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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十五章「三竦み+」

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覚悟完了……された。

【用語】


『権力』

:従わせるもの。

相手の意に反した行動を強制すること。


『権威』

:従われるもの。

相手に行動選択決定を委ねられること。




手脚に命令することがあるのかな?


意識して身体を動かすようでは、健康とは言えない。

体は意思に従うのであり敢えて従えるのではないよ。

それは身体に限ったことではなく、すべてに言える。


教えられるようなことは、為すべきことではない。


人は銃剣には従わない。

法律にも、体制にも、国家にも。

そこにある意思に従う。


人が人である限り、変わらないことだ。





【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


あ、ヤバいやつだ。


俺にとって大切な貴女が思いついちゃったか。

俺にとって大切な俺を守るため、な訳がない。

俺にとって大切な一番身近な女、要はNo1。


身体に近いのは本当ですよ?


―――――――俺から近い順―――――――


シスターズ、子どもたち。

Colorful、子どもたち。

No1、俺がボディランゲージで口説いてる女。

帝国女騎士、俺の未来のナンパ目標。

ライアン、無理解で殺すか理解でヤるか。

で、我が曹長と我が教官(軍曹)が同じくらい。


この通り、一番、俺の身体に近いのは、No1!


まだまだ道半。

全行程不明。

行ける逝ける。


おねいさんず指揮官、女、じゃなくて、良い女。


うっかり彼女一人に集中しないように注意すべき、強敵。

細マッチョタイプの重心移動だけでその肢体がわかる。

鎧じみた軽いがゴツいプロテクターから覗く(かんばせ)


戦場だからこそ薄化粧をわすれないのも良いと思いますし、体幹から窺える腰

・・・・・・・・・・・・・子どもたちの目が冷たいから誤魔化そう。


出来る女は違う。


俺より出来が良ければ、性別は問わないが。

天才とは言わないが、秀才くらいは常備したい。


町内に、一人は置きたい便利グッズ(天才秀才)

それが女なら最高ですしね、都合良し。


それを俺が利用できるかどうか、わからない。

まだ知り合ったばかりじゃ、ヤバい匂いしか判らん。


全ての女が動き始めた。


そりゃ貴女に、貴女にこそ、思い付きとに清くない交際を求めましたが。

此処の貴女、其処の貴女、彼方の貴女、だけに。

俺と貴女の清くない交際と思い付きを求めるアイコンタクトに反応アリ。


そのNo1が、なんか命じたんだろう。


なんか。

なんだかわからんが。


だからおねいさんず(No1の部下たち)が一斉に動いた。

大神殿外壁を、おねいさんず全員で固めていたんだが。


狙撃班、射手に観測手に銃座役兼装填手。

うち、射手と銃座役だけ、そのまま待機。


外から見える最小限を残し、皆が壁から退いた。


観測手は外壁に残したメンバーのすぐ下。

ラペリングをサポートする構え。


それ以外、つまり、おねいさんずの三分の二。

二手に別れて両翼につく。

・・・・・・・・・・俺たち(軍政部隊)の。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族前/跪くエルフっ娘】


あたしという女は

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いつも出遅れてる。


青龍の軍が動きなら、先読み出来るのに。

あたし(彼の女)たちのことならアタリがつく。

それは彼に誉められ認められてる、のに。


肝心要(彼のこと)でしくじるって、どうなのよ!


閨の中、湯浴みの最中、途中で翻弄しかされないのは、いつか乗り越えるとして、恥ずかしいけど恥じゃない。


だけど、ただただ甘やかされて可愛がられるだけで済ませない!

いつもいつも思ってきたのに

・・・・・・・・・・だから、今さら、判った。


あたしよりも先に気がついた、女たち

――――――――――彼が、気が付かせた、んだけど。


・・・・・・・・あたし(自分の女)たちには、伝えてくれなかった、のに。


チガウちがう違う。


もともと教えてくれるような彼じゃない。

察することすら求められてない。

彼は、誰も何もかも必要とはしていない。


あたしが察しないと。


連れ回され振り回され、護られて与えられて、ずっとずっとそこに安住するのは、もちろんずっとずっと続けるけれど。


驚かれ悦ばれ愉しまれ、もしかしたらもしかして、頼られたい。

――――――――――あたしは欲張りで、惚れた男に欲張れと命じられたんだから!


