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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十三章「未来予定図」

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It's not my job!

『Colorful』

:奴隷商人に造られたハーフエルフの最高級愛玩奴隷たち。

異世界では用途別の奴隷を出産から教育まで一貫して生産する奴隷牧場がある。

※第376話<それでも夜は明ける>~第381話<工芸品としての奴隷>より


髪の色がいろいろなため、神父が全員あわせて「Colorful」と命名。

一人一人の名前は髪の色に合わせて白・朱・翠・蒼・橙と主人公が名づけた。



性格

一番不器用で耳が短い、橙。

その橙をフォローすることが多い、碧。

一番背が高くシスターズと一番話す、翠。

事あると真っ先に前に出てくる、朱。

一番胸が大きくおっとりしている、白。



『ハーフエルフ』:エルフと人間の間に生まれた混血種族。エルフに似た美しい容姿と不老、不妊、それ以外は人並みの種族。異世界全体としてすべての種族から迫害されている。出会い頭になぶり殺しにされるのが、異世界の常識。





敗者にしか得られないことって、在るんですからね?




羨ましいです。

不思議なことですけれど。


在る場所がちがう

――――――――――抱かれて眠る方々。


周りで微睡む私達。


私達は紛物(まがいもの)

方々は本物(ほんもの)


羨ましい?

そんな立場ではありません。

ただそこに在る方々に思い知らされます。


私達が造られたのは間違い。


産まれついた純種を越えるのは、私達の様に造られた雑種だけ。

・・・・・・・・・・そう、躾られ生きてきました。


それはウソ。

私達と同じ。


本物を知らなかっただけです。


エルフ。

魔法使い。

女の人。


人が力を注いで造った私達。

そのまま産まれた方々。


選ばれるために産まれてきた方々。

選ばれようとつとめる私達。


造り物より美しい本物。

――――――――――ヒドイです。


私達は、本物を踏まえて造られた、あいのこ(ハーフ)です。


最初からそのように産まれてきたのに。

ずっとそうなるように造られてきたのに。

刻々すべてがそうあるべき工夫なのに。


15年の努力が無駄になったと知れば育主はがっかりですね。


私達は、それどころではありません。

これからの生涯、御仕えさせていただけるのです。

私達の与えられた容姿と技を捧げて。


・・・・・・・・・・なのになのに。

我が君に、私、達より先に召し上げられていたなんて!

―――――――――――――――――台無しです。


なせ、偽物の方が本物より劣っているのかしら、って。


ねたむべき。

にくむべき。

うらむべき。

――――――――――ですよね。


なのになのになのに。

方々は、私達なんかに教えを乞うてしまわれる。

必要とされる為の技。


私達の存在理由

――――――――――男の人を悦ばせ続けること。


そんなところまで学ばれてしまったら、私達には立つ瀬がありません。

――――――――――お伝えしますけれど。


我が君の役に立つなら、堪え、なければ

――――――――――だけではなく。


本来の役目。


私達は心と肢体を切り離すことができます。

持ち主の様子を窺い、周りを見極めて、己を律する。

適度に合わせ、適度に逆らい、至情を保ち。


我が君。


私達が一番得意なことを、お忘れの方。

私達が女であることは、心の隅に留めている方。

私、達が読む書物、他愛のない夢物語を聴かれる方。


私が唯一、大切な我が君だけに味わっていただきたい私を、ぜんぜん使ってくれません。


女から、得られる、奪える、与えられる、とは想わない。

私は与えられて、満たされ、溢れてしまう。

だからこそいつか我が君へ、私の肢体が応えてくれます。


産まれる前からそのように、私達は造り始めてあるのですから。


ただ、それでも。

私達から学んだ方々には。

いつまでも、及ばないのでしょう。


紛物(まがいもの)、の技巧を我が君の為に学び続ける、本物(ほんもの)


我が君の一番に、私達はなれません。

でもだからこそ、ただただ必死になるだけで

――――――――――――――慰めて貰えます。




私は、私達は、棄てられない。






【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


銃声?

俺でさえ、耳に馴染んだよコレ。

労災申請不可避。


思えば後悔の多い人生です。

俺は、就職してしまった。

後悔しなかったことはない。


が、特に一つを挙げれば、コレ。


職業上の知識が娯楽の邪魔になること。

専門職あるあるかね?


