偉い人たち。
【用語】
『科学』
:過程より生じる結論。真逆のものが「技術」であり「結論から生じる過程」と言える。例えば「燃える」とは酸化反応のことであり「原子が電子を失う」過程の一種。よって技術は「酸化反応を導くための手順」のことを指す。科学は「原子が電子を失う過程」まで至って初めて「科学」だが、技術は「酸化」を導くことができれがば、それでおしまい。直接的に電子に干渉するか間接的に電子に干渉するために酸化を起こすのかは重要ではない。このあたり「経済:経世済民にいたる過程」と「会計:帳簿記録をつける」の関係にも似ている。
異世界における魔法は「技術」の領域にとどまっており、帝国の魔法体系は「これをしたらこうなった」のインデックスとなっている。これについてUNESCOは「地球人類の嗜好と異なり異世界文明の担い手は全てを《実用》に供すべきものと考えているのだから、《踏みとどまっている》と評する」という見解。そしてもちろん経済的な飽和状態に入っている地球人類が実学追及の異世界文明を尊重すべき理由は無いとも考えているが別に公言はしていない。
公言しなくても安全保障理事会(とか軍事参謀委員会とか日本の与野党やら各国政府)は勝手に監視して記録して地球人にこそ自白剤を使って拉致したことすら話せないようにして復帰させるので別にいいかな、と
異世界の文明には三段階あったと考えられております。
現魔法文明。
帝国が中心となって魔法を極限まで追求した社会ですな。
魔法の探求を中心とした知識の蓄積。
魔法を伝達手段とした知識の共有。
魔法情報化社会による世界帝国。
地球基準で評しましょう。
20世紀初頭レベルの情報インストラクチャーによって統合されつつある10世紀レベルの共同体。
魔法は科学と違って普遍性がありませんから、比較対象が無いにも関わらず限界があることを把握。
適性者の選別徴集を限界まで推し進めることで上限到達維持を可能としようとしていた、訳です。
むしろ末端が10~12世紀レベルの小規模孤立社会であることは、魔法の限界にマッチしていたと考えるべきかもしれません。
15世紀レベルの都市化と文化共同体、大陸交易期に魔法を導入すれば限界から溢れた非魔法階層が社会を分断してしまったでしょう。
逆に9世紀以前、ローマが崩壊し終わり暗黒の中世が始まった辺りなら社会以前、どんな魔法も個人的体験以上の影響を与えようがありません。
魔法を社会化するのならば最適なタイミングであり、此処からスタートすれば魔法が文化を造り統一を護れたものと思われます。
もし我々が彼らを滅ぼさなかったなら?
どんな世界が生まれたのか興味深いですな。
もし彼らを我々が解析しなかったなら?
彼らは自らを理解できなかったでしょうな。
たいへん幸運なことに、そうならずに済みました
――――――――――天の配剤とは面白いものです。
では、次。
前神殿文明。
期間は数百、最低4~5百年から千年未満程度とみられ、70年ほど前から衰退し僅か10年ほど前に滅亡。
これは「帝国以前」と称してもいいでしょう。
神殿を中心とした魔法奇跡の社会的隔離。
神殿による魔法や奇跡の独占管理体制。
神殿は奇跡に比重を置いていた様子。
地球と違って奇跡は明確な効果が観測され記録もあり信憑性は高い。
ただし、現実の効果が有ろうが無かろうが「ある」と認識されていれば社会的には同じです。
奇跡は魔法と違って自然全体への干渉ですからな。
物理現象と考えれば魔法の比ではない規模ですが、一人一人が認知するような範囲ではない。
その社会的な意味合いは地球でいう奇跡や神話と大きな違いはありません。
まあ地球でいうそれが何であったのかは、科学勃興以前のことで検証しようがないのですが。
異世界の実例を見ると、地球でいう奇跡も効果があったかもしれません。
