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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第二章「東征/魔法戦争」

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56/1003

未知との遭遇

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします


一人称部分の視点変更時には一行目を【語る人間の居場所】とします。

次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。

以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)


【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。姉貴分。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。人間種。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢》

現地側呼称《妹分/ちいねえ様》

12歳/女性

:異世界人。人間種。大商人の愛娘。



【登場人物/三人称】


地球側呼称《神父》

現地側呼称《道化》

?歳/男性

:合衆国海兵隊少尉。国連軍軍政監察官。カトリック神父。解放の神学を奉じる。


地球側呼称《元カノ/団長/だんちょー/一尉/一尉殿》

現地側呼称《青龍の女将軍/団長/主》

?歳/女性

:国際連合軍大尉/陸上自衛隊一尉。国際連合軍独立教導旅団団長。『俺』の元カノ。人類初の多世界複合部隊「黒旗団」指揮官。


地球側呼称《三尉/マメシバ/ハナコ》

現地側呼称《マメシバ卿》

?歳/女性

:陸上自衛隊三尉。国際連合軍独立教導旅団副官。キラキラネームの本名をかたくなに拒み「ハナコ」を自称している。上官の元カノが勝手に「マメシバ」とあだ名をつけて呼んでいる。


地球側呼称《頭目/お母さん》

現地側呼称《頭目》

?歳/女性

:太守府の有力都市、港街の裏を取り仕切る盗賊ギルドのボス。昔エルフと恋に落ち、ハーフエルフの愛娘がいる。


地球側呼称《三佐》

現地側呼称《青龍の公女》

?歳/女性

:陸上自衛隊三佐、国際連合軍事参謀委員会参謀、WHO防疫部隊班長、他いろいろな肩書を持つ。日本の政権与党を支配する幹事長の娘で、父親と連携して戦争指導に暗躍している。


【用語】


『太守府』:帝国の行政区分をそのまま国連軍が引き継いだ呼び名。領地全体の呼び名と中枢が置かれる首府の呼び名を兼ねる。


『港街』:太守府の最大貿易港。領内で首府に匹敵する価値を持つ。盗賊ギルド、貿易商(船主)、参事会がしのぎを削る。


『盗賊ギルド』:港町の利権を牛耳る最大勢力。ヤクザ。



子供の頃、夢に見た。


『大きくなったらニートになりたい』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・違う。

そっちは星に誓ったんだ。


え?諦めたら試合終了だよ。


夢は、あれだ。

まあ、でっかいイカがいると知った。だが正確なところを考えるガキじゃなくてな。巨大な、といっても、あの頃イメージしたのは学校のプールくらいのサイズだが、その位に大きな、大きな・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イカを焼きたい。


そう思ったのだ。


いや、調理までがイメージで食べるところまで具体的に思い浮かばなかったんだが。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――だから大王イカには衝撃を受けた。

――――――――――『食えたもんじゃない』――――――――――って!!

――――――――――――――――――――――――――――――浮力にアンモニアを使ってるって!!!お前には失望したよ!!!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しかし、まさか、こんな形で、お前を見直す日が来るとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ってか、これイカ?クラーケンじゃね?




【太守府/港湾都市/埠頭中央/イカ焼きから西に50m】


わたしはあの子を抱っこします。

目を話すとすぐに駆け寄ってしまいます。だーめ。まだ焼けてませんからね。あ、ちょっと、スカート引っ張っちゃ!めくっちゃ!!


「起立」


ハイッ!!!!!!


「貴女はいいのよ」


はぃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




【太守府/港湾都市/埠頭中央/イカ焼きから西に100m】


俺がいるのはイカ焼きの後ろ。


ほんとーにイカなのかは学者が判断するだろうが、間違いなく、イカっぽい軟体生物である。

そして焼かれている。


間違いない。


燃やしているんじゃない。焼いてる。


誰が?


決まってる。こんな事が似合う連中だ。


燃え上がるパオ(モンゴルの組立式簡易住宅とおもいねぇ)、っぽい帝国式野戦簡易兵舎・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だった焚火。


とある事情で解体され、今はキャンプファイヤー状態。


周りが斧を打ち鳴らし、槍で地を打ち、ドラミング状態。

獣人がイカに踊りかかっては、ドワーフ達に打ち返されている。


火を見るとテンションが上がるらしい。


エルフっ子も呆れ顔だが、補足してくれる。


「ドワーフは鍛冶がすきだから」


火事にしか聞こえん。すげーな『魔法翻訳』!同音異義語対応か!これはエルフっ子の認識と俺のそれが混ざった?ってか、異世界でも『ドワーフは鍛冶、火』なのかそうなのか。


