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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十三章「未来予定図」

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眼下の味方

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします



本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。

他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。


文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。

よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。


・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。

・【語る人間の居場所/誰視点】とします。

・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。

・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。


以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)




【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子/エルフっ娘》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。シスターズの姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳、白い肌。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。現代日本のファッションを試すことが多い、が、自爆する。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子/魔女っ娘/幼女》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。お嬢やマメシバの着せ替え人形にされることが多い。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢/童女》

現地側呼称《妹分/ちい姉さま/お嬢様/愛娘》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。マメシバブランドのギミック満載な服を好む。



「本物」と「等しく」機能するなら「本物」です。


――――――――――ゲストはソレでいい。


我々と同一水準で機械的に確認されています。

日本が本物なら、ゲストも本物。



――――確かめる機械がなかったら、どうするの?


ならば、人の感覚に依りましょう。

幸いに、私達は「客観的」かつ「詳細」に把握して、前後を「観察」し続けてているのです。


――――人間から()て?


ソレ以外に重んじるべきコトは有り得ません。


――――人からみて人なら、彼は「人間」にしましょう。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


めでたしめでたし。

俺が夕陽に向かって歩き出せば完璧。

まだ早朝でしたね。


午前9時。

くらい。

休日なら、寝てる。

休日前夜は忙しいし。

二度寝してから、帰宅する流れ。

自宅だとガキどもに起こされるし。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異世界に来てからは、日の出とともに起床するようになりましたが。


軍務中だからね。

作戦中と待機中しかないからね。

うちの娘たちに、見栄をはらんとね。


短い間なら、良い思い出にせんと。


生きてるって素晴らしい。

最高の思い出、だが、コレじゃない。

巧くいったが忘れて良し。


最小動作で最大効果。


殺し合いは起こらない。

そのまま有耶無耶にして帰って寝る。

それが一番無難な流れ。


All's right with the world♪

(世は全てこともなし♪)

――――――――――できっか!


だいたいアレだ。


なんで〟事がない〝のが〟♪〝なのかと言えば、糞ろくでもない地獄が背景だからだ。


例えば?


労働と言い換えた拷問を、与えて受ける。

納税と称する恐喝に、財布を差し出す。

馬鹿の世迷い事を強制するのが、教育と。


喜んでやれってよ?

――――――――――ば~~~~~~~~~か。


なにが三大義務だ。

罰で脅すのが義務で、利害無くスルーが権利だってよ。


憲法廃止!

憲法反対!

打倒憲法!


そりゃ、なにもない日常が、幸せだって思うよね。

平凡な日々を大切に思えるのは、不幸の証。

幸せを噛み締めてるんじゃなくて、葉っぱだソレ。


子どもの教育に良くない。


ニートとは、なにもしないこと

――――――――――ではない!!!!!!!!!!!

〟ニート〝それは在りと有らゆる意味で例外なく断じて絶対に〟なにも生み出さない〝こと。

非生産的ではなく反生産的であり、ただただ消費するのではなくソレはあたかも筒で水を汲むかのごとき


――――――――――浪費を尽くす――――――――――




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の右前/魔女っ娘】


わたしは背伸びし

・・・・・・・・・・・・・・・・・・止められちゃいました。


わたしたちを護る、ねえ様。

ちい姉さまも、怖い顔。

いつも、ご迷惑を、あ、いえ。


それはもちろん、ご主人様の物をきずつけるのは、ダメ。

わたしは全部、ご主人様の物なのだと、自覚してます。

でもでもでも、ご主人様の命令にしたがっちゃ、ダメ?


わたしをイジワルなさるのは、ご主人様の愉しみです。

わたし、悲しかったり嬉しかったり頑張ります!

わたしは、ご主人様に逆らわないといけないん、デス。


だから、わたし気になります。

ご主人様が、為さること。

わたしたちには、仰らない

――――――――――わたしは二人を見上げます。


ねえ様。

ちい姉さま。


ご主人様は、教えてはくださいません

・・・・・・・・・・いつも、問う前に伝えたりなさいませんが。

わたしたちの疑問を素知らぬフリ。

・・・・・・・・・・いつもなら、問えと命じられますのに。


今は?

わたしたちを抑えるだけ。

知るな

――――――――――と命じておられません。

だから、もしかしたら、抗え、と、命じられているのかも。


だってだって!

空気が変わってませんか?

