刑法第78条
登場人物&設定
※必要のない方は読み飛ばしてください
※すでに描写されている範囲で簡単に記述します
※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします
本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。
他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。
文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。
よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。
・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。
・【語る人間の居場所/誰視点】とします。
・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。
・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。
以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。
(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)
【登場人物/一人称】
『俺』
地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》
現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》
?歳/男性
:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。
『あたし』
地球側呼称《エルフっ子/エルフっ娘》
現地側呼称《ねえ様》
256歳/女性
:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。シスターズの姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳、白い肌。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。現代日本のファッションを試すことが多い、が、自爆する。でも一人を魅せるために挑戦は続いている。
『わたし』
地球側呼称《魔女っ子/魔女っ娘/幼女/ちびっ娘》
現地側呼称《あの娘》
10歳/女性
:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。お嬢やマメシバの着せ替え人形にされることが多い。
『わたくし』
地球側呼称《お嬢/童女/ちびっ娘》
現地側呼称《妹分/ちい姉さま/お嬢様/愛娘》
12歳/女性
:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。マメシバブランドのギミック満載な服を好む。
刑法第2条
:この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯したすべての者に適用する。
第2項
:第77条から第79条まで(内乱、予備及び陰謀、内乱等幇助)の罪
第3項
:第81条(外患誘致)、第82条(外患援助)、第87条(未遂罪)及び第88条(予備及び陰謀)の罪
刑法第77条
:国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をした者は、内乱の罪とし、次の区別に従って処断する。
刑法第78条
:第77条の定める「内乱」の予備又は陰謀をした者は、一年以上十年以下の禁錮に処する。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
バレなければ大丈夫。
俺はまじめな自衛官。
模範的な社会人です。
今までウソをついたことがありません。
義務には従順。
命令には誠実。
言う事は聴く。
もともと上官のいうこと聞く奴じゃないよね?
――――――――――誤解です。
意味内容を理解してから自衛隊の存在理由に従うだけ。
頭が悪い上官が民間人を撃つな、と言ったら上官ごと撃つ。
頭が良い上官が友軍を撃て、と言ったら上官に従って撃つ。
頭がキレた上官が、何をするのか観てみよう♪、とか言い出したら独自行動。
ちょうど今みたいに。
結局あれか?
俺も自衛隊の伝統に染められてるのか?
自然な発想!
防衛省官僚お気に入りの腑抜け腰ぎんちゃくが指名される、統合幕僚監部連中に自衛官のだーれが従うものか。
冷戦時代、Mig―25が函館に収容された時みたいに。
通報を受けてなお警察に通報し直させる自衛隊。
何度通報されてもやり直させた。
軍は軍同士
――――――――――警察には話が回せなかったから仕方がない。
警察が函館空港を封鎖したのを確認。
斥候が警察の阻止線に何度もかかっている。
警察が意地になれば絶対に退かない。
最高の観客は、地域やメディアとのつながりによって自然に情報を漏えいさせる。
よーく念入りに確認してから、自衛隊は出動。
たまたま、偶然、おかしなことに、最寄り駐屯地に戦車と対空砲が揃っていた。
定期的な駐屯地イベントの展示用として配備。
毎年九月のイベントなので、予定も立てやすかったろう。
演習ですら持ちだし困難な砲弾付き戦闘車両と重火器。
何処から持ち出したのかわからない完全装備と銃弾付きの一個中隊。
津軽海峡封鎖が始まり自主的に各部隊が戦闘出動開始。
誰も上層部の判断など気に留めずに、全ての作戦が滞りなく終わった。
米軍はもちろん
――――――――――極東ソ連軍との連携も含めて。
関連資料はすべて破棄されたことになっている。
公文書の破棄なんて珍しくない?
自衛隊では珍しいんだよ。
もちろん次回に備え、シナリオは保管されている。
――――――――――読んだけど。
米ソ両軍合作。
主演が自衛隊。
ヒロインはソビエト連邦極東軍。
制作総指揮と監督は合衆国太平洋軍。
上演は好評。
三者三様に大きな利益。
誰もが、何もなければ、有り得ないほどに。
だから自衛隊内部、実戦部隊では公然と語られてるわけ。
何を誰が得たのか、ググれば三分
・・・・・・・・・・調べりゃ誰でも判る。
なにしろ、互いに相手を根絶やしにするために生み出された組織。
その為に、絶滅させる相手と連携する。
全ては第三次世界大戦の為に、なにもおかしなことは起きてない。
殺しあう二人ほど利害が一致している相手があるだろうか!
