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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十四章「在日外国人」

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手土産ですか。

【懐かしのキャラ】


地球側呼称《神父》

現地側呼称《道化》

?歳/男性

:合衆国海兵隊少尉。国連軍軍政監察官。カトリック神父で解放の神学を奉じる異端寄り聖職者。野戦戦闘服か制服にサングラス。ときどき咥えるコーンパイプや葉巻はネタ。異世界住民に接触する国連軍関係者は、地球産化学物質の影響を与えないために皆非喫煙者


地球側呼称《頭目/お母さん》

現地側呼称《頭目》

?歳/女性

:太守府の有力都市、港街の裏を取り仕切る盗賊ギルドのボス。昔エルフと恋に落ち、ハーフエルフの愛娘がいる。


【懐かしの用語】


『太守府』:帝国の行政区分をそのまま国連軍が引き継いだ呼び名。領地全体の呼び名と中枢が置かれる首府の呼び名を兼ねる。帝国ではおおむね直径120km程度を目安に社会的経済的につながりが深い地域で構成する。南北が森林、西は山脈、東は大海で大陸のほかの地域からは孤立している。ただし、穀倉地帯であり海路につながっているために領地としての価値は高い。10年前までは古い王国があり帝国に滅ぼされた。


『港街』:太守府の最大貿易港。穀物輸出の中心であり、陸路が地形的にふさがっていることから大陸他地域に唯一繋がる場所。領内で首府に匹敵する価値を持つ。盗賊ギルド、貿易商(船主)、参事会がしのぎを削る。


『盗賊ギルド』:港街の利権を牛耳る最大勢力。ヤクザから転じて広域暴力団。盗品故買や裏家業の斡旋私的紛争処理、違法ではないが麻薬販売や娼婦娼夫傭兵の調達管理などなど。





「いや~ほんとうに愉しいわ~」


ほんと~に人生楽しいんでしょうねほんと~に。


「殺すのがもったいなくなっちゃう」


誰を?!


「全員」


殺すんですか!


「もしかしたらね」


殺すんですか?


「無視し得ないほどの可能性がある」


死んでしまう?


「可能性を把握したうえで状況を用意すれば人殺しよ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・受け入れるんですか。


「罰は蹴り跳ばせるけれど、罪に選択肢なんかないわよ」



《日本列島の西側/異世界某所》





【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


俺がそう思ったのも、当然だろう。

来客が持参、っていうか担いだ女。

肩に思いっきり担がれております。


え?

女を贈答品扱いする発想が間違っている?


まったくだ。

キミとはいい酒がのめそうだね。


普段ならこんな感じで誘うんだが。

――――――――――殺し合いの最中でそれは無い。

よってNo1(狙ってる女)には目を向けず、仕草でアピール。


男も女も女の子も、皆、よーく俺に注目するように。


この様子は全員に視られている。

俺の部下たちには良い教育機会。

おねいさんずにアピールタイム。


異性を贈答品とする歴史は古く新しくこれからも続く。


贈答品にされて殺らない奴はいないだろう。

贈答品扱いにされたら、ちょっと違う。


人というモノは者じゃない、物だ。


そうあるべきではないという主張をする方は自分の雇用契約書を見るといい。

命を切り売りしていなさる。


自分で自分の心と体を自由に出来るのは、精神異常の初期症状。

自己責任なんぞ市場原理や個人と同様、想念上の仮定でしかない。


誰にも所有されていない人間などいないから、みんな所有者の顔色を窺う。


親か?

夫か?

妻か?

国か?

世間か?


人間の価値は他人から追認を受けて初めて意味を持つ。

故に、みんな、価値を認められることを歓びなさる。

認められるということは、相手がいないと成立しない。


相手にとって好都合ってね。


贈られる、ということは、その値打があるということ。

喧嘩を売るときでもなければ、価値が無い物を贈らないよね。

贈る前に殴れって話ではあるが、文化慣習は複雑怪奇。


最低限、贈ろうとしている側からは、高い価値を認められている。


嬉しく感じても不思議はないだろう。

いわゆる一つの承認欲求の充足。

社会的欲求ってやつ。


名誉ってのは昔からそーいうモノ。


英雄とは、みんなに利益をもたらす道具。

天才とは、みんなに都合がいい便利グッズ。

偉い人は、みんなの苦労を背負ってくれる。


な?


なりたがる奴は幾らでもいるだろう?

なれなくたって代わりは幾らでもいるしね!

ならせたがる奴は少ないから、楽ちんですよ?


俺はやだけど

――――――――――がんばれ♪


生贄が志願どころか希望者抽選制である社会なんぞ珍しくもない。

――――――――――昔のことじゃないよ?

