他人の善意はアテになる。
【用語】
『安全装置』
:銃器全てに一応は付いてるが、特別な場合でなければ使わない。格納中はそも引き金に触れないし、無意味だからつかわない。格納中の銃器も消耗覚悟で弾倉装着初弾装填済みだが、それを持ち出すのは緊急時。試射済みではないリスクもあるのに安全装置のせいで発砲が遅れたら目も当てられない。拳銃の携帯中もトリガーガードで引き金に触ろうとしなければ触れないし、国際連合軍正規拳銃M1911A1はグリップ・セーフティ付き。もともと銃把を握らないと撃てないので必要ない。銃を抜いたら撃つに決まっているから、握ってる拳銃の操作は引き金を絞るだけ。照準は付けてもいいが、狙わなきゃいけない距離なら小銃か野砲が推奨。機関銃に機関砲は狙い撃ちに余り使いません。小銃を携帯するのは作戦中なので余計に安全装置なんかあり得ない。敵を撃ち損ねるなら味方(含む自分)を撃った方がマシ。なお小銃を車内機内で持つときは銃口を外に向けたり突き出したりはする……兵士は基本的に心配症。
正式には「異世界人/種族と共同行動が必要な場合」安全装置必須とされている。銃自体を知らなかった相手に地球人類の常識を期待するのは無理があるからだ。
例えば黒旗団のような異世界志願兵が作戦に参加する場合。あるいは幾つかの軍政部隊で異世界協力者と24時間同行する場合。または捕虜や鹵獲や拾得物として国際連合管理下にいる場合など。
こうした場合は事故を防ぐ為に安全装置を使う。
※なお作戦上の必要はあらゆる規定に優先される(国際連合決議の文末定型文)
なお特定地球人個人への忠誠や勧誘や取引、報酬(物質情報便宜ほか)による雇用などなど様々な経緯で国際連合軍に参加した非地球人類全ては「正義の国際秩序に対する自発的かつ献身的で情熱的な貢献を求める方々(人間かどうかは国際連合総会分科会や日本国衆参両院で検討審議中)」です。
国際連合総会で決議されたから間違いない。
人口上限からみて限りある友好的異世界人/種族を浪費するのはエコロジーに反する。国際連合は「異世界環境に優しい侵略戦争」を目指しています……達成できるとは言っていないが目指してるのはホント信じて。
殺してないのに死なれちゃもったいない。
「安全」に対する発想は異世界転移前の先進国軍隊基準とは多少違う。
そもそも銃を常用しない素人を無理やり最前線に送り込むのが当たり前な19世紀末~20世紀前半に作られた基準でもある。
「偵察任務中に銃や弾帯を道端に忘れてくる民兵崩れなど戦場に出さんから問題ない」とか大陸軍に家祖代々奉職している現合衆国大統領閣下のありがた~~~~~い、御言葉。
でもイラクやアフガン他いろいろで「モンティ・パイソンのコメディでも客が退く」レベルでやらかしまくった「厳重な安全装置で撃てないようにしないと危なくて銃を持たせられない」増大する貧困層を砂漠に廃棄するための中間加工保管倉庫の正式名称は「合衆国陸軍」と言います。
そりゃM4しかもたせられんわ。
事実は小説よりも奇なり。
かのコメディ集団は今日も元気です。
やらかしまくった内容が戦争犯罪とまったく無縁だけど、笑えない。内容的にはダーウィン・アワードにノミネート不可避なエピソードを日々量産しています。
……ソレに対するコンプレックスで日々セルフ終戦記念日を五体投地でお迎えしている日本人ミリタリーマニアの「世界最強」教への信仰心はイスラム反米主義者並みってか、同じ宗教。
崇められて布施を捧げて功徳を積まれるケンタッキー人の気持ちになってどうぞ。
※M4とは:歴史に残る珍兵器、M16の粗悪品。軽くて安くて殺傷力が低くて犯人を殺したくない警察に人気(笑)後進国や破綻国家の民兵と合衆国陸軍に大量配布されてます。あきらめてAKにした方が良かったんじゃ……まあ現地で勝手に反政府ゲリラの装備品と機種転換されてるみたいですが。
