作為的偶然/突発的必然。
登場人物＆設定
※必要のない方は読み飛ばしてください
※すでに描写されている範囲で簡単に記述します
※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします
本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。
他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。
文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。
よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。
・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。
・【語る人間の居場所/誰視点】とします。
・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称（役職名やアダナ）を入れます。
・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。
以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。
（書き分けろ！と言われたら返す言葉もございません）
【登場人物/一人称】
『俺』
地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》
現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》
？歳/男性
：地球人。国際連合軍大尉（陸上自衛隊三尉）。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服（常服）着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。
『わたくし』
地球側呼称《お嬢/童女》
現地側呼称《妹分/ちい姉さま/お嬢様/愛娘》
１２歳/女性
：異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は１３０ｃｍ以下。装飾の多いドレスが普段着。
『僕』
地球側呼称/現地側呼称《若い参事、船主代表》
？歳/男性
：太守府参事会有力参事。貿易商人、船主の代表。年若く野心的。妹がいて妻の代わりに補佐役となっている。昔は相当な札付きであったようだが、今は特定の相手以外には紳士的。
【登場人物/三人称】
地球側呼称《曹長》
現地側呼称《騎士長》
？歳/男性
：国際連合軍/陸上自衛隊曹長。主人公の「俺」が困ったら、困ってなくても、まず頼る相手。
主人公の「俺」は着任以後、本土の友人知人を経由して曹長の家族に贈答をかかしていない。奥さんだと遠慮されてしまうので、娘に受け取らせる戦術を多用中。そのかいあってか主人公の「俺」は娘さんとはプライベートなメールをしあう関係。娘さんに曹長、お父さんの良いところを吹き込ん間接的に曹長の機嫌をとろうとしていることは間違いない。
地球側呼称《三尉/マメシバ/ハナコ》
現地側呼称《マメシバ卿》
？歳/女性
：陸上自衛隊医官/三尉。国際連合軍独立教導旅団副官。
ほとんど死傷者がいない国際連合武力制裁活動における実戦緊急医療の最多経験者。治癒魔法と現代医学複合施術のパイオニアにして、異世界人への治療を目的とした医療行為のスペシャリスト。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というところはあまり意識されていない。
兵は人に従う。
人形には従わない。
有権者が人に票を投じて、政策ごときを歯牙にもかけないように。
だ・か・ら、明治以降、ありとあらゆるクーデターが惨めに失敗したわけ。
アジュンデ政権を倒したチリ陸軍は、政府系民兵を殲滅した。
誰に褒められなくとも、自らを誇って。
スハルト政権を生み出したインドネシア国軍は、正規軍ごと異民族を皆殺し。
誰に命じられることもなく、自ら進んで。
「従う」とは、そういうこと。
従える者の意を体現し、自ずから生み出し、際限も無ければ躊躇もない。
大日本帝国軍は？
２月２６日には案山子としてしまわれた。
８月１５日にはネズミとして逃げ惑った。
兵がいかに精強でも、部隊がどれほど整っても
――――――――――曳き擦っていたのが、絡繰り人形。
与えられた答えに従うだけの、プロイセン式将校ってこと。
誰が従うもんですか。
兵士も。
有権者も。
常に上を仰ぎ見る。
【国際連合統治軍第１３集積地/聖都市内/中央/大神殿（改め建築楽器）内/中央に侵攻中/青龍の貴族】
俺があれこれ考えている間。
時間は過ぎて、異世界は回って、部隊は前進継続中。
なお異世界も球体で自転していますし、公転もしていると思われ。
大神殿内中央部へとゆっくりと。
