打てば響く/call and response.
【用語】
『ラインメタル社製 120 mm砲 L44』
(Rheinmetall 120 mm L/44)
別名「アカ殺し(ローカルネーム)」
:90式戦車の主砲。44口径120mm滑腔砲。同世代の西欧系国家の主力戦車が採用、あるいは類似品を使っている。よってライセンス生産慣れしており、国内生産でも信頼性は高い。いわゆる一つの「国産」だけが目的の飾り物でないことに注目。武器輸出しない国の純正兵器は「ゴミ」と同義語。1970年代は冷戦最盛期にして兵器開発最盛期に完成したのは重要。
……M16は完成したのが80年代だし……。
性能は初速: 1,580~1,750m/s(メートル/毎秒)。ただしあくまでもカタログスペックであり、実射時は砲弾の種類(重量形状)に大気密度や移動、日射量による砲身車体の歪みと発射点がある惑星の重力や位置による自転偏差の影響を受けるので異世界転移後小銃弾並みに試射継続中。実際、やたら重い劣化ウラン弾を多用する合衆国のM1は平均1,500m/sほど。つまり米軍、陸軍から海兵隊まで多用しているので、砲弾も砲身も日本列島には山ほどある(日本国内に在るとは言ってない)。イケイケ・レーガ○・アメリカ大統領が登場した年に正式採用されたのがM1ってところでお察し。
そんな時代背景に合衆国議会の追及を無視した日本列島の備蓄品。砲弾も砲身も車体も足回りも電装品も戦車兵自衛用の……それ、グリースじゃなくてグリースガン(合衆国戦車兵護身装備)だろ?それ部品にするためにはバラさないとダメだよね?まんま走らせた方がほうがよくね?書類上はバラして組み立てた?良いじゃん思いやり予算なんだから!
……な、有り様なのも仕方がない。
『赤殺し備え』
『そうですか』
『15だな』
『そうですか』
『APFSDS』
『そうですか?』
※砲撃用意の意
※現在地から着弾まで1,5秒の意
※対装甲用戦車砲弾を装填しておけの意
《日本海海上/第七艦隊旗艦ブルー・リッジ/揚陸指揮所/スクリーニングデータ》
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
どちらが応じる、俺の声。
――――――――――女の目を観て、溜めを作る。
間合いはお任せ。
・・・・・・・・・・・・あらゆる生物の弱点は目だが、いわんや人間をや。
はい!
「名は」
「」
「ライアン」
スタート
――――――――――って思う間もなかったか。
食いぎみ!
はや!
反響がスゴ!
来客二人。
海兵隊下士官にエスコートされて来た非戦闘員
その彼女、初対面の方が応えた。
――――――――――まあ、そりゃそうだろう。
軍曹は旧知の、4ヶ月ぶり二回目は初対面で8時間を10日過ごした、間柄。
座学の少なからぬ部分も戦場順化研修と共に引き受けたヤバい人。
そんなレアキャラ、合衆国海兵隊は第三海兵遠征軍の切り札。
・・・・・・・・・・幸い、今は亡き地球に血縁者がいないことまで要チェック。
だから気楽な気分って訳じゃないのは、スルー?
私有か共有か敢えて曖昧にした牧場を違う世界に置いてきた我が師に、今さら名前を尋ねる訳がない。
――――――――――聴かせるなら、女へ。
女ならナンパは日常の一部。
だからこそナンパを知らない。
下手な男が多いから、だが。
この方がらしく聴こえる。
本来なら、初見の女に名前を聞く、なんて馬鹿な真似はせんが。
ナンパの基本を知らない女たちには、俺のルーチンなど判るない。
ましてや二人とも美女となれば、誘う側の経験値などしれたもの。
だからこそ、付け入る隙を開ける。
今此処で。
何時か何処かで。
視聴してる彼女たち。
二人とも営業活動の経験値はない
――――――――――匂いで判る。
初対面の彼女。
箱入り独裁者の三佐。
二人を標的にした博打となれば、大博打。
・・・・・・・・・・二正面作戦は負けフラグ?
