表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十五章「三竦み+」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

650/1003

上り三ハロン/「生きろ」って言ったでしょ!

【用語】


『信じる』


:考えて解釈し理解して納得すること。当然「あらゆる反論」耐えるのではなく「即答」出来なくては為らない。当たり前ながら「回答」は虚ろう実例ではなく「ありとあらゆる実例を説明可能な」論理(ロジック)でなくてはならない。故に「信じる」為には絶え間ない検証が組み込まれる。宗教は其れをシステム化した物。



ヘブライ人のロン毛が「私は争いをもたらしに来たのだ!」と喝破し人類文明の一つの頂点(ローマ文明)崩壊する過程(カタストロフィ)でそのエッセンスを必死に取り入れた(Abrahamic)( religions)は一番わかりやすいだろう。


「神に」問うては「ならない」のは何故か?

「神を」推し量って「ならない」のは何故か?

「神に」従わなければ「ならない」なら、どうやって?


何故、神は許すのか試すのか赦すのか。


信徒が神を見限ることが有っても、神は信徒を棄てることは無い。

どれほど間違っても赦されるし、どれほど成功しても判らない。

安心して試行錯誤できるし、常に安住できない。


到達点は神なのだから、絶対に逝き着けない。


つまり、()()()()()()




「生きろ」

とは

「我が居らぬ処で死ね」

という意味だ。


実際、この言葉に責任をとった者はいない。


生きる術を与えたか?

生きる価値を教えたか?

生きた結果を見届けたか?


一人として、いない。

・・・・・・・・・・そも、為りや。


無知と驕慢。

無能と不遜。

無恥と独善。


努々(ゆめゆめ)さらしては為らず。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】



俺がこれ程に他人の存命を祈ったことがあるだろうか?


いやない。

マジでない。


祈るしかないシチュエーション、それ自体がない。


生きろ

――――――――――ライアン。

生きろ。


あ、こんなに死なない殺されそうな女を観たことがない、だけか。


男なら観たことがある、って訳じゃないが。

男なら見えなかったかもしれん。

男か女以外ならどーでも良いというか言う。


ああ、ライアンも女なんだなー、としみじみ。


生きるのが幸福か大切かは知らんけど。

いやこの際、俺が幸せにしてもいい。

そーいう手配は得意だから。


それ以外の選択肢って、どうよ?


だから。

――――――――俺が付いてるから良いことあるって。


勝手に死ぬな。

――――――――――(死に処)は大事に使え(死ね)


いろいろと (俺が)詰むから

――――――――取り返しがつかないことも (いくらか)ある。


普通、なんでもどうにでも出来るんだが。

勝手に生きるか此方で生かすか。

大切なのはどれだけ生きるか、じゃない。


いつ死ぬ(殺す)のか、だ。


外までで良い。

柱を越えて晴天の下まで生きろ。

そこまで怪我一つしなければ、俺の管轄外。


ライン(出入口)上で撃たれて戦闘開始?


普通なら普通だが、今はない。

遥か2500m以上3000m以内の戦車(第七師団)はともかく、麓の海兵隊ならライアンを撃つまい。


撃ちたくても我慢してくれるハズ。


我慢が足りない隊員は異世界海洋巨大生物の生餌にした、って研修の時に教官(目の前の海兵隊軍曹)が自慢してたし。


介添人の帝国女騎士?


俺の指揮下とはいえ参戦してない捕虜(帝国女騎士)を撃つ理由はない。


さっと出て去って出して帰って。

大切な肢体に傷を付けないように。

二人とも御無事で、行ったり(ライアン)来たり(帝国女騎士)


俺のせい(責任範囲)じゃネタにして楽しめないじゃないか。


ライアンの脚は、まだ残っている。

直線距離で50m進んでないけど。

ジグザグ紆余曲折で150m歩き。


戦場でも先進国準拠のアウトドアライフ(野外生活ごっこ)をしているUNESCO調査員。


そら限られたスペックを娯楽としての不自由生活に浪費はさせられん。

ライアンの心と肢体、分類が正しいか議論あり、は窮乏生活に耐える為に在るんじゃない。


その好奇心を全地球人類の代弁者である国際連合の中心である安全保障理事会の黒幕である日本国衆議院議員経由で与野党と主要国政府に捧げるべきだし捧げさせるしなんなら接収も強制も略奪も初手

・・・・・・・・・って日本の国権の最高機関の与野党が合意してるみたいですよ?