国際連合軍。
国際連合統治軍。
UNESCO調査団。
聖都。
――――――――――特設機甲中隊。
第七師団第71戦車連隊より一個小隊、第五旅団第27普通科連隊第3中隊基幹。
大神殿。
――――――――――選抜狙撃小隊。
第一師団第一普通科連隊特設分隊、選抜女性自衛官有志ボランティア小隊相当基幹。
大神殿麓。
――――――――――軽装歩兵大隊。
第三海兵遠征軍第31海兵遠征部隊基幹。
「どうだ」
「将校の拳銃は卓上。下士官の小銃は立て掛け。手が届く範囲の非武装。和戦両用和解寄り」
「見えるのか?」
「見えているのでしょうか?」
「見せられてるのか?」
「判りません」
「解った」
「だから、わからない、と言っているんですが」
「わらないと判ったことが解ったから安心しろ」
「不安です」
「なぜ見せられているか判らなくとも、誰に見せられているか判らんか?」
「軍事参謀委員会参謀の閲覧権限を無断で操作出来る人は、ほとんど居ません。それと私が気にしてることを気にしてませんね?」
「居るわけだ」
「しません」
「なら誰が観せているか、すぐわかる」
「だから、権限を持つ方はそう観せようとしない、と言ってるんですけど」
「だから、遠隔操作なしにそう観せる相手は彼処にしか居ないことになる」
「・・・・・・・・・・・・・納得しました」
「カメイツジが見た物を観せたいのは誰だ?」
「知りません」
「後で教えろ」
《国際連合軍事参謀委員会アーカイブ:No(検閲削除)》
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
何一つ持たない俺に、教授させてくださる。
俺の様々な引き出しをパンパンにさせた教官殿。
不詳の教え子から恩返しを勝手に致します。
けど、こんな状況じゃボディランゲージもできねーな。
・・・・・・・・・・・・・ドヤ顔は後日の愉しみとして、どうやって気付かせる?
教官プライベートは問題を解決するだけって。
最期の始末は、あんたの責任にされっぞこれ。
俺も巻き込まれて躱すのに苦労する、ってさ。
上層部が取るべき責任を取らない
・・・・・・・・・・そーいう、発想がないのか。
最善を尽くせば済むと思ってる無能を知らない。
限界を越えさせれば何が起きるか愉しむ女とか。
どちらも胃に穴を開けることしか出来ないけど。
穴が開くのが書類上の上司で、穴を開けるのが実質的な上司。
同情して弔辞を飾ろうと考える俺と、遣り過ごそうとして掴まれる俺。
海兵隊は、うちと違って上官を信頼している?
――――――――確かに即時こんな手が打てる奴だ。
敵以外を殺せない正しい将校と下士官。
優秀なんだろう。
責任を果たせるだろう。
信頼関係も在るんだろう。
命を賭ける、そんな簡単なことは必要ない。
――――――――――賭けるだけなら誰にでも。
率先して部下、他人の代わりに自決してくれるタイプ。
きっと軍曹相手でなくとも、身をもって庇ってくれる。
それでも、クーデターやテロは考えない、理想の軍人。
兵士を慈しむ上官と上官に奉仕する兵士
・・・・・・・・・・最悪の組み合わせ。
誤魔化せれば、どーでもいいが。
誤魔化せなかった場合、いや、条件次第では
――――――――――死体が増える。
さてはて
・・・・・・・・・・そうか。
古参兵が知っているのは、組織の論理。
――――――――――経験が故に、受け入れてしまってる。
誰かを生贄にする役目を果たしたか。
それを黙って視ていたのか。
巡り合わせで負うことになる、義務。
自分が、上官が、自決すればいい。
――――――――――おいおい、子どもが観てますよ?