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の周辺周回/魔女っ娘】
わたしは気が気じゃありません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・顔に出ていない、と思います。
特に今回は、不意のお客様。
常に、ご主人様専用と一緒の騎士さま方専用しか考えたことがありません。
お料理は独りの方に創る物ですものね
もっと、おとなしめな味を用意すべきでした。
それがいくつもある、わたしの不覚の一つ。
ご主人様の権能、世界を統べる青龍の集まる場所へ征く。
なにもかも、こちらの都合で進むわけがありません。
わたしたちの邦とは違って、不意のお客様だって有り得る訳で。
それに応えて魅せなければ、居る理由が無くなっちゃいます。
ご主人様にお仕えする生涯。
行き届かないところを愉しまれるのは
・・・・・・・・・・嫌。
いじわるされる余地がないほどに、きちんとす
・・・・・・・・・・したいです。
出来たら出来たで無理やりされますが
――――――――――――――――それはその時の楽、心配しますからい~んです。
今為すべきは?
ご主人様に寛いで頂く為に、おもてなしを引き受けること。
・・・・・・・・・・わずかなりとも。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
誰かが何かを言ったなら、誰が発した?
そこ重要。
尋問の基本。
答えを訊くんじゃない。
応えを聴くんだ。
・・・・・・・・・・なにが聴こえた?
打てば響く
――――――――――く、に注目。
打てど響けず。
――――――――――ず、に注目。
テストに出ます。
応えたのは軍曹じゃなくて美女。
応えられなかったのは美女ではなく教官。
応えさせなかったのも教官ではなく美女。
俺は美女を観た。
当たり前の行動だ。
俺は声をかけた。
当たり前の行動か?
にしてもテンプレートを外してきたな。
ボークに採られるのを匠に避ける。
メジャーリーガーか!
南北戦争で野球を広めた国は違う。
それでも残塁させないのが俺。
本名?
フルネームは?
立場は?
何しに来たの?
来てないの?
なんで連れて来られたの?
軍曹が何か言いかけた、か?
わざわざ演出する意味
・・・・・・・・・・打ち合わせすらしてないのか?
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の周辺周回/魔女っ娘】
わたしたち風の社交仕立。
それも、わたし、たちの一部。
これは得難い機会です、たぶん。
がんばります。
――――――――――ご主人様に嫌われない、と 怖いものは ありません。
まず!!!!!!
ご主人様に捧げるべきは最上。
皆様の歓談、その舞台を造れたら
・・・・・・・・・・造れるの?
出来る出来ないじゃなくてやるの!!!!!!
・・・・・・・・・・って、ちい姉さまが。
果たせることを果たすんじゃダメ、って。
たまたま容姿と肢体が御好みだった。
――――――――――だけで済ませる訳もなく。
・・・・・・・・・・でも。
わたしたちの世界が知るソレ。
青龍の皆さんから学ぶソレ。
わたし、たちの解釈するソレ。
ソレを愉しんでいただいてる、のは、確かに思い当たります。
だからソレを捧げるんです!
・・・・・・・・・・ 。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
俺が一番敬意を払う役割。
社畜になりたくない貴女にお奨め。
・・・・・・・・・・・・・性別が女である、ってだけでアドバンテージが増えるんだな、これ。
男相手じゃなくてもね。
標的が女の時にこそ、倍プッシュ。
所詮、素人女でしかない。
御茶汲み
――――――――俺は、その役割の重さを理解出来ないド素人ではないのだよ。
たかが書類仕事。
下らない決済。
営業という単純作業。
企画という名の自己満足。
内輪ウケ以外に無意味な人事管理。
そんな幾らでも代わりがいる、誰にでも出来る、才能不要で慣れ推奨、大量命令大量消耗代わりは幾らで盛るんだぞ、なルーチンワークと、御茶汲みは次元が違うのだ。
専業を極めると秘書と呼ばれたりもする。
異世界で言えば侍従長や筆頭女官。
日本風に言えば側用人。
柳沢 吉保でググればわかる。
意味合いとしては内閣官房長官とか幹事長とか宰相とか摂政とか大老とか。
やだ、うちの娘たち出来過ぎじゃね?