・・・・・・・・・・気づいてくださった。


ねえ様、ちい姉さま。

わたしの言葉を聞いてくださる。

昔から二人は、そう。


今は

・・・・・・・・・・ご主人様は、そも誰の言葉も聞かれませんし。

興味はあれど、関心はなし。


・・・・・・・・・・青龍の皆さんは、すべてを無視しているような。

在ると知るのみ、気に留めない。


だから、ですね。

わたしは、とっても楽になります♪




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


ニート()たるもの浮世の馬鹿の昂然たる非難糾弾悪罵侮蔑をこそ子守唄となして楽はなかりけりするのだ。


無難?

適当?

障り無く?

平穏無事にしめやかに

・・・・・・・・・・否!!!!!!!


それでは遠足だか見学だかピクニックだかが晴天中止。

魔女っ娘だの、お嬢だの、Colorfulたち。

良い娘たちばかり。


みな、俺に無理やり付き合わせているのだ。


三時間ほど前、泣かされたエルフっ娘。

※第259話〈辺獄/ウェルギリウスの誘い〉から第262話〈地獄/ベアトリーチェの導き〉、第295我が〈強襲制圧〉から第298〈虚構兵器〉まで。


やらかしやがったのは、軍医のメンゲレ大尉。

わーざわざ、エルフっ娘に俺たち国際連合軍による大虐殺跡を、見学させやがって。

俺も追認したのだが、悪いのはメンゲレ大尉。


俺はあんまり悪くない、こともない、かもしれない。


おかんエルフが涙目って!

・・・・・・・・・・・・・化学兵器で人間が原型を失っていく過程を、みたら、そりゃーな。


俺たちへの警戒感が薄い、うちの娘たち全員。

太守領一般住民みたいに怖がられたくはない。

が、距離感を間違えると今後、危険だろうよ。


地球人が俺みたいなナイス・ガイばかりだと思ったら、大間違い。

善悪問わず、力を持っている相手との関係は、慎重過ぎた方がいい。

うちの娘たちは賢いから、それが判らない訳がない、のだが怪しい。


判ってるだけで、解って無いパターン

・・・・・・・・・・頭がいい娘に多いんだ、これ。


下手をしたら、一生ずっと絶え間なく、俺が護らないと生きていけなくなる。


俺が帰国した後も、異世界と日本の関わりは続くから。

だからといって、俺自身が嫌われるリスクは御免。

だからメンゲレ大尉のちょっかいを、黙認したのだが。


敬して遠ざける、くらいに落ち着けば

・・・・・・・・・・イメージ・チェンジ失敗。


当然にショックを受けたエルフっ娘。

当然にダメージを受けたのが俺一人。

当然にメンゲレ大尉は全然平気だし。


傷は浅いぞ、しっかりしろ!


急遽決定、俺のダメージ・コントロール。

泣き虫可愛いエルフっ娘の気分転換。

うちの娘たち全員、巻き込まれてくれた。


地球人との距離感調整は、先送り。


我が隊が誇る糧食専任

――――――――――魔女っ娘は美味しい料理。

我が隊が誇るスタイリスト

――――――――――お嬢がエルフっ娘をコーディネート。

我が隊が誇るムードメーカー

――――――――――Colorfulが賑やかし。


エルフっ娘を泣かした俺。

俺に泣かされたエルフっ娘。

主にエルフっ娘の為であろうが、俺の為にも協力してくれる皆。


諸君らの協力で成功は約束された!


エルフっ娘も、お洒落を春らしくキメて楽しそうだった。

普段よりリラックスして、踊るような足取り。

相変わらず皆の世話役には違いないが、歳相応の笑顔。

――――――――――256歳って意味じゃない。


もちろん、もっともっともっ~~~~と、エルフっ娘が泣きを入れても俺が満足するまで、喜ばせようと決意するくらい。

・・・・・・・・・・と思っていたら、おねいさんず御乱心。


エルフっの涙も、皆の努力も台無しにはできん。

血の雨が降らんかぎり、断固決行あるのみ。


だから、血の雨が降らなかった、ところから観光に持ち込む。

・・・・・・・・・・どーやって?




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の腕の中/エルフっ娘】


あたしは微笑みかけてから、コトにあたる。


相変わらずね。

かなり、だいぶ、羨ましい。

肢体は抑えられる。

でも、気持ちは?


あの娘の特徴。


自分以外が、よく視える。

――――――――――ちがうわね。


自分が見えないから、他人がよ~く視えるのよ。

あたしみたいに、我が我が、とはならない。

一歩退いて、自他を俯瞰できる洞察力。


それは、力。

それと狙って生まれる力じゃない。

――――――――――とっても自慢出来るのに。


今までは心配だった

・・・・・・・・・・・・・・ろくなものが見えないだろう、って、あたしでも判ったから。


敵意ではなく、悪意。

戦意ではなく、妬み。

自負ではなく、嘲笑。


人の歪み、全部。

・・・・・・・・・・独り自慢のエルフとは、また違った意味で、愚かしい。


それを呆れてやり過ごせればいい

――――――――――できないのよ、あの娘。


ひとつひとつ、気に病んでしまうんだから!


