Rock ’n’ Roll♪
【用語】
『SR71』
:戦略偵察機71。
「Blackbird」はアダ名であって正式名称ではない。
高高度超高速戦略爆撃機B-70開発計画のついでに予算を確保したために71番が割り振られた。なおBー70はケネディ政権時マクナマラ国防長官の命令「核攻撃なら弾道ミサイルで十分」と言われ開発中止。
史上最高峰の戦略偵察機。
実験や試作ではなく、実戦配備可能な航空機としては最速最高高度で運用。
まあ大気密度が低い超高空でないと最高速が出せないわけだが。
機体設計から運用方法まで、結果に最適化。
その内容は本文参照。
ムチャ過ぎ。
これを実戦運用出来るようにした「第三次世界大戦」仕様の地球人類って
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21世紀よりスペック高くね?
そのあたりは21世紀仕様の最新兵器との比較をお勧め
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・比較にすらならない?
M14VSM4
チヌークvsオスプレイ。
F15VSF35/F22.
優しく言えば「道具」と「玩具」の違い。
易しく言えば「製品」と「ゴミ」の差。
実際、冷戦期の人類精神はアポロ計画と基本精神が等しい。
「やる」
「したい」
「やらねば」
では、まったくなく、
「出来る」
から始まりそれに合わせて技術も機材も人間も
「最適化」
してしまう。
これは合衆国だけではなく、ガガーリンを特攻させたソビエト連邦や24時間戦っちゃった高度経済成長期の日本も同じ。
「結果」と「目的」に関係がなく、むしろ手段が目的化したのもそれ。
敵国を滅ぼすためなら、自国のことなど気に留めない。
金を稼ぐためなら使い道など考えもしない。
バッドエンド上等!
勝利の為の勝利!
月がそこに在るからだ!
――――――――――――――観てる分には楽しい。
なおSR71の実用性は高く、退役は遅れに遅れた。
あと少しで21世紀に突入し、再配備寸前までいった。
つまるところ人工衛星による偵察が、対して役に立たないと知れたから。
数は限られ、軌道が限られ、精度が低くて、金がかかる。
ファンタジーではチートだけどね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・現実は非常である。
SR71は「時間も軌道も自由自在な偵察衛星」とでもいうもので、しかも安い。
そりゃ合衆国軍が取り戻そうとするわけだ。
第三次世界大戦どころか、湾岸戦争レベルで偵察衛星が軒並み役立たずだったからね?
パトリオットだけじゃなく、オスプレイだけでもなく、F35とか笑うしかない最新兵器が全部ガラクタ扱いされた実戦。
「こんなんで戦争できっか!!!!!!!!!!」
とさまざまな兵器が先祖がえりしました。
1964年に初飛行したSR71再配備計画が議会を通過したのもその一つ。
そしてもちろん、大統領に却下された。
いわく
「戦争なんかおこんねーよ!民兵崩れのゲリラ狩りだけしてろ!」
ってさ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・言いたいことは、凄く解る。
対等の相手、先進国同士の「戦争」を想定すること自体がアレ。
21世紀に戦争を想定してる軍隊なんかよっぽどアレ
よってもちろん、SR71はモスボール化されて大切に大切に仕舞われました。
ありたっけ、全機。
中古市場はおろか、記念品市場にもビス一つでまわりません。
ということは、SR71が、異世界にたくさん現れるのも当然自然。
合衆国軍の宝箱、極東はウォール街もペンタゴンもホワイトハウスも(軍が嫌いな順番)手が出せない弾薬庫が異世界転移。
かつて実戦配備されていた基地もあるしね。
ホワイトハウスごときや、ましてペンタゴンごとき、ましてやウォール街には絶対に従うものか――――――――――――――合衆国国家内国家「合衆国太平洋軍」が「戦争」をやめる訳がない。
画面の表示は無言で続く。
オペレーターは確認のチェックを入れるだけで、声を出したりはしない。
作戦中に不確実な音声データなどに頼ることはできないからだ。
マークは複数のオペレーターが相互にチェックを入れる。
〈CTF-70/CVW-5/CVN-76/S-3B×3〉
合衆国太平洋軍所属。
第七艦隊。
第0任務部隊。
第5空母航空団。
空母「ロナルド・レーガン」
S-3Bバイキング対潜哨戒機が三機離陸。
作戦の性質上、燃費を無視した全速力で目標へ向かう。
帰還時に備えた空中給油機の発艦予定と対応可能拠点の受け入れ準備時間がカウント開始。
旧日本海、海上からだ。
なお異世界の海も日本海と呼ばれている。
OS上の表示を切り替えるのは無駄手間。
何処かの誰かがそう思った。
戦時下に置いてシステム更新などあり得ない。
