カタリベ
登場人物&設定
※必要のない方は読み飛ばしてください
※すでに描写されている範囲で簡単に記述します
※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします
【用語】
『合衆国大統領』:女性初の元合衆国軍統合参謀本部議長。駐日大使。次期大統領候補と目されていたが、異世界転移後、緊急時の継承順位に従い大統領に就任。
『国家』:国土と国民と政府によって成り立つ組織。異世界に転移した日本列島には国交の数だけ国家があり、人類社会を網羅している。大使館が国土であり、在日国民がいて、大使館関係者が設立した政府がある。日本の衆参両院が承認している。
『国際連合』:the United Nations/連合国、の超訳。異世界転移後の人類社会の総意を体現する組織。と国会で決まった。加盟国のほぼすべての外交防衛権を委託されている。黒幕は日本の一衆議院議員であるとマスコミに報道されている。
『国際連合軍』:国連憲章第七章に基づく人類社会の剣と盾。と国連総会で決まった。黒幕は元在日米大使の合衆国大統領であるとマスコミに報道されている。
『軍事参謀委員会』:国際連合の参謀本部。
『安全保障理事会』:国連実質的決定機関。もちろん、総会の承認を得てこそ正式な決定となる。異世界転移後は全て一任されている。でも、理事会の要請で総会決議がされることがある。
『常任理事国』:合衆国(米)、連合王国(英)、第五共和制(仏)、共和国(露)、統一中華連邦(中台合併)、日本。
反戦運動というのはな、バカが『他人の命』を浪費するときにおこる。
ベトナム戦争を見てみろ。
ドミノが倒れたか?
共産主義が世界を席巻したか?
そもそもホー・チミンがコミュニストか?
あれは典型的なナショナリストだ。
私は兵士の家族を知っている。
彼らこそ大衆だ。
彼らはヒューマニズムになぞ無関心だ。
ロンドンが焼かれているときに、ドレスデン市民が嘆いたか?
ドレスデンが焼かれているときにスターリングラードのアカ共は?
広島の時にロサンゼルスは?
重慶の時に東京府民は?
報道のせいではない。
虐殺のせいでもない。
犠牲のせいでもない。
大衆は戦争そのものに反対しない。
無駄で、愚劣で、無意味で、醜悪な、『その戦争』に反対しているのだ。
《異世界転移後、ある日の合衆国大統領》
ある日の東京都渋谷区代々木。
とどろく悲鳴と、響き渡る怒声。
春の陽光に、カフェテリア。
顔を寄せ合う男女が一組。
ほんの一組、だけ。
「国連が、あなた方の指導者に組する理由です」
いまさらディストピアに戻りたいロシア人は、いませんから。とばかりに笑う彼女、ロシア大統領。
壮年の男、カタリベからすれば
『日常的にジャーナリストが暗殺される国には言われたくない』
だ。
だが、言わなかった。殺すまでもなくそもそも『ジャーナリストがいない』社会はどうなんだ?
睨むカタリベ。笑う彼女。
「はは!『権力者とジャーナリストが毒とペンで殺し合う』わたしたちですが」
彼女から言われた。
「世界有数の権力者と互角に戦えるなんて、我が国のジャーナリズムは世界最強~~~~~~~~~~♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪」
舌をだした彼女。
先進国あるいは自由主義国、と自称する国がある。
そこでは確かに自由が保障されている。
調べる自由。
考える自由。
報じる自由。
誰も強制しない。だから、個人の自由だ。
そんな自由をもつジャーナリスト、と自称する企業人はどうなのか。
スポンサーの為に『ニュース』型の広告をつくる。
ロビイストと馴れ合ってニュースを報じる。
ウィキリークスに載った内通情報の後を追う。
自由なのだから、後は個々人の責任だろう。
豊かな収入を得る自由。
安定した生活を得る自由。
自分と家族以外を見捨てる自由。
それらを失ったから死ぬ訳じゃない。だが、出来れば保持したいのが人情だ。
そんな人情が、報道の使命や知る権利、思想の自由より大切だっただけ。
ジャーナリズムが実在する国々でさえ、こんなものだ。
こんな程度の『ジャーナリスト』たち。
彼らが権力者と対峙し、暗殺されたジャーナリストを悼んで見せる。
彼らが権力者を裏切り内部情報を公開したジャーナリストを賞賛してみせる――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――その真似をしようとは、しないが。
日本の『官庁広報外部委託事業者』の方がマシかもしれない。
偽善者と詐欺師くらいの差があるだろう。
日本ならジャーナリストの最期を悼んですらみせない。
口先だけでもつくろわない。
そもそも頭を掠めもしない。
