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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十三章「未来予定図」

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569/1003

見上げてごらん?/insect's eye view.

【用語】


『法の原則』

:「特別法は一般法を優越し、後法は前法に優先し、国際法・条約は国内法を優越する」

というのが一般的。

少数説を取り上げるとキリがないので、興味がある方は調べてみてください。


理論的には条約は当事国同士で合意のもとに成立する。国内法が条約と矛盾するなら変えておくか、条約を破棄しろという話。


ただし法律運用上のコストを下げるため「矛盾する部分は条約優先」として処理することも多い。この辺りは「特別法と一般法」「後法と前法」の関係と同じ。


文化によっては延々と条文を継ぎ足し継ぎ足しするうちに法律書の少なからぬ部分が後段に否定された無意味な旧法になってしまうとか。

――――――――――法律史かな?


一つの法を変えるだけで無数の法や政令、慣習に波及しかねない。それを精査するだけで時間も手間もかかる。必要によって造られたルールが必要な時に間に合わない。見落としや想定外を無くすことは不可能。その都度、改正修正を諮っても、手遅れ。しかも手間以前に「法は遡及しない(遡及させると無限の矛盾が生じる)」ので一度発生した矛盾は遡って消せない。


だから最初から前提を決めてある。


ただし「国際法」の場合、成文法と慣習法のうち後者が確たる力をもっていない。慣習は文化に依存するので解釈が法律に馴染まない(共有出来ない)ほど広い。曖昧故に強制力も弱く法律に至らない。

よって成文法たる条約は法の原則が適用できるが、国際慣習については適用できない可能性が低くない。だからといって一概には否定出来ないから、慣習法は無視できない。なぜなら成文条約の前提が国際慣習だったりする場合が少なくないから。慣習の否定除外から芋づる式に条約まで破綻させるわけにもいかない。


つまりそこだけグレーゾーンとして存在「させざるを得ない」というのは余談。


本編に関わる点に絞れば国際連合憲章、誤訳を避ければ「連合国条約」は成文条約なのでグレーゾーンは全く無い。明示的に第71条規定は国際特別法として、加盟非加盟各国国内法や国家間条約に優先される。


本編中の抜粋は外務省他専門機関の和訳がアレ過ぎた(日本語か怪しかった)ので、かなり書き直した判りやすい意訳です。

いえ、条約系の和訳がデタラメなのは「国内世論向け」にわざとやってるわけですが。昔の対馬藩が国書を改竄していたのと同じように、外務省がやってるんですやね。


国際連合憲章第9章

第55条

:国際連合は「平和」を創造するために、以下の条件を実現する義務を負う。

・経済発展

・経済水準の普遍化

・経済発展と水準の維持

第56条

:国際連合加盟国はすべて、第55条に掲げる目的を達成するために、国際連合「経済社会理事会」の指導により必要な行動をとることを「誓約」する。



国際連合憲章第10章

第65条

:国際連合「経済社会理事会」は国際連合安全保障理事会の「命令」に従わなくてはならない。

第66条

:国際連合「経済社会理事会」は国際連合憲章に定められた任務を「遂行」しなければならない。


第63条

:国際連合「経済社会理事会」は全ての国際連合組織の活動を「調整」出来る。

第71条

:国際連合「経済社会理事会」は内外「ありとあらゆる」団体に対して最優先事項を取極(とりきめ)ることが出来る。

※「取極」:強制力がある決定、約定、規定。

※国際連合軍やWHOに対しては「調整」のみが可能。

※国際連合系の資料はかなりの割合で意訳を越えた「誤訳」が流布してますので注意。

※「国際連合」っていうのがすでに「連合国」の誤訳だって、それ一番言われてるから。



国際連合憲章第7章と同様、史上初めての適用です。

発効は1946年からですが

―――――――――――――というわけで国際連合「経済社会理事会」は異世界に対する地球同化作業における「ありとあらゆる」行動をされますよう、一人一人全地球人類の「誓約履行」を指導いたします。


当面は「25年以内に把握されている範囲を先進国程度にする」義務を取り極めました。


誓約違反は「平和に対する罪」であり、義務不履行は「人道に対する罪」です。


《国際連合経済社会理事会広報官記者会見》




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


俺の役目じゃないんだよなぁ~。


我なんぞ?

軍政司令官。


その役目?

