準備の敗北/無策の勝利。
【用語】
『孫子』
:要約すると以下の通り。
百戦百勝はマシですらないバカのやること。
――――――――――「戦うな」ったろ。
他に特別なことは書いていない。
んが、真逆に使われて幾々年月。
最終改稿者が曹操って所でお察し。
誰も読んでないと思われるが、よくあること。
影響を受けた、と称する人物をみれば……。
「曹操」
知らない日本人はいない有名人。
だいたいコイツのせい。確信犯。首謀者。実行犯。孫子と称される文章はみんなコイツの切り貼りです。自分好みの部分をスクラップしてたら、後世の人間が流用しただけ?逆転無罪。
「毛沢東」
知らない中国人はいない有名人。
戦争に勝ったことは一度もないが、政争に負けたことはない。孫子のなにを読んだか知らないが、絶対に読んでない。オマエが言うなオマエが!って孫子がグーパンチするだろうなぁ。というか、読む機会や漢文を読む能力がなかった。権力を得てから適当に名前を出したか、側近が吹聴しだけ。
「サー・バジル・ヘンリー・リデル=ハート」
知ってるか知らないかで相手との付き合いを考えた方がいい。
著名なミリタリー・オタク。
病弱なもやしっ子がマッチョに憧れ軍に志願、すっごくわかりやすい。いや、自衛隊も米軍も、大変、苦労してます。
人間でさえあれば大歓迎され、幾多の若者どころか子供すら騙して従軍させた第一次大戦中ゆえに入隊成功。
すぐに軍を放逐……現実は非常である。
声の大きいだっけで影響力がある全員から無視されるミリオタとして生き、平和な時代が続くと戦争の本が売れた。
マニア、ナード、オタクに、よくあるよくある。
その後、サロン活動で名前を売り、ミリオタ界に君臨。競技者独りの世界一的な?というわけで、その世界では「誰とは言わないが有名な軍人たちが彼に師事した」と叫ばれているが聴いたことはない。そもそもコレが世にでた1950年代以降に有名な軍人なんかいない。
特筆すべき実績のない生涯でした。
……それを認められないから、ハートになる。
敵を知り味方を知れば百戦危うからず。
――――――――――「勝つ」とは言ってない。
城を攻めるは下策、心を攻めるが上策。
――――――――――「勝とう」なんて思わない。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
よし!
俺は内心ガッツ!
気勢を殺いだ。
彼女たちは意識を俺に向けている。
指揮官ではなく。
任務ではなく。
銃でもない。
名前がある、俺、という個人へ。
看て取れるな。
きっと事前のミーティングで念入りに確認したのだろう。
よりによって。
俺の顔。
俺の姿。
俺の名前に俺の経歴。
どれほど予断偏見が混じっていても、事実ではあったに違いない。
情報元は自衛隊内務資料に決まってるからね。
例によって部隊レベルでまとめた資料が個々人の伝手だけに限定して流通検証されている。
俺も読んだことあるけど、意外に正確だよ。
防衛庁や幕僚監部作成のジャンクとは違う。
将官クラスには伝わらない。
知らない。
聞かない。
どちらか。
政治的発言をして自衛隊組織を害しかねないトップレベル。
そんなところには決して伝わらないし知られない。
だからこそ、今回みたいな小部隊単位の行動、使われてるとは思ったが。
結果を見れば再確認。
でなけりゃもっと、俺の仕掛けの効果が薄い。
おねいさんずNo1の、資料に載らない性格がうかがわれる。
情報過多は将校教育の悪いところ。
――――――――――偵察に費やした時間は無駄にならない、ってさ。
わーざわーざ、俺を撃ちにくくすることに手間暇かけた、わけだ。
仮に全部嘘でも、総てデタラメでも、詳細な人物像になってしまう。
標的から人間になる、その下準備に時間と手間を割いてくれたわけ。
俺の眼を見て、銃口の先にを見て、何が感じられたか想像できる。
与し易い平凡な男。
子どもに振り回される大人。
下士官に従う将校。
俺に対して優位に立てば、なおのこと撃てない。
そこに付け込む機会が、作戦中に訪れるとはな。
俺が全く戦闘力が無いことを、彼女たちは知っている。
だからこそ、俺の特異行動に、反射ではなく思慮を向ける。
観せたのは、平時の俺の場違い感。
銃を向けられたことを、スルーする姿勢。
俺が全く戦闘経験が無いことを、彼女たちは知っている。
だからこそ、俺の平常運転に、奇異と好奇の眼を向ける。
相手が女だから、ってだけのこととは思うまい。
自分たちの性別を抑えるように躾けられているからな。
だから思うつぼなんだけれど。
性別があり嗜好があり好悪があって経歴がある。
己の属性、それを抑えて抑えられる訳がない。
それを無視して標準化。
軍隊や組織、イデオロギーからすれば理想的。
山のあなたの空遠く、ってやつ。
幸い住むと言った人、挙手!
