俺に責任を取らせろ!(無自覚)
【用語】
『神輿』
:信仰の対象となる概念を象徴させる使い捨ての象徴。あくまでも「そのもの」ではないので幾らでも換えが効き、あくまでも象徴なので「そのもの」と同じように貴重。使い捨て前提なので「大切な概念」を重んじる心を守りながら、それを重んじて信仰する人たちの身命をを傷つけることはない。
信徒が命を失い殺し合い大虐殺までされる「ご神体」と比べれば、その文明が判るのではないだろうか。
御輿は軽くてパーがいい。
――――――――――日本文化が世界に誇る名言――――――――――
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央に侵攻中/青龍の貴族】
つまり俺は怖くない。
俺は。
ここ重要。
此処だけ重要。
俺が怖かったら。
お嬢が俺にしがみつくわけない。
甘え猫の典型的にぐりぐり肢体を押し付けるものか。
再度、部下を見る。
陣形を維持したままフリーズしている器用な部下が、慌てて視線を外した
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なら、良いのだが。
再起動成功!
硬直しながら進軍するって、すごいよね。
そこはそこで褒めてあげたい。
褒めてもいいかどうか曹長に聞くとして。
遠い昔のその昔。
それは大切なことなので幹事長に聞いてください。
それが総裁の常識だったとか。
それは重要な事なので政府委員に聞いてください。
これが最近の流行りだったが。
選挙終了後、めでたく政府参考人制度も廃止されました。
だから今は誰も首相に質問に行きません。
最初から幹事長のところに行きます。
軍隊とあんまり変わらんな。
それは兵の命がかかっていますので曹長に任せています。
古今東西そんな感じ。
ローマ帝国の百人隊長とか。
モンゴル帝国の百戸長とか。
人数を火力に置き換えれば、小隊長位。
自衛隊だと名実ともに曹長が多いんだなこれが。
他国軍に比べて、お飾り将校が少ないからね。
これはちょっと自慢ですよ?
俺は伝統的なお飾りだけど、任務の性質上仕方がない。
軍政官を下士官が、って訳にはいかないし。
国際連合軍/統治軍が外国の軍隊準拠ってこともある。
というわけで隊員のリカバリーは重要な事なので曹長に放任。
固まっていた隊員は、曹長が合図して、ようやっと全力で目を背けた
――――――――――俺の真反対へ。
セーフモードか!
駄目じゃん。
そっちはキミの担当射界じゃない。
行軍中なので基本的に前方を注意。
側面を抑えるキミの担当は陣形外向き斜め前方。
なのに俺、内側中央の真反対って。
それは待機中の全周警戒体制の時でしょーが!
任務に戻った、じゃなく、俺から逃げてどーする。
あくまでも作戦中に警戒を逸らすなと言いたいのだよ曹長が。
そしてなにより、慌てて見せるな、子どもに見せるな。
慌てるのは別にいいけどね。
そこは陣形全体、部隊でフォローできるからかまわん。
あくまでもソレを表に出すのは禁止、これ命令以前。
そんなことじゃポーカー強くなれないぞ。
それに子どもと民間人が信用してくれなくなる。
そうなれば勝手に動いて勝手に死ぬから。
間違った方向に導くことを怖れるなかれ。
勝手に行動されることをこそ畏れるべし。
知ってるふりは将校の基本スキル。
初級編前文前の表紙にかけられたブックカバーにかいてある。
誤りを犯しても何とかなる。
それを知られなければリカバリー可能。
過ちては改むるに憚ること勿れ。
これほど誤解されている言葉もないだろう。
いや、だいぶあるか。
故事成語の類は、現代の日常感覚で読める訳が無い。
なのに歴史背景を知ろうともせず、解った気になる。
考えて、わざわざこんなこと言うか?、って判れよ。
これもそう。
過ちては改むるに憚ること勿れ?
意味。
過ちを犯したら、ためらわないで改めよ。
そんな阿保な説明がある。
そんな愚にもつかない戯言じゃない。
頭悪いんじゃねーの。
正しくは、こう。
過ちを改める(いうまでもなくあたりまえ)。
時は。
憚るな(ここだけ重要なのはここ)。
過ちを改める。
そんなつまらない、当然以前のことが何で主題になる?