例えれば、そう。


外国人が造った日本映画は違和感が仕事をし過ぎてる。

そんな感じ。

素人が造った業界物は、素人にしか楽しめまい。

そこを楽しんでみせるのが娯楽のプロフェッショナルですが、まあいいとして。


破裂音。

――――――――――PANとかBAN。

擦過音。

――――――――――HYUNとかSYU。


ファンタジーに浸れない。

そんな部分が増えたこと。


いや、リアルと一致する必要はない。


リアルにはリアルの楽しみかたがある。

ファンタジーにはファンタジーのそれ。


リアルとファンタジーは矛盾するものじゃない。

リアルを否定するためにファンタジーに浸る

――――――――――憐れな人のことは、どーでもいい。


ファンタジーはリアルの下位互換

――――――――――肝心なところは、そこ。


ドキュンとかズキュンとか、そんな音じゃないよね火薬の音ってのは。


発射とほとんど同時に銃器から響く破裂音。

発射直後から着弾までに空気を切り裂く擦過音。


だから効果音で白けちゃうんだな。

ネットをあされば実銃声と称するデータはいろいろあるだろう。

誰がんなモノあさるかって話だが。


リアルを知る奴は探さないから問題ない。

――――――――――バレない。


俺の耳では絶対違うと言い切れる。

録音状態が悪い、っていうより、単なるフェイク。

俺にはそれが悪いと言い切れない。


銃声はイヤな音だからだ。


生理的な嫌悪感を惹起する?

人によっては恐怖感を覚えるかも。

だから、慣れが必要なわけ。


慣れたくないけど。


銃を使い続けるために

――――――――――殺し続けるため。

人命でなくても嫌だよ。


そんなもの、実際の殺害音を、ファンタジーでは使えんわな。


俺は7.62×51mmしか聴き分けられないけどね。

5.56x45mm NATO弾が自衛隊の正式装備なんですが。

自衛官の俺でさえ、ほとんど聴いた覚えがありません。


訓練にモデルガンを使うくらい、予算不足だったもんで。

7.62×39mm弾より反動が無いから、訓練せんでもいいだろ。


何処かの誰かが割り切った、ら、自衛隊御用達のモデルガンが生じるという

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わらえなーい。


まあ、5.56x45mmなんかどーでもよろしい。

異世界には持ってきてないし。


威力が少ない弾が必要な場合は9x19mmパラベラム弾を使います。


帝国軍の捕虜の監視で捕虜を殺したらもったいないし。

UNESCO調査団は異世界人を資料として集めるからね。

45口径弾を使うと普通に殺してしまうから、9mm。


だから今。

響き渡るのは、いえ、渡り続けてしまうのは。

7.62mm。

×51mmはNATO弾。


わーい、ガチで殺しにかかってやがる。


誰が?

おねいさんず。

だれを?

知らないで済ませたい。


みみにむりやりおしこめないでくださいおれかんけいないんですから。


連射、いや、

――――――――――この撃ち方は掃射音。


フルオート連射。

機械動作で弾頭をばらまく。

標的を誘導するための、牽制射撃?


その後。


セミオート連続発射。

その都度、引き金を指で操作する。

標的に集弾、弾頭を集めて制圧射撃?



いい加減慣れた

・・・・・・・・・・訳がない。


疑問符付けて自問自答。

多分、ってところが抜けていない。

聴き分けられるからと言って、それだけだ。


銃声が聴こえている今、緊急事態である。


戦場なんだから銃声は当然?

いつも緊急事態?

・・・・・・・・・・戦場の99%は日常とかわらない。


わずかな例外だけが話題になる。


今日も一日伝票を切ってました。

明日も一日伝票をきっています。

明後日は半日会議が入ってます。


そう言えば戦争が終わったと聴きました、一昨日

・・・・・・・・・なんて話題にならんさ、そりゃ。



もちろん、戦場でしか有り得ない例外。

これほど重要なことはないが。


99%以上の適当と残像のようなナニか。


人類の歴史を変えた第一次世界大戦の教訓。

・・・・・・・・・・俺調べ。


これもそれ

――――――――――戦場に響く銃声。


まさに例外想定外。


――――――――――戦場で銃なんか撃つんじゃねーよ!

危ないだろ。


あーあれか、って、くらい耳に馴染んだ銃声だが。


それはルーチンワークな射撃訓練や戦闘を想定しない作戦前に準備試射。

誰も死なない殺さない。


今みたいなガチ銃声とは大違い

・・・・・・・・・・音はおんなじなんですけどね。


不意に響くそれは、心臓に悪いから帰って良いですか帰り道の安全は保障されないですかそうですか。


チッ!

