マルチタスク/preemption.
【用語】
『マルチタスク』
:複数作業(思考も動作も)を同時並行させること。二つのケースがあり得る。作業領域が違う場合。同じ作業領域を時間的に切り替えて行う場合。いずれにおいても稼働率が高くなる。人間全体から見ればどちらも変わらない。人間であれば誰にでも出来ることであり、特別なことではない。人間を細分化して特殊化した脳科学の分野では「効率が悪い」とされるが、例によって嘘である。そもそも知性を部品一つで解釈しようとするあたり、半世紀前の発想。人口知能が脳機能の模倣である時代が確かにあったが……今時、不出来なSFでもそこまで間抜けではない。「脳科学の分野では」等という枕言葉を聞いたら「血液型判断では」と同じ。まあ、博士号を持ってる馬鹿は多少います。馬鹿ほど声がデカイのも一般社会と同じ。数は少ないから安心、って油断してると大変なことにぬってる、今。で、マルチタスクは非人間的、機械作業には不向き。なにも考えない流れ作業は無理。例えば製品商品へのシール貼りや、事物人物へのレッテル貼り。作業、医者、官僚など。考えないと出来ない役割にしか向いていない。政治家、軍人、肩書きだけではない学者など。つまり人類の大半はマルチタスク好きなので文明が生まれたのだと言いきれる。だから社会生活の大半に人類の大半が不向きなので、千年たってもこの有り様なんですね。
矛盾とは愚か者の逃げ口上。
戦争のための平和。
平和のための戦争。
殺すために生かす。
生かすために殺す。
何もかも理屈通りでしかない。
「どんな盾も突き通す矛で、どんな矛も防ぐ盾を突いたらどうなるか?」
考えれば解ること。
もっとも、俺なら「まずは試してみな」って言って売りつけるがね。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/突撃発起点/青龍の貴族】
俺は万感の想いを殺し進めばて思う。
なんの成果も得られませんでした
――――――――――そんな人生、素敵だよね。
肝心なのは素敵のほう。
いやいや将校なら、いや、他人を指揮する立場なら、そんなこと言う前に自殺すべき。
そんなこととは無駄のほう。
俺の上官がそんなことを言い出しそうになったら背後から腰椎と脊椎の間にフライングニーキックで生涯半身不随に
・・・・・・・・・・はチンピラ潰しだからもっと普通に二つある腎臓よりたった一つの肝臓へ膝を入れるか黙らせる肺に双掌打は目立つから金的に膝を突き上げて介護しながら物陰で健康に動いてる心臓へ心停止が回復する程度の物理的マッサージ。
隊員下士官は皆、賢明だ
――――――戦場ではよくあることにする自信はある。
実際に開戦半年未満でも隊員下士官将校の淘汰は進んだみたいだしな。
将校一般は理解力が高い
――――――わざわざ確認するのは三佐くらいだろう。
殺るべき人を判断出来ない様では社会人失格、とかなんとか言う生物と一緒にしないで欲しいが。
だから俺は元気に生きてる。
成果をあげることなどないよう。
それを成果と繕えるように。
出来ないのか?
しないのか?
どちらでもいい
――――――――――な訳がない。
実は出来るけど、サボってるんじゃないか?
などと疑われたら、最前線送り待ったなし!
そんなヒドイことをされた他人を知ってます。
コイツはできない奴だ。
殺すほど邪魔ではない。
用がないから殺す
・・・・・・・・・・・・・・って無駄をするほど三佐は間抜けじゃない。
洒落で殺ることはあるかもしれんが、俺、観たことないから、セーフ。
斯くあれかし俺。
常にゼロ、無為に過ごそう一度っきりの人生。
サラリーマンの基本原則最終定理。
成果を挙げれば任される
――――――――――もっともっと!
