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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十二章「男と女と大人と子ども」

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520/1003

Blue Screen of Death.

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします



本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。

他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。


文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。

よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。


・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。

・【語る人間の居場所/誰視点】とします。

・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。

・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。


以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)




【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子/エルフっ娘》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。シスターズの姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳、白い肌。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子/魔女っ娘/幼女》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢/童女》

現地側呼称《妹分/ちい姉さま/お嬢様/愛娘》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。




東アジアの試験官僚制は唐末期の「科挙」を源流としているわ。


「東アジア」ってとおり、大陸と朝鮮半島でしか定着しなかった。

そりゃそうよね。


そも「なに」を試験すればいいのかしら?

国家運営に必要な資質ってなあに?

「それ」ってペーパー試験で判断できる?


それをやらかした国がどうなったのか。

御存知の通り。


そりゃそうよね。

客観的、公平、平等が意味することは?


「無意味」


そこに価値判断が入らない。

恣意、好悪、善悪、感情、人間、な~んにもなし。


それは権力者の思考停止、逃避に言い訳、責任放棄。


「公平なテストの結果にしたがったんだから、自分に責任は無い」

これが無政府状態。


公平、平等、贔屓ナシ。

そこに価値があるなら、コインを投げればいい。


「官僚制が確立された」社会っていうのは「国家が崩壊した」って事。

だから唐王朝末期に出てきたわけね。


それをまあ、明治国家が持ちこんじゃったんだけど。

いままで大陸から必要な物だけ取り入れていたのに。

検疫を担当していた知識階級が放逐されたんだから仕方なし。


ああ「国家が崩壊した」から出てきたわけか♪



「権力とは責任を伴う」

って、馬鹿は言う。


正解は?


「権力とは責任なり」


俺に責任を取らせろ!

それが権力闘争。


秘書を自殺させるのが責任なら、首相の頸を挿げ替えるのも責任。

兵を死地へおいやるのも、一億人を玉砕させるのも、責任。


それが楽だと思うなら、やってみたら?


気に入らなければ首を取りなさい。

だから民主主義国家では、権力者を選挙で選ぶ。

理屈もなしに、感覚で殺せるよう。

だから独裁国家では、権力者を選挙できないようにする。

御隣のことじゃないわよ?




だ・か・ら、誰が死ぬべきは決めるのは私で、それは私の好みなの。






【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央に侵攻中/青龍の貴族】


とりあえず、ストップ。

俺がストップ。


何かをやらかしてしまったらしい。

ので、状況停止現状維持救援要請過去確認、といういつもの手順。


表面的には変わらない。

頼れるお兄さん、兼、頼れない将校。


貴女の恋人は4月から休業中です再会、いや再開切望。


それ以外の動作まで止まってはマズい。

いやそれが止まるのはもっとマズいが俺的に。


マルチタスク。

ダブルプロセス。

トラブルスレッド。


他人はそれをフリーズという。

他人がこれでフリーズするとは。


俺が見た、あくまでも見た、だけの部下が固まってる。

動いてる歩いてる止まってないが、フリーズ中。

昔授業中に目蓋を開いたまま寝てる奴、っていたよね。


いませんかそうですか。


だがここにいて、それが戦闘行軍中だとちょっと困る。

兵士としてそれはどうなのか。

俺の様に戦闘行動中になるよりマシ、だと思うけどね。

※第9話<トリガー>や第94話<Turkey Shot.>など


何が困るって部隊として、かと思えばバイタル異常で、オマエ(部下自身)が困ってるのか?


俺もよく知る状態だし、大したことないとおもうよね。

だが心拍数が異常、低い方に異常って、逆よりヤバいぞ。

え、フラットラインじゃないよねこれは、心停止状態。


心電図の感度によっては心停止していなくても波形が消える(フラットライン)ことがあります。それは故障でも心臓死でもありませんが、感知できないくらい弱まっているということになるので注意が必要です。


当然、指揮官的な俺と指揮官の曹長にアラート!

アラート通知は士官と下士官に送られるので。


これはびっくり。


通知が来たことでは無く。

通知の音にではなく

通知の内容に。


さすがの俺も、心臓を止めたことは無い。

後日記録で確認済み。

常にバイタルチェックは全兵士将校共通。


再起動。

再起動。

再起動。


コンセント抜かなきゃ!