貴族とは、皆に代わり生贄になる名誉ある立場とされた、例もある。


俺はやだけど

――――――――――ごちそうさま♪


贈り物にされて、なお、それを断れる。

これが一番好都合。

価値がある自分を握り、値上げできる。


物として見向きもされない、これ、人間という物にとって最悪。


だからまあ、俺として皆様にアピールしておく。

俺は女に値打を認めるタイプですよ、って。

目の前の美人さんを袖にして、貴女が欲しいと。


布石布石。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の腕の中/エルフっ娘】


「気が利くな」


あたしは彼の顔を観ないようにしたかった。


まにあってます!!!!!!!!!!!!!!

――――――――――って言いたい。


あたしの頭を殴りつけるような、彼の声。

なんで歓迎する風なのかしら女と来客とどっちを???????

でも、取り澄ました表情は、遊びの顔ね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大失敗。


客の前で不覚を取れば、彼の恥になる。

――――――――――愉しまれるだけだろうけど。


取り乱して斬りかかっても笑って受け流されそうよね。

つくづく、青龍からみた、あたしたちって。


嫌われない。

捨てられない。

むしろ好かれる。

だから良い、と感じてるとは絶対に言えない、あたしの矜持。


あたしは、それが当り前であるように、彼と客を見る。

ついでに手土産も。


―――――――――どこにでもいるような、女。


そこそこ大きな園遊会なら、これくらいの夫人はいるだろう。

年のころは20代も末、なら間違いなく娘を売り込みに来る手合い。

一族の縁付けは当主周りが決めるとして、事前に値を吊り上げる役割り。


耳にして目にしたことならいくらでもあるから、あたしでも判る。


性別に因らず手代や番頭、支配人では出来ない。

氏族(血族)に連なる女の大切な使命。

人ならぬエルフ(あたし)には、解らないことだけれども。


とはいえ、男と遊び始める年頃(異世界では20代後半)だから、油断はできない。

青龍の娼婦も盛り(十代半ば)が過ぎた年頃(現代日本で20代)からだしね。


髪色や瞳の色が普通。

青龍だか青龍に仕官したのか判らない。


青龍は黒髪黒瞳が支配民族。

それを支える様々な部族が要職にある。


青龍の道化のような濃い連中は戦を生業としている種族(アメリカ人)

だけではなく、平凡な金髪碧眼も大勢いるって言ってた。


この女は、どっち?


青龍に全く気後れなし。

普通なら青龍、って思うところ。


でも。

盗賊ギルドの頭目だって、過ぎるほど気後れしないし。


男が女に、ってのは判らないけど。

女が男に気後れしないのは良く解る。


でも、アイツ(頭目)の場合は特別かしら。


太守領有数の港街の有力者。

邦中に手が伸びるギルドの長。

なにより人目を惹くほどの美女。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なら、この土産物には、あまり用心しなくていいかしら?





【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


楽しいことはいくらでもあるものだ。


もちろん俺は目標を一つに絞ったりはしない。

そこはナンパと同じこと。

同じ手間を費やすなら、標的は多い方がいい。


ビリヤードと同じように、。


数少ないことが問題な男、うちの部下たちにもアッピール。

まーったく将校としては役に立たない恥が多い俺ですが。

誰でもできるナンパの基本構造くらいは例示してあげよう。


見習うべき姿を示すことで、部隊が統制する。


今だけね、今だけ。

曹長がやってりゃいい話。

今この作戦だけは俺が仕切り。


よって当面は部隊の中心っぽく振る舞うしかない。

――――――――――チッ!


完全に自業自得ですありがとうございました。

次回こそ責任の転嫁先を造っておきます乞うご期待。

俺を頼らせるためにアピールする為にナンパ姿を披露。


(部下)()に敬意を払うのは、そーいうところ。


他人の仕事の出来不出来なんか、気にしない。

自分が被害をこうむらなけりゃね。

俺んところは、曹長がカバーしてくれるから。


競争が激しくならないか、っていうなら大丈夫。

――――――――――競争は競合にあらず。


女の求め方がわかる男が増えれば、その前提が一般化する。

それは結局、声をかけやすい環境ができるということ。

競争相手が増えれば、二位三位だって狙えるんだ。


トップに立つ必要なんかないし、むしろそれはコストに合わない。


価値がある者を所有するためにどれだけ手間暇がかかることか。

必要なモノ、不可欠なモノ、護るべきモノ。

要る時に、欠かすことなく、護れるところに、仕舞っておこう。


互いを尊重する、それはこーいうこと。


女が欲しい?

男が欲しい?

いつほしい?