無駄と認めりゃ責められる
――――――――――更なる無駄を。
責任とって、御断り。
君との付合い、今まで通り。
――――――――不当な非難は無視――――――――
今を頂点だと信じさせられるのは、恵まれた人の証。
つまり俺は恵まれ幸せな人生中。
その上、皆さんにそう思わせる優しい男。
だからそんな眼は止めなさい辞めて罷めさせて。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族左腿しがみつき/お嬢】
わたくしたちには御指図不要。
皆が動きだしています
・・・・・・・・・・ご領主様を感じながら。
わたくしの手柄、とは言いきれません。
それなりに伝えてきたのではありますが。
わたくし自身、知りませんでしたもの。
一ヶ月と半分前、ご領主様の女になるまでは。
得手不得手、要領の良し悪しはありますわ。
でも、ご領主様の為にと致さずには居れません。
欲はありますけど。
欲を駆るのも、貴男様。
好きな方から気を逸らせる訳もなし。
あわよくば眼を留めていただけたら。
だからこそ。
独りの貴男、それ以外を感じていない。
だからこそ。
独りの貴男、その為に必要なことを見逃さない。
普段のColorfulは、わたくしの差配。
今のColorfulは、あの娘の元へ。
わたくしには判りませんけど、料理には人手がかかるのが解ります。
給仕から宴の仕立ては後の話。
それが、わたくしの出番です。
今は任せて置きましょう。
―――――――――――――――なにもかも、わたくし独りで満たせれば。
あの娘もColorfulも無言。
僅かに身を逸らし、互いが確かめ合う位置取り。
視線と仕草を交わして段取りを組み上げますわ。
毎朝のことですものね。
――――――――――閨の中から。
ご領主様の肢体から、躊躇い迷い逡巡しながら肢体を離した後。
御休みを乱さぬように朝餉の用意に走る。
――――――――――その時と同じ。
普段から繰り返していればこそ。
予想できないことも予測の範疇。
天気、空気、湿り乾き、ご領主様の肌の味。
前日の仕込みと合わないことなど、あの娘になら当たり前。
日々それに加わるColorfulたちにも、慣れ親しんだ想定外。
なにもかも肌を合わせる
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・男と女、たち、の間で済むのですから、極めて容易いこと。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/突撃発起点/青龍の貴族】
俺の夢は叶わなかった
――――――――――過去形。
ライアンのドヤ顔目線。
曹長の指示待ち視線。
おねいさんずNo1の人待ち顔。
愚痴は一瞬、判断に5秒。
――――――――――全部平行マルチタスク。
だってほら、疑問の持ちようがない。
机上知識しかない陸上自衛隊将校に実践経験を伝授してくださった有り難~~~~~~~~~~~~~い教官殿はアメリカン肩竦め
・・・・・・・・・・で、器用に周りを示す。
視ろってよ。
見回したら命令しないといけないからな。
身動き一つできません。
――――――――察しはつくから後回し。
もちろん歴戦の下士官は知っている。
・・・・・・・・・・慣れてんだろうな、不出来な将校。
観てたけど。
見ずにはおれない。
視られてる。
何故に24以上の軽く百を越える瞳が何処を向いているのか。
俺を意識しながら眼を向けないのは、うちの娘たちだけか――――――――――良い娘に育ってドヤ顔したい。
俺が育てたことにしよう!
御気遣い痛み入ります
・・・・・・・・・・痛すぎるけど。
いかん。
いかん。
子どもに気遣われるなど切腹モノ。
町内で一番いい男は、異世界一カッコいい大人だとおもわせなくては!!!!!!!!!!
事実がどうかなんてどうでも良いんだよ一生騙すんだから!!!!!!!!!!
帰国したらどーせ判らないからやりたい放題好き放題にカッコつける!!!!!!!!!!!