・・・・・・・・アレは類型過ぎて参考にしかならんか。
有事には、真っ先に無視される指令中枢。
――――――――――自衛隊創設以来の伝統。
大日本帝国陸軍の後継者として当たり前。
旧軍の場合、無視され続けた参謀共が前線に乗り出してきて破綻したんだけど。
―――――――――――――――――大丈夫、自衛隊は、そこから学んだ。
異世界侵略中の国際連合軍。
異世界への海空連絡線は米軍が抑えて異物除去。
異世界に不純物を交えない。
意図せざるは、起こらない。
あちらから。
こちらから。
どちらからも。
交わるのは、交えることに決めた者。
・・・・・・・・・・他人事ながら、同情するね。
だからこそ職制上の上層部は無関係。
自衛隊、特に都区内の上層部は都内からも出られない。
――――――――――国際連合協力法で都区内には国連軍(含むUNマークの派遣自衛隊やブルーヘルメットの他府道県警察)が溢れてるから。
そんなわけで、戦争は国際連合軍のお仕事。
国際連合軍軍属Colorfulは非戦闘員。
シスターズは無論、現地協力者に過ぎない。
何も教えないし、何も伝えない。
戦場から離脱するまで従ってなさい。
従わなくても、俺が従えるけど。
俺のせいで軍属になってしまったColorfulたち。
俺より強い上に経験豊富、そして保護者なエルフっ娘。
俺の非保護者のちびっ娘は言うまでもなく。
ちびっ娘以外、肢体だけは大人だ。
が、所詮まだまだ子どもである。
エルフっ娘に聴かれたら怒るかな。
確かにエルフっ娘は別格。
まったくもって反論のしようもない。
俺より大勢の死を見てきたんだろうしな
――――――――殺させた数は、俺の方が遥かに多いだろうが。
歴戦の勇士。
数百年を経た剣士。
エルフっ娘。
彼女が今まで斬り捨てた人間その他より、間違いなく俺が一ヶ月半で殺させた命の方が多い。
第一次世界大戦で殺された数が、それまでの全戦争の死者を上回る、みたいなこと。
俺がそれを知っているだけで、俺にもまったく殺した感覚は無いんだけどさ。
俺とエルフっ娘。
上回っているのはほんと、殺した数が多い、たったそれだけだよね。
人生経験十対一。
んが!
俺より各上の相手に向かって、下から見下す俺のスタイル。
苦情抗議正当性大義名分すべて認めた上で立場を嵩に全否定。
―――――――キミたち、子ども!―――――――
文句があったらかかってきなさい主に三佐が相手をしよう!!
それに眼を見ると挙動不審になるあたり、子どもの典型だ。
子どもを大人扱いしても大人にしないのは大人の特権です。
納得しないでじゃれ、いや抗議してくるのは子どもの特権だけどね。
子どもの抵抗は圧迫しつつ粉砕してはいけない。
従順な子どもなんて子どもじゃないし。
だが!
特に二人、二人の二大、いや、二小?
ちみっ子。
魔女っ娘。
お嬢。
この二人はある意味で大人。
ちびっ子二人は押し切れると言い切れる。
俺が強いる、戦場で戦場を見るな、とか、ありとあらゆる無茶を受容。
十歳と十二歳でどんだけ大きい器なのか。
一生ついていきたくなるので、余計に箱入りにしとかんと。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の腕の中/エルフっ娘】
チガウちがう違う
――――――――――あたしは、耽溺、しそうになった自分を立て直す。
そう、になっただけだから!!!!!!!!!
それより。
この音と香り。
風が運んでくるすべて
・・・・・・・・・・当たり前に聴こえていたから、聞き流していたけれど。
殺意の音色。
破壊の匂い。
敵意が漂う。
なにやってんのよ、あたし!!!!!!!!!!
溺れさせられて悦んでる場合じゃないのに!!!!!!!!
こんなんだから、遊ばれて、るのが嫌じゃないけど、ソレだけじゃダメ!!!!
大神殿、すぐ麓まで詰められてる。
街の外から新手が突撃。
どちらも互いに反応しない。
――――――――――なら、敵の増援ってことね。
空に龍が飛び交い始めた。
え?
あれ?
空???????????
天、って言うべきかしら?
青龍の使役する、龍。
そのさらに上に、剣のような龍。
風を斬り、空を割る。
音だけで、あたしの脳裏に姿が浮かぶ。
――――――――――違!