大人の常識がない。
組織で生きてきた人間の特徴だ。
内輪の理屈という。
いかんね。
――――――――――よそは他人、うちは自分。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族左腿上から/お嬢】
わたくしはColorfulの皆に目配せします。
伝えずに察せよ、とはいきませんから。
あの娘とは何一つやり取りする必要もありません。
二人で充分、足りてはおりますけれど。
無用なことに、敢えて人を使って観せること。
端女ではなく、わたくしたちのような女を、使うこと。
それでこそ、ご領主様の格が色づくというもの。
魅せる費えを無駄と見る。
――――――――――だからこその、貧民ですわ。
吝嗇は軽蔑されるもの。
余裕は感心されるもの。
それが一番、大切なの。
わたくしたちが居るべきは、閨や湯殿だけじゃありません。
――――――――――――――わたくしは、それだけが一番なのですが。
それでは片刻も離れず、とはいきませんもの。
常に役立てば、常に在る理由になるではありませんか。
願えば叶えていただけますが、それは、我侭。
わたくしたちの仕草如何で御役にたてば、もっともっともっと我侭になれましょう。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
よそは他人、うちは自分たち。
――――――――――これが大人。
命の値打にメリハリを付けないと。
生き残れる秘訣。
自分の命を自分で握れば間違いなく殺される。
生殺与奪の権を他人に握らせれば生きられる。
責任の所在を明確化(転嫁でも可)し、自分が生き残れるようにしないこと。
命綱は斬られるためにあり、死中にしか活はない。
――――――――――俺が軍曹に伝える教え。
まあ、よくあるけどな。
殺す側の理屈なんて、考えないよね。
組織の論理なんぞ、個々人の裁量次第なのに。
リスクだけ考えれば、庇う者無き唯一独り責任者の方が安全なんだ。
いつでも簡単に殺せる。
なら?
より優先順位が高い方へコストをまわそう。
なら?
問題が起きないなら始末は後回し。
余裕が出来るまで、今は生かしておこう。
今は、今は、を重ねれば一生続く。
生殺与奪権を、敢えて握らせるからこそ。
殺されたくなければ、殺されやすいようにすべし。
軽んじられ、舐められ、嘲られすらせずに忘れられる。
わざわざ見知った相手を殺したい奴なんかいない。
それが本来責めを負うべき者であれば、尚更。
すると天秤が傾く、気がするもの。
殺させないであげよう
――――――――殺さない理由をプレゼントするのは、下っ端の嗜み。
殺されないようにしたら、なにがなんでも殺される。
生かすも殺すもコストが変わらないから。
こと在れば二人揃って銃殺か事故死。
隠蔽する方だって手間がかかる。
こと在る時に忘れてた、必要な予算や人手が足りない
――――――――――なんて悪夢。
いつ必要なるか判らない命。
管理下に置くトータルコストは計算不能。
管理に失敗するリスクは予測不可能。
なら、今のうちにコストとリスクは無くしておこう
――――――――――管理者/部門の常識的な発想。
相手も辛い、自分も辛い、何が嬉しい。
一矢報いるよりやるこたーあんだろ。
仕返しは死後に発動させればいい。
守ってくれる上官なんか、隠して置く証拠よりも、なお命とり。
軍曹、殺られっぞ、上官と一緒に。
まったく。
まあ、それを受け入れてるっぽいが。
親切は押し付け断らせないものなんです。
うちは自分たち、ってね。
海兵隊は永遠です
・・・・・・・・・・陸上自衛隊は発足から半世紀ちょいなんで。
観とけよ観とけよ子どもたち。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族左腿上から/お嬢】
わたくしたちは素早く、は、ないと気付かれないように仕方なく、ご領主様の膝を離れました。
その時わたくしの腰から下にかかった掌は
・・・・・・・・・・支えてくださっただけだとわかっておりますわ!
愛されることに格は不要、愛されたからには格が必要。
わたくし、たちは、ご領主様の一部なのですから。
機を見る眼のない魯鈍と見えては、ご領主様の恥。
さりとて離れたくはないのですし、知って欲しい。
知られていても、お知らせを。
難しいところよね。
ご領主様が気にされなくとも、わたくしたちが気にします。
もちろん他の皆も。
――――――――――欲しくて欲しくて堪らない。
わたくしも。
あの娘も。
ねえ様まで。
与えられるばかりではいられません。
我慢はできません。
我慢を禁じられています。
我慢することがないように。
わたくしが為すべき役目を、為せる以上に、逃さずに。
もっともっともっと頂く為に、気兼ね少なく求める為に。
もっともっともっとお役に立たないと!