異世界の奇跡が解析されれば、地球のそれにもアタリが付くことでしょう。
いずれ我々がいなくなってしまった地球に干渉できるようなってから、検証すればいいとして。
その価値があるかどうかは、今この異世界調査で副次的に判明しますので。
そして、最後。
先史文明です。
異世界にも、それらしい記録は全く残っていません。
いわゆる宗教が無い世界でもあり、神話も無ければ伝承も曖昧。
それにしても語り継がれることがあってもいいはずなんですが、ない。
ソフトウェア的なモノは全くないのに、ハードウェアが厳然と存在機能中。
地下迷宮と言われるものですな。
異世界の各所にあり、人工的な施設であるということ以外全く不明。
様々な魔法的な仕掛けに満ちており、誰一人いないことが特徴です。
いったい誰が、何故、何の為に、どうやって拵えた代物か解らない。
なにがしかの断絶が想定されます。
かつては趣味人が、そして現在では帝国軍が、これからは我々が探索します。
現在の異世界魔法奇跡とは異質であることは確かです。
魔法使いもおらず、神官巫女もいないのに機能する点だけ取ってみてもそう。
ただし迷宮攻略や調査には魔法が多用されており、物理的な意味以外でも役立っております。
仕掛け、まあ罠や呪いのようなものを解除解呪することができる、場合があるという意味で。
ということは現在の異世界魔法と、先史文明の魔法だか奇跡だかは干渉し合うということ。
今のところは、こんな考え方でいいでしょう。
三文明を体系化することで、異世界特有の法則が解ります。
それ以外の方法ではわかりません。
地球の物理法則の追試は戦争によってすべて完遂されます。
なら、戦争が終わるまでに異世界法則を把握すれば、地球の法則との整合性を把握することができる。
では我々がまず把握すべきことは何なのか、ということなのですが。
「先史文明の魔法奇跡の延長上に現在異世界の類似例があるのではないか?」
という前提で実証試験を繰り返すのは分析の常道と言えるでしょう。
根からたどれば把握できるかもしれない。
当たれば上々。
外れれば、どの程度差異があるのか計測。
単に繰り返すだけで存在しない形が判る。
単純な話です。
今ここにあり体系化された現在異世界魔法を標準点とすることでのみ、未知の領域を既知の領域に移動させることができます。
基準点はより明確で正確である必要があり、魔法偏重な帝国の資料が一番整っていることを不安なしとしません。
よって帝国の政治的なバイアスを可能な限り調整する為に奇跡の把握が必要であり、今は無きそれの科学的調査が求められています。
つまり、此処、聖都を掘り返せ、というわけです。
《武力制裁開始から一ヶ月(作中時間から一ヶ月半前)/国際連合教育科学文化機関(UNESCO)異世界調査作業に関する安全保障理事会へのプレゼンテーションより/記録抜粋》
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
なぜ人はわかりあえないのでせうか。
俺は異世界人、異世界種族、とは出会った日に解り合ったというのに!
ファーストコンタクトは簡単だった!
・・・・・・・・・・だよね?
コクコクコクコクコクコクコクコク!
――――――――――みんな頷いてるから間違いない。
というわけで。
再建4ヶ月たっても判りあえない国際機関。
UNESCOと国際連合統治軍。
出来るだけ、ありのまま。
それが地球人類の都合に合う形。
だからなるべく殺さない。
UNESCOの言行一致。
それだけなら国際連合軍と同じじゃないか、と見えるがさにあらず。
アレと一緒にされるのは絶対拒否する国際連合軍/国際連合統治軍/WHO。
――――――――――三佐に便乗されても困るが。
一緒にしないでくれます?