あたしの心に、叩き込まれてくる。
彼、青龍の貴族に支えてもらえなければ、ひれ伏してしまっただろう。
空を空ともいえないような、ソコ。
高みを越えた空。
空を超えた天上。
――――――――――見下ろしてる。
この世界に、あんな力はない。
力その者、でありながら、そこに在る物。
・・・・・・・・・・青龍の敵は、青龍。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
というわけで俺が自衛官としての本分を果たすにあたり、反国家的な行動をとっていないと言い切れる。
嘘をつかない人生が容易である通り、内乱罪に問われない人生もまた然り。
俺は義務と責任と趣味嗜好に忠実なのであり、それ以外はどうでもいい。
義務や責任の定義を他人様に決めていただく必要はなく、むしろ無視する。
是非々、さま付きで呼ばれる方々には俺を無視していただきたい。
ついでにエルフっ娘の特殊な力も無視していただこう。
報告してないから三佐だって知らん、つまり全人類が気付かない。
異世界エルフ、中でも特別なエルフっ娘の特殊能力。
とりあえず、俺が知っておけばいいだろう。
俺に合わせて使わせれば、エルフっ娘自身も気付くはず。
ある意味で俺たち地球人に等しい特殊な力。
それで地球人類を出し抜くといい。
気が付かなければ。
気付かれなければ。
気付かせなければ。
たかだか地球の現代文明、その力の一端と同等でしかなくても
――――――――――出し抜ける。
俺みたいな大人が知ってる分には影響ないし。
子どもはそもそも戦力外。
鍛えてあげることはあっても、使う気はない。
そのせいで地球人類に犠牲が出るなら、犠牲になる方が悪い。
え?
お前は誰の味方かって?
ちがう?
地球人類より、日本より優先するものがあるのか?
とーぜん。
在るに決まっている。
俺の祖国がガキを利用する訳がない。
当然無論、そう在るべきだ。
ガキを消費しないと成り立たない?
なら、さっさと滅びるべきだろう?
まあ、すっかり当たり前になっていたが。
再確認。
うちの娘たちを、誰に支配させるものか。
ワクチンで死にましたね。
これでコロナ対策ゴッコのオチは「偽薬」で決まり!
昔々に、こんなことを書きました。
「パニックを発生させた元凶たちが責任を逃れるために存在しない脅威を『終息させた』と称するネタが造られる」
「それは殺人ワクチンになるか、商品名『治療薬』と名付けたゴミになる」
わたしとしては殺人ワクチンの方が良かったのですが。
率先して馬鹿が接種されれば世の中が良くなりますし。
そのためなら貴重なワクチン接種の順番を譲りますよ。
ま、元凶どもは馬鹿に摂取させても自分たちは使わないですが。
……人体実験するとは思わなかった。
馬鹿が。
「免疫が反応しない」ほど無害なウィルスに抗体造るってことは、ウィルスを有害化するわけですね。
そりゃ死ぬわ。
……ごっこ遊びで商品名『ワクチン』というゴミでなければ。
しかも予防のために使う「ワクチン」を感染者に投与したんですかそうですか。
絶対死ぬわ。
「ワクチン」って言葉の意味を解ってるのかな?
インフルエンザにかかってからワクチンを打つ奴っているんでしょうか?
いや、いるかいないかではなく、生きてます?
こーいうのは副作用って言いません。
毒の副作用で死んだって、意味不明。
昨今は「殺人」の表記揺れが激化中。
ま、いいんですが。
で、偽薬はステロイドだって。
あの「WHO」推奨。
マスクは無意味で消毒薬は不要で外出規制に意味はない……って「医学的な常識」を言うたびに馬鹿に絡まれて困ってるお医者さんたちの元締め。
まあ、インフォデミックを引き起こした元凶でもありますが。
よりによってコルチコステロイドかよ(爆)!
……アレルギー患者によく使われる奴。
はいはい。
アレルギーも風邪の諸症状も「免疫反応」ですものね。
症状緩和には役に立つんじゃないかな。
誰も死なないな。
チッ!
つまり「対症療法」であって「コロナ治療薬」なわけがない(笑)。
いやいや、正しいんですよ?
風邪に治療薬なんてないですから。
風邪というのは症状の総称であって、免疫反応のこと。
免疫反応が行き過ぎると人が死ぬ。
免疫反応を止めると病原体が死なない。
病原体が死ぬけど人が死なない程度に免疫反応を抑える。
ふつーの、典型的な、古来からの正しい風邪の治療方法ですね(笑)。
こりゃききそーだ(嗤)。
これを「コロナ治療薬」と思わせるんですね!
なにしろ「みんながしているから」ってレベルでマスクしちゃうアレ。
「これでコロナが治るから安心して!」って強く言えば納得するでしょう。
間違っても「ウィルスってなに?」「ワクチンってなに」と調べる前に思い付きもしない。
考えたり調べたりしないですから。
「かくして人類はパンデミックを乗り切ったのであった」
めでたしめでたし。
存在しないパンデミックで殺された人たちは忘れられ、殺した馬鹿どもはむしろ積極的に「ストーリー」にしがみつく。
いえ。
そうはさせないですけどね。
合衆国では「無用なコロナ対策で損害を被った」と訴訟が起きてますし。
わたしもことあるごとに
「おい人殺し、パンデミックはどうなった?」
と口頭確認を続けますから。




