Gianismの倫理と異世界転移の精神/21世紀の名著

お前のモノは俺のモノ。

俺のモノは俺のモノ。

――――――――――国際連合の方針ですね♪

――――――――――ご主人様／ご領主さま／彼／我が君の御命令♪

――――――――――「帝国から永久に借りておくだけ」っていうのも良いかしらねぇ♪

【国際連合統治軍第１３集積地/聖都市内/中央/大神殿（改め建築楽器）内/中央/青龍の貴族】

俺を助ける人間がいないって？

よく探せ！

エルフっ娘はじっとしてよう、頼りにしてる。

頼るなって話ですが。

ちょっとだけちょっとだけ。

で。

探すのは俺。

見付からない。

見当たらない。　

見えない、は無い、ではない。

見つからないのは探し足りない。

必要なモノは必要な時に造る。

見付けるんじゃない見出すんだ。

必要なものを必要な時に必要なだけ。

何処から？

そりゃ、決まってる。

あっちから！

【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の左端/お嬢】

わたくし。

いつものこと、で、甘えてしまってはダメだと思いますわ。

ご領主様は、わたくしを甘やかしておりますが。

わたくしをこそ愉しんでいただいているのは、本意ですけれど。

見ていただく間だけでも、心配ない、こともないと思わるるよう。

足手纏いになっているのは判りますが、必要以上に配慮されないように。

そう在るべきよね。

ご領主様は過剰なほど、わたくし、たちに気を裂いてくださいます。

わたくしも、いつも欠かさず眼をかけていただいております

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたくしだけでは、ありません、けれど。

ご領主様は、最初からそういう方。

わたくし、たちに合わせて歩いてくださる。

最初に出会ったときのように、高みか降りてくださる。

それはきっと、いけないことです。

それはきっと、ご領主様の力を縛ることになります。

【国際連合統治軍第１３集積地/聖都市内/中央/大神殿（改め建築楽器）内/中央/青龍の貴族】

俺は旅行にいく時、トランクひとつ

――――――――――も、持たない。

金とカード、時計と携帯。

あとは現地で手にいれる。

行き当たりばったり。

出たとこ勝負。

とはいえ、それでなんとかなる範囲。

枠の中から出ないだけ。

先進国の都市部、開発済みの田舎他。

賭けは好きだか冒険は嫌い。

今も同じ。

ここは第１３集積地。

異世界の中の地球世界。

しかも自衛隊の縄張りだ。

で、生きてる。

だから殺されるまでは、やりようがある。

いつもの手口が通じますように。

そう願える余裕あり。

いつもの。

現実というのはチェスとは違う。

失われた駒は戻ってこない。

一つの動きしか出来ない。

チェック・メイトで投了だ。

――――――――――――――チェスならな。

将棋なら駒は奪えるし、成り金だって使えるし、盤をひっくり返すのも余裕。

昨日の敵は、今日の味方。

――――――――――今日の味方は明日の敵だが。

手元のカードで役が作れない？

なら、相手のカードを引けば良い。

君のカードは俺のモノ。

――――――――――俺のカードは君のモノ？

現実はゲームみたいに不自由じやない。

チェスはもちろん、将棋より自由。

トランプが一番近いかな。

味方が足りないなら、味方を創る。

コネがなければ今、コネる。

まずオトモダチから始めましょう。

心の友よ！

義姉妹よ！

兄弟も有！

ドラえ◯ん。

しず◯ちゃん。

出◯杉くんはNO,Thank You!