「この大陸で一番優秀な鍛冶はヤツら」


国連軍の資料にもあったな。

流石にドワーフだけに任せたら物量が賄えないから人間の鍛冶士もいるが、金属製の最高級品はドワーフ印。


「帝国に優遇される訳だな」

エルフと違って。

「あいつ等に優遇されてる自覚があるのか疑問だけどね」


まあ、あいつら(ドワーフ)の割り切り

『帝国軍?ああ、ああ・・・・・・・・・??何がじゃ?』

『旗は一本!黒い旗!!』

って姿勢を見てるとな。

今。国連軍に所属している意識もない。

団長である元カノの子分って認識か。



前任の黒旗団団長は、帝国の高位貴族で魔法騎士。

無頼漢数千を腕ひとつでまとめた、豪傑。


しかも世界帝国の一端を担い、公然と絶滅対象のエルフを配下にして文句を言わせなかった、

大陸最強の魔法騎士。


それを撃ち取った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目の前で寝そべり、さっきまで男をとったのなんので銃剣を振り回していた、俺の視線に気がついた、


「ほ~ら!もっと見ていいのよ?」


・・・・・・・・・・・・・・・


「脱ごっか?よし!テントいこ!」


異世界最強の魔法騎士を・・・・・・・・・・・・・・・この元カノが撃ち穫ったのである。




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――俺は世の不条理を感じた。


いや、無事だったからこその感想だけどね。



「素直に言っても良いのよ?」

・・・・・・・・・・・・言わねー。

「ヤ○たいって」

言うか!!!!!!!!!!



「いゃ~~~やはり団長ですな~~~」

「まったくじゃ」


いいのか?黒旗団の固太り短身おっさんズ(ドワーフたち)。

(ホントに、いくつだ?)




【太守府/港湾都市/埠頭中央/青龍のテント】


わたくしたちは、先生の前に並んでいます。

当然、天幕の中ですが・・・・・・・・・・・・まあ、青龍の騎士様であるマメシバ卿なら、独り占めして使ってもいいのでしょうね。


「いいですか」


とわたくしたちを見回す先生、マメシバ卿。

普段と違う装束をお召しですね。


可愛らしさと妖しさを兼ね備える給仕メイド服。

普段の騎士服(野戦服)より肢体の線を浮き立たせる形。

要所要所をあえてキツく絞ってます。すっきりとした曲線に物腰が雅なマメシバ卿ならでは。


スカートは長めの丈に大胆なスリット。

しかしスリット自体が複数のリボンで留められ隙間から肌が覗く、こともある、程度。


あらっ!!指先で弾くと!!!リボンが落ちましたわ!!!

―――――――――――――――――――――肌の魅せ方を自由にできますのね。



マメシバ卿は床を指します。

きれいに開くリボン。目立つ、そうか!意中の殿方に何が起きたか知らせる工夫!リボンの結び目を弾くだけ!


でも―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「リボンを跳ばしすぎたら・・・・・・・・・・・・・・・」


―――――――――――――――――――――心配そうなあの娘。

肌を衆目に晒したら、ご領主様に恥を、わたくしたちには―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――。


慣れ?

訓練?

が必要?

これは卿のような上級者にしか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ここに指先を通さないと解けないんですよ」


まあ!さすがマメシバ卿!


「女が肌を晒すのは想い人にだけ!!!」


はい!!!!


「最終奥義!」


一気にリボンが!スリットが開き


「すぐに裾、こことここを両手で抑えます」


あら、まったく見えたりしない!!


「自然な赤面で控えに下がります」


これならわたくしたちにも!!!


「もちろん、それを追う意中の方をそのまま物陰にに引き込み」


!!!!


「ひと思いに」


!!!!!!


「これは貴女たちには、あざとすぎるから、ダメ♪♪」



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――あら。




【太守府/港湾都市/埠頭中央/イカ焼きから西に100m】


俺はゆっくり食事まち。


「Brother!Brother!!Heavy!fightだったでゴサル

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――YO!」


声がでけーよ。自らヘビーファイトな死地に飛び込んだのに生還しやがった。


「カタルもTear!ハナスもTears!」


黙れ。


「あれはメイジ元年カウ三つ時・・・・・・・・・・・・・・・」


丑三つ時、な。耳がバカになってやがるか神父?いつも??

元カノが親指で首筋をスライド。


「ホワィ?」


アッヤ!DonDokoDon!ハッヤ!DonDokoDon!


ドワーフ達が連れて・・・・・・・・・運んでいった。

薪にくべるのか?