魔女っ娘の美味しい料理を食べる。

お嬢の美味しいお茶と御茶菓子を味わう。

エルフっ娘とほどほどに身体を動かす。

Colorfulたちが読んでいる本を資料と見比べて読みこむ。

軍政司令部付きのメイドさんたちを撫でる。

メイド長や執事長と雑談。

お嬢のパパや若い参事など、俺を怖がらない相手と歓談。

子どもたちを朝夕お風呂に入れて、手を繋いで寝る。

そして、魔女っ娘の朝食用意が一段落するときに寝床を出る

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だったらよかったのに。


――――――――――おっといかん。

女を口説くのは帰国までお預けだから、アムネスティのお店でプロフェッショナルの女性の為に給料全部溶かさないとな!


いやはや。

下から見上げられたら、口説きたいのに口説きようが無い。


別に背丈のことではなくて、立ち位置。


サイズにこだわりはありません、肢体は。

大きければ良いじゃないですか、胸が。

アレでもふつーでも悪ではないよ、胸は。


と言うわけで!


世界一個分の女に声すらかけられない!

異世界に来たのに異世界の異性を口説けないとは!

三佐が何を言おうが口説かないのではなく口説けない!


コレ如何に?


なんとかしないとな~。

プランはあるが。


俺、この戦争が終わったら、ナンパするんだ。

――――――――――異世界が日本化させられたあとで、異世界の彼女たちを。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな大切なことが最後に出てくるなんて、俺の健康が心配です。


だが、セーフ。

俺のようなよくできた高潔で人格者な偉人の一歩手前な人間は絶望を認めることができる。


今すぐ即時理想をかなえられないほどに辛いことがあるだろうか!

そんなのおかしいよ!


――――――――――現実は非情である。


その現実をぶっ壊す!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っていう能力に目覚める日を夢見て幾年月日時。


まだみたい。


トラックに轢かれたらそうなるってマメシバが言ってた。

誰かを車線上に迷彩カバー付きで放り出す?

神父を使っても、絶対に俺のナンパに協力しないだろう。


俺に協力的で別に死んでもいい奴?

いないな・・・・・・・・・・まだ。


なので仕方なく嫌々こなす軍政司令官。

こなさないと殺されるので。

こなしていれば殺されない。

かな?

――――――――――三佐だからな~。


カーゴ(3 1/2tトラック)を持ってきて俺を轢かせることは多いに有り得る。


神父を常備しとくわけにもいかないからな。

主に精神的にキツイから。

事前予告を出してくれれば用意しておける。



殺されない保証はないが、殺されにくくはできる。

――――――――――――と信じて慣れない、成れない、熟れないお仕事。

本土でも、ってか、従来の職場では管理職に近いこともやってはいた。


主に。

三佐からの、お願いと称するヤバイナニか以外は。

普段は。


俺の本業。


それはつまりルーティンワーク。

定型化した馬鹿でもできるような素敵なお仕事。

基本的に仕事ってのは、そーいうモノ。


俺はそーいうことが、嫌いじゃなかった。


手順が決まって皆知ってる。

適度に体を動かして、頭を使わない反覆作業。

定時ではじまり定時で終る。


ただまあ、本業を離れたら、そうもいかない面がある。


侵略戦争中とかね。

誰だって、他の世界を蹂躙する軍事活動に参加すれば、解ってくれる。

半世紀ぶりだから、正否含めてソフトの蓄積がないのだよ。

まあそれも俺、たちの任務だか。


成否含めた侵略のテスト

――――――――――――――――――今後、繰り返し、使える雛形の作成。

つまりルーティンを確立するまでの、一時的臨時的例外的な捨て仕事。


それが軍政司令官という肩書、占領統治という任務。


拠点接収。

敵資産の没収。

占領下住民代表選任。

代表からの要請に対する対応無対応。

管理下施設資産の運用。

上級司令部や隣接部隊、関連ないし近傍作戦との調整。

それが作戦レベル

・・・・・・・・・・多くね?

ホントにやるの?

やってたの?

一介の伝票処理器が?


ないわ~マジないわ~~~。


だが!

そこまで!

俺は作戦司令官でしかない。


実務はそれぞれの仕事。


人事事務は坊さんに。

部隊指揮は曹長に。

異世界人対応は、まあ、俺?


