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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十五章「三竦み+」

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第2コーナー/ムービースキップ機能


【用語】


『オリンピック』


:代理戦争。元々、古代ギリシャで始まった祭儀。神に生贄を捧げることを目的としているのは歴史的には一般的。オリンピックが特殊化したのは同時代ギリシャの社会環境による。ギリシャ半島は共通の文化と利害関係を持ちながら統一されなかった。統一されたことがないから内戦ではないが群雄割拠。しかも統一された大国からの干渉が日常的。外敵には団結し、外敵かわ去れば殺しあい、疲弊すれば外敵が来る。だからこそ決着をつけようがない無意味な戦いがダラダラ続く。この辺りはイタリア半島によく似ている。敵意と恨みを積み重ねるだけで解消しようがない。地肉で発散出来ない悪感情を発散させる場がオリンピックというわけ。各国よりすぐりの選手を争わせ、その勝敗で戦争のかわりとする。憎悪は溜まるが物質も貯まる。次の戦争の為に、次の次の戦争の為に、見通しのない泥沼に突き進んで殺し合うために。


まさに「平和の祭典」であり戦争の準備期間。


この「戦争継続の為のシステム」がは大変に効果的で、ギリシャはついに外敵に征服されるのである。


……犬死大量生産制度と呼ぼうか。




「好き」かそれ以外。


そういうことよ。


機能を求めるなら「でなければならない」なんてこと、は無い。


人間ならね。


誰かに出来るなら、誰にでも出来る。

代わりは何時でも何処にも幾らでも。


だから。


キミしかいないから仕方なく。

じゃなくて。

誰でもいいけど貴方に決めた。


「好み」のおはなし。


感性が合っていればいい。

寝返られたって構わない。


好みが生き残れば、いずれ叶うは時間の問題。


共有すべき。

継承すべき。

譲らざるべきモノ。


「信じる」という意味。





【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


俺は信じるキミ(帝国女騎士)なら出来る!?


牝馬(ライアン)障害物(ライアン)を乗り越え、ない、くもない。

眼前で繰り広げられる異世界初の陸上競技会(障害レース)


そりゃないわ。


異世界でドMは主流じゃないし。

ドS(三佐)なんかもってのほかです。


魔法奇跡がある、か、ないか。

異世界と地球世界の違いの効果。


スポーツ競技会がない。


神様がいない世界では生贄も生じない。

人間の苦痛を捧げる儀式。


それがスポーツ大会の由来。

――――――――――マラソンみたいな例外もあるか。


あれは戦勝記念式典が由来。

・・・・・・・・・・嫌みともいう。


主導権争いをしていた連合軍。

競争相手が合流する前に開戦。

その戦功を有権者にアピール。


マラトンの戦い。


外敵を放逐した後、お決まりの報奨争奪戦。

抜け駆けを正当化して、利益を独り占め。

かくしてアテナはギリシャの代表になった。


出遅れにされたスパルタに恨まれて、団結も協調も遥か彼方。

・・・・・・・・・・ギリシャ各国の分断を招いたが。


マラソンのたび、オリンピックのたび、どれだけのヘイトを産み積んだことやら。


延々と外敵を呼び込み戦乱継続。

協調なき競争で市場は細分化。

規模の不利益をもろ被り。


オリンピック、マラソン、ナショナリズム

――――――――――相応しい逸話だな。


貧乏人がより貧乏になるテンプレート。

・・・・・・・・・・神殿ってところが、最悪。


ってことはあれか?

異世界に陸上競技会を持ち込んだ汚名は二千年わたって語り継がれたりするわけか?

エルフっ娘なんか、それを直接聴き続けるわけ?


俺の経歴が、また一ページ。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族前/エルフっ娘】


あたしにも

――――――――――聴こえる。


仕草で判る、貴女の意図。

あたし(彼のもの)を観てる。

青龍の眼(索敵システム)が此方を観てる。


()()()たちを

・・・・・・・・・・まずい


壁の向こう。

空の彼方から。

床石の伝わる先から。

風と大地を震わせている。


あたしたちが中心。


浮かぶ眼(哨戒気球)

飛び交う使い魔(偵察ユニット)

飛翔する大鳥(軍用観測機)

地を穿つ杖(振動発信感知網)


距離じゃない

――――――――――波のぶつかり合う、真ん中。


あたし(彼の女)たちだからこそ、観てると判る。

青龍が彼の女(あたし)たちを観る。

青龍に視られる価値がある女。


もし、もしも、あたしを標的ではなく、目的として視てるなら

――――――――――貴女に構われるということは。

青龍に、認められた、ということ。


彼は誇ってくれる。

彼の自慢になれる。

彼の力になれない。


青龍に近い存在に成ってしまえば、視られてしまう。


興味であれ、

――――――――――青龍の隙をつけなくなれば、彼の武器になれない。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


俺は気がついた。

まるで二週間たった気がする。

まだ30秒か

――――――――――おせ~~~~~~~~~~よ!