イカと一緒に焼くのか?


「Wasshoi!ワッショイ!」


ま、いいか。


元カノとマメシバ三尉の乱闘を止めたのは、乱入した神父ではなく、スタングレネード。

直撃を受けた神父はまだ耳がバカなまま、普段から話を聞かない奴だから、あんまり変わらない。


今日の昼餉はドワーフ、黒旗団のおごり。


黒旗団は夜間作戦を主にドワーフに任せる、今は、らしい。

なら昼間は寝てろ!って言いたいが、夜明けに寝て起きたばかり。


また寝るらしい。

寝る前にメシってのは納得だ。

昼も近いしな。


うーん、昼起きて飯食って、夜までねる。なんと人間的な!健康で文化的な生活ってのは、コレだよコレ!




【太守府/港湾都市/埠頭中央/青龍のテント】


わたしは握った手を上げました。


「オンリーワンよりナンバーワン!」

「「「おんり~わんよりなんば~わん」」」


あら、あなたも?ちいねえ様、わたし、頭目さんのお子さん。

マメシバ卿に続くわたしたち。


「自分しか相手にしない安牌に逃げてはいけません!」


あ、あんぱい?って?なんでしょうか?


「ハーレムに甘んじるような敗北主義者はがっかりです!」


はいぼくしゅぎしゃ?


「ハーレム持ちから奪い穫り幾多のライバルを打倒し!」


え?え?


「世界で一番大切なあの人を!」


大切な人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あう。


「自分ひとりで幸せにして魅せなさい!!!!!!!!!!」


ひ、ひとり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ど、どうなんでしょう。




【太守府/港湾都市/埠頭中央/イカ焼きから西に100m】


俺は以下の焦げ目を観察中。オペラグラスで。でかいわ、焚火だわ。でも、うまく焼くもんだな?


「大きな動物多いからね、ここ」


竜とかな。元カノはデッキチェア的なものをしつらえて、寝そべっている。

だが、しかし、あれは、大丈夫か?どこで手に入れた?


「海」


そりゃそうだが。

元カノは、上着を置いてトロピカルドリンク完備。

ノースリーブじゃまだ涼しく・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ、あの(イカ焼き)見た目が暑苦しいから、いいか。


「こっちでも一般的なのか」


食材的なイカ。

この世界は欧州風だしデビルフィッシュとか言われそうだがな。

でも、街は南欧って感じだから、意外にいけるのか?


「まさか」


確か西欧でも地中海あたりじゃ烏賊蛸を食べるよな?逆に言えば大半の地域じゃ食べないか。


「レアか」

「初物」


ん?




【太守府/港湾都市/埠頭中央/イカ焼きから西に100m/青龍の貴族、背後】


あたしは、なんとも、薄気味悪さが隠せない。

この、なにか、ぶよぶよした塊。


しかも、でっかい。


「食べた事は無いのか?」


青龍の貴族に聞かれても。あたしが聞きたい。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・食べられるの?これ」


魚なら、港じゃなくても、河上の太守府でも食べる。

食事は獣肉が中心だけど、干物だって普通に出回っているし、大半の市民にとって、むしろ安いから魚を食べる機会は多いくらい。

でも、これは・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そもそも、採れないでしょう。

家一軒くらいあるわ。


このサイズじゃ漁船に乗せられない。




【太守府/港湾都市/埠頭中央/イカ焼きから西に100m】


俺は前で寝そべる元カノを見た。なんか嫌な予感がするぞ。


「はじめて食べたのは三日前」



やらかした、こいつ元カノ。

そのために前線を放逐されたのが一週間前。

まあ、軍規違反を犯して現地の女を攫っていた師団長や幕僚を皆殺しにしただけだが。

その部下も、一個中隊くらい??

まあそんくらい。

殺した。


独断で。



任務帰りに『軍規違反』に出くわした黒旗団の一部を率いた元カノ。

元カノ達の司令部突入を『師団長死なねーかな』と黙認していた師団の連隊長以下兵士たち。


なにしろ血相変えて前進、ってか師団司令部に突撃する黒旗団。

国連旗を掲げてはいたし、IFFは返していた。

とはいえ、黒旗団は現地人それにドワーフとかドワーフとかエルフが半分を占める武装集団。

それを、完全に眼が据わった国連軍大尉が率い。

周辺の村を襲っていた軍規違反者(師団長に加担した兵士たち)をワイヤーで縛り騎馬全力で引きずって(すでに肉片)進軍。



それを司令部周辺の、最前線ではなくとも、前線の、警戒中の部隊がそろってスルーしたのだ。



元カノが通りすがらなくとも、そのうちに師団長たちは部下に爆殺されてたろう。

後に『肉片を散らすな!』と三佐に説教された連隊長たちは、WHO防疫活動へのよき理解者になった。



まあ、上官を後ろから撃つタイミングって難しいよねー。



我が自衛隊も軍隊らしくな、いやいや、戦場に慣れたね!