両手で抱えられる範囲外は、丸投げ。

現地代表現地協力者現地スタッフがいるからね。

メイド長と執事長とか若い参事とか


一次取り扱い、二次割り振り、全部丸投げ。

今までそれで生きてたんだから、これからもそれでいいじゃないか。

俺たちのせいで起きたことだけは仕方ない。


俺は悪くないと理解してくれれば我慢します。


軍政地域、太守領ではそれで済ませる。

今回のような出張、いや、遠征中は事務はいない。

だから暇になる訳じゃなくて、他部隊の策戦に割り込む形。


作戦レベルは俺とイコール、切り離せない

・・・・・・・・・・チッ。


だからそれ以外は、曹長に丸投げ。


作戦司令官たる俺は営業スマイル。

他の部隊や現地協力者や帝国軍捕虜に愛想笑い。

どうせほかに能が無いから、良し。


対外的にはソレとして、隊内的にもアレだから。


部隊指揮レベル、戦闘には関わらない。

俺が軍政司令官だから。

――――――――――と、判りやすく示し続ける大切な、お仕事。

だから戦闘情報は見なかった。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の腕の中/エルフっ娘】


あたしができること♪

あたしにしかできないこと♪

あたしがあなたにできること♪


耳に聴こえる情景。


四周を遮られた大神宮。

眼に映らない風の集まり。

音をたどれば見ずとも視える。


聖都は青龍でいっぱい

・・・・・・・・・・此処にいる帝国女騎士(この女)以外は。


見知らぬ青龍

――――――――――なにしてるのかしら?


麓から迫る青龍の騎士。

騎士装束を付けていない黒髪、青龍。

格好は同じ様だけれど、黒髪じゃない人影。


騎士を押しのけて前に出ようとしているのが、騎士以外。

あ、騎士に殴り倒された。


エルフやドワーフ、騎士姿じゃない連中の大半が離れたところにまとまってるわね。


青龍の騎士と時々殴られたり掴まえられたりしている、騎士姿じゃない連中が、麓。


身を伏せて銃の射線から身をかわしつつ、距離を詰めてるけど限界じゃないかしら。


そこから進もうとすると、青龍の女騎士団が銃を放つ。

広い範囲にばら撒いて追い立て、集まったところを狙う。

でもなかなか当たらないから、それ相応に苛立ってるみたい。


あたしは表情を装って、彼、青龍の貴族、その胸に顔を埋めた


耳に聴こえてくる声に集中。

せっかく、あたしの耳当てをずらしてくれたんだもの。

彼の期待に応えないと、ね。


誰にも気づかれちゃだめ。


耳当てを外さずに、留め具を外した彼。

耳を弄りたおして、隙間を開けた彼。

耳当てが外したことを知らしめない彼。


青龍の敵は青龍。

――――――――――だから、あたしが選ばれた。

でもきっと、判ってない。


彼らしくて、甘えたくなるのをガマンガマン。


彼は、あたし、たち自分の女を護ってるだけ。

そのためだけに、あたしを使っている。

あたし、を

――――――――――ふふん。


あたしに、あたしたちを護れっていうなら、それも叶えて魅せる。


青龍の力に寄らず、辺りの様子を見るために。

青龍の貴族、彼の力、その付け足しになるために。

青龍の力、あたしという弱者が、その裏をかくために。


あたしたちは弱い、だから、青龍同士の鍔迫り合いでは無視される。


青龍を青龍以外が確かめるのは、彼がいつもしてること。

あたしの想いは筒抜けだし、あとで改めて伝えてもいい。

いざとなれば、あたしが警告を発してもいいでしょうね。


下から見上げないと、絶対にわからない。


彼は気づいていないけど、あたし、達は気付いてる。

あたしたちの使い道。

弱い世界の住人だから、青龍にとって価値があるの。


全知であれば気付けないことを、無知なモノだけは気付く。


いつも何物も見逃さない青龍

―――――――――――――――青龍同士、っていう例外あってこそ。

だから、あたしが役に立つわ。


悪くない。

この扱いは、好き。

いずれは、ちゃんと命じて欲しいけど。


あたしが、あたしたちが、貴男に使われる機会を逃すわけないじゃない?