【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の側背/エルフっ娘】

あたしは彼が望む通り、屈んで皆を囲い込む。

悔やんでも、悔やみきれないけれど

――――――――――――――なんてこと！！！！！！！！！！

今日に限って鎧じゃない。

薄く軽い、青龍の外出着。

飾ることだけを考えた服。

その為に、この服を選んだのに！

着付けによって肢体の影を強調出来る。

感触も心地好くて、表情も繕いやすい。

間違いなく、竜殺し、銃の前では無力。

青龍の口の中も同然な聖都で、文字通りの盾が必要なんて思わないじゃない！！！！！

――――――――――言い訳よね。

彼、青龍の貴族。

青龍の敵は青龍。

今さら思い知る、不覚！

あの娘や、彼が大切な彼の女たち、妹分、Ｃｏｌｏｒｆｕｌたちを護れない。

あたしが纏う、青龍の服。

過ごしやすいし、気に入って貰えたし、青龍の陣営内に在るときくらいは、肢体の力を抜いて楽しめば、あの娘たちだって気を使わなくて済む

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・彼の気を惹きたかっただけ、デス。

あたしを彼がいつも愉し、楽しんでるのは知ってる。

よくいる連中のように、服を指定したりはしない

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんでよ。

だからこそ、あたしは色々工夫して、妹分の助言やマメシバ卿の口車に乗ってしまうのだけど。

今日は上手くいったと思ったのに！！！！！！！！！！

あたし、たち、彼の女、の監視役でもあろうメンゲレ卿に小物や装飾品まで頼んで！！！！！！！！！！

それが裏目に出るなんて！！！！！！！！！！！！！！！

普段なら、一撃くらい肢体で防いでみせるのに！！！！！！！！！！

せっかく背中を任されてこんなときに役立たず？？？？？？？

期待されてないからこそ、役に立ちたいのに！！！！！！！！！！！！！

【国際連合統治軍第１３集積地/聖都市内/中央/大神殿（改め建築楽器）内/中央/青龍の貴族】

俺が見込んだ善い女。

良い、よい、いい、もちろん、酔いでなく。

酒も女も素面で味わう。

酔ったフリも許さないのはどーかと思う、というご指摘もありますが。

誤解である。

酔ってるなら人類の羞恥心の限界に挑戦してもいいよね、ってするだけ。

一気に覚醒。

どっちやねん。

そこで酔ってないと泣きわめいても、手遅れにするだけ。

酔ったフリをしたら最後まで貫徹しないと。

後で再現プレイをしたときに泣きわめいても遅いのだよ。

まあ女の我侭は大好きですが。

そんな素晴らしい関係まであと一息。

選り取り見取りだ！

そこはナンパと同じこと。

全部は無理。

得るのも失うのも。

だから得られる物で事足りる。

ペーパーテストと同じこと。

さあさあさあ。

選択肢は無数。

選択時間は最小。

手早く。

数多く。

おねいさんずはＭＫ．１１を前衛膝射、それを盾にした後衛立射姿勢で三方からむかい立つ。

スナイパ―は定位置、大神殿内外境界から外を照準

――――――――――射手が銃身を観測手の肩に固定。

一段高みに即席銃座。

大神殿内外を管制出来る。

そこから俺たちを狙えば優位を積める。

が、その様子はない。

何処見てんだ？

７，６２ｍｍのフルオ―ト射撃を想定した姿勢。

観測手の肢体を銃架代わりにして、銃身を安定させる。

５．５６mmの豆鉄砲と違って反動がでかいからな。

女の肢体で有効打を維持するなら、銃架は必須。

だがそれを、大神殿内部ではやっていないしやらせてない。

まあ三倍以上の戦力動員。

これ以上、積む必要はないか。

だからこそ残念。

おねいさんずの数＝俺の選択肢の数。

ならば多い方がいい。

これ以上、不利にならないなら同じこと。

俺を見ていない女(スナイパー)はさておき。

スナイパー以外の、俺たちと同じ高さに降りてきた、おねいさんず。

やはりＭＫ．１１装備。

同じ銃弾、同じ反動、同ような女の肢体で支えてる。

が、構えは一人一人。

スナイパーたちのような、人間銃架の姿勢をとらない。

前衛後衛に別れてるんだから、むしろやってもおかしくないのに。

簡易防弾具を展開した前衛は、そのまま銃身を載せやすい。