官僚を締め出した秘密会ですら決議を避けてるのは、そーいうことか。


今日の我が身。


(下っ端)のレベルで耳にはいって来る(名目上は非公式)ところがね。

・・・・・・・・・・覚悟しとけ、ってか。


だからライアンのような全地球人類(国際連合)奉仕者(ボランティア/義勇兵)は健康的にその全欲求を解放するように決定。


睡眠薬で眠らせて覚醒剤で起床させ様々な化学物質で身体機能を健全化(ドーピング)され気のみ気のまま振る舞っているとカウンセラーに吹き込まれ。


ああ、もちろん健康になる薬は安全です。

※詳細は第123話<文化侵略(魔女っ娘スープ)/Dopage Consomme?>より。


すぐに危険はありません、じゃないほう。

チェルノブイリの後ずっと|《甲状腺がん手術痕》ネックレス、ではなく。

賠償金を請求されてる側が因果関係を証明出来ないと言い張っているから因果関係がない、とは別。


かくのごとく危険な安全は溢れているが、ドーピングについては安全性が科学的に立証されている。


何十年も前から被験者(世界的アスリートたち)の経過観察付きで。

※再度第123話<文化侵略(魔女っ娘スープ)/Dopage Consomme?>より。


個々人に合わせて処方すれば肉体的な上限には行ける。


成長期以降、成熟期(女性10~15歳、男性13~18歳くらい)から始めればオリンピック選手くらいの力は手に入る。


だからオリンピックに出られはしないが出たいのかってはなしになるから、考慮の余地はない。


後天性奇形体の品評会(オリンピック)なんぞ観るに堪えんが、出るなら止める。


確立されたドーピングは安全だ。

――――――――――それこそ実例通り。


ドーピングを隠すために処方を間違えると死ぬが。

それはドーピングの危険じゃない。


通常のトレーニングで才能のある人間だけがアスリートボディをつくるのは、全く違う。


非化学的アスリートの大半、全てが慢性疾患持ち。

もちろん長年持続させた不自然な負荷が人体を破壊し尽くすからだが。

投与すれば済む化学物質を自己生成しようとすれば、そうなるよね。


確立されたドーピングには、そんな意味でもあんな意味でも副作用はない。

どちらが科学的で人道的かというまでもない、が、見世物(スポーツ)の世界で解禁されることはないだろう。


そのほうが楽しいからだ。

・・・・・・・・・・俺には付いていけない感性だけど。


虚業、実態がないペーパー産業であれば致し方なし。

――――――――――関わらなきゃ良いだけ。


俺の仕事は、そうはいかない。

残念なことに、無くても良い仕事、じゃない。

逃げる前に、引き継ぎが必要。


まさに実業、だから安全で効果的なら跳びつくわな。


ドーピングこそスポーツ(見世物)の世界で確立した医術なんだけどね。

確立済みだから、実業()()導入できる。


だからといってパワードスーツかサイボーグかっていう、SF素材で出来てもやらない無駄ギミックになった訳じゃない。


できたってやらんわ。


心肺機能を向上させたり筋肉疲労回復力を高めたり、そんな感じ。


健康に長距離長時間行軍できる。

短時間で深く深く熟睡できる。

昨日の死闘を翌日に


もちろんアスリート兵士は無理。

子どもを改造しても、兵隊さんになってくれる保障はない。


ただ十分に鍛えられた兵士なら、下駄を履かせることはできる。

もちろん前線だけに限っても、全員は無理。

専任の医学者が個別メニューを造り続ける必要があるからだ。


どうせ実戦参加する兵士は少数派。

見世物(スポーツ)業界には百を越えるドーピングの専門業者がある。

そのノウハウを流用するだけで足りる。


従来からある戦意高揚剤や戦闘持続剤の新しい形

・・・・・・・・って判断されていた時代がありました。


だいたい半年前。

異世界全面戦争で前提見直し。


黒旗団で進んでいる魔法と医学のハイブリット、とは別の話。


あれは魔法に注目したマメシバ(医学者兼臨床医)に注目した国際連合傘下の魔法使いや化学者たちに注目した人類の何処かの階層が進めているナニか。


そら開発したばかりの発想や技術を戦争中に前線投入する訳がない。

それは次の戦争の準備であって、今投入されているのは前の戦争後に次の為に備えられていた処方箋。

広く国際連合諸機関に投入されている従来型のドーピング。


異世界転移前は選抜された専門兵士だけを想定。

むしろドーピングは軍属にこそ必要になった。

一般兵士には一般的なレベルの処方箋。


兵士なら、生残率が上がる、その程度。

兵士以外が戦場を闊歩するなら、率で量らず数で計る。

専門チームが一人々に向けた、処方薬。