これほど簡単なことはない。
馬鹿でもできる。
問題となるのは、過ちを改める時の、手順。
そこをしくじるだけで、改まることが改まらない。
それどころか別な問題が発生。
それじゃ永遠に改め終わらないことになるだろう。
その代表的な例。
過ちを公にして謝罪し反省する?
一体全体、何のために何の役に立つ?
その時間と手間をかけて、何が生み出せる?
被害感情を抑えることで、皆の協力が得られる。
それはつまり、過ちが発覚しさえしなければ、必要無いよね。
過ちを過ちと気づかせず、無かったことにするために、憚るな!
それが本来の意味。
その方が効率がいーじゃん。
リカバリーも早い。
コストもかからない。
保身に邪魔されないどころか、保身の為にこそ改めが加速される。
良いことづくめ。
まあ、発覚した後は無駄だが。
むしろ憚れ。
次善の策。
そーいうときは速やかにトップ(元凶ではなくて)の頸を差し出して、サンドバックにして吊るしましょう。
被害感情を一極集中させて、切腹させて首をくくらせて銃殺にすれば、改めるのがとっても楽になりますから。
どーせ代わりなんかいくらでもいるんだしそのためだけに飼われてるんだから命以外のものはさっさと差しせ。
みんなのために死ね。
俺はやだけど。
辞表だけならいくらでも出しますからいつでも生贄にして責任をかぶせて欲しいので募集中条件応相談。
んが。
俺たち軍政部隊の現状。
そこまでいってない。
今はまだ楽なとこ。
まだまだ子どもは俺たちを、信用してくれてるぜ?
ありとあらゆる失敗も過ちも誤りも醜さも悪も差し障りも、何もかも先回りして気が付かれる前に処分してしまうだけの簡単なお仕事。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/隊列先頭中央/青龍の貴族の手が届かない距離/一足飛びに届く距離/エルフっ娘】
まだ、あたしは背筋が冷たいまま。
彼、青龍の貴族。
彼の臣下、青龍の騎士たち。
青龍の騎士たち、その一人が正体を無くしている。
その気持ちが、あたしには解る。
間違いなく、あたしたちには解る。
解るから、震える前に凍り付いたわ。
あたしたちも、それなりに知っている、青龍の騎士。
青龍は、生死に縁が無い。
騎士にも貴族にもよらず。
誰も彼もが気に留めない。
死を恐れない。
そんな易い虚栄じゃない。
死を誉と望む。
そんな安い欲望じゃない。
それがなにかと訊かれたら、青龍。
それしか言いようがないけれど。
殺す時も。
殺されそうな時も。
まるで他人事のように突き放している。
無防備な背中を晒して平気。
無頓着に殺しつくして平静。
そのくせ、あたしたちを護る時だけは、隙を見せない。
まったくもって、訳が分からないわよね。
そんな青龍が、青龍の騎士が、主の一瞥で消えてしまった。
それがとってもよくわかる
あたしには。
あたしたちには。
いま、解った。
彼。
青龍の貴族のモノであるということ。
それは、女でも臣下でも同じ。
彼。
青龍の貴族。
彼のモノが持ち主である彼に、存在を否定されて、正気を保てるわけがない。
想像しただけで
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――耐えられないんだから。
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央に侵攻中/青龍の貴族】
出来る出来る。
俺にも。
キミにも。
誰にでも。
従わせるのは従う者の義務には在らず。
従うのは従わせる者の責務にのみあり。
大人と指揮官の共通点。
動じない。
慌てない。
逃げない。
将校たるものは砲煙弾雨の中にても伏せざるべし。
幻想しか知らないミリオタならば、非現実的な虚飾と嘲るらしいが。
――――――――――――――真っ先に遮蔽物に隠れる奴に、置いていかれた兵が付いて来るか?