むしろ内部告発者を『犯罪者』として口を揃えて糾弾する潔さ。
マス(塊)・コミュニケーション(伝達)とはよく言った。
一方的な伝達の塊。
つまりはポスティングのビラみたいなもの。
なるほど報道やジャーナリズムとは関係ない。
憲法やら思想やら理想など最初からかすりもしない。
「けっこう」
既にジャーナリストを止めたカタリベ。彼が返すべき言葉はない。
とはいえ、彼女は黙らない。
自分が遮られる、止められる、そんな経験が無い視線。
「アレはいつまで流されますか?」
カタリベは気圧されて視線を追った。沿道の店、ショーウィンドウ越しの幾人か。野次馬、だったのだろうが、今は目撃者だ。携帯で事件を撮影している。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いつまでも・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・国連がシステムを止めない限り」
現在のインターネット、いや、もはやローカルネットだが、そのIPアドレスを管理しているのは国際連合。主要な結節点を物理的に抑えている。
また合衆国ですか、とばかりに肩をすくめた現ロシア大統領。
「いえ、インドとイスラエルの技術者をグルカ兵が護衛しています」
カタリベは『あらゆる情報にアクセス出来る』、その立場を手に入れて、最初にそれを確認した。
「へぇ~~~~♪」
楽しそうな笑う彼女。
「知りませんでした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、皆さんには秘密です」
カタリベは、しまった、という表情を取り繕う。
カタリベの特権、それと引き換えの制約。
アクセスした情報の口外禁止。
だがこれは収穫だ。
(常任理事国でも情報すべてを共有していない?)
その可能性。目の前に居るのは、単なる女性ではない。
在日ロシア人、合法非合法を問わず、を支配する政治家。
誰に対してであれ、正直である理由はない。
ましてや、カタリベの役割を歓迎している政治家や軍人がどれだけいるか。
進んで喧伝される事もない、機密情報を見聞きするカタリベ。
それは権力者にとって醜聞であり、知られたくはない手法である。
ロシア大統領たる彼女の立場はわからない。
(だが、こちらから与える情報があると知れば、彼女の対応も変わる)
それがカタリベのルールにそぐわなければ、制裁が下されるかもしれない。
が、カタリベ自身にはどうでもいい事だ。
それまでに知り得た情報を、伝え残す算段はつけている。
それはカタリベを作り出した権力者と自分、自分たちカタリベの戦い。
仮に自分が情報ごと葬られても、誰かがまた試みる。
そう、彼は信じていた。
「楽しそうですね♪」
カタリベは頷いた。
「誰も継がないなら必要ないということ」
だから、カタリベは笑っていられる。これから自分が生きようが、死のうが。
「必要な役割は意図せずとも継承される・・・・・・・・・おじさまの言葉ですね」
彼女、ロシア大統領は立ち上がった。
「行きますか」
振り返りもせずに歩きだす。カタリベも続く。
そろそろ警視庁の増援が現場を抑えにかかる。そうなれは目撃者を記録するだろう。
防犯カメラにカタリベたちの姿は残っているかもしれないが、わざわざ痕跡を増やす必要もない。
「沿道のカメラは全部潰されてます」
昨夜、なぜか、とロシア大統領。
「わたしたちではありませんけれど」
他に、この事件を記録されたくない人間がいたわけだ。最低でも昨夜から。
ロシア大統領についていく、カタリベ。二人の行き先はリムジン。青地に白抜きは外交官ナンバー。
男達がリムジンの扉を開く。車内ではなく、停車ポイントの周りから表れた者たち。
彼らは外から扉を閉め、即座にリムジンが走り出した。
「どうぞ」
大統領自ら差し出したミネラルウォーター。カタリベは一息つく。そして考えをまとめた。
「質問します」
わかりきった事は尋ねない。すべて答える相手に、いつまでも時間を貰える訳じゃない。
「何故、機動隊が暴発したんですか」
半世紀前とは違う。日本の警察官は自制的だ。
もやしのような反戦学生。
ふやけきった右翼モドキ。
そんな相手にいきなり警棒を振り下ろす訳がない。
(あるいは機動隊内部に、シナリオが与えられた内通者がいた?)
とも考えた。だが、明らかに警察に打撃を与える行動。主謀者は警察外だろう。
警視庁直属だけに思想統制が厳しい機動隊。
仮にそれをくぐり抜けて、手駒を潜り込ませたとしたら?こんな使い捨てにするだろうか?
だが、内通者でないなら、どうやって機動隊員を誘導した?
「暴力に免疫がないからです」
だから簡単に暴発した。
機動隊が暴力への耐性がない?
国家から強制力を与えられた警察の、一番先鋭的な制圧部隊が?