心の舌打ちが増えるねどーも。


まあ異世界にくる前も、子どもと部下の前では出来ないんだけどさ。

俺が寄りかかりっきり頼りっきりの曹長でさえ、部下なんだよ、そーいう意味では。

――――――――――気軽に舌打ち出来る同席者は限られている。


殺しても死なない爺婆。

殺しにかからない名目的上官。

互いにとって安全。

互いにとってどーでもいいモノ。


ざっくばらんにあしらえる。

気楽な相手にだけだ。


だから銃声の聴き分けを教えてくれた相手には、舌打ちなんかできんかった

――――――――――役に立つ相手だから。


派遣前順化過程担当教官は、7.62×39mm弾を7.62×51mm弾と聴き分けできる猛者。


弾丸の長さは装薬の量。

運動エネルギーは速度×質量。

51mmの方が初速が早くて威力があります。


12mmの差は大きい。


破壊力、ぶっちゃけ殺傷力はそれだけじゃ決まらないけどね。

運動エネルギーが大きいと、弾頭が人体を貫通しやすくなる。

すると中空に抜けた弾頭弾片がエネルギーを中空にばら撒く。


プロテクターを付けたり、遮蔽物を利用する正規軍相手の弾丸だ。

―――――――――――――――当たり所が悪くてエネルギーを無駄にしてなお、殺せる威力が残る。


破壊力が小さいと、弾頭弾片がが貫通せずに人体の中に留まってくれる。

無駄なく全エネルギー、それをまとった弾頭弾片が人体の中で暴れまわる。

弾頭に込められた全エネルギーが人体破壊に費やされるので、効率が上がる。


戦争は火力ではなく数なので、質より量で戦う消耗戦や民兵向け。

―――――――――――反動も弱く取り回しが楽で射程が短い、訓練期間が短い、価格が安い。

銃も弾薬も射手も、だ。


M43小銃弾(7.62×39mm)とNOTO弾(7.62×51mm)。

どっちがどっちということもないが、お互いたったく。


M43は世界で一番多く使われている小銃、AK―47の実包。

―――――――――――――――――きっと異世界に転移出来なかった地球でも、大活躍してるだろう。


それはもともと米軍の敵が概ね多用している。

となれば一般論を超えて、銃声の聴き分けが生死をわける。


敵味方の銃声を聴き分けは戦場のローカル・ルールだが。

これができれば索敵情報を見なくても戦況把握できるからな。

方向、距離、撃ってる数が判っても、敵味方が解らなければ意味がない。


まあ、今となっては無用な芸、と笑えるところが、プロフェッショナル。


合衆国海兵隊一等軍曹殿曰く、貴様らOTAKUはM―14さえ聴き分けられたらなにもいらない、とかなんとか。


お互いにOTAKU/オタクの意味が判らないままに相互理解。


まあ、蔑称罵倒は万国共通。

意味合いが判れば十分々。

具体的な実態が解らなければこそ、殺し合いにもならないし。


実際に銃撃戦日常な教官たちは、敵味方の銃声を聴き分けられないと戦えなかっただろう

・・・・・・・・・・それころか、第三勢力を聴き分ける必要があったとか。


一等軍曹殿は複数種類の小銃機関銃機関砲各種爆薬を聴き分けた

――――――――――還暦近くでコレだよ!


そこに痺れて憧れる。


このスキルを身につけて、歳をとったら近所のガキどもをウソ戦場体験で煙に巻きたい。


戦争を知らない子どもたち限定の娯楽です。

・・・・・・・・・・子どもにドヤ顔されないように、平和ボケ死守!

俺は一生懸命、ちみっ娘二人の耳を塞いだ。


聴いちゃいけません!






秋の長雨、台風連チャン。

「みんな」湿気を口元に保持してウィルス保持に余念がありませんね。

まあ、無害なコロナ・ウィルスより雑菌の方が嫌ですが……悪臭源。

もちろん最悪なのは、マスクが馬鹿を繁殖させること。


「ウィルスってなに?」

理解させるにはやはりコミックでしょうか。

「ゴーマニズム宣言最新版」?

「はたらく細胞」?

「学習マンガ・シリーズ」とか?


いやまあ、馬鹿が理解に至るまでに、チンパンジーが人類になってしまいます。


もし危険なウィルスが発生したら、終わりですね。

感染症に対して何一つ意味がない「コロナ対策」をかまして自滅。スペイン風邪(パンデミックの基本概念を生んだインフルエンザ)並みに5千万人が死んでも、「コロナ対策の責任をとりたくないから」正しい対策を打てない。


新型(笑)コロナは毎年恒例季節性インフルエンザの1%以下の病性、いえそれ「病気」って言いませんが……ああ、馬鹿は致死性ウィルスなのか。


企業のコンプライアンス教育とまったくおなじ。

総花的で抽象的、具体性も個別性もなし。

効果がなく互いに打ち消してしまいそうな、或いは実現不可能な御題目。


そんな下らない事に社員を動員。

一人一人をチェックして、マーキングして、全員余さず唱えさせます。


お経と同じ。

サンクスリット語が判らずに、音をなぞるだけ。


なぜ?

不祥事に「会社の責任ではありません」と叫ぶため。

不祥事を「責任をもって防ごう」なんて想像しない。


ありとあらゆることを唱えさせれば、どれか一つはあたります。

曖昧で無意味にすれば、どんな事にも意味付けできる。

後から必要な部分だけを抜き出せば、矛盾も破綻も気付かれない。


「ダメといったのにやった」

だから、全て個人の犯罪です。

当事者も御経の意味は判らない、だから反論も出来ない。

解り得ないように教えたフリは「理解できない/しない」お前が悪い。


……コロナ対策のことですね。


これは官僚主義(スターリニズム)の類型ですが、日本に限れば大企業は役所と全部おなじ。

最初から日本に企業などなく、計画経済に阿る国営企業ばかりだったか?


エライ国に産まれたもんです。

そんなヤバい国をみてまわる羽目になるとは!

台風の中、無事に帰って更新できますように。


なので、スケジュール遅延を了解ください。


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