・・・・・・・・・・さんざん機会を逃してるけど (閨の中とか) (湯殿の中とか)


アレはアレ。

コレはコレ。

あたしは闘いの方が得意

・・・・・・・・・・いまはまだ (いずれは閨の) (中の方が巧く) (なるけど)


容姿。

肢体。

能力。


貴男にだけ意味がある、使われ方。

その気がないなら、その気にさせる。

あたしたちに危険がなければいい。


使わせて魅せましょうか♪


貴男が気にするのは、あたしたちの安全だけ。

あたしなら、出来る。

あたし?

っていうか

・・・・・・・・・・青龍(きょうしゃ)じゃないから出来ること。



――――――エルフ(じゃくしゃ)に産まれてよかった♪――――――




ちょっとした言い訳であり、本編に関わらないことではないにせよ、読まなくても支障はありません。


たぶん。

では、どうぞ。




「私には不幸になる権利がある」

――――――――――「Brave New World」より。


オーウェルの「1984」と共に「ディストピア」というジャンルを造った名作。


「素晴らしき新世界」



さて、枕詞はこの辺で。

アメリカでは「店舗にマスク無し」で買い物に来た客を制止した警備員が、その場で射殺されましたね。

イギリスでは「コロナ対策反対」を主張するデモ隊が警察と殺し会い。

ドイツでは数万人が裁判所の命令を無視してマスクなし集会、警察と衝突。

フランス……あ、もういですか?


要するにどこでも、コロナ対策ゴッコが強化され始めた。

そうなればスルーしていた人たちも我慢が出来無くなる。


外出自粛を馬鹿にしてジョギングしても、大統領や知事が騒ぐだけだったのに。

これ見よがしに馬鹿にする人が増えれば、自粛から義務、強制へと進み始める。


あくまでもコロナは「対策のおかげで沈静化した」としなければならない。


いまさらデマを認めれば、トランプ君の様に自殺行為。

さんざんコロナ対策をアピールしておいて、突然やめるって。

マスクをつけさせておいて、自分は外すってどういうことなのか。


どこの国でも対策のせいで死人が出てます。

退くに退けない権力者VSプライドが高い大衆。


まあ、当たり前の結果です。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()思えたのか?


つまるところ「実害がない」病気(?)に対する「自称対処法」の強制は「人間の尊厳」を否定すること。

たかがマスク?

「マスクをつけるくらいで大げさな」

と思われる人は多いでしょうね。


では、ソレを「ダビデの星」と言い換えたらどうでしょう。

「首輪をつけないと入店拒否」と言われたら「みんなつけてるから」と従いますか?

「KKKの装束をつけるだけで入店できる信じる必要はないから」と言われたら?

「日本人お断り」と張り紙が在ったら「ボク中国人」と名乗って入店します?


「尊厳」とはそういうモノかと。



殺られる前に殺れ。


「魂」を殺されかかっているから、「人殺し(コロナ馬鹿)」を殺すわけです。


名誉は命より重い。

魂は肉体より大切。

だから叫ぶわけです。


「私にはコロナにかかる権利がある!」

コレ、各国で叫ばれてる言葉。


まあ人間ですから当たり前。

いえ、わたしがよく知る虫けらは、「他人を守る為にマスクをしなさい」と吠えてますが。

いやはや、コロナに多少なりと病性があれば、もうちょい相手にしてあげるのですが。


この際、虫けらの無知は置きましょう。


つまるところ「命がそんなに大切か?」と言う話。

たかが呼吸するためだけに、マスクを付けさせられる。


いら、まったく、割りに合いませんね。


……まあ「コロナで死ぬことなんかあり得ない」と知っているからこそ、かもしれませんが。


さて。


鼻を出して「マスクを付けたふり」にはげむコロナ馬鹿。

窒息するまで貫いたら、嗤わずに笑ってあげます。

わたしは寛大な心をもってますから。


奴らの「尊厳」は何処に在るんでしょうね?


ちょっと週末、探してきます。

日本人の尊厳を。


……見つかるといいのですが。

手間取るハズなので、更新が遅れるかもしれません。

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― 新着の感想 ―
[一言] 感染力・症状・死亡率がしょぼくとも後遺症(年単位のデータが必要なのでいくらでも煽れる)と医療崩壊(経営的に崩壊寸前だから否定しにくい)をだしに「コロナ」は長く続けさせられるんでしょうね・・・…
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