それで指揮官が死んだって、どうということは無い。
将校や大人の代わりなんぞは幾らでもいる。
前任者が立派に死ねば、後任はそこから始められる。
軍隊にとっては、誰も彼もが、交換できる。
兵士下士官将校将官、例外は無い。
出来る、というより、する、ということが元々のルーチン。
だからこそ曹長は俺を立てて揺るがさない。
二人目三人目の将校が入れ替わっても、自然であるように。
とりわけ将校は、一番安い消耗品。
だからこそ、ガチの戦場ではいつも品薄だけれども。
いやー、本当に、ガチの戦争じゃなくてよかったです。
近代兵器で近代兵器を知らない相手を殲滅するだけの作業。
今のところ、は、であって、長く続けられるわけがない、から、だからこそ。
導く者に必要なのは、導く姿を保つこと。
導く者とは肩書役職、とある個人のことでは無い。
導く者には名前が要らぬ、むしろあっては邪魔になる。
いまのところ、俺は、ソレに成功している。
ホントか?
ホントホント!
目を見ればわかる!
子どもにそう思わせることが出来ればこそ、大人である。
社会常識があれば疑問の余地なし。
信頼は能力に勝り、能力と違って代わりが効かない。
指揮官、大人程度の人間に必要なのは、ただただ虚構、それだけだ。
時々細々した指示命令より、指揮官や大人という肩書き。
中身なんかなくていーのだ。
中身が無いとは言わないが。
中身については黙秘します。
つまり誰にでもできることだから、やるかやらないか、それだけ。
その権威を維持しなければ、世界が終わる。
組織はかくあるもので、訓練で習慣化されている。
市井の底辺員数外ならともかく、一人前の自衛官。
大人として振る舞えず、どーする気だ。
そんなわけで頼むぞ諸君!
俺が将校。
君は兵士。
俺たちは大人。
ちゃんと換えが効く様に、定型演技を続けていこう。
またカチッと、曹長の発する合図の、音がした
――――――――――部下たちが任務にもどる。
おいおい、みんな俺、っーか、こっちに意識を向けてたんか。
それを曹長が軌道修正
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夕方、待機に入る前に説教、就寝時間まで塹壕掘りかな。
疲れ切るまでやらせても支障が無い作業って、それくらいだからね。
皆が嫌がる防疫除染作業。
人手が欲しい銃器分解整備作業。
駐屯地内製造廃棄処理作業。
そんなこんなは、罰ゲームにすると致命的な失敗が起こりかねないし。
もちろん曹長が俺の命令の形でやらせるんだが
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それぐらい、当然、みんなは知っている。
従う演技と従える演技。
阿吽の呼吸、伝統芸能、元は金剛力士像。
出身部隊が違うとはいえ、微妙に部下との距離がある
――――――――――断絶かな。
人殺しが大手を振って歩き回る今日この頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
病気で命を失うなら「死んだ」と言えるでしょう。
迷信で職を失うなら「殺される」ということです。
加害者は私で被害者は貴方?
はい、常軌を逸したコロナ対策と称する迷信に、イヤイヤシブシブ限定的に加担してしまっている恥ずべき人殺しは私です。
産まれ生きていやがる「コロナ対策を信じる」馬鹿を可能な限り罵倒しています。
思考力があれば嗤い飛ばす「コロナ対策と称する迷信」を一生懸命破っています。
それでも「馬鹿から溢れる風評被害を避けたい」という言葉に、反論できません。
後日後世、今迷信に縁なき社会から、どう見られるかと言えば、サル以下の虫けらどもと同じでしょうね。
「命令されたから従っただけです」
と言えば、エルサレムで銃殺されますか。
「皆を守るために仕方なく」
と言えばニュルンベルクで絞首刑ですね。
私はベルリンの壁警備兵の訴追を蛮行として否定します。
が、気が付きました。
当事者の立場からすれば、大きなお世話かもしれません。
訴追されて糾弾された方が納得できる。
「声だけがデカい馬鹿」
の愚行を阻止できていない以上、私は裁かれて糾弾されるべきですね。
きっと、その方が愉しいでしょう。
無差別テロの的になっても、文句も言えやしない。
今週末も一生懸命出かけます。
マスクなんぞ絶対しません。
コロナなんぞに感染しても熱も出ませんから、無差別テロを探してきます。
殺されない限りは更新を続けますが、スケジュールが遅れる可能性を含みください。