まあ異世界は女系社会。
産業革命前の余剰生産がない時代。
女であることのログインボーナスは無い。
汲まれる俺。
汲んでくる娘たち。
人ひとり、組織ひとつ、一国の攻防。
もてなし一つで決まるのは、意味を知るか知らぬかによる。
その辺りが当たり前なのは、うちの娘たちが特殊だから。
出自が一地方を支配する富裕層二人と歴史そのものシスターズ。
大陸全土の特権階級に仕える為に育てられたColorful。
で、黒幕議員の愛娘の火付け遊びに強制参加させられている俺。
だから普通にスルーされてる宝物を拾って活かして生き残れる。
俺に出来る程度のこと。
きかせ。
――――――――――話さずに伝える、それだけ。
話さない。
聴かせる。
言っても判らない、と人は言う。
・・・・・・・・・・言うから解らないんじゃないか?
訊くんじゃない。
聴くんだよ。
それで判るし解らせれば、コミュニケーション。
やってることは、まあ、いつもの。
産まれてから死ぬまで続く、御楽しみ。
出会いと交際、別れはオプション。
初見の男と女。
――――――――――言葉に意味、が在る訳ない。
鼓膜を叩き、脳をつつく。
決定以前の反応が目当て。
呼吸や瞬きと同じレベル。
聴かせて聴いて聞かさせて訊かれる。
コミュニケーションの初手。
極日常的な通過儀礼。
皆さん御馴染み。
俺は引いたカードを、よーく味わう。
意味深に見せながら。
――――――――――価値ってのは、幾らでも動かせる。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の周辺周回/魔女っ娘】
わたし自身の我侭もあります。
美味しい、って感じていただくと嬉しい。
たくさん食べていただけると嬉しい。
味わっていただけると嬉しい。
それが、ご主人様の役にたったら、すごい。
産まれてきてよかった、なんて、日々悦ばせていただいていますが。
ご主人様の命令は、もっともっともっと、欲深くあること。
だからとっても気になって、しまい目が離せませんけど、離します。
チラチラ見てるって、バレてますよね。
――――――――――――――――いけないいけない、味の邪魔になっちゃう!
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央暫定中立地帯/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
ライアンねぇ
・・・・・・・・・・俺に応じた美女。
うちの娘たちの振る舞いが回る合間。
椅子に座り直して、荷物的に置かれた状況を解消。
俺を攻められはしないが、自分、自分たちの足場は整えられる
――――――――――出来るな、こいつ。
この類い、言葉に頼らないコミュニケーションに、慣れてやがる。
拉致被害者っぽい身だしなみも回復。
軽い手櫛ひと撫でしただけだが。
これも手慣れている証拠。
時間と手間をかけて観せれば弱みを晒す。
容姿が不自由と言いふらすようなもんだ。
外見を整える作業は、こっそり99%終わらせて置くのが常道。
実際、乱れ髪が纏まる辺り、髪質が良い。
見た目通り二十代後半以降なら、肢体の衰退期フルスロットル。
こと肢体のことは天分だけで整う訳もない。
普段の手入れもしっかりしているのだろう。
しかも最中で関心は、常にこちらに向けたまま。
貴男に関心がありますよ
――――――――――それを俺に判りやすく示す。
人前で鏡を観るような隙を造らない。
自身の造形を確かめるまでもなく把握している。
つまりは己がスペック、肢体と動作のそれ、を完全に把握した上でコントロール出来るのが常態。
ならアタリを付けていたように、フィールドワーク専門。国際連合のソレは、異世界の富裕層と接触する役目だ。
うちの娘たちの好感度を上げれば、保護者も曳き摺られるって寸法か。
子連れは子どもから口説くべし。
――――――――――綱引きである。
基本々で俺もよくではないが希に時折一日一回くらいやっていたこともありました、半年前くらいはね。
レディース・スーツにタイトスカート。
規格品でないオーダーメイドで異世界の富豪たちに違和感を抱かせない。
全体でボディーラインを強調した上にスカートから覗く脚。
服こそ真新しいが、着なれた仕草。
暴力で劣る性別をアピール、強面な印象を緩める。
特にタイトスカートは動きにくさを強調。
下層階級と無縁な非戦闘員、と無言で自己紹介。
異世界の知性体がみたらどう思うか。
彼女を見て恐怖に凍りつくことはあるまい。
強面の兵士と組ませたときは宥め役。
尋問/交渉における良い警官、悪い警官の前者。
では、今は?