御礼申し上げます。
見果てぬ夢ほど美味しい物はない。
女であると自覚しないようにする女。
これほど扱いやすいものがあるだろうか?
ちょっとある?
まあよろし。
で、おねいさんずの扱い方。
うちとそと。
あちらとこちら。
軍政部隊と、おねいさんず。
一人残らず殺る気に満ち満ちた中。
俺だけ独り双方の銃口を気にしない。
そりゃ目立つ。
皆が俺を見る、そりゃ当たり前。
互いが互いを見逃して、俺を見る。
比較対象がない状態。
異常を異常と自覚して、敢えて堂々とした俺。
異常を正常と思い込み、惰性に従った皆さん。
俺Vs各自。
一対一の各個撃破。
流される側と逆らう側。
意図のある側が勝つ。
昔の人が言ったかな?
悪いことをするときは、正しいと信じると上手くいく。
正しいを異常と読み替えれば、いまやったのは調度コレ。
応用が効くよい言葉。
よい、良い、好い、だが善くはない。
正義の確信は、人を不安にさせる。
演技ではない、女子どもの前だからこそイケる、俺の特技。
俺は何もしていない。
みんな何もしていない。
君は何もしていない。
みんながしているから、そうしないと。
だから、みんなは、喜んで
――――――――――――――止まる。
留まり続けてなにもしない。
理由なんかない。
要は女にナイフを向けられた時と同じ。
包丁より殺る気に満ちた女どもと同じ。
相手を意識すれば、相手のせいにする。
自分の衝動を相手に投影してしまう。
お互いに?
なら、俺が無視すれば
・・・・・・・・・・相手も俺から離れる。
どう転ぶかわからん。
だから、俺が合わせてやればいい
――――――――――俺の都合にだけ合わせ。
それで当たり前の顔で。
殺す側と殺される側。
互いが合わせないと、凶行は起きない、起こせない。
空気を読んで、踏みにじる。
流されてる相手を、曳きずるのは簡単だ。
望もうが望むまいが
――――――――――――――俺の経験則。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の腕の中/エルフっ娘】
あたしの肢体を抱いたまま、前を見渡す彼。
武器、と言うには禍々しい、竜殺し。
銃。
その筒先は逸れている。
でも射手の意識は彼、一人に向く。
それは彼が狙われてる。
殺意がある敵、ならまだいい。
彼がまた殺すか、殺されるわよ。
殺意がある味方、かなにかに囲まれ。
彼、青龍の貴族は、それを気に留めてない。
彼に対峙する青龍の女騎士団。
背後、大神殿の出入り口側に一隊。
大神殿の内側、あたしたちの前、二隊が左右に分かれて。
彼が前を一瞥したのは、前。
振り返ったりはしない。
一番多数の敵を抑えるため。
前面に陣取る女たち。
彼が視れば皆が見返す。
しかも女騎士団を率いる、青龍の女貴族が、左右両隊の間に立つ。
青龍の貴族。
青龍の女貴族。
青龍同士の睨み合い。
そうなれば、あたしたちの立場なんか、ない。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
ひとーつ。
ふた-つ。
たくさん。
確認完了。
俺を殺したがっていない女がこれだけいる。
なんと稀なことだろうか。
普通なら通行人程度にも気にしまい。
声をかける手間が省けた。
当社比1.5倍の効率が期待出来る。
愛されてないのが残念です。
強い想いは厄介だから、まあいいか。
平時ならかまわんけど、有事には邪魔でしかない。
例えば?