「暴力、っていうのは、殴る蹴るじゃありませんよ」
権威に護られて、大儀に支えられて、格下の『悪』を打つ。
そんなたやすい話じゃない。
「理不尽に殴られ、蹴られ、刺され、意図的に蹂躙されること――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――それが暴力」
世界で一番権威を重んじる日本人。
その大衆に支えられた日本警察には異次元の常識。
憎まれ、蔑まれ、侮られ、突然に血を流し殺される。
なにもかもすべてではないが、世界の警察では、よくあること。
「日本はマフィアですら警官に頭を下げてくるような天国ですものね」
しかたないんじゃありませんか、とばかりに肩をすくめたロシア大統領。
彼女は話を続けた。
「ピュアな彼らは一昨日、悲劇に出会いました」
カタリベも同業者から聴いていた。
一昨日夜、といっても宵の口。
場所は都区内で反戦団体の拠点。まあ、団体シンパの自宅。
そこを内偵していた警視庁公安による手入れがあった。
そこには最近、外国人の出入りが目立っており、より過激な活動の基地になっている可能性が否定出来ない。
そこで一応、機動隊の応援が出された。
一個小隊であり、念のため、以上ではない。
そして踏み込む前に、普段より大勢が集まっている事がわかった。
デモに備えて人を集めだと判断。
様子をうかがうと、うるさ型の外国人ジャーナリスト複数だ。
記者クラブで統制出来ない頭痛のタネ。
2~3日放り込んでデモに参加させない方がいい。
威嚇こみでアジトを潰すルーチンワークのつもりだったが、急遽方針変更。
公安は刑事たちだけでは人数が足りないので、機動隊員を路地裏に散開させた。
全体を覆う包囲網。
同行させた日本の記者達は別な現場に回し、狙うは一斉検挙。
ここまではカタリベも知っている。
「本当は今夜釈放でしたけど」
外国人ジャーナリストたち。
残念そうなロシア大統領。
釈放が遅いから?早いから?釈放される事自体が残念?
彼女の意志とは別に外国人ジャーナリストの釈放は明日以降。
今日の事件の片付けが終わってからだ。
――――――――――――――――――――――――――――――取材されてはたまらない、とどこかの誰かが思っている。
「一番、彼らに残念だったのは、一昨日、機動隊員が死にかけたこと」
これはカタリベも知らなかった。
一昨日の夜。
アジトに公安刑事が踏み込み、活動家、というか反戦団体シンパにメンバーはおとなしく捜索と事情聴取に応じた。
その隙に逃げ出したジャーナリストも、ほどなく連行。
予定通りだった。
機動隊員一人の行方不明以外は。
「といっても、30分ほど」
検挙者は事件前から監視下にあり、まったく別の犯人がいるとしか思えない。
「人体を破壊する技術をもち、手慣れた人間が、ね」
短時間に、確実に苦痛を与え、再起不能な後遺症を残し、視覚に訴えるように、しかし作為を見せぬように演出する。
被害者の機動隊員は路地裏を走っているうちにはぐれ、金属製の鈍器で手足を砕かれ目を潰された。
「と、捜査本部は思ってますね」
過激な活動家かシンパの犯行とされ、捜査中。
それが弟12機動隊が遭遇した悲劇。
警察、とりわけ機動隊は仲間同士の共感や感情移入が強い。
あえてそのように組織を作っている。
かばいあい、もたれあい、復讐する。
満たされない思いが、醗酵する。
「新設の部隊、部隊編成初体験の管理者」
こうした状況を消化する伝統の蓄積がない部隊。
管理者は対処するどころか、問題に気がつく経験がない。
機動隊の新設自体が何年振りか。
「だから狙われた」
まさに。今日、暴発させるために。
「だからといって」
同じ反戦団体が加わっている、それだけの、デモ参加者を殴る理由にはならない。
「理由などいりますか?」
ロシア大統領は不思議そうだ。
「それに、学生を殴ったんでしょうかね」
反戦デモ参加学生リーダーの女性。
激しく機動隊員に詰め寄る彼女、その傍らにいたビデオジャーナリスト風の男。
「報道パパラッチ」
事件事故現場、無惨な犠牲者、悲惨な被害者を撮影する業者。
海外では一般的な嫌われ者。
救護どころか理由をつけて事件事故を通報すらしないで、撮影に専念。
あえて被害者や遺族を挑発してコメントをとり、事故車のそばで二重衝突を待って待機するなど日常茶飯事。
「一昨日は現場で、昨日は機動隊宿舎で、そして街中で」
憤りに耐え続ける隊員たちを、勤務後まで付け回して、手を出されない人前で挑発する。
複数の隊員を見極め、一番怒りの沸点が低い隊員に目星を付ける。
機動隊員のヘルメットから、誰がどこに立っているか遠目に確認。
