エライ人たち。
登場人物&設定
※必要のない方は読み飛ばしてください
※すでに描写されている範囲で簡単に記述します
※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします
本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。
他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。
文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。
よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。
・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。
・【語る人間の居場所/誰視点】とします。
・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。
・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。
以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。
(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)
【登場人物/三人称】
地球側呼称《三佐》
《青龍の公女/碧の魔女》》
?歳/女性
:陸上自衛隊三佐、国際連合軍事参謀委員会参謀、WHO防疫部隊班長、他いろいろな肩書を持つ。日本の政権与党を支配する幹事長の娘で、父親と連携して戦争指導に暗躍している。
陸上自衛隊の正服第2種礼装(緑色)が標準。
馬上の時もスカートのまま、横座りで馬を操るのになれている。
異世界では泣く子も逃げる《碧の魔女》と呼ばれているが、制服の緑と国連旗の青が印象として混ざったらしい。
つまり意外に異世界住民の前に出ているし、殺しつくしていない。
※第75話<幕間:善悪の彼岸>など
父親譲りで、私利私欲と公益を「完全に一致」させることが出来るタイプ。
地球側呼称《幹事長/三佐のオヤジ/オヤジ様》
現地側呼称《青龍の宰相》
?歳/男性
:衆議院議員。連立与党第一党幹事長。与党合同選挙対策委員会代表。世に広く知られた「政界の黒幕」、知らぬ者が居ない「影の宰相」。娘と違って役職は三つだけ。米中を中心とした各国、複雑多数主張も思想もバラバラな与党連合に少数独自の野党からなる日本議会に影響力を持っている、と言われている。私邸が事実上の安全保障理事会/国連事務局となっており、その運営を司る(国連に役職は無い)。
※第11話<幕間:自由と民主主義のために>より
国際連合の実質的軍事指導者である現合衆国大統領とは旧知の間柄。
地球側呼称《合衆国大統領》
現地側呼称《青龍の大元帥》
?歳/女性
:駐日大使、国連大使兼任。
女性初の合衆国軍統合参謀本部議長で次期大統領候補と目されていたが、祖父以来の縁がある日本へ大使として赴任。その際に家族も連れてきている。
異世界転移後、緊急時の継承順位に従い大統領に就任し在日米軍並び領域の軍を掌握。在日合衆国市民の統率者となる。
代々続く軍人の家系。
娘は文民(弁護士)になったが、一族の伝統を継いだ孫娘は軍務(空軍F-16パイロット/三沢基地所属)についている。
普段から合衆国陸軍将官の礼服を身にまとう。
選択肢がないって最悪。
利益率の話じゃないの。
良し悪しのはなし。
ここから百年先、星二つまで。
我々が倒したドミノが停まるまで。
なんにも選べやしないのよね。
?
そうよ。
地球と異世界、星二つ。
貰った。
私たちを連れ去った奴には、仕返し。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・星一つで詫びが済むわけないでしょう。
私たち地球人類の少数派、一割の列強文明に過ぎない。
だからといって、地球人類の多数派に愛着が無くもない。
日本を含めて改造する余地は多かったけど、それだけ。
気に入ってたのよ?
地球人類というベースは面白かった。
私は都合よく、日本に産まれた。
地球人類に干渉出来る生得の立場に。
ただ日本人に産まれたって、たかがそれだけなのに。
なーんにも、対価を強いられず、好きにできる力を与えられた。
――――――――――――って気が付いている一人。
親父様たちが仕掛けを終えて、私たちはそれを楽しむ。
・・・・・・・・・・・・自慢にはならないけどさ。
人類史の制作過程を観ていられて、不満、はなかった。
ツイてたわ~♪
――――――――――去年までは。
それがコレよ。
コレ。
冷戦後から積み重ねられた仕掛けが、クライマックスでパー!
星一個で地球人類を滅ぼしていいわけないじゃない!