・・・・・・・・・・・・・・・・・とはっきり言っても堪えない傷つかない退かない。
三佐。
何をされても言われても、精神的には傷つかない。
これまでの人生経験が違う。
賞賛称賛全肯定を常時自他から浴びせられていた。
我思う、 故に我在り♪
・・・・・・・・・・って、笑った目が、マジ。
稀有な人間ってだけなら、むしろ付き合いやすいのだが。
それが日本、いや地球人類の支配権に一体化してやがるのだよ。
だがそれは非公式なアレコレを含んだ話。
他人のふりくらいは許されるはず。
見逃してくれるるハズ。
筈。
国際連合統治軍は国際連合軍の一組織。
性質上、別の指揮系統。
つまり軍事参謀委員会直轄なだけ。
UNESCOやWHOは全保障理事会直轄。
国際連合軍は侵略戦争以外で異世界に接触しないように気を使っているこれでも。
軍政官が常駐するなんて俺と太守領が初めてで三佐のイジメと言いきれる。
見敵必殺、味方以外もセット。
でも、出会さなければ大丈夫。
・・・・・・・・・・大抵、おおよそ、たぶん。
国際連合言行一致。
制圧下に置く範囲は最小限。
最小接触最小排除。
UNESCOは、そもそも異世界に突撃すること以外を考えてない多分おそらく反射反応感覚的なにかではなく考えているはず。
最大最強最長他色々で最多干渉、最少排除。
国際連合軍兵士なら、射殺。
WHO職員なら、熔解焼却。
三佐は異世界住民の同士討。
――――――――――死体は何も思わない。
UNESCO調査団なら?
手足をへし折り、人質をとり、見せしめを吊るす。
地球人類には、有り得ない。
だから緒機関に不評
・・・・・・・・・・ちゃんと殺せよ!
手間暇危険が一纏め。
実際に、作業の難易度は国際連合武装組織で最高だ。
世界全体への被害規模の大きさでは国際連合軍が一番。
遭遇者への被害確率ではUNESCOが100%でトップ。
だからこそ戦闘部隊にも、精鋭が集められている。
だからこそ、精鋭を注ぎ込むな、と批判も多いが。
もちろん被害を受けるのは異世界だけ。
危険度が高いからこそ、損害は少ない。
最初から判っているから、備えが違う。
地球人を一番殺してるのは、地球人
――――――――――有史以来の変わらぬ法則。
それは異世界転移前から後まで同じ。
被害が出ないから良いかと言えば、な。
コストパフォーマンスがアレなんだが。
悪名はコストじゃないって発想どうよ。
必ず対価は無理やり与える、与えないうちは殺さない事が多い、概ね。
押し売りというのはありふれてるが、圧し買い。
奪い取ったり拉致したり調査しながら代価を押し付け。
客観的に見て失う以上に得る者は同情されない。
支払いをすれば良いというものではないが、効果的だ。
プライドは粉微塵で死にかけるから、真似はされない。
皆が二度と関わられたくながれるが悪名は広がる。
利益、っていうか、成果をしゃぶり尽くしているなかに異世界出身者が少なくないのに、たからか、地球人類の異世界に置ける悪名はだいたいやつらのせい。
国際連合軍やWHOは目撃者がいないからな、遺していないが性格、いや正確か。
人類、いや、その言い回しはもう通じないから、地球人類、だけの欲望でもないから
――――――――――知的生命体の好奇心。
UNESCOは戦闘部隊にも、精鋭、といったな?
あれはホントだ。
量より質な精鋭が割り振られている。
にも?
精鋭?
無目的な収集癖。
無加工のデータ。
意図の無い分類整理再整理。
生体で有るか否か対象不問。
強要前提結論不動のコミュニケーション。
やりたいことをやりたいだけやっていいよ、と誰かに言われたみたいにコレクション。
異世界でも同類を見つけて増殖適応過剰中。
にも?
精鋭?
多世界初めての共同作業!
先着争う国際連合軍!
異世界から参加者多数!
――――――――――国際連合教育科学文化機関に。
参加者であって、協力者ではない念のため。
参加者は強制ではない。
参加者には拒否権がある。
参加者は報酬がないだけ。
・・・・・・・・・・・・・・・うけとらない、らしい、たいはんが。
UNESCO調査団の異世界参加者。
魔法使いとか好事家とか風流人とかとかとか。
知性の本質は多世界共通と立証した。
UNESCOも異世界からの積極的参加は意外だったとか。
まあ思い付かないのが迂闊。
民族や国家が生まれる前だからね。
徒歩移動可能な村落レベルの地域。
年一回は顔を合わせる血族。
その辺りが近代以前の帰属意識。
異世界人異世界種族異世界生活者が異世界の利害を考える訳がない。
俺だって別に地球人類の利害なんかどーでもいいので誤解なきよう。
むしろ行動原理より行動経路の方が気になって調べてもらっているくらい。
どこから聞き付けてどこから伝手を繋いでどこから入りこんだのか?