50mだぞ!


いかんいかん。


焦らせれば失敗フラグ。

競争中止になりかねん。

審議ならば対処できる。


じゃあこれはなんていうまでもない。


体感時間と実感時間。

愉しいことは一瞬。

楽しいことは一時。


レースをスキップするために、環境映像を楽しもう。


幸い異世界遺産の真っ只中。

半年前は遺産じゃなかった。

十万都市が大虐殺されたか。


そう考えれば百人ぐらいの戦死なんか、あんまり気にならない。


大神殿から小神殿へ。

帰る子たちがいるから。

神殿違いが大小だけ。


俺の左遷先で寂れている小神殿。


同じ造りが大陸の()()住む場所、全てにあるようだ。

まだ地球人類が異世界を全域踏破してないからね。


おれは歩くのやだけど。

歩きたがる奴に不足はあるまい。


好奇心は猫を殺す

――――――――――正しい意味は、こう。


猫は九つの命を持っている。

好奇心の為なら九回以上死ぬ。

十個あれば、後一回死ねる。


九回しか死ねないが、死なない(好奇心を捨てる)選択肢は、ない。


救えない?

――――――――――救われたいわけがない。


誰が言ったか名台詞

――――――――――僕には不幸になる権利がある。


拍手。

これぞ漢。

俺はやらないけど。


好奇心の為なら星ひとつ砕いてもいいよね

・・・・・・・・・・ライアン(UNESCO調査団)か。


連中が始めるであろう内の一つ、異世界お遍路。


それが出来ない地方もある。

地方ってか、異世界大陸の大半。

無人地帯のことじゃないぞ。


知的生命体が文明社会を営んでいる、広大な地域。

――――――――――地球人類により計測中だが、神殿文明圏より広い。


大陸深奥部は化外の地。

騎竜民族以外は神殿を建てた。

()()()、って重要だね。


その重要性に気づかされるのは、最近な訳だけど。


神殿の在るや無しやが文明の有無と完全一致。

―――――――――大陸の定住農耕民族(知的生命体の大半)はそう考えた。


いやいや、非定住性遊牧民に石造建築ってさ。

――――――――――否定から入るスタイル。


魔法使い至上と一体化した帝国の国是。

反奇跡反神殿根絶巫女神官。


無関係ではないわなぁ

・・・・・・・・・・何処にでも馬鹿は居るもんだ。


かくして歴史的教訓を捩じ込まれた、異世界の人々。

――――――――――相手を侮蔑するくらいなら殺せ。


我々科学文明の申し子(先進国少数派地球人類)には関係無い。


関係したいのは今は無き神殿文明。

その本貫の地が此所(聖都)聖都(此所)に神殿が建てられた。


マジで歴史の目撃者

――――――――――エルフっ娘の目撃証言。

エルフがいれば歴史学が変わる

・・・・・・・・・・とかなんとかは、地球人類の都合(計画)




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族右側/魔女っ娘】


わたしは気がつきました。

一安心、ということは?


いまさらですか!

いまさらです!


人知れず頭を抱えてしまいます。


いえ、ご主人様には見透かされおりますけれど――――――――――言葉にせよと強いられずとも、どんな恥ずかしい欲張りも隠せません。


もちろん想いの中でだけ頭を抱えます

・・・・・・・・・・絶対に暴かれてなお見栄を棄てられないのです。


ご主人様の趣味から見れば、愉しまれているのは判ります。


わたしごときのなけなしの虚栄。

捩じ伏せるのが日々の日課。


閨湯殿の中でだけではなく、気が向かれた刻。

玩ばれて、なお、跑く様を弄ぶのを好まれます。


でもでも、いつかいつかいつか、ご主人様を驚かせてみせ、たいです。


してほしいことばかりじゃなく、させられるままになれますよう。

これ以上に愛されようもありませんが。

・・・・・・・・・・もう45日も御仕えしてるのに、甘えるばかり。


大丈夫!

諦めないことは勝つより格好いい。

やり遂げろ

・・・・・・・・・・って命じられましたし。


ご主人様に命じれたことを出来ないわけないんですから!