ともあれ問題が除去されたあと、気まずい沈黙で見つめ合ってしまった両者。


元カノたち黒旗団、吊され中の師団長たちの死亡確認を待つ連隊長以下陸自隊員。


『玉砕覚悟』で師団司令部に盾籠もる黒旗団。

『謎の武装集団は見失ったと報告した』からさっさと逃げて欲しい陸自連隊。


空気を読まない元カノ/ドワーフ/ASEAN兵。

日本の常識(空気読め)を異世界に持ち込む自衛官たち。



三佐(現地人との性接触他パンデミックの可能性を消去するWHO防疫部隊指揮官)が介入しなければ、長引いていただろう・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・間抜けな方向に。


中佐、もとい、三佐が

"I love the smell of napalm in the morning."

『朝のナパームの匂いは最高ね!』

と言ったかどうかは知らないが。


『始末が終わるまで遊んでらっしゃい』

とは言った。

おぃ。



イカとの遭遇はその後である。

元カノ以下黒旗団は、北方海路の測量作戦に放り込まれ、護衛艦に載せられた。

まあ、元カノの希望らしいが。


テンションが天を突く黒旗団現地兵士(特にドワーフ)。


「なぜ」

「海をはじめて見たのよ」


帝国は遙か内陸部の騎馬、騎竜民族。

河すら稀。

基本的に平原と草原とせいぜい湖。


まっ平ら。


侵略開始後は山も森も密林も見たが、海である。海岸線到達は10年くらい前。

しかし、飛竜で空を制する帝国は、海軍なんかいらなかった。



黒旗団、内陸部から荒くれ者たちを糾合してのし出て来た

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――連中は護衛艦甲板から離れなかったらしい。



まあ、海が初めてで、しかも沖にでりゃ感動するわな。


「酒盛りしながら」

「なぜ」

「夕陽のせい」


わかんねーよ!

みんな(黒旗団)で目を見開いてガブガブのんでいたら、海が光った。


「なぜ」

「ホタルイカ」


みたいなものが出たのか。


「サイズふつー」


地球と同じやるがいるのか。それとも、日本列島ごと転移??


「いっぱい集まってさーあたしも感動!」


まあ、俺も見たこと無いしな。見たいな。


「みんな飛び込んだ!海!!」


なぜ!!夜の海に!!


「なんでだろ?」


おまえらガキか!!!


「だいじょーぶだいじょーぶ!だいたいすくい上げたから」


だいたい?


「イカ」

「ドワーフ達は」

「そこにいるじゃん」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・聞かない方がよさそうだ。


「でまあ、イカだし」


見た目はな。


「喋らなかったし」


イカ型人種ではなかった、と。

国連軍規定。

あらゆる初見の物体には呼びかけを行うこと。


「焼いて食べた」


のが三日前。未だに異常なし。寄生虫関係は焼けば大丈夫、か。

熱で分解できない毒素はあるが、三日もてば毒性もないな、そりゃ。


「結論!こっちでもイカは食べられるの!」


あーまあ、な。

・・・・・・・・・・・・・・・・ホタルイカ(みたいなもの)とクラーケンを一緒にして大丈夫か?


「心配した?」


自分を指さすな。ってゆーか


「させるな」




【太守府/港湾都市/埠頭中央/イカ焼きから西に100m/青龍の貴族、背後】


あたしはそばを離れた。

なんだかよくわからない。

青龍の女将軍が抱きつき、彼が避けるいつものやりとり・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だったのだけど。


「ねえ様」


手招きするあの娘たち。青龍の天幕、てんと?の、中?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――あら、可愛い。


ふたりとも、豪奢なドレスから簡単なワンピースに。

ただ、色を入れ替え。

あの娘が黒、妹分が白。


2人して髪を頭の後ろにまとめ、上げていた。

そして前垂れ?胸から下を薄紅色の布で覆っている。


単純に首を紐に通して、腰周りを後ろで留めている。

簡単なワンピースよりなお簡素。

だから、ワンピースの袖もとの刺繍が目につきやすくなる。

あたしが目を離した間になにが・・・・・・・・・・・・・・・。


「さあさあさあ!」

マメシバ卿「ハ・ナ・コ」ハナコ卿・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えええ!



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