五月雨。
マスクさんたちは、どんな気分なんでしょうか?
……わたしが知らない世界。
オリンピックカードを捨てきれないヘボさには、ギャンブルのやり方を教えてあげたい!
緊急事態が日常化(笑)。
まあ、戒厳令を何十年も続ける国もありますし。
後進国の特徴ですね。
わたしが観光してるのは?
……歩いて行ける共産圏。
後書きを始めたのが昨年年度末。
……思えば遠くにきたもので。
無用無急の外出も、そのくらい。
まあ今でないと観ることが出来ないシロモノが見えますが。
生物が死ぬときは、末端から。
店頭の品揃えは、まさにそれ。
共産圏が揶揄されてましたね。
とはいえ「もう」東欧ロシア観光の必要はありません。
大きな小売店を見回してみます。
ところどころに空きがある。
時間を置いて観にいくと、不変。
二年前なら補充されてました。
手頃なドラッグストア。
一部の薬が品切れ。
初めて観ました。
今ここは日本の人口密集地帯。
……既視感があるんですよね。
「決して飢えるほどではないが、常に何かがたりない」
崩壊前のユーゴスラビア、その滞在記。
今日の日本を書いた文章じゃありません。
……流通が死んだんでしょう。
いや、死んだんじゃありませんね。
「馬鹿が殺している」んでした。
死体もしばらくは温かいです。
合衆国は「キューバから選挙監視団を呼べ」って言われてました。
日本はキューバから経済顧問でも呼びましょうか(笑)。
いやはや、遠くにきたもんだ。
以下、言い訳。
馬鹿を罵る。
馬鹿を嘲笑う。
馬鹿を利用する。
人間の義務で権利で責任です。
……過去に嗤ったことに重複する部分もあります。
つまり馬鹿の馬鹿たる由縁。
安定感(笑)!
なので「しってた」な方はスルーで。
普通/一般ということに定型はありません。
頭が悪い馬鹿には定型が決まっています。
苦節二年!
目視出来るコロナ馬鹿を発見。
これで片手の指に近付きました。
二人目のコロナ馬鹿と同じ反応。
マスク着用を求めてきました。
つまり話しかけてきたんですね。
密室で(笑)。
……お前、なんでマスク着けてるの?
……わたしは構わないけど、返事していいの?
……飛沫を防ぐためにマスクしてるんだよね、お前?
いやまあ「飛沫感染」の意味なんか人間以外に理解出来ないでしょうけど。
あれじゃ「ペスト避けの御面」や「鬼瓦」と変わりません。
曰く
「仮面をつけたペスト医師の命をかけた努力と犠牲が、本当にペストの流行を抑止しえたか定かではない」
17世紀は欧州の一部で……はて?今日は21世紀ですよね(笑)。
もちろん、差し出されたマスクは嗤って断り「(コロナごっこしたいなら)喋らないほうがいいんじゃないですか?」と諭してあげました。
20文字以内。
動物愛護団体ではありませんが、わたしは親切ですから。
……いやまあ、理解出来ないでしょうけど。
日本語は虫ケラには難しいですからね。
ウィルスと細菌の違いなんか、とてもとても。
……同レベルですし(笑)。
「産まれてきた上に、ナニ人間様に口きいてんの?」
って躾てあげるべきだったのでしょうが……哀れみが。
わたしの生活圏内で生きてるなら、二度と近付かないようにしないといけません。
皆さんの周りでコロナ馬鹿が呼吸していたら「マスクで呼吸を減らせば良いってもんじゃないんだぞ。貴重な酸素を使うな」って教えてあげてください。
まあ馬鹿に日本語は理解出来ないでしょうけど。
さて。
今日も街へ参ります。
あと一匹くらい見つけたいですね(笑)。
作品更新時間が乱れる可能性が否定できないのはレアキャラ探しのためなんですね!




