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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十四章「在日外国人」

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610/1003

御愉しみ中か。

【主計科】

:業界用語。専門用語ではないので自衛隊にそんな兵科は無い。需品科と会計科がそれに相当。旧帝国軍で言えば経理部に当たる役割で、なぜかは知らないが分割されている。結局はやることが同じなので他の兵科からひとまとめに「主計科」扱いされ、他部署と接触が多い将校は主計将校と呼ばれる。書類上の名称だけ変えて、旧軍と同じ呼び方で落ち着いているのは自衛隊あるある。


主計将校には二種類あります。


自分の財布と勘違いしてしまう者。

他人の財布と割り切ってしまう人。


前者。

出会いたくない(ほう)


勘違いしてしまう者。

意外と多いのですよ。


私物化と横領は違いまして。

――――――――――むしろ逆です。


帳簿と家計簿の区別がつかない。

自分の手が届かないところに出したりしません。

お金も物資も溜めこんでしまう。


そんな輩は何処にでもいる、と聞きますが。


単に経理を預かっているだけだというのに。

まるで身銭を切るように、経費が皺くなる。

自分が金主のように尊大過ぎる自負を持つ。


他者との同化それ以前に

・・・・・・・・・・「自分」というモノが無い。


組織が身体。

ルールが意識。

体制が目的。


幼い子供のように、自他の区別が出来ない。


社会経験が無いと陥りがち、とか。

外部研修で法人の例を聴いた時に、思ったものです。

何処も同じ、にしても、戦場では。


社会の内側、平和の内でしか許容されない在方。


企業なら破綻した後で元従業員などの債権者が分け合えばいいのでしょう。

自衛隊でそれをすると、戦時賠償にすらならずに鹵獲接収されてしまうだけでしょう。

でも彼ら彼女らは「味方が死んだ」のであって「味方を殺した」自覚は全くない。


味方に兵糧攻めをされたら、祀られたって、救われないでしょう。


犯罪ではないからこそ

・・・・・・・・「法や制度」の虚しさを痛感します。

立場柄かもしれません。


我々(自衛隊)活動(戦争)場所は「社会のすぐ外側(戦場)」ですから。


気の毒なことではありますしね。

だからまあ、伝統的(帝国陸軍風)対処方(誤射誤爆)はありますが。

その間に味方が何人殺されるか。


敗けてもおかしくない

・・・・・・・・戦わずに敗けることはありえない。



後の(かた)


割り切ってしまう人。

これはなかなか見付かることはありません。


普通は隠しますから。


自分も御一人しか知りません。

いや、その人を基準にするからかな?

独り、しか居ないかもしれないのですが。


ひとり居るなら、他にもいるでしょう

・・・・・・・・・・その人が塀を踏み外さない限り。


悪く取れば、こちらこそ横領や使い込みになりそうですがね。

幸い、おそらくは、そうなってはいないのか、誤魔化せるのか。

罪に問われない辺り「法や制度」を忘れてしまいますけれども。


帳尻を合わせるのが得意なのは確かです。


さすがに「俺の金じゃない」と言い放つのはどうか、とは思いましたが。

名目さえつけば調達してくれますし、名目の付け方を教えてもくれます。

会計検査院や納税者の皆さんからすれば、大変な悪党かもしれませんね。


お金に限らず、何もかもバラ撒きます。


それで戦いに勝てるかどうか、となればまた別でしょうけれど。

ただ、言い切れることはありますよ。

閣下が負けるとき、敵の戦利品になる物は、なにひとつ残りません。


我々(部下一同)は本当に矢尽き刀折れた状態で武装解除の必要もなく降伏するでしょう。

―――――――――――――――降伏があり得るから、戦争なんです。


それならば。

自衛官として胸を張ります。

このとおり。






ほう?

唐突ですね。

個人的な印象ですか?