男も女も選択肢が増えるんだから、皆が幸せになりやすい。

――――――――――なれるとは言ってないが。


一石二鳥、それじゃたりないのは人生の基本々。

虻蜂どちらを逃して死にかねない。

なぜか棚から降ってこない牡丹餅は今後の課題。


ナンパ、部下たちへの御褒美、そして

――――――――――教育的見本、ってのもある。


異性に飢えた者を戦場に置いておくのは良くない。

武器をもって権力を背負わせるなんて、論外なのが戦場。

その論外をやらかしてるのが戦争なので早く止めりゃいいのに。


数少ない不祥事はそれが多い。

※第447話<幕間:「あの件」に関する記録>など


監視装置を免れる方法なんて、ほぼないのにな。

実際の除染処理を目の当たりにするまで、解らないって。

判ると解るの落差は無限大だ、ってことになる。


そのあたりは最初から野戦将校が、自身も含めて悩みの種。


幸いにして男は余っているから女性自衛官は大丈夫。

不幸にしてプロフェッショナルを含めて女が少ない。

監視制裁は事後処理の話で俺の知ったことじゃない。


つまるところ、女が少ない、って発想が間違っているんだがな。


ああ、もちろん、絶対数絶対比で言えば、ではあるが。

需給バランスは人為的に操作可能だからね。

自然法則とは違って、社会規範には合理性がいらない。


とある(Abrahamic)宗教(religions)により発症(outbreak)、いや発祥し人類領域の三分の一に感染(epidemic)、いや伝道された風土病(処女信仰)

※第476話<幕間:性夜の軌跡> より


日本では明治以降に感染、いや伝播。

持ち込んだのが国家中枢にはみ出したドレットノート級田舎者。

躾の良いチンパンジーを演じて名誉白人化するために積極的に模倣。


そーいえば映画(アウトブレイク)でも感染症を持ち込んだのはサルだったな。


女は男を求めてはいけない。

男は女を求めなければいけない。

そーいうことになっている。


それが認知されて一世紀、一般化して半世紀。


ゆえにこそ物理法則に反する迷信と無知と狂気を打破して科学的合理性を世に知らしめることは自然法則であり、(人間)の義務と責任であるといいきれる。


それでも地球は回ってる。


日本列島に帰れば、人類の半分が女だってわかる。

焦る必要もなく、無い物ねだりなど要らない。

待っている相手が居なけりゃ、選択肢は無限大だ。


ただ流れにのるだけ。


大自然が俺たちの味方である!

明るい未来が待っているなら、今、無理をする理由があるだろうか?


45日間の禁欲生活に耐えられた俺が言うんだから間違いない。

あと45日とか言われると困るがそれはさすがにないだろうし。

俺の任地にプロフェッショナルなお店ができたんだから万全だ。


という訳で、俺と同じ境遇にある部下()たちに本土帰還後の楽園満喫手順をレクチャーしておこうかと。


間違った方法で苦しんでる奴がいるのは知ってるからね。

俺が見本を見せている近所のガキには男子もいるのだよ。

あいつらは、立派に街頭に突貫していけると信じている。


友軍同士の殺し合いからは眼をそらし、こ~いうところに注目したまえ、諸君!




金の回し方ならいくらでもありましょうに……わっざわざ止めてやがる。


まだオリンピックやってたんですね(笑)。

いえ2020年と大書された広告を観て嗤ってるだけだったのですが。

まずは海外からの客を断念から、か。


コロナ馬鹿のコロナごっこに真剣味が無いのは大変残念。


「三密」とか「そーしゃるなんとか」とか、頭が悪い(非科学的)ことを言っている割に「コロナが怖い」と思っていないのが見え見え。


本当に命の危険を感じていたら「残念」なんて言えませんからね。

コロナ馬鹿すらこの有様だと「コロナで死ぬ」と思っている人間は何処に居るんでしょうか。


いやまあマスク警察すら「コロナで死ぬ」なんて信じちゃいないでしょうが。

頭が悪い輩が「世間」にすがりついて自己満足に浸っているだけですし。


改めてスペイン風邪(強毒性インフルエンザ)がきたら人類の危機。

コロナごっこ準拠で対応して対処できるウィルス性疾患なんかないですからね。


ここは一つ作品にして……すでに名作が在るのが残念な処。

小松左京先生もこんな「ぱんでみっく(嗤)」を想像してはいない、こともないか。

不条理なパニック物なら書いておられますしね。


さてさて現実化した不条理喜劇(人がよゆーで殺されまくる)はどこまで続きますやら。

どんな結末かはわかっていても、どんな過程をたどるのかは興味深いですね。



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