だから、反省して、整理して覚えなおす。


彼の視線をから眼を離さない、青龍の女騎士団長(おねいさんずNo1)

しかたなく視線を、時々、離して配下を見回す青龍の女騎士(おねいさんずNo2)

互いに支え合いながら、麓の敵を見張りながら、本陣の彼を意識している青龍の女騎士団(おねいさんず)


あたしはその時、彼が女たちを見回した、と不愉快を我慢しただけ。

――――――――――だから全体を、終始観ていた。


あたし(自分の女)たちでも、臣下の騎士たち(軍政部隊)でもない。

全員が動き出した、一斉に、青龍の女騎士団(おねいさんず)

あたしたちとは違う、彼の物ではない、女たち。


コレからは知らないけど今は違うわよね。


あたしは耳を澄ませる

――――――――――内外ともに違和感は、なし。

青龍の女騎士団長(おねいさんずNo1)も含めて。

彼が仕掛けた、その通りに、動き続ける。


青龍の女騎士団団長と女騎士たち。


青龍の女騎士団(おねいさんず)は彼の配下じゃない。

でもその団長は、黙って彼の命令を待つ。

青龍の女騎士たちも、当然のようにしている。


指揮を執っているのは、彼以外。


号令。

叱咤。

合図。


それは常に飛び交っている。


命令。

指示。

確認。


大神殿内宮を空にした形の無い生き物のように。


その生き物、青龍の頭は彼、あたし、たちの男。

彼の女を護るために陣形を固める青龍の女騎士団。

青龍女騎士団団長は、彼に面付き合わせたまま。


大神宮内の青龍、ううん、全員がのまれてる。


あたし、たちは元々、彼のモノだけれど。

彼の肢体、その一部として一ヶ月以上過ごしているし。


意味合いは違えど、彼の騎士団だってそうよね。

あたしたちが出会ったときは、すでに手足の様だった。


でも彼女たちは、彼の配下じゃない。


ここ、聖都に来てから初めて出会った、青龍の女騎士団。

彼の女(あたし)、たちを護るために手配された女騎士たち。


青龍の一軍。

青龍の貴族、彼の求めた援軍。


援軍に来たのだから、優位。

後から加わったのだから、下位。


同じ青龍の騎士。

同じ青龍の貴族。


別の青龍。

別の軍隊。


一つの生き物として振る舞う。

それは、青龍の騎士団すべて共通の在り方。


でも、ついさっきまで、青龍の女騎士団は、彼の臣下と全く別の生き物だった。

――――――――――さっきまでは。


むしろ彼に殺意すら向けて、彼を楽しませていたのに。

今、この時、彼の一部として振る舞っている。

全員が一度以上彼を見て、緊張した体をほぐしている。


殺し合いの前の仕草。

戦いなれれば誰でも身に付けること。

※第412話<幕間:戦争の国>より。


独り闘うのであれば、あたしにもできること。

独りでしかできないことを、一団でもって実行する。

それが彼であり、彼女たちであり、あたしたちではない。


彼によって一つにされた女たち

――――――――――――――――人の形だけをした、()が伏せている。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


俺のせいじゃありません。

あ、だめですか。


判るもんな。

何が起きるか、起こすのか。


なんでそうなるかは、解ら

・・・・・・・・・・なくもない。


俺じゃなくても観てれば判る。

観光客に近いポジション。

敵味方の配置を見れば解るよ。


要はアレ。


俺たち(軍政部隊)の吶喊に続いて、おねいさんず主力は両脇に突撃。

正面階段両翼を抑える攻囲側合衆国海兵隊を撹乱。

すぐ遅れて続く狙撃班残余は、その時点で突進方向を選択。

強弱、左右。

崩しやすい方か、惹き付け易い方か。

おねいさんずが全滅する間に、俺たち軍政部隊が被弾。

民間人と捕虜を大神殿から脱出させる。


醜の御楯とはよく言った

・・・・・・・・・・ちょっとまて。


本来の予定と違うよな?