・・・・・・・・・・素振りも無し。

フルオート連射を避ける構え？

なら、おねいさんずも戦闘回避の姿勢が無くもない、かもしれない。

俺と向き合うＮＯ１。

おねいさんずと向き合う俺たち。

彼我の距離１０ｍって、戦闘距離じゃないが。

ナンパと違って動けない。

先に抜きな

――――――――――ってクリント・イ―ストウッドも言ってた。

動けない。

動かない。

なら、やりようは一つ。

【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の左端/お嬢】

わたくしに視点を合わせてくださること。

わたくしが足手纏いになるということ。

いえ、わたくしだけじゃなくて、ご領主様の女がみんなが、

――――――――――――――だけでも、ないのよね。

王城に奉じる皆さま。

参事さんたち。

五大家の使用人さんたち。

街頭で震え慄きながら、ご主人様を感じようとする街娘や農婦。

ご領主様は、皆をご覧になる。

殺すにせよ生かすにせよ、よーく、みてから。

青龍のみなさんと、ご領主様。

そこがちがうのかも。

青龍の、他の方々は、みていない。

関心をいだいても、みていない。

殺し壊して棄てている、ではなく

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・靴底にあったと気がつくこともない。

その辺りは帝国とも違いますわね。

帝国ならなにもかも、値踏みしてきますもの。

商いがはかどるわけですわ。

帝国以前の王侯貴族、は史書にしか見ませんが。

百姓の親玉ですから、簡単な連中。

なら？

ご主人様は、ご主人様だけが

――――――――――――見てる？観てる？視てる？診てる？看てる？測てる？

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたくしなどには、わかりません。

わたくしが特別、の一人だとは解りますが。

いえ、その、不満を申し上げたいわけではなく

――――――――――――――つまり！

甘え過ぎちゃいけないとわかってるんです！！！！！！！！！！！！

でもでもだから眼をそらそうと思っておりますのにつままれてますけれども！！！！！！！！！！

ご領主様に視られると頬が緩んじゃうんですそーいう場合じゃないってわかってるのに～～～～～～～～～～～！！

皆に疑われてしまいます

～～～～～～～～～ご領主様の女に相応しいか？

これでは皆を女としてまとめてまいれません！

わたくしはわたくしの役目を果たさないといけませんのに！

悦びに溺れちゃいますわ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

【国際連合統治軍第１３集積地/聖都市内/中央/大神殿（改め建築楽器）内/中央/青龍の貴族】

俺は自慢が大好きだ。

その耳を摘みながら、お嬢をアピール。

この作戦の肝は、うちの娘たちの可愛らしさ。

俺と同じ眼を探すため？

――――――――――造るため！

ちびっこ二人が彼方から見えるかと言えば、見えないだろうな。

盾になってるうちの連中。

盾を構える、おねいさんず前衛。

身をかがめている、うちの娘たち。

大丈夫だ問題ない。

この娘たちの姿は、昨日から目に焼き付けてある。

おねいさんずはずっと、うちの娘たちを護ってたのだから。

俺の身振りで、見えない背丈の娘たちがいる、と気が付けばいい。

そうすりゃ勝手に目に浮かぶってものだ。

白い肌とちっちゃい手。

肢体が大人でも、頼りない眼。

背伸びしても隙だらけ。

さあさあ、こんなに可愛い子だぞ～。

年端もいかない子どもたちだぞ～。

悦ばせるともっと可愛いぞ～。

すべての女たちへ！

本来、女子どもには奢る方。

今回は、ちょ～っとお借りします。

彼女ら(おねいさんず)に喜んでもらえる自信はある。

未来の恋人(女一般)たちに、いつもの布石。

子どもがほくほくしてるのは、大人なら誰でもドヤ顔するものだ。

いや、その程度でなにを、って話だが。

逆に、子どもぐらい喜ばせられない、っとなったら面目全損再起不能。

いや、恐ろしい話だよね、ホント。

だから言える。

うちの娘たちをたくさんたすけてください。

声で言わんが。

俺はアタリを付け終えた。