でも。

今は違う。

彼、青龍の貴族がいる。


あの娘。

干渉できないからこそ、見渡せる。

彼。

干渉せざるを得ないほどの、在り方。


・・・・・・・・・・お似合いじゃない?


あの娘が自分を省みる。

そんな必要はない。

彼が、あの娘の、全て。


あたしにとって、一番、大切なのは、あの娘。

だからなんだって出来るのだけど

――――――――――羨ましい。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】


おねいさんずは訝しげに俺を視ている。

お互い様、と言うのは無理かな?


突入された軍政部隊。

おねいさんずが突入してきた。

被害者と加害未遂者の関係。


事態を膠着させた以上、ボール(主導権)はこちらが握っている。


俺は再確認

――――――――――観光予定に、おねいさんずが入ってないことはない、だが、今じゃない。


招いた客だがアドリブ過剰。

魔女っ娘料理の昼食会に招待した。

出欠可否は返信待ち。

飛び入り歓迎だが、準備中。


子ども好きなのは一目で判った。

乗ってくるとは思ったが、突入は予想外。


昼食会設営を手伝ってくれるなら、それはそれでいいのだが。


兵器を携えては置くべきだが、構える場面じゃない。


戦場のパ―ティ―作法。

場面転換のきっかけ。


そも、なんでこうなった?

有耶無耶にしないなら、そこ肝心。


糾問と釈明。

ホストとゲスト。

一触即発文字通り

――――――――――管轄権が微妙すぎる。


俺から問い糺すべきか?

――――――――――こちらの無知を晒すだけ。

事実、俺は事情を知らないが、知らないと知られたらアドバンテージを失う。


彼女らに説明させるべきか?

・・・・・・・・・・手慣れたやり方、ではある。

知っているフリで、知らない知り得ない事実をひきだす、良くある手口。


さて

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おねいさんずから、一人が進み出た。



わたしもがんばってますが政府もがんばってますね。

もちろん、コロナ対策の撤廃へ、です。


何やら入国制限イベント規制を緩和撤廃していくとか。


はて?

新型コロナの感染状況って、なんか変ってましたっけ?

……な~んて言うのは野暮ですね。


感染者の増減など理論的に特定不可能だとか。

昨年の10月、ウイルスが確認されて以来、何一つ変わってないとか。

……なしにしときましょう。


さて、努力に頑張る政府官僚とその下僕。

公僕の奴隷はさておき。


馬鹿が頑張るのは死亡フラグ。

馬鹿以外の、ではあります。


そーいう意味でいうなら、何もしないでほしいのですが。

呼吸や鼓動も反省しないと。

反省だけなら馬鹿以外にはできるので、なんとかしろ。


ではありますが。


世界に誇る(嗤われてますけど)日本の官僚にも得意なことが一つだけあります。

それ以外なにひとつ出来ないと言っていいのですが。


「自尊自衛」


自分たちが優れているということを信じ、罪を回避する能力。

これ一つで御飯が何杯でも行けます。


詐欺師ってくいっぱぐれませんからね。

根拠なんかないけど、官僚神話を信じるに日本人はそれなりに居るでしょう?

馬鹿以外でも、なんとなくそう思ってる。


しかしそれが役に立つとなれば、応援するのにやぶさかではありません。

責任回避さえできれば、どんな論理破綻だって押し通す覚悟があります彼らには。

もう「怒らないし責めないし褒めてあげるからやめなさい」と言うほかないですしね。


存在を辞めてくれればいいんですけど。

責任を問われる可能性を感じたら、また日本を売るでしょう。


8月15日みたいに。

で、むちゃくちゃなロジックでそれを成功と喧伝する、と。


勘弁してください。

というわけで、わたしは日本の官僚機構を応援しています。


アレ共にしかできません。

コロナ対策ゴッコを始めることも。

コロナ対策ゴッコを終わらせることも。


頑張れ厚生労働省!

頑張れ総務省!

頑張れ内閣府!


ほんとーに怒らないからとにかくなかったことにしてくださいおまえたちが始めたんだからなんて言いませんから。


では、皆様。

ご一緒に。

「虫けらどもをひねりつぶせ」

……おっと失礼(笑)。

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