・・・・・・・・・・・・・・・・もっともっともっと、おねだりしにくくなってしまいます。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
観てたぞ観てたぞ子どもたち。
俺は完全にギャラリーである。
一応ホストなんです念のため。
なんか、凄い。
お嬢が指導者。
魔女っ娘が補佐。
ちびっ娘、ふたりに率いられたColorfulが瞬く間に調えたティーセット。
神殿上の景色を楽しみ、お茶をして昼食場所を観誂える予定だった。
だからティーセットは持ってきてたんだよね。
主に役目が無い神父が。
昼食セットは麓のランドクルーザーの中だけど。
俺は子守で忙しいから。
トランク形式のティーセットは、うちの娘たちのリクエスト装備で日本製品です。
それがM1911A1やM14を凌駕している。
さすが日本製品。
ペンは剣より弱いけど、お茶は戦場を支配する。
女の子が使えば最強。
公的な立場はどうあれ、小学生&中学生くらいの子どもたち。
彼女たちが問答無用で進める流れを、拒めない大人はいないだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・拒むことができるなら大人じゃない。
そしてこの場は大人の世界。
正装の現地協力者。
――――――――――シスターズ。
ギリギリ自衛隊制服な軍属。
――――――――――Colorful。
7人に応接される、来訪者。
――――――――――これまでの恩人とこれからのオトモダチ。
女と暮らすと世界が侵食されるというが、子どもをこれに加えよう。
ましてやそれが女の子たち、となればいわんや。
プライベート寄りをオフィシャル寄りに引き戻していく。
感染患者が増えたそうですね。
昨年同時期は実在を疑いました。
わたしも何人か知ってます。
現実在感染患者。
ああ、前に見かけた人とは別に。
皆さん元気です(笑)。
普通の人だから、そんなものです。
……良いんですけどね?
「病気」とはいったい……
まあ、被害はこうむってましたが。
そりゃ軟禁されたフリを強いられますから。
とんだ迷惑。
幸い、わたしが知るコロナ感染患者は健康な人ばかりで安心です。
身体が弱い人が精度特定不可能な「検査」で感染患者扱いされたら悲劇ですね。
……もし拘禁中に体調を崩したら殺されます。
コロナ馬鹿に殺されたら、浮かばれません。
コロナ対策の被害者です。
つまらん話を一つ。
久しぶりに「コロナ罹患者の体験談」に目を通しまして。
長いながいナガイ主張を纏めると
……それを「風邪」というんだ。
時間の無駄です。
去年くらいは「読まなくても判る」から流し読みしかしてなかったのですが。
間違いはありませんでした。
事実だけ拾い上げて2019年の医者に見せたら
「風邪+ノイローゼ」判定でしょう。
コレに対応する自治体の窓口担当者には同情を禁じ得ません。
過剰診断が生んだ不安恐怖症ってれっきとした精神障害なんてすが。
……あまりに類型的過ぎてつまらないです。
精神障害というのは、なんで限られたパターンに収まるんでしょうか。
正常精神というのはバラエティーに富んでいるのに。
謎は深まるばかりでございます。
以下、言い訳。
昔の人は言いました。
「TVを観ると馬鹿になる」
「TVを観るのは馬鹿だから」
どちらでしょうね?
まあ、前者ですが、科学的には。
「人間は環境に働きかける動物である」
……残念ながら、嘘です。
「人間は環境に隷属する動物である」
……実験実証すみ。
アイヒマン実験。
ピグマリオン実験。
アウシュヴィッツ研究。
マッカーシズム。
実例、検証、追試験。
なんなら今、街を歩けば確かめられます。
「マスクを付けたコロナ馬鹿」
「マスクを付けた普通の人」
見れば判りますけど。
両者は明らかに違う。
その違いに意味はないわけです。
どちらも等しく人殺し。
……わたしも恥ずかしながら、荷担してるわけですが。
特定民族を敵視した人間。
そのフリをした人間。
石を投げれば、同じ結果。
もちろん「殺した」を「死んだ」といいかえてますね「みんな」は。
ヒトラーが。
スターリンが。
毛沢東にポル・ポトに、多くの先駆者に仲間入り。
そんな「みんな」と一緒にされると末代までの恥なので、またまた無用無急の外出にはげみ、コロナ対策を邪魔して殺す人数を減らしたいな、と。
わたしの立場なら「マスクしないと殺すぞ」とは言われないで済みます。
妥協の余地はないですね。
なので明日の更新がおくれるかもしれません。
お知らせでした。