おなじ練馬(駐屯地)に居ましたから、知らぬではありませんが。


――――――――――妻を紹介したくはありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・娘は絶対にダメです。


《インタビュー82/陸上自衛隊曹長/国際連合統治軍階級同じ/国際連合軍出向中/国際連合武力制裁決議付属平和執行活動中》




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


俺は大人なので。

態度で応える愛想笑い。

察してどうぞ。


スッゲー邪魔ですから、言わない俺に感謝して無言で、通過してください。


視りゃわかっだろ、って話だが。

※第606話<幕間:A/B面> のA面参照のこと。

すっげー絵面で、俺の前に立つ。

※第606話<幕間:A/B面> のB面参照のこと。


女を担いだ我が恩師(海兵隊軍曹)は大人の訳知り顔。

・・・・・・・・・・・・知っててやってる奴、ばっか。


ゴリラを纏った筋肉が華奢な若い女性を担いで来訪。

・・・・・・・・・・第一(フォーマル)印象(イメージ)が大切です。


発砲を許可したくなるし許可されたくもなる。

・・・・・・・・・・・・・・・・だができないしない、おねいさんず。


数分で停戦破綻って、何処の紛争地帯の日常ですかそれは。

・・・・・・・・・・・・知ってるからやらない善い女。


おねいさんずの経歴を読むとPKO/PKF資格保持者ばかり。


そりゃ躊躇うよね停戦破り。

日常的にダメな例として教育されてるもの。


異世界に連れて来られる前。

異世界に連れてこられた後。


もろとも蜂の巣にするのは国際連合異世界軍事制裁活動の日常茶飯事の更に以前。

だがしかし、おねいさんずは後方配置ばかりで最前線勤務経験が無い。


帝国軍と周辺環境(異世界民間人)をもろともに殲滅するのが最前線。

大まかに区別して殺したり死なせたりするのが前線。


おねいさんず、女性自衛官は後方配置が基本。

つまりここ(聖都)


躊躇うよね。貢ぎ物(人質)を弾道障害扱いする慣習が、まだ、なくて。


問。

射線上に非戦闘員がいたらどうしますか?

解。

徹甲弾をたくさん使います。


停戦破りが成立するのは相手が生き残っているから皆殺し、って習慣がまだなくて。


よかったよ。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族右腿上/魔女っ娘】


わたしの、ご主人様。

ご主人様は、わたしだけです。

彼、ご領主さま、我が君

――――――――――ぱぱ、って呼ぶ娘も、いますが。


いいんです。

ご主人様は、わたしだけだから。

だめかな?


それで、なにもかも、赦されているのは、ご主人様が仰るから。


一人で、ではありませんが。

抱かれているから、解ります。

わたし一人ではありませんけれど。


身を任せる、だけで、済めば良いのでしょう。


ご主人様、その脚の感覚。

固くはないのに、手応えがあります。


いえ、今はお尻のしたですが。


背丈が小さい、わたし。

お好みに合った肢体。

それは幸せ♪

――――――――――だけではなく。


ご主人様の脚に触りやすいです。

一番掴まりやすいところ。

ご主人様以外には気付かれない。


わたし、ちい姉さまが抱き付いても、奇異ではありません

・・・・・・・・・・よね?


ねえ様、Colorfulさんたち、メイドさんたち、頭目さん

・・・・・・・・・・たくさん。


おっきい(ひと)が抱き付いたら、お邪魔になりますもの。

ご主人様の眼を遮り、動きを妨げ、周りに気付かれてしまう。

小さい肢体は、ご主人様の愉しみだけではなく、お役目の邪魔にならない。

――――――――――なりにくい、ですよね。


だから一生懸命、わたしは肢体を押し付けます。


ご主人様の正面を塞がないように。

ご主人様の飾りとして見栄えよく。

ご主人様の手腕を塞がないように。


ちい姉さまが、マメシバ卿の叡知を借りて、仕立てていただいた装い。

―――――――わたしたちを彩るものではありません。

ご主人様の過ごす場所を、楽しく美しく彩り、それを皆さんに誇るため。


・・・・・・・・・・わたし、たちが、お傍に居ても、不自然ではないように。

――――――――――でも、ご主人様から、も、触って頂きたいですが。


はい。

はい?

はい!

♪♪♪♪♪♪♪♪♪




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


ドヤ顔してる場合じゃないぞ、俺。

セルフチェックにダブルチェック。

正常動作していない可能性がある。


俺より俺を知っている、うちの娘たちに確認。


そも女を忘れるのが変。

ちびっ娘センサー起動中。

膝上の感触にも要注意。


笑顔を来客(標的)に向けたまま、被保護者兼切り札を確認。


「「んっ」」

エルフっ娘を鷲掴む掌、の腕と肘でちょっとアピール。

柔らかすぎて感触が曖昧、なので力を込めて。

俺が付いてる安心しなさい。


まあ、うちの娘たちを護ってるのは国際連合の都合なんですけどね。

――――――――実態がどうかは問わないものとする。


地球人類の都合が充満して衝突した瞬間、今ココ。


俺から眼をそらさずマッチョ(海兵隊軍曹)が微笑む。

成人女性一人分の重さを感じさせない軽やかな笑み。

敵味方双方が笑顔の交換、鍔迫り合い。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族右腿上/魔女っ娘】


わたしは

――――――――――はっ!!!!!