※第45話<世界の外の日本(地球人類終了のお知らせ/死因:肝不全)>より
日本を造り直す作業は終わってたのに。
ドミノが倒れ続け日本が終われば次は列強、人類が
・・・・・・・・・・ああ、これからの話ね。
選ぶ余地なんかないわよ。
何もかも一つにまとめるだけ。
手始めが日本列島居住者。
地球人類同化作業中。
「地球人」と名札を付け替えた日本人。
そうせざるを得ない。
多様性を保つことは不可能。
被彼の違いはどうにでもするけど、差は、ね。
多様性を残すことだけ可能。
ほっんと
――――――――――不愉快。
共存可能だから、滅ぼせるのに。
共存不可能だから、滅びてしまう。
そこに私の、私達の意思はない。
支障?
あるわよ
――――――――――嬉しいわ。
ナゼかしらね?
小さな幸せ、って言うのかしら?
例えばコレか?
つまらない仕事の中で、タイミングよく起きた不具合。
異世界転移から半年。
皆の意識が混乱中。
開戦から三ヶ月。
皆の認識を構築中。
最も優れた私たちが、最も適切な対処を、やりたい放題な時。
皆さん好きになさいませ。
一生懸命失敗しなさいな。
怯えて恐れて、足掻いてみてね。
成否なんて運次第よ。
恐れの先に在るモノと無いモノ。
異世界と地球人類。
日本人とそれ以外。
皆様と私たち。
初めての共同作業でございます。
――――――――被害者と加害者、実験材料と実験者。
今だったら、私たちが片付けて、あげられる。
そこから先は、あなたたちに、任せてあげる。
先は、知らないわよ♪
私たちには天の刻があっても選択肢はない。
あなたたちには私たちの経験と未来を贈る。
せいぜい、楽しみなさいな?
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
あ・い・つ・ら、かよ!
俺の状況はエイリアン◯からエイリアンVSプレデター◯にバージョンアップ!
俺たちは足元ではい回る人類です文字通り。
ハイ、死んだ!
あれほど人類がモブモブしている作品はかつてなかった、素晴らしい!
俺の逃げ道を塞ぐ障害物。
いやさ周りを囲う壁。
大神殿を囲む連中。
むしろ、元凶。
おねいさんずが騒ぎだした理由。
そりゃ撃つわ。
奴らがここにいっぱい居る、それは知っていた。
――――――――――UNESCO!
!は比喩ではなく一般認識。
国際連合関係者、武官文官NGO、アムネスティのおねーさんたちまで。
そしてUNESCO所属の軍人自衛官ほど思い知る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・学術調査なら従来のPKOと変わらないんじゃないかと思っていた時がありました。
俺も。
異動申請を出せないことを恨んだ時もありました。
今も異動申請をだせませんが。
三佐に、パワハラの口実を与えては生けないので。
マジで生きて逝けない。
辞職願の基本動作、日常日課の反射反応。
記録に留める為にメール1日三回、通信は都度都度、書き込みは日に一回、奉書で郵送は輸送機が来る度に。
スルーかとおもえば、文中に仕込んだ皮肉や嫌味や当て擦りを、忘れかけて忘れてない時期に使ってきます嫌がらせに。
三佐は暇なわけ無い、はず、
――――――――――まあ、いいんですが。
三佐の副官、あの麗しき女性尉官にチェックさせてるのかもしれないし。
それとわかれば検閲されている文書すべてに恋文を仕込むのだが、三佐に気がつかれる危険性を考えると頻繁には出来ん。
そんな俺が開戦直後に亡命工作した部署。
――――――――――UNESCO調査団。
配属希望が叶った自衛官を絶望させる場所。
異世界殲滅戦に疲れた彼らが絶望するあたり。
まさにお察し聴きたくない。
聴こえてくるけどね
・・・・・・・・・・・・三佐以外からも、内部からも、多方面から。
基盤となったのは地球の学者。
資格の有無ではなく学者の定義に当てはまる者。
資格経験学歴信条倫理観不問。
自称学者、学生、自称研究者、マニア、オタク、コレクターなどなどなど。
銃口を意識してる限りあまり踏み外さない連中だから常々注意喚起してるって恩師が言ってた。
日本列島中から集めて便宜を諮っているだけだとか政界の黒幕の愛娘がいつも通りに自慢してる。
現在進行形
・・・・・・・・・・俺が三佐に極秘で異動、ってか、配置替えで紛れ込もうとしたこと、俺が言わないと三佐から言う。
異動できないようにしてあげたんだから、嬉しいわよねぇ~~~~~~~~じゃねーよなにその納豆とオクラとトロロを海藻と合えたような声音わ!!!!!!!!!!!
