()が肝心、それだよ。



――――――――――胸を張れる――――――――――




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族前/跪くエルフっ娘】


あたしは黒い瞳に魅いられる

――――――――――感じていることは、お見通し。


彼の騎士たち。

青龍の女騎士団。

彼を仰ぐ皆に命令。


あたしが聴いていた間合いに合わせて、ね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたしにも彼の関心が伝わるわけだけど。


今は不愉快(他の女)なので聞かない。


聴くだけ

――――――――――(恋仇かも)の存在は聴き逃せない。


何ていう落差かしら。

風向きが変わりすぎて、判ることが解らない。

彼が解るからいいか。


今のところは、あたしは女の争いに気を割ける、ってこと。


彼は、あたしを。

あたしは、彼を。

とっても便利ね。


誰かの心を読む魔法は、ない。

・・・・・・・・・・あたしが知る限り、は。


知られていないのかもしれないけれど。

――――――――――知られてたら意味がないしね。


だから拷問が日々広く行われる。

青龍ならば魔法薬(自白剤)一つ。

心の内を切り開く。


それがどれだけの命を救って来たのか、あたしでも解る。


流血は好まない、青龍。

殺す壊すは躊躇わない。

苦痛や侮辱を与えない。


だからこそ心を攻めるのが好きなのかしら?


彼の女(あたし)たちは薬を使われてない。

だとしたら、彼の魔法は何かしら?

あたしは咄嗟に隠す癖がある。


だからこそ見透かされると気楽なのよね。


あたしの安堵。

あたしの不安。

あたしの戸惑い。


惚れた男に何もかも見透かされる

――――――――――肢体に悦びが走り

・・・・・・・・・・・・・・・ダメだめ駄目、気持ちを立て直さないと。


耽溺したままで居られない。


嬉しくて悔しくて誇らしくて

・・・・・・・・・・あたしと彼の間には勘違いの余地なんかない。

・・・・・・・・・・だからといって見栄を張らない訳がない!

微笑まれても!!

弄られても!!!

転がされても!!!!


隠せない隠しごとを観られながらも観せたりはしない。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/突撃(?)発起点/青龍の貴族】


俺は自衛隊の教官を思い出していた。


―――――――訓練は貴様を裏切らない―――――――


それな。


ルーチンワークは大好きです。

事務職に就いてよかったです。

最前線送りは三佐の陰謀です。


慣れないことに失敗しやすい。


俺だけじゃないと思うが、みんなと同じはカッコ悪い。

だから後日広くさりげなく確実にアピールする所存。


噛まないで怒鳴れた自分に乾杯!


大声怒声。

(現代)となっては儀礼の範囲。


半世紀前までは政治家軍人頭目武将が必須スキル。

今、個人用通信端末が普及し終われば囁きで充分。


ってか、声を出さずとも声帯を震わせるだけで会話可能。

振動感知式イヤフォンマイクは現代軍隊の標準装備です。


普段は普通に声で話すけどね。

まあ独り言程度の声量だけど。

話さず話すのは、慣れが必要。


まあ特殊部隊じゃなければ、そこまでしない。

特殊部隊は僅かな振動を嫌いハンドサインがメイン。

つまり俺たちには全く全然一致しないが関係だけはある。


単なる戦闘部隊(軍政部隊)はハンドサインなんかないから通信指揮。

佐藤や芝、特攻コンビは個人的な合図があるかもな。


おねいさんずは特殊部隊っぽいスキルもち。

だからこそハンドサインは絶対に使わない。


常に同行しないボランティア(即席編成)の間で曖昧なサインは自殺行為。


動作のような個々人の体格癖視界に頼る命令

長期間固定メンバーの場合にしか使わない。

だからこその特殊部隊、例外。


普通の部隊は流動的な人員で最低限の連携ができる。

兵士下士官将校を一人々ユニット化するからだ。

全面戦争による大量戦死を想定した体制。


いやいやいやいや、あり得るあり得る。


かつての戦争みたいに無意味にダラダラって、のはない。

確かに戦争自体がバカの失策以外には起こり得ない。

国家同士の正面きった殴り合い、って、意味の戦争はな。


無意味な紛争で少ない死傷者をズルズルって繰り返す某友好国?