地球人が何を如何呼ぼうが、地球人の勝手でもある。
もっとも、異世界人は海に名前を付けたりはしていないらしい。
海は海。
異世界のどこでもそんな認識。
大航海時代を迎えることが無ければ、そんな必要はないのだろう。
〈DEJIMA4/SR-71×2〉
〈onSW/SR-71×1〉
〈AAF/M3.3〉
異世界大陸内国際連合軍大規模集積拠点「出島4」。
SR71二機が離陸。
戦略偵察(作戦名Skunk works)中の一機が進路変更。
全機フルアフターバーナーで巡航飛行中。
もっとも巡航速度と最高速度に大差がない、全力/無力のON/OFF機だが。
速度はマッハ3.3であり、大気状態は良好。
瞬間的な速度であれば比肩する物もあるだろう。
だが安定的にマッハ3を超える実戦運用ができる機材は他にない。
各種ロケットの様に、十回に一回くらい失敗していいなら話は別だが。
全速飛行時の断熱加熱に「だけ」最適化した機体は、それ以外の状態では仕様上の問題が多発する。
モスボール化されていたモノをそのまま引き出して再装備。
専用パイロットは乗機前に抗減圧措置が必要なまま。
エンジン点火には専用アイドリングが必要。
オイルは常温で固体化する。
機体は高温化の熱膨張により素材が拡張することで最適化する。
つまり常温化では隙間だらけとなり燃料が垂れ流されるくらい。
燃料回収準備が整ってから、離陸に必要な最小限だけを注入。
離陸後空中で給油機からフル充填され、間をおかず全速飛行。
早く高温化しないと機体を維持できない辺りも、仕様なのだ。
離陸準備に最低三日はかかる。
大気計測を兼ねた、異世界大陸深奥部への定期偵察。
帝都上空の大気密度や気候、ついでに眼下の敵の動き。
その観測をすべて放棄して、ありったけの機体が差し向けられた。
第13集積地。
調査地域上空。
ただ一カ所へ。
《旧日本海上/第七艦隊旗艦ブルーリッジ(艦番号LCC-19)/合衆国太平洋軍・国際連合海軍総司令部》
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
俺ですら感心。
よ―くまあ、ここまで漕ぎ着けたもんだ。
どちらかが撃ってたら、即ゼロ距離フルオ―ト・バッティング。
全員死ぬ
――――――――――うちの娘たちも、さて生き残れるかどうか。
魔法医学は最優先に割り振られるだろう。
小柄な肢体が幸いして、狙わなければ当たらない、可能性は高い。
おねいさんずは子どもを狙わないけどね。
だが、万が一はある。
普段と比べてどっちが危険かってはなしだが。
どうするのかな?
他人事?
そりゃギャラリ―だからな。
俺の仕事は仕事をしない事。
俺に出来る事は出来ない事をしない事。
保護者を気取れるのは、強い奴の特権だ。
うちの娘たちの保護者を務めてくれるのは、さて?
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/巫女の胡坐/青龍の騎士団陣形中央/青龍の貴族の側背/エルフっ娘】
あたしは知っている。
動けない。
動かない。
それは全く異質で、選ぶことはできないのだ、と。
攻めかかった女騎士たち。
守り応じた騎士たち。
彼に寄った、あたしたち。
そ・れ・で。
銃を放つの?
進むの退くの?
殺すの殺されるの?
どうするの?
あたしは眼だけではなく、耳まで彼に向かってしまう。
それは、あたしだけではないだろう。
皆が感じていることを、あたしは過去から思い出す。
百年前。
あたしが観た、最高の舞台、最高の演者、最高の芝居。
大勢の役者が並ぶ舞台の上。
野外を埋め尽くす観客の群れ。
誰にもわかる書割に囲まれ。
皆の意識を一薙ぎで奪った。
衣擦れ。
騒めき。
呼吸音。
皆が留まれずに震える中で、その役者だけが止まった。
台詞もなく。
科白もせず。
芝居もなく。
焦燥が高まり、動揺が広がり、不安が集まる。
そこに。
独りだけ立ち。
皆を無視する姿に。
誰もが何かを求める時に、誰も何も求めない。
あの時と同じ。
動くこともできないのに、留まることもできない。
青龍。
地を裂き空を割り、海原を覆い尽くすナニカ。
彼らでさえ。
動くこともできないのに、留まることもできない。
静止した均衡点なら誰がどのようにも場を動かせる。
ただ動くだけでいい。
誰もが何かを怖れて竦み上がるときに動けるならば。
此処に居る、此処を見ている、全員に術が与えられた。
何でもできる。
如何にでもできる。
想いのままにできる。
自由にできるからこそ、竦んでしまい何も出来ない。
青龍。
男も女も、貴族も騎士も、あたしたちも。
息もできず、皆が見ている。
動ける、ううん、動かない男を。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央/青龍の貴族】
その時世界が静止した。
あくまで俺の体感時間。
成長度が超ニガテな能力に縁が無いのが悔やまれる。
なにゆえ?