デモの先頭で、学生と闖入者がもめはじめ、機動隊員が介入し、手が届き、警棒を使ってもいい状況で、最適位置に女子学生と隊員を引き寄せる。
学生たちに真摯な表情を向け、振り返り、無言で嘲笑。
「身をかわした」
血まみれになる女子学生。
庇い、激高して詰め寄る学生たち。
便乗して学生に襲い掛かる闖入者。
反射的に隊列を組み警棒で抑え込もうとして殴ってしまう機動隊。
ビデオジャーナリスト風の男は女性が殴られる瞬間をネットに流して立ち去った。
「こんなものですか」
「こんなものですよ」
カタリベは深呼吸をして、ミネラルウォーターを飲み干した。
そうしないと、怒鳴りつけてしまいそうだったからだ。
「貴女の考えを聞かせてください」
ロシア大統領は少し意外そうにした。カタリベが、直接理由を聞いてくると思ったのだが。そうであれば、躱しやすかったのだけれど。
「誰が何を失いました?」
警視庁は部隊増設の道を失った。
弟12機動隊の解散すらあり得るかもしれない。
東京ドームが国連本部になり、国際連合軍が編成された。
人類社会の戦時体制。
国際連合軍憲兵隊により『軍務中の国際連合軍全般』への警備活動が認められた。
実際、戦争指導にあたる常任理事国代表や国連大使、東京ドーム周辺は青ヘルメット、青ベレーが固めている。彼等の活動領域は、国連軍連絡官が常駐している主要政治家の私邸、与党党本部や施設などに広がる傾向がある。
彼らは各国から国連に出向した軍人や警察官。
大半は日本の自衛隊員や警察官だが、その指揮権は国連軍事参謀委員会、つまりは国連安全保障理事会が握っている。
警視庁は警備活動の主導権を取り戻す為に、他県警から引き抜きまでして機動隊を拡充した。
その後ろには、官僚機構の意思がある。
異世界転移以後、与党連合と官僚機構はことごとく対立してきた。
元々が議会中心主義の与党連合と明治以来の伝統的官僚機構ではそりが合わない。
それを異世界転移という非常時が先鋭化させた。
中央官僚がサボタージュすれば、与党連合は国家事務のことごとくを地方自治体に丸投げして地方公務員に任せてしまう。
国連が在日米軍が持つ地球規模の兵站機能を取り込む形で日本全体を網羅しつつあり、ますます中央官庁の威信は低下していく。
そして自衛隊を国連軍化されてしまい、武力組織を失った。
現状では『あえて日本語を話せない』パキスタン兵他の国連憲兵に阻まれて、特捜部の強制捜査すら発動できない。
日本国内の権威を理解していない兵士たちには具体的な戦力でないと伝わらない。
本土に残され国連軍に組み込まれなかった、自衛隊の統合幕僚監部、その直属部隊増設。
それと合わせる補助戦力として、警視庁機動隊の増強を進めていたのだ。
「誰が何を得ましたか?」
戦争をはじめ、戦争を進める与党連合。
反戦平和団体の多くは野党時代の与党支持組織だ。
その彼らが反戦運動で盛り上がっているのだから『与党の支持層崩壊』と報道されている。
だが実際は、反戦活動の大半は政権与党の支援を受け続けた。
与党系地方自治体の資金、与党議員の後援会に労働組合の動員力、国会や地方議員たちの影響力。
こうした実態から事情通気取りには『与党内反主流派の造反』と言われている。
だが実際にカタリベが見たのは、主流反主流どころか、与党連合盟主の秘書が仕切る反戦デモ。
戦争も反戦もすべて一か所に収斂している。
今回の犠牲者は?
学生たちだ。
既存の反戦団体に組み込まれていない層。
リーダーを失い、暴力を体験した彼らはどうするだろうか?
信念と、恐怖と、迷いの最中にささやかれたら。
『あなたたちは大人が守ります。だから安心して信念を貫いてください』
これからは、戦争の流れに応じて反戦も動くことだろう。
時々道を外れれば、また誰かが『身をかわす』だけ。
ロシア大統領はカタリベとの会話を思い出す。駅で降ろしたのだが、ホームで落ちないかが心配ではあった。それぐらいに顔色が悪かった。
(Успешный・・・・・только теперь)
今回は成功したが、次にうまくかわせるとは限らない。
南クリル諸島(北方四島)がロシア領のままにされている理由を聞かれたら、困ってしまうだろう。
彼女が言う『おじさま』は法治主義者、それも原理主義的な。
だからこそ、日本国内でもなく、日本国法が準用される異世界でもない場所を必要としている。
それなりの面積があり、孤立した地勢で、法律的な問題が起こらない場所。
グァンタナモ基地なぞ比較にならない。
ソレを残さない政治家がいるものか。
およそすべての問題には回答がある。
必用も不必要も。
失敗も成功も。
美醜も善悪も。
「人類の英知に乾杯」