アレは戦争じやなくて棄民だから触れないであげてください。

間違っても、100ドルやるから装備担い砂漠行け、って言わない。


砂漠に送り出してる本人たちも気にしてますから。


そんな現代でも戦争による大量戦死はありえる。

そもそも戦争が起きないのは兵器の威力が高いから。

軍隊に動員出来る人員を増やしても費用対効果がない。


だから大量って、まあ、戦力総数から観ての、大量。


一週間から一ヶ月ほどの戦争は想定出来る。

一撃で軍隊組織が崩壊したら、講和し難い。

一発だから誤射で済ませる為の、軍隊組織。


だから少ない人員を簡単にやりくりして、部隊行動をアピールしつづける。


比率で言えば大量戦死。

集まらないが大量動員。

敵味方合意の大量宣伝。


――――――――――な?

寄せ集め作戦に備えなくては。


だから交換可能な汎用部分同士の連携は、通信指揮一択。


人の音声振動だけフィルタリング。

砲煙弾雨の最中でもクリアに聴こえます。


音を拾う端子も音を再生する端子も、振動だけ。


異世界人は当然、獣人の鳴き声唸り声を拾うのは、軍用犬を想定した拡張システムのお陰。


骨伝導で振動を体内伝達するからマイクイヤホン不要。

なにもかも通信機能を経由するからこその利便性。


だから声。

今は肉声。

俺の、声。


指揮通信に服する全員を指揮系統から逸脱させる。


プロテクターの索敵システムが拾う音。

儀礼、戦闘指揮ではない、指揮官の号令。

索敵分析装置が、俺の声だと保証する。


身体が反応する。

同じシステムが指揮通信ではないと通知する。

意識が確認する。



―――――――訓練は貴様を裏切らない―――――――



世界最長の戒厳令は38年間でした。


何か意味があったのか?

……野暮ってもんですよ(笑)。


戒厳令解除前後で何の変化もありません。


何故続いたのか?

……誰も責任をとりたくなかったから(笑)。


責任問題が起きるか起きないか全く判りませんが、続けてさえいれば何が起きても責任は生じない。


最善を尽くした(笑)って、こと。


あらゆる()()()()を実行することは「最善」とは言いませんが、よくあることです。


皆さん周りを見回せば解りますよね(笑)。


マスクとか(嗤)。

濃縮コロナ(ワクチン)とか(嗤)。

アクリルボードとか(笑)。


頭が悪いとイメージに生きちゃいますからね。

……リアルに残るな馬鹿のくせに(笑)


安全が確保され余裕がある人間は、しばしば現状維持を望みます。


馬鹿の戯れ言に付き合ってあげれは絡まれない。

多少は不快でも死ぬわけじゃない。

馬鹿の戯れ言に付き合ってあげなきゃ絡まれる。


たしかに。


正直、損はしてません。

金銭的には馬鹿を利用出来ました。

不快も最小限でしょう。

最初っからマスクレスですしね。

むしろ快適でしょうか。

人混みは嫌いなんですよ。


でも耐えません。


馬鹿の鳴き声が不愉快だからです。

わたしが、()()()が、虫けらに鳴き付かれる!

これ程の屈辱が、有るでしょうか。


だから不愉快だ!不愉快だ!!不愉快だ!!!って、アピールしないと身体に悪いんです。


健康を害すると作品の質も下がります。

だから仕方がないことなんです。


無用無急の外出をして、馬鹿騒ぎ前は機会がなかった外食にはげみ、義務教育をスキップした馬鹿を罵倒してきます。


早く選挙が終わって、責任問題が無くなり、パンデミックごっこが終わりますように。


そうなればアメリカみたいに「ワクチンを射ったのを誰にも知られたくない」となるのに。


虫けらが相応な場所に隠れるのは、正常な社会の証。

わたしは靴底(相応しい場所)にソレがいたら踏みにじりますが。


では、更新タイミングの混乱はまだ暫く続きます。

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