じゃねーよ、俺。
地球が丸く、異世界のこの惑星も丸い。
面積体積に限りがあるってことは?
走りだせば行き着くわけだよ終着点!
大神殿内部。
広い空間でも、走れば向き合う俺お前。
駆け寄る君たち、ッ囲まれた俺たち。
物理的に進めないし退けないし。
俺にとっては永遠にも等しい瞬間。
それはつまり永遠でも足りないというわけで。
時間をかければ何でもできるってものじゃないんだよねクソ。
俺たち軍政部隊は即応防御定位置のまま。
おねいさんずは三方から包囲体制完成。
均衡点。
それは刹那の瞬間。
前後左右どちらに逸れても、点は線へと変わって波にいたる。
崩壊。
その直前。
まだ間に合う。
終ってないのは始まっていないから。
対峙。
M―14vsMK11。
7.62×51mmNATO弾が向き合ってる。
エイリアン対プレデタ―に等しい。
そんな中で人間役はモブでなくても悲劇です。
恐怖の均衡とはよく言った。
発案者のマクナマラ国防長官を褒めてあげたいが、土下座するから解決策!
Please!
――――――――――永久に均衡するからヘーキヘーキ――――――――――
ミリタリ―マニアの夢。
ミリタリ―の悪夢。
ドリ―ムマッチ。
俺の部下たちはM-14を立射姿勢のまま三方へ向かい立つ。
おねいさんずはMK11を腰溜めに構えて三方から方位する。
銃口、距離、最短10mで停止。
マスク、してますか?
わたしもしています。他人のクーラーが効いた場所で、お付き合い程度に。
どーせ「感染対策ごっこ」ですから、付けてる間は判りやすく。
「まったく意味をなさないように」付けたフリ!
……馬鹿には通じなかったぜ。
あれだけ医学的に意味がある(だから医療施設内以外で実行不可能)やりかたを教えてやったのに(嗤)。
馬鹿だから理解できませんでした、っと。
ウィルスが自立存在だと勘違いする人は少なくない様子。
ウィルスは単独では「増殖」はおろか「存在」も出来ないんですが。
手に付着したウィルスは、外皮から浸透したり出来ません。
脆弱だから。
飛沫の中にウィルスがいたとして、飛沫のが乾けばウィルスは滅びます。
脆弱だから。
パンデミック物の元祖、偉大なる小松左京先生の「復活の日」では……ご一読アレ。
すっごくさりげなく描写してあるので、スルーされないように。
今、現実で繰り返されている手法ではありません(笑)。
湿ったマスクでウィルスを温存する努力。
まあ、培養液じゃないとはいえ、それに近い口鼻の粘膜に押し戻す可能性にかけるなら、あり。
インフルエンザや風邪一般で考えても、口鼻粘膜に戻れば数十分単位で体内に浸透します。
まあ再感染したところで、「たかがコロナ」じゃ「最初から」死にかけの人以外は発症しませんが。
ほかの雑菌がウヨウヨ。
みなさん、こまめなうがいで粘膜を傷つけ感染しやすくしましょう(笑)。
で、何が言いたいかと言えば「貴方はマスク(コロナ対策/嗤)に殺されます」と。
読者が殺されると作品の質が落ちます。ので、ご配慮願います。
今日の気温はさて。
36度って体温ですよね?
外気温が体温と等しい場合、体熱の廃棄が出来ません。
つまり「人は死ぬ」と。
食欲が無くなるのも、エネルギー変換で廃熱を産み出さないようするため。
無理して食わないよーに。
体温以上の気温がざらな地域では、風を浴びることで火傷するくらい。
だから暑い日は空調が無い部屋を密閉して閉じ籠るのだとか。
そこでマスクをつけるような自殺志願者はいないでしょうが。
もっと楽な死に方なら、いくらでもウヨウヨしてますものね。
マスクの付けすぎは貴方の健康を害する恐れがあります。
くれぐれも御自愛アレ。
わたしはコロナ(笑)対策(嗤)に縁がないから大丈夫です。
ただ「あったまの悪い」コロナ馬鹿を嗤う為に、連休中ず~っと出掛けないといけないんですけど
……熱い。
というわけで更新スケジュールが乱れます。
地球人類の尊厳に関わる問題なのでご承知置きください。