・・・・・・・・・・・・・などと言わず、真っ正面から感謝してみせますよ?
大人ですから。
巧く切り返すと、追い討ちはされません。
大人ですから。
三佐は思いどおりにならなかった時に、ごり押しするのを我慢する方。
――――――――――すっごく根にもつ。
そもそもが幼児的な絡み根性なんだから大人気なんかありゃしないが。
――――――――――皆に気付かれて無いと思って陰ながら自慢。
結果としてそれが、損切り退却戦線整理になるんだから、ツキがある。
――――――――――だから人間形成のとても大切な時に反省できなかった、と。
人格的欠陥が、弱点にならない稀有な例。
ま、そんな三佐が、地球人類上層部が拵えた、蠱毒の壺。
つまりUNESCO調査団。
地球人類、いや異世界人他異世界種族多数参加。
みんな仲良く、多世界共通。
なにもかも捨てて、人として大切なナニかを棄てたと気がつかずに、狂喜乱舞。
ここで!
異世界全域を荒らし、いや調べて略奪、いや資料採取して誘拐、いや証人招待永久に。
だが異世界で常駐してるのは、ここだけ!
異世界で一番興味深い、現魔法文明以前の現存遺跡。
半年前まで稼働中だった、現役の。
此処、聖都。
異世界各所の地下迷宮のような、異世界種族すら由来を知らないナニかじゃない。
地球の物理法則がすべて通じそうで確認中な異世界。
その唯一の特異点であろうと実験中の魔法や奇跡。
実験しようにも捜索中な異世界転移の元凶。
一つじゃないじゃんか、とかいうのはさておき。
先史文明的なモノも現異世界魔法文明の線上にあると仮定すれば、現魔法文明の直前から辿って引き摺りだせるんじゃないかやってみよう!
――――――――――芋づる式は科学的?
誕生から滅亡まで記録も証人もいて検証可能なサンプル。
向後あらゆる異世界調査は聖都を基準に語られるだろう!
――――――――――とかなんとか?
言ってることが解らないとは言わない。
判る解るとは絶対言わない、思うだけ。
俺にも人として護るモノがあるのだよ。
で。
そりゃ集まるわ。
学者なら誰でもくるわ。
国も家族も友人も売るわ。
他称じやなくて自称の、学問の僕なら。
具体的には
・・・・・・・・占拠略奪誘拐解体薬物投与に脅迫恫喝。
末尾は国際連合的に珍しいソフトさ。
後腐れなく悪印象ごと始末するのが国際連合。
だがUNESCOは異世界との共存繁栄を追及している。
繁栄している地球人類の側に異世界が必要無いけどいて欲しいが観ていたいだけなので繁栄してなくて良いです。
たいした気遣いですこと!
食用植物に対するような?
家畜と人の間にあるのか?
・・・・・・・・・・いや、野生動物と人間の関係。
殺せば済むが、済ませたらそこまで。
UNESCOは文化資産の保護を訴えている。
国際連合安全保障理事会に向かって。
え~。
それじや異世界種族の可能性を確認出来ないじゃないかとかなんとか。
真実は四次元的なものであり過去と未来が必要だから不可逆的な変化は避けるとかなんてか。
現実とは瞬間における最も整合性が取れた仮定であり解を求むるに答があってはならない、やかましい。
とかなんとかばかりなのは、俺もレジュメを斜め読みしかしてないからだが。
サンプルは出来る限り残しておくが共に栄える予定なし。
栄えたかったら、勝手に栄えればいいが、どうでもいい。
野良猫野良犬野良異世界種族。
繁栄滅亡どちらでも、資料にはなるのだから。
それはそうだかまわない、邪魔にならなきゃ。
国際連合安全保障理事会関心事。
マキャベリ曰く、恐れられるべし憎まれるべからず。
憎しみに至るのは被我の暴力に差が少ないから。
ならば?