―――――――――――、耳に響く電子音。

反射的に曹長を視る。

―――――――――――アラート停止、視界の隅にバイタル表示、

やや不規則ながら正常値へ急速回復。


曹長が発する警告を意味する電子音。

それが鳴りやんだのなら、対処は不要。


必要が無いのか、方法が無いのか、どっちだろう?


俺は心配になって、心停止寸前にまで追い詰められた部下、その様子をみ

―――――――――――、耳に響く電子音。


見ちゃダメですかそうですか。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/隊列中央/青龍の貴族の左側/お嬢】


わたくしの顔。

わたくしの肌。

わたくしの声。

わたくしの仕草やアレコレ。


ご領主様を観て、触って、香って、味わって。

貴男を感じながら、日々刻々、磨き造っていますのよ?


それはもちろん、他の殿方も、魅っかかりましょう。

それがもちろん、ご領主様を、皆に知らしめることになります。

そしてもちろん、自慢して誇っていただきたくは、ありますけれど。


わたくしの先に、お一人。

青龍の騎士様。


ふと目が、面貌で見えませんが、合ったような気がしました。

普段であれば微笑みかけてくださるか、仕草で気付いたことを示される。


青龍の方々ならではの仕草。


他の者たちであれば面を下げて、視線を逸らす。

目を魅かれても、眼を見たりはしません。

青龍の騎士様がたは、当然違います。


今は?


―――――――――――凍り付かれ――――――――――


気を抜かれた騎士様。


もちろん、わたくしを見て、ではありません。

わたくしの背後に立つ、ご領主様に睨まれて。

それはそれは恐ろしい、怖い怖い笑みを湛え。


わたくしは、その笑みに魅入られてしまいます。


怒りではありません。

それなら騎士様の頭が砕けておりましょう。

不快でもありません。

それなら騎士さまは最初から御仕え出来るはずがなく。


そう、なにもかも否定しているような。

来し方も、在り様も、行く末も。

すべて取り消させるように。


わたくしがどう感じるか。

そんなことは関係ありません。

騎士様が何を考えられたか。

そんなことも関係ありません。


罪でもなければ悪でもなく。

否定。


わたくし、たちを、ご領主様以外の男が見ること。


それが例え、青龍であっても。

もしかしたらそれが、青龍だからかしら。

青龍以外なら、気づかない?


どうあっても、わたくしには同じこと。


嬉しい♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪



肢体を構っていただける、御礼。

わたくしを愛でていただける、感謝。

かといって必要とはされていない、不安。


わたくしが課したる、わたくしの役目。


ひとーつ、ご領主様の女たちを取り仕切ること。

ふたーつ、ご領地にて力ある者を取り持つこと。

みっつめ、ご領主様の手に我一族を捧げること。


わたくしができることを、すべてなにもかも贈りたますわ♪

でも、則と分を守ること。


わたくしたちと、ご領主様は、男と女。

ご領主様と領民は、持ち主と財貨。

青龍の騎士様たちは、ご領主様の臣下。


各々が別の世界。


青龍、方々の間に、わたくしが立ち入るべきではありません。

男と女の間なら、入れぬも入らぬもありませんけれど。

君臣の間、主従の間、支配の間に男と女があってはいけない。


わたくしはただ、ご領主様から与えられる喜怒哀楽に浸れば

―――――――――――それでいいのかしら?



あの娘だったら、ここはとりなすハズ!

それは当然、ご領主様の側に侍る、その役目かも!!

臣下やほかの青龍の方々と、わたくし、たちが元で齟齬なんて?!?


でも。

でも。

でも。


ここで動けば余計に、あら、唇に、貴男の指



―――――――――――ふぁぇ―――――――――――


ご領主様に顎先を、頸を、上に、黒い瞳がすてき―――――――――――

目が合ってます♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪





【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央に侵攻中/青龍の貴族】


俺、そんなに怖くないよな?


そりゃ比較対象を三佐にしたら誰だって博愛主義者に見えるが。

死地に向かわせる(部下)に向かって、感謝の言葉を要求するくらいだし。

そんなアレな人的なことでは無く、ひとりの人間として怖くない。


よね?