おねいさんずに昔や今の女がいるとしよう。
いないが。
――――――――――肢体つきでわかる。
だから必要無いんだが、念のため。
昨日のうちに調べてもらったし。
彼女たちが装備の持ち出し申請をしたからね。
有給休暇中の集積地内観光。
自衛用装備使用、含む発砲。
別におかしな話じゃないな。
異世界住民とは自動機器や隔壁、帝国捕虜巡察隊で隔離されている。
偵察ユニットや哨戒気球は敵味方を監視している。
個々人への貸与装備に付属する機器の策敵情報。
一人一人が24時間装着するドック・タグ。
完全な監視体制で不測の事態など起こり得ないではないか!
だから自由行動中で完全装備の増強小隊が、出現してしまうのである。
――――――――――自由行動って、おい。
俺たち軍政部隊の隣接地域が活動領域。
機密作戦でもないかぎり情報共有は余裕。
・・・・・・・・・・あえて、こちらに伝えてきた、か。
もしかしたら、俺の部隊と殺し合いにならないように、とか?
牽制だの威嚇と考えてはいけない。
平和的関係を追及した非言語コミュニケーションだ。
だから俺の方も、おねいさんずの情報は把握。
氏名、性別、血液型、特記技術。
開示されてきたデータ以上にね。
こうした公式データに加え、個人的な伝にあたって、安全確保。
これから恋人と殺し合う気なんかない。
近い将来に備えた布石の一つを、相手に聴こえるよう大きな音で!
俺とキミ。
俺と君。
君とキミと俺。
俺と他たくさん。
二人と二人と三人と俺対複数の、極近いできれば明日明後日から数カ月以内延長は幾らでも可能な、深く深く共有する未来の為に!
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の腕の中/エルフっ娘】
・・・・・・・・・・女同士のことなら、あたし、たちのことなのに。
彼、男のことなら、なにがなんでも割り込むけれど!
この世界の持ち主。
支配者として向き合う青龍。
あたし、たちは彼の女でなければ、居ても居なくても変わらない。
彼の女、の一人だから、傍に居ることが出来る
――――――――――居ることを許されただけ。
それこそ青龍の女貴族や男女の騎士団より、大切にされて♪
彼に愛されているから。
なのに、この場では必要とされず。
ただの付け足し、他青龍の眼に映らない。
なんの役にもたたない。
必要どころか、意味もない。
むしろ足手まといよね。
無いより悪い?
なのに、ただ、あたしが、あたしだというだけで、その他になんにもないのに、邪魔かもしれないのに、あたしだから傍に居られる。
はっきり、わかりやすく、たびたび、言われてるし
――――――――――離れるなって。
・・・・・・・・・・あたしにだけでは、ないけれど。
剣の腕を求められたら、悪い気はしない。
強さを求められたら、納得する。
肢体を求められるなら、そんなものよね。
認めてくれてる、と判る。
でも、用無し。
何もしてくれない。
むしろ邪魔でしかない。
――――――――――でも、離されない。
必要とされない悦び。
自負も誇りも馬鹿馬鹿しい。
求められ、狂い死ぬ。
嬉しくて嬉しくて
――――――――――すっごく悔しい!!!!!!!!!