わたしは顔を埋めます。

想いを集めて堪えようと、がんばったんです。

いつも通りなのですが。


イジワル。


表情をゆるめたら、ダメ。

・・・・・・・・・・大変な顔になっちゃう。

もうなってますとわかる。


お客様の前ですから。

・・・・・・・・・・そっと周りを窺います。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


俺くらい熟練だと手分量。

うちの娘たちのコンディションは確認。

最重要ポイントに眼をやる程バカではない。


体温、脈拍、湿度、香り、オールグリーン×8はつまり、いつもとおなじ。


弱味を視ずに、強味を観る。

眼は口ほどにモノを言う。

言葉より仕草の方が騙せる。


海兵隊軍曹(教官)の視線は俺の手先を追っていて、うちの娘たち一人一人は観察しない。


しめしめ。

気が付いてないな。

ただの可愛いだと観ていよう。


風上にたったがウヌが不覚

――――――――――いや、薫りだけじゃないけどな。


八百長、いや、手品と同じ。

――――――――派手な動き(ナデナデ)で注意を曳いて、背景(子どもたち)から意識を逸らす。


「「「「「「「「♪♪♪」」」」」」」」


巧くいった。

恩師は俺だけを見る。


子どもバリヤー/アタックは盾矛に非ず。


破壊力防御力を解放。

注意を曳いて警戒しない。


「邪魔をして悪いな」

いやホント。

「そう怒るな」

そこまでは

・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、うちの娘たちに言ってるのか。


さすが教官(海兵隊軍曹)、戦場における民間人取り扱い資格保持者。

やっぱり軍曹の所属部隊である限り、うちの娘たち(国際連合管理下民間人)を傷付ける心配はない。

解りきったことでも再度確認できるのは大変素晴らしい。


聴いたな曹長?


しめしめ。

作戦の幅が広がったぜ。

号令と決断と指揮戦闘はお任せ。


がんばれ曹長!


本土で父君の帰りを待つ14歳の娘さんにその武勲を俺からアッピールしておくよ!

何事も無くても頼りになるお父さんのおかげで異世界の子どもたちが安全でしたって!

そもそも敵味方友軍含むに子どもを傷付ける意図はないんだけれどそれはそれでいいよね!


ってことは、

――――――――――手土産(拉致被害者)はやっぱり手土産(非カタギ)


大人だし。

美女だし。

元気そう。


カタギ(非国際連合関係者)なら、恩師(海兵隊軍曹)が担がないだろう。


戦場(異世界)にいる、うちの娘たち(現地協力者&軍属)より生存順位が低い非戦闘員となれば。


UNESCO調査団の一員だな。

――――――――――殺ってよし。




さて皆さま。

パンデミックを見かけましたか?

目撃した方は是非ご一報ください。


とまあ季節の話題から。

「わかってる」方はスルーで。




「何をしでかしても絶対に責任だけは取らないぞ!」

……そんな声が聞こえてきます。


責任の丸投げが始まりました。

コロナ対策(自殺行為)の責任主体を自治体に移すとは、巧く考えた者です。

で、自治体はその責任を店舗に擦り付ける。


ババ抜きか。


もちろん無料奉仕を強制!

「新型インフルエンザ等対策特別措置法」

には何一つ損失補償や損害補償等が設定されてないので。

でも罰金は取られるラシイデスヨ(笑)。


基本的人権って知ってる?ってレベル。


知性と思考力に不自由する人間モドキが鳴いています。

「特効薬がない以上、こうした対策はやむを得ない」とかなんとか。

風邪に特効薬なんかねーよ(笑)つぅーか特効薬が在る病気ってどんだけあるんだ。


いえ、無症状率の高さ(発症率推定すら不可能)を考えると「風邪」にカテゴライズするのも無理がありますが。


では今週末もパンデミックを探して出歩きます。

作品更新スケジュールの乱れをお許しください。

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