みたまえ、お嬢がニヘラァ~ってとろけてる。

頑張って両頬を抑えているが、そーいう問題じゃない。

警戒心どころか、他人の存在を忘れてる様子。


何処まで行くか、試さなければいけない義務感を感じる。


よし、可愛い。

猫のお腹をわしゃわしゃした時に近い。

うむ、可愛い。


お嬢の結婚式で微笑ましくエピソードを披露できるくらいふ~かいトラウマ、もとい、俺の心が温まる思い出作りをしてしまいたいが、まあ、それどころではない。


いずれ親戚のオジサン的なポジションを得る前に、現状確認。


手近な鏡の代わりに、お嬢の顔を覗き込んだんだが。

顎先から唇の下あたりをつまんで、上向け上。

俺を見上げる潤んだ瞳、それは決して涙目じゃない。


よね?


青い瞳と白い肌、ピンクの唇

波打つ金髪はクリームブロンド。

密着して上から見ると開口部が多い服。


チラリとモロと鷲掴みを特定の相手だけに特定のタイミングで発動させるのがラッキースケベだとかなんとか。

そんな地球の日本のマイナー文化がいつの間にか異世界童女の衣裳を侵蝕している今日この頃。


白やピンクが良く見える。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マメシバギミック。


ちょっと離れると見えなくなるから安心。

すると、お嬢が肢体を寄せてくる、そこで俺は更に寄せる。

お嬢の頭上からはさすがにあまり見えないが、お嬢が少し身を退くと元の木阿弥。


面白いなこれ。


押せば退き、退かば押し出す。

戦か相撲かダンスかな?


ふーむ。

いやいや、そうだ、よくないよくない。

異世界では肌を晒すタブーがほぼないが。


キチンと仕立てられた服自体が少ないしね。

人口の9割は、気候に応じて布を巻くだけ。

畑仕事か森仕事、狩りか家労働かでも違う。


暑さ寒さだけではなく、木や枝、土泥、環境そのものから身を守るのも服の役目だからね。

老若男女、そんな感じで、特に女性が大胆なのは、屋内労働が多いからだろう。

太守領は北国なので、まだまだ寒さ避けが多いのではあるが。


これから夏が楽しみです。

というのは、人口の9割方を占める庶民の話。


お嬢や魔女っ娘のような特権階級。

エルフっ娘のような貞節種族。

Colorfulのような愛玩奴隷。


この娘たちにとって、肌を晒すのはタブー。

普通の日本の女の子の様に、服がはだけたら泣くだろう。

だってのに、着せ替え人形にしている、悪い大人がマメシバ三等兵。


マメシバは後で鷲掴む。


顔だよ顔。

女を掴むときは顔。

犬を掴むときは口。

子どもを掴むときは顎。


今は、お嬢の顔をあげさせる。

可愛い。


まったく異常はないな。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/隊列中央/青龍の貴族の左側/お嬢】


わわわたたたたくしししし~~~~~~~~♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ふふふフふふフふフフぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――りゃ、ぢゃいりょーふ!





「みんな」という恥ずべき言葉があります。


「みんながそうしている」

この言葉一つで

「全裸で逆立ちして外出する」

事すらできる、そんな方々が少なからずいらっしゃるようで。


いえ、街を見回すと、いっぱいいるなぁ、と目につくのですけれど。

口元が大変そうな方々のことで。


猿山に入れたら猿の真似をしてくれそうです。


もちろん「防疫上の配慮に基づいてマスクをしている」なんて侮辱はいたしません。

新型コロナ・ウィルスを脅威と見なせる霊長類が居る訳ないですからね。

すくなくとも、私が会話できる人の中にはいません。


人語しか話せないから仕方ない、ということで。


一応、35万人ほどお亡くなりでしたか。

僅か、たった、それだけ。


風邪で死ぬ人は古今絶えることが在りません。


それが何年も何十年も続いてきた一般的な現代人類の日常なのですが、そーいう問題ではない、と。

いやはや、そーいう「問題以前」の為に死ななくていい同胞を死に追いやっているんですから。

どうせいつものように官庁の統計は誤魔化されるでしょうが、今年の自殺者は、さて何万人増えるか。


あの店やこの店に再会できるといいのですけれど。


「他人事か?」

と言われたら、まあ、私や私の隣人も同罪です。

「自粛ごっこ」に付き合ってあげてるわけですから。


「従わないのであれば自殺する自由がある」

とエルサレムでどなたかが仰ったように。


いやー言い訳できませんね。

世の中には80歳で旅行して回り、デマを打ち消すことに努めている人もいるのですから。


ん?

「務めている」

が正しいかな?


人間としての義務ですものね。

というわけで、一生懸命アウトホーム!


投稿スケジュールの乱れにお付き合いいただければ幸いです。


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