今すぐやれ、っていわれないのは、そーいうことです。


ご主人様は出来ることしか命令しない

・・・・・・・・・・見限られている、とも言えますが。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


俺のスルー力に隙はない。


魔女っ娘を弄るのはあとあと

構うとフニャッフニャになるからな。

全力疾走前に、(ほぐ)しすぎてはいけない。


よーく考えれば、魔女っ娘と神殿は縁がある。


ここ大神殿(オリジナル)に対する小神殿(レプリカ)


そも、俺が神殿を初めて観たのは左遷先(太守領)で、だけどね。


太守領は太守府。

軍政司令部の対面。

いわゆる参事会。


いきなり暗殺者が潜んでいて対物ライフル撃ち込んで神父が千切れた死体を投げ落とした建物。

※第10話<冬の日。春の日。>より。


あとで聴いた。

元々あの地方の神殿の中心。

神殿が組織だってたかはしらん。


そりゃ気づかんよね。


現国際連合軍政地。

前帝国領太守施政地。

元諸王国のひとつ。


神殿も色々変遷。


王都陥落時、神殿は掃討された。

王城が太守の城になる。

その正面一等地。


地元有力者の団体である参事会が移転してきた、と。


王国時代の国王と神殿。

帝国時代の太守と商人。

その距離感がよく判る。


て、俺たちは参事会を王城に移したんだが。


前参事会。

元神殿。

今空き家。


俺が神殿だと意識して神殿を観たのは、野盗化した元太守領住民を始末した時。

※第三章第93話<ピクニック/Blood Sports>~第102話<あなたは自由です/Freedom is Slavery>まで


それらはオリジナルと違って、最初から真ん中の柱が欠けていた。


初めて見た時から、そんな感じ。

あえて真ん中の柱を傷つけたような。

そして今は大神殿も小神殿同様。


他の地方、レプリカだろう神殿群。

太守府なんか碁盤目状に配置。


その後、太守府に御礼参りに接近するドワーフの隊列を上空監視した時。


※第五章「征西/冊封体制」は第180話<読書の起源/spirit of language.>より。


哨戒気球の高々度からの映像を眺めていたら、規則的な空き地が目にはいった。


帝国からしか見えない配置。

反神殿を掲げ巫女神官を否定した魔法使い至上主義。

実利一辺倒が唯一主張する。


その帝国、竜にまたがった騎竜民族、帝国の中枢にしか見えない帝国に敵視されてる神殿のオブジェ。


嫌がらせか

・・・・・・・・・・地球人類も空路真下に首塚を据えられたことあるけどね。

※第293話<神、天にいまし。世は全てこともなし。>より


――――――――――風習?


だとしたらナスカの地上絵も天空の誰かに対するFuck You!かもしれない。


そら帝国軍(侵略者)もやってくる。

・・・・・・・・・・ないない。


――――――太守領にされた王国が攻め潰されたのは、自然現象(そこにあったから)だろう。




作品に活かすために冷房無しで暮らしたことがあります。

……「暑い」を表現する自信が着きました。


その本当の成果はいずれ。


作品に活かすために電灯無しで暮らしたことがあります。

……「夜」を表現する自信をつきました。


そのせいで歴史風ファンタジーでイラつくようになりましたが。


マスクを付けると馬鹿に苦しめられる普通の人たちの気持ちが判るような気がします。

……馬鹿なんか描きませんけれど(笑)。


見回せば十分。

AC作成のエサ(裏金)、いや「コロナ対策(馬鹿に駆り出された)啓蒙映像(阿保の譫言)」で十分。


肩書だけは御立派な

「嘘はついてない。可能性があるといっただけ。可能性は常にある」

を言い訳に金をめぐんでもらう物乞い。

いわゆる「日本の」知識人。


無知無恥無持でないと選ばれない「日本国認定」の貧乏クジ。


「コロナの恐ろしい症状」


風邪というんだそれは。

コロナ恐怖症のPTSD付。

……症状を越してるのはオマエだ


「この短時間で換気できます」


無人で新たなウィルスが飛散しなければ、な(笑)。

風が生じれは接触機会も増えますねぇ。

……コロナだから実害はないが。


「外出すると大変なことになります」


なる奴がいないから外出してんだよ(笑)。


いや、広報対象を人間だと思ってないんでしょう。

知識が無くても考えれば「辻褄が合わない」って解ります。


霞が関の基本スタンス

「広報を観てる馬鹿は演者の肩書だけしか見てないからヘーキ」

「日本語なんか理解できないんだから『コロナコワイ』で十分」

「死ぬのは馬鹿だし、殺すのも馬鹿、責任を取るのは議員ども」

安全なところで日本を支えてくださってるわけで(笑)。



本当にパンデミックが来たらオシマイですね。

こんな馬鹿どもが命令してくるんですよ今回と同じノリで。

それに律義に付き合っていくんでしょうね。


お悔やみ申し上げます。


「歴史的愚行」が「正常な人間」たちによって「どのように」転がっていくのか?

「転がされる」のではなく「転がったいく」普通の人たちの感覚、が想像できるような気もします。


これは他人事として組み上げるのは難しい。

日本以外で暴動になるわけだ(笑)。



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