学者に持たせて為らぬモノ、銃と金。
学者に与えて成らぬモノ、同じ目をした相手。
学者に知らせて生らぬモノ、異世界。
多世界共通共同、ある種の真理を体現。
誰が予想するものか。
映画ファンなら予測可能で回避不可能。
結果は御覧の有り様だよ
――――――――――別に構わない、らしい?
例によってコロナ患者捜索中。
またまた更新が遅れるかもしれません。
以下、解説。
本編にはちょっとだけ関係。
わかっている方はするーで。
「感染者が○○人」
「何人死んだ?」
ま、コレで黙りますけどね。
ば~~~~か(笑)。
さて。
馬鹿は皆さんの周りにも居ます。
体感ですが一般社会には5%未満。
TVの中、ノンフィクションには100%
頭いたいな(笑)。
お?
コロナかな(笑)。
わたしの周りにも、まだ、生きてます。
生意気に呼吸してました!
図々しいことに。
しかも話しかけてきますからね?
わたしを見るなんて、何様かと。
馬鹿のくせに。
何か音がしたから振り向くと、馬鹿。
呼びかけやがった!
なんたる侮辱!
人間から罵倒されるまで待て。
いや、地球上にいてはいけないをですけれど。
馬鹿は産まれてきたのが間違いで、呼吸することが過ちです。
そんな100%誤りな虫けらに、一つ二つ挙げても切りがありませんが。
一つ。
皆さんもTVを観ることがあれば、ご存知かもしれません。
馬鹿が必ず犯す間違い。
「前後関係」と「因果関係」を分けられない。
「雨乞い」と「降雨」の関係のように。
……だけなら良かった、良くないか。
馬鹿は「前後関係」を時系列ではなく「自分が選んだ順番」で考えられるんですよ、コレが!
これは努力で叶う低みではない。
組織的に馬鹿造りをしても無理。
運命により偶発的に出来た馬鹿。
馬鹿は元々いました。
そのポテンシャルを発揮出来る場。
それが、コロナ対策。
「コロナは高い感染力をもちます」
このデマ一つとっても、正常ではありません。
発症者の周りに症状が無い感染者が山ほどいる。
発症前にしか接触していない。
しかも接触が短時間な者を含む。
だから無症状でも感染するし、たいへんな感染力だ!
……馬鹿は凄い(笑)。
いつ感染したのか?
炭疽菌や天然痘のような特徴的症状がなければ、毎日検査しない限りわかりません。
「風邪の症状/免疫反応」は花粉から季節の変化まで、凡そ何が原因でも起こります。
なら新型コロナが平凡な免疫反応の原因かどうか?
感染者に風邪の症状がでた。
コロナに感染している。
だから?
どちらが先か誰も確認していませんが。
……確認しようがない。
いや「確認する価値がない」ともいいますけれど。
重篤な基礎疾患を持つ患者が、肺炎で死んだ時にコロナに感染していた?
それは何一つ証明できません。
ケネディが参加したドイツのコロナ対策反対デモの参加者が言うとおり「人間はいろんな原因で死ぬ」のですから。
人体実験てもしない限り、新種の病気からの影響などわかりません。
だからこそ、何年も研究するのですが。
いや、病気なら、ですけれども。
新型コロナウイルスとは何ぞや?
わかっている?のは
「一年以上かけて平均的インフルエンザが3ヶ月で弾き出す程度の死者をだしたかもしれない」
ということだけ。
端的に言えば、
「コロナウイルス感染し発症する人間が少ないなら、例外的に発症したと考えるより、別な原因で病気になったのだろう」
ということですね。
病気ではなく、人体と共存する常在菌。
そりゃ広く蔓延するでしょう。
中の一人が基礎疾患患者で、たまたま悪化しただけ。
中の一人が季節の変わり目に、たまたま風邪をひいた。
中の……以下略。
言い換えれば、こうなります。
「あなたの周りにコロナで死んだ人がいますか?」
コロナ禍(笑)っ、それですよ。
で、誰か死にましたか(嗤)?