・・・・・・・・・・異世界転移のメリットに初めて気が付いた俺だった。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族左腿しがみつき/お嬢】
わたくしたちのように、いかない皆さま。
何事かあれば、わたくしは貴男と殺されるだけですし
――――――――青龍の騎士様方は、そうはいきませんわね。
主の前で、殺されても。
主の気分に反してでも。
主の不興で殺されても。
勝利を主に捧げなくてはなりません。
ただただ意に沿えばいい、わたくしたちとは異なる在り方。
騎士貴族、家臣を知らぬ訳でもありません。
その心根、見知って身近ではありますが
――――――――判るとしても、解るとは思えません。
わたくし以外の、騎士や臣に為りたいとも成れるとも思いませんし
―――――――――それは皆さまに、御任せしますわ。
わたくしは、ご領主様の女。
我が氏族の惣領娘でも、ありますが。
であるより先に、そうあるべき。
――――――――――いつか、割りきれたらいい。
どちらか選ぶ必要すらないほどに。
今は、同じように捧げる女たちを見守るべき、よね、うん。
だから、ねえ様と、あの娘の初陣を見届けます
・・・・・・・・・・ 。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/突撃発起点/青龍の貴族】
俺は人の顔色を窺うのが得意だ
――――――――――辛くありません。
こればっかりは才能と言うべきだろう
・・・・・・・・・相手の顔色を無視することも含めて。
ああ、もちろん取捨選択は自動判別可能。
女や三佐、子ども相手なら相応しい動作にスイッチ。
進退。
無条件降伏。
玩弄。
それ以外、医学的な意味でだけの女性を含め、無視。
無視とは認識した上で考慮しないこと。
或いは適切に排除する、と言ってもいい。
人体には無価値な事象を排除するため、精神的リソースを割かない機能が付いています。
傍に居る人間が相槌しか打たない。
講義内容と一言一句同じレポート。
増減することがない、いいねの数。
相手が居ても居なくても居なくなっても、どーでもいい
――――――――――産まれてたの?っで終わる扱い。
そりゃアナタ。
公園のアリンコをいちいち無視してたら死ぬ。
それは起きない。
俺は健康なので、見えた風景に合わせキチンと自動処理。
雨や雪が降れば傘を指す。
泣き出しそうなら追い払う。
日差しがきつけりゃ木陰に移動。
怒り出したら立ち去るだけ。
出る釘は打つし、嫌いな奴は煽るし、小石は蹴り跳ばすし、邪魔な相手も追い払う。
いやー人間って、良くできていますね。
だから俺の胃は、そーいう意味では問題なし。
ご安心いただきたいと皆に言っている。
そーいう意味以外では心配してくれても良いですよ、子ども以外からは
――――――――――って、常に三佐へアピール中。
フッ。
絶望を知らない俺カッコいい。
ま、そんなことは、どーでもいいか。
・・・・・・・・・・あきらめ。
どーでも良くない安心出来ないのは
――――――――――顔色で判ること。
「通気性の良いマスク」
街で見かけた広告です……マスクとは、いったい。
あ、ファッションでしたね。
活動限界30分のパンデミックマスクをプレゼントしたい(笑)。
もちろん、どっかの大学のどっかの教授が「 効果がある」と保証してましたよ「 嘘ではない」(笑)。
まあ「ソビエト連邦は21世紀に世界の経済的覇権を握る」とぶちあげた世界銀行だって「 嘘ではない」訳ですが。
厚生労働省はもっと正直です。
……繕う素振りすらない。
「馬鹿な国民は日本語なんか読めないだろ(嗤)」
ってことで。
嘘ではない……「役所のHPに載ってるから間違いない」とか吹いちゃうアレが生きてますからね。
まあ機械翻訳並みの外交条約和訳を自動要約したような日本語っぽい何かを掲載しちゃうのが霞ヶ関ですが。
世の中には事実が溢れていますね。
わたしは嘘つきを糾弾し続けますが。
その為に、最低限外出自粛時間になるまで家に帰れません。
コロナ対策をしている馬鹿を嘲る為に、必要なことです。
と言うわけで、更新時間が遅れます、たぶん。
では!