それがライアン、UNESCO調査員。


むしろ国際連合引退後の方が心配だろう。

・・・・・・・・・・引退があり得るならば、だが。


薬物投与なしに一般的体調にならざるを得ない。

―――――――――――――あらゆる正常値が体感上は病気に感じる。


地球人類の為(国際連合の管轄)以外の健康まで予算は付かない。

・・・・・・・・・・個体専用薬物投与は高くつく。


天国を知れば、他の全ては地獄に等しい。

――――――――ま、異世界(国際連合管理下)から帰らなければ大丈夫。


俺は日本に帰るけど。



だから肌艶髪質絢爛。

強固な知性がキている瞳、それ以外は十代末期(肉体最盛期終了)相当まで回復している。


それにフィールドワーク、異世界人/種族との直接接触担当。


内臓機能だけが整えられてはいない。

外見には専任スタッフがいるくらい。

いまここ(敵地)にはいないけど。


そーいう意味で人柄なみにボロけた外見、なかなか魅力的だ。


非常識な暴言で殺しかけたが、ライアンの頭から出た感じがしない。


生かしておけば判り合える

――――――――三佐も極々たまには良いこと言うな。

なら殺すなとかはさておき。


異世界特権階級は地球先進国基準と遜色ない、あるいは俺には判らない。

歳の差を置いてなお、定形化されたライアンのベーシックメイクより魅力的。

うちの娘たちもそうだが、本人の感性がでてる方が美味しいよね。


殺されてもいいや、と、殺さねば、は大きく違う。ライアンだって生きている。

掛け替えはたくさんあるが、在れば在るほどよい。


生きろライアン出口の先も!

俺以外の愛憎はオセロの如し。



フィールドワークも限界、かな、なライアン。

20代後半。

――――――――――もう若くないんだから。


お肌というより肉体的な下り坂。

乳母日傘な野外生活に堪えられるのはここまでだ。

以後は寿命と引き換えになる。


まあその為に命を捨てる女もいるけど。


帝国女騎士。

20代前半。


全盛期終了の御知らせが鳴り響く。

またまだ余熱で突っ走れる御年頃。


野外でも後十年は闘える。

後方に廻るか、文官に換わるか。

帝国だとキャリアの転換期だとか。


祈ることしかしない俺を恨んでくれたら口説きやすくなる

・・・・・・・・・・・・俺、無事に退職したら二人とも交際するんだ。



信じてるぞ

――――――――――あれ?




月が綺麗ですね。


なんでも

「若者たちは緊急事態宣言を無視して遊び回っている」

だそうで。

去年もそう書いてありました。

……一年間まったく変わらぬフレーズ(笑)。

宣伝用用例集(霞が関発行愚民啓蒙書)通り(笑)。



なお、わたしが日々みているのは、まったく違う光景。


おじさん、おばさん。

おにいさん、おねえさん。


スーツ姿。


会社帰りの、おそらくは同じ部署の会社員。

たぶん自分たちの会社がある、オフィス街のスペース。


天気が回復しましたから。

皆さん楽しく酒盛り中(笑)、今日も。


昨年は後期高齢者がハロウィーンの雑踏で祭り見物でした。

大本営発表(マスコミネタ)」では閑散としている渋谷で、警察のせいで人が滞留してまっすぐすすめませんでした。


昨年も今年も「若者」がやってるのは、三密記念写真ですかね。


仲の良さそうな同性異性。

スマイルがよく映るように。

スマホのフレームに収まるように。

マスクなんかしないでピッタリ密着。

近距離で笑いながら。


ま、アリバイ証明です。


「コロナ対策(笑)なんかした世代」

と嗤われる訳ですから。

「自分はそんな虫けらじゃなかった」

という訳で。


若者、に限りませんが「平気で遊び歩いている」?

……それ既に結論です。


「なにも起きてない」だけ。

自粛してる馬鹿は、なんで自粛するんですかね。


「コロナに感染してる」

だけの

「健康な人」

を致死率100%の疫病と同じく対処させてリソースを浪費。


「医療崩壊」を起こして人を殺す。


コロナ対策(笑)に従うことは「人殺し」です。

わたしは見ず知らずの人を殺したくはありません。


だから食う寝る遊ぶ執筆するなどなど「とても忙しい」のに、仕方なくやむを得ず我慢して「コロナ対策を無視する姿」を観せて歩きます。


もちろん徘徊しながら執筆はしてますが、効率が落ちるのは致し方なし。

本作の更新タイミングがずれることをお知らせいたします。





……まったく、コロナ馬鹿には、いい加減にしろ、と。

頭が悪いんだから、呼吸や鼓動など自省すべき、馬鹿のくせに。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