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
俺の未来は5分以内。
そう。
肝心なのは、未来。
今の女が一人もいないのは、まあいい。
子守中は、逢瀬を楽しめないからな。
工夫でなんとか
――――――――――仮定の問題は無し。
集団として対峙している時に、相手側に一人二人仲良しがいるとしよう
――――――――――周りとの温度差が、逆効果になりかねない。
そりゃ俺が困ってたら、助けようとするよな。
しかも殺されそうだったら、大慌てになる。
俺だって女やツレがなってたら、そうするそうなる
――――――――――出来るだけ我慢するが。
耐えようとする。
耐えきれる、とは言わないが。
三佐のせいで積まされた、経験則。
他人のフリして、助けようとする。
客観的を装って、周りを誘導する。
敵味方を騙して、裏切る機を測る。
できるだけ、だけどね。
だから、そんなことを、女やツレに期待したくはない。
死んだらどーする!!!!!!!!!!!!!!!!
だからまあ、ついてた
――――――――――今回は。
俺の昔の女がいないのは、残念な面もあるけど。
また付き合いはじめられないからな。
だから良い面もあるわけで
・・・・・・・・・・仮定の問題の話。
アレコレが走馬灯のように
・・・・・・・・・・その女が口火を切りかねない。
いえ、深いお付き合いをした女に憎まれたり料理目的でない包丁持参で来訪されたり殺意を燃やされたり家に火をかけられる覚えは
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ない、誤差の範囲くらいしか。
だが怨みは俺が知らないところに潜んで仕舞われ隠され窺っている
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って言うよね?
ね!
ね?
初見の子どもごと、俺を殺すほどに縁があった女なら、さすがに気がつく。
八百屋お七だって怨みが原因で首都焼失したわけではない。
だがまあ、そもそも付き合ったことがある女が居ないのだ。
良し悪しどんな関係だろうと、俺は女はをわすれたりはしない。
だが過去に浸る趣味は無い。
過去とは現在との比較。
今を、よりもっと愉しむためのスパイス。
あのときより上手になったね。
とか。
あのときより弱くなったね。
とか。
あの時もイイ女だしね。
とか。
では問題。
問題の発生は防ぐことができました。
まだ解決は、していない。
処女地(比喩表現)、おねいさんず。
Vs俺。
ここからどーする?
深呼吸が心地好い、今日この頃。
マスクメンのお陰ですね♪
呼吸。
思い想いに隙き好きに。
自由。
私の自由は大切だと思いませんか?
ああ、もちろんマスク姿を馬鹿だと思ってはいません。
ウィルスと細菌の違いは知らなくとも、常識で判断が出来る方々でしょう。
深呼吸より、馬鹿を忌避しただけ。
優しい方々です。
わたしのように馬鹿を見分けて罵倒したりはなさらない。
ウィルスは単独で増殖、どころか生存出来ないぞ、とか。
――――――――――まあ、生存と表現すべきではありませんが。
飛沫が乾けばウィルスは死ぬから手を消毒しても害しかないぞ、とか。
――――――――――まあ、死ぬっ言い方もへんですけど。
もちろん、愉しくはないですね。
馬鹿が生きてるんですから、苦痛です。
だからマスクメンで愉しみませんと。
わたしがコロナに感染していないかと言えば、したでしょうね。
あれだけ弱いウィルスなら、感染自然消滅再感染するのが普通。
今年は風邪にかかってないですから、余計に感染したでしょう。
風邪みたいな強い病因と弱いウィルスは共存しにくいでしょうから。
もちろん風邪の症状は「免疫反応」ですので、花粉でも生じます。
まあこの辺り、馬鹿にいいきかせても、ムダ。
「みんながやってるんだからマスクしなさい」
「きまったことだからマスクしなさい」
……戦争犯罪や企業犯罪でお馴染み(笑)。
わたしはアイヒマンにはなれません。
だから、週末は身をもってコロナ対策を嗤いに行きます。
そのために、更新が遅れたりするとおもわるらますので。
ご承知おきください。
では、いってき~~~~ます♪