圧倒的な武力差があることを、皆知らしめればいい。
強い相手を憎める動物は少ない。
差が大きいほど、ゼロに近づく。
だから異世界からの敵意を根絶やしにしなくてよい。
UNESCOは科学を掲げる。
共存とはかくあれかし
――――――――――と主張している。
国際連合異世界穏健派。
国際連合内で穏健派は非主流だが、反主流派ではない。
そのスタイルが粛清されないのは、三佐みたいな主流派が容認しているからだろう。
清濁併せ呑むのが、主流派スタイル。
看過しえるリスク
・・・・・・・・・・いざとなれば、異世界全てを滅ぼせば済む、と。
滅ぼさない方が望ましい、が、リスクを犯す価値はない。
UNESCOの逸脱はまだ、コストの範疇。
最期に異世界をどうするにせよ、その知識は集めておく。
今しか手に入らないかもしれないし。
ならば矛盾しあうスタイルを地球人類の中で併存させる。
徒労相殺不効率はコスト、必要経費。
地球人類が誰かに誇れる多様性とは、そーいうこと。
―――――――――――――異世界を存在させておけたらいいな。
国際連合安全保障理事会としては単なる役割分担だったのだろう。
侵略に必要な知識は、国際連合軍が管轄する。
防御に必要な知識は世界保健機構が把握する。
それ以外のありとあらゆる知識が奴らの担当。
異世界を掌握するための知識はUNESCOが調べあげる。
異世界を統治する気もない。
資源を手に入れる気もない。
異世界を必要としていない。
支配する、それだけ
――――――――――支配とは知ることである。
お、おう。
俺の知っている支配とは違う
・・・・・・・・・・三佐のようなアレが、決めたこと。君臨すれども統治せず
――――――――――歴史的には合ってる、時期以外。
その辻褄はエライ人が収めるのだろう。
偉い人じゃないから日本語は難しいね。
また店が一つ潰れました。
駅前の良立地。
味もよく、客がいない時間帯は見たことがない。
……自粛以前は。
「コロナ対策は必要か?」
ではなく、
「コロナ対策は最初っから最後まで一度も必要だったことはなく、コロナ対策に疑問を持たない奴は『人殺し』」
と吹聴してやみません。
アイヒマンどもめ!
オーウェルの1984に代表される著作には
「二重思考」
のように
「人間が騙されることなく嘘を奉じる」
倒錯が解析されてはいます。
そこで、わたしもいろいろ組み合わせ。
人間と馬鹿の異なるところ。
……知識を記憶しているが理解できない。
「ウイルスは生物ではない」
ということは医学以前で学ぶところ。
ならば
「単体で存在を維持もできないし増殖もできない」
ということも導けます。
ならば
「体外に出たウィルスは『自然』に死滅する」
ということになりますね。
しかし馬鹿な医者は「ウイルスなどの微生物」とHPに書いたりします。
馬鹿にでもわかるように書いたのかといえば、さにあらず。
手を消毒るることの必要性を訴えたりするわけです。
最初から最後まで、誰かがそう言った言葉を繰り返しているだけ。
この馬鹿に上記の三点を尋ねれば、正しく答えるでしょう。
しかし、馬鹿は「それだけ」です。
生きている辞書のようなもので反応しても思考は出来ない。
三つの事実は、馬鹿の中ではインデックスで終っているんです。
医者としての機能は果たすでしょう。
自動販売機の様に索引順に並べられた知識を売るだけ。
それで十分役に立つ、とは言えます。
世の中の仕事は、大半がそのようなモノでしょう。
だから自分が人間ではないと気が付けない。
入力に対して出力していることを、会話や思考と混同する。
だから指摘すると、怒るのではなく逃げる。
怒って対峙すれば、考えないといけなくなりますから。
……なにやら、レプリカントを探すブレードランナーのようなゲームになりそう。
逃げ場を無くせば壊れるんでしょうけど、どんな風か。
興味は尽きませんね。