――――――――――曹長に目配せ。

あ、状況変わったか。


本来の前提。


巨石建造物の内部陣地。

軽装歩兵の海兵隊。

敵味方の圧倒的兵力差。


防げるが、支えきれない。


海兵隊は絶対に全方位から飽和攻撃。

俺たちが火力を集中できないように。


ギリギリまで引き付けて、海兵隊の陣形崩壊と予備戦力消耗を見極めるのが、曹長のお仕事。

俺は柔軟体操をしながら、ちびっ子二人を担ぎ上げてダッシュする瞬間に備えるのが、趣味。

うちの部下たちは籠城の予備戦力の降りをしつつ、突撃突破の盾として遺書の準備が、お仕事。


俺たちが突破、おねいさんずが玉砕。

海兵隊を惹きつけて退路を開くため。


あとは脚でも車でも、走って逃げれば片がつく。


国際連合の保護命令。

――――――――――うちの娘たち向け。

海兵隊の矜持。

――――――――――優位な軍隊は紳士的。


わざわざ子どもを撃ちやしない。

対人戦闘で火砲やミサイルもないし。

もともと海兵隊は軽歩兵だしね。


被彼の戦力に倍数要素を加えれば、護るべき範囲は護られる。


ここまで。

――――――――――状況変更、か。

ここから。


全員で一斉に突撃。


ライアンと軍曹は

・・・・・・・・・・連れてく、お願い。


UNESCO調査団、海兵隊は味方ではない。

新たな第三勢力、戦車部隊も味方ではない。

UNESCO調査団と第三勢力、も他人同士。


敵の敵は味方ではない

・・・・・・・・・・今は。


俺の傍で状況を視てとったNo1は、決断したんだな。

今なら、俺たちにも他二者にも状況不明なうちなら

――――――――――先に動くべきだ。





一億円出すのならワクチンを射つのを断ってあげてもいい。


わたしは「とてもとても」寛大なので「一億円出すから」と「お願い」されれば「虫けら」の話を聞いてあげてもいいんですよ、気が向いたら(笑)。


ああ、もちろん、堪えられない可能性もありますね。

「ググレカス」で終わる可能性もあります。


ワクチンの「意味」を確認するだけなら五分とかかりません。

それすらできないコロナ馬鹿(虫けら)人間様(わたし)に話しかけるって、どうでしょう。


「五分もの貴重な時間をコロナ・ワクチンなんぞに費やせるかバーカ」

って方が普通でしょうけれど。


「調べるまでもない」

これ、最適解。


頭が悪い奴の逆を選べば失敗しないですからね。


「延べ人数」で数える感染者数とワクチン接種者数を眺めると「大日本帝国の軍用機生産総数」よりも多い「太平洋戦争中の合衆国軍の日本機撃墜数」というネタを思い出しますね。


とうのアメリカでワクチン廃棄が追い付かずに困っているあたり、太平洋戦争中のアレも合衆国連邦政府官僚の自己保身だったんでしょう。


名作「1984年」から一つ。

「過ちを認めることは弱点の告白に他ならない」

全てのコロナ馬鹿の行動原理。


「正当性のない権力は恐怖によってのみ成立つ。恐れは力によってのみ担保される。弱いと知られることは今その命だけではなく今までのすべてを否定され未来永劫嘲笑されることを意味する」


正当性とは?

マキャベリ曰く。


選挙による信託。

世襲による継承。

実績による追認。


なるほどなるほど。

科挙から始まり今に至る「試験官僚」には一つとしてない物ばかり。


霞が関のみんなは、なぜアソコに居られるんでしょうね?


誰にも選ばれていない。

誰からも継いでいない。

何一つも成していない。


日本の官僚はユウシュウ何ですって?


富国強兵は過剰人口を招いて破綻。

検察ファッショで政党政治を潰して以後、八月十五日まで一直線。

江戸300年の蓄積を捨てただけ。


戦後復興はアメリカを追放されたニューディーラーのプランニング(計画経済)

経済大国になれたのは、官僚に邪魔され続けてなお成果を上げた民間企業の力。

冷戦後の経済環境変化に対応できずバブルつぶしで失われた半世紀を招いて維持。


ああ、国家予算を広告費名目で投げ与えているペットに自分を褒め称えさせるのは得意。

民営の看板だけ掲げた国営通信社しかない日本では、神話を造ることは容易です。

その神話が内輪ウケで終始して内外の多数派から相手にされないとしても。


……そら、なにがなんでも前例を押し通そうとするわけです。


「お前らなんか産まれてくるべきじゃなかった」

と言われるべき人々ですものね。


そんなアレは、何処の国にもいる訳で。

日本ほどひどくないにせよ。


「死亡診断書に死因コロナと書けば補助金が出る」ようにした合衆国連邦政府官僚のように。


もちろん、悪意あってのことじゃないですよ。

「危険なウィルスに対応する医療関係者への補填」を適用しただけです。

当然、死亡診断書一般に「コロナ」と書かれても確認する方法が無いのですけれど。


世の中に悪い人なんていないものです。

居たらよかったんですけどね。


日本の官僚もそうでしょう。

居るのは「みんな」馬鹿ばかり。


それを知っているから合衆国市民はワクチン、ってかコロナ対策に唾を吐くわけで。


「大統領選挙の年に例年通りのインフルエンザで数万人の死者を出して非難された直後にコロナが蔓延する」

なんて状況を見ればね。


その責任を負うのは「国民に正当に選出された政治家」の皆さんであること、これもまら、テンプレート通り。


御気の毒というべきか。

馬鹿な奴だと笑うべきか。


21世紀からこっち、内閣総理大臣の顔が見えると「煮えかけてる犬」としか思えない。


次の首は用意されてるんでしょうか。

同じ首を使いまわすほどに切羽詰まっているはずですが。


日本の官僚は追い詰められれば(大日本帝国)を売る実績持ち。

ワクチンの接種予約が行き詰っているところに、まだまだ良識を感じますが。

それが無くなったら用心しないといけません。


皆様も油断召されるな。

皆さんがいないと本作品の完成度が落ちますので。


くれぐれもご自愛ください。



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