今この瞬間、演習中でもある。
忘れてないよホントだよ。
曹長がちゃんとやってるから。
ほぼ安全な制圧圏内だからこそできる、完全な演習。
長距離行軍中想定。
市街地の索敵、宿営地の確保、休息から撤収行軍再開まで。
基本動作の再確認。
ほぼ、ってことは、接敵の可能性をゼロとはしない。
本来の安全圏は国際連合軍大規模集積地の中。
そこまでくれば十重二十重に根絶地域が築かれ、異世界から隔離されてる。
異世界住民が近づけば死にま、いえ、殺します。
機械的に、っていうか、地雷や自動機銃の機械が仕掛けやプログラム通りに。
第十三集積地の駐屯地。
この異世界からの隔離手順も殲滅構造も仕組みは全く大規模集積地と同じもの。
だが、安全圏ではない。
大規模集積地と大が付かない集積地の差。
仕掛け仕組みは同じものでも規模が小さい。
縦深が少ない、と言えばわかりやすいだろうか。
戦闘における最大の防御装置は距離である。
距離があれば？
それだけ敵の偵察から見えにくい。
そのぶん敵の攻撃は届きにくい。
そして近代火器の長射程が生きる。
第十三集積地駐屯地も、それなりに広い。
一個旅団程度の兵員に兵站物資、だけではない。
聖都と捕虜、数十万人の集積物を管理する任務。
自動機器の配置密度は異世界最多。
兵士の収容生活スペースよりも、倉庫と作業スペースがはるかに広い。
それを加味してもなお、大規模集積地には遠く及ぶわけもない。
異世界大陸に複数、一桁ナンバーで呼ばれる大規模集積地。
数万の戦力を収容可能で、その戦力を維持できる兵站物資を常備。
陸空の大型兵器整備・運用スペースに数万人相当の捕虜収容施設。
個々の施設や地球人異世界人を個人部隊集団単位で隔離する距離。
それが大規模集積地。
最低限必要なスペースの数倍距離の外周を殲滅線にあてている。
そりゃ比べられんわな。
第１３集積地外周から駐屯地内施設まで、帝国軍の攻撃は届くかもしれない。
大規模集積地外周から駐屯地内施設まで、帝国軍の攻撃は届かないかもしれない。
捕虜や味方の魔法使い、記録類推確認実験済み。
そもそも今、俺たちが演習しているのは駐屯地外。
ひろい意味で聖都と呼ばれる徴集領民居住区は、周辺異世界住民が自由に出入り。
帝国軍捕虜も徴集領民も、労役を命じられ半自由行動。
だから時折、しばしば、異世界住民とすれ違うのは体験済み。
※第十章「異世界の車窓から」より
狭い意味で聖都、つまり今いる廃墟、市街地跡。
ここは一応、異世界住民が立ち入り禁止。
聖都の街に入ってから見事に無人の廃墟ばかり。
解体作業が中止され、異世界住民が入る必要が無いからね。
ＵＮＥＳＣＯによる調査が入っているので、隔離のためもある。
そして幸い最狂と言われるＵＮＥＳＣＯには遭遇してない。
んが、一応、実戦だ。
なにしろ広大な、元人口百万都市。
索敵警戒線を交差させ、要所に自動兵器の殲滅区域が交錯しても、死角はある。
死角と死角を繋ぐ動線は塞いであるものの、占領からたった二ヶ月ほど。
ガスで燻蒸できなかった隙間は在り得る。
食料を備えた隠蔽拠点を造るのは、帝国軍の得意技。
潜んでいる味方以外がいないとは限らない。
※第３５話＜素晴らしき哉！人生！！＞より
帝国軍は情報戦に重きを置く。
わざわざ準備して残っている奴等がいたとして、襲ってくるとは考えにくい。
が、ばれた逃げろ時間稼ぎ、的な誤解による衝突の可能性は在り得るだろう。
もちろん多数例では無いが、試験的に、しけんてきに、襲撃された例もある。
地球人を知るためにステゴロ特攻させて周りで観察記録する、って、やめて。
※第２２５話＜Ｑ.Ａ＞より
それは共有情報なので、部下たちは今を実戦と考えているはず。
もちろん普段、味方と味方以外が混交状態の占領地、太守領勤務より楽だけど。
思えば無茶させてるよな。
三佐が。
許してやってくれ。
三佐を。
でないと俺にとばっちりが来る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・兵隊さんは置いといて。
俺の任務だ、子守子守。
皆がまとまって俺の動きに合わせて進む。
遠足としてはやや変則的。
子どもが集まって従ってるって、不自然。
自然に考えれば、アミューズメントパークな大神殿中を駆け回るだろう。
それをさせない生きた首輪兼柵が、俺たち大人なんだが。
障害物である俺たちにぶつかってくるのが、子どもなんだが。
例によって我慢して、なんだかんだと俺周りで待機中か。
なんていい子たちなんでしょうか将来が心配です。
戦場の作法としては正しい。
つまり子どもは戦場に向いてないと言い切れる。
無理やりバラしてもいいが、まず大神殿中央で観測点を占めてから。
曹長が管制し、隊員たちを散開させ、その範囲を俺や子どもたちでうろちょろ。
駐屯部隊で安全圏を造り。
うちの部隊で活動圏を造り。
これがＢｅｓｔ！で定石通り。
定石ってことは、まあ、みんな、俺に従ってる訳じゃない。
考えずに動けるからこそ、定石なわけで。
それこそ軍隊、その類似組織の良いところ。
すべて定石の組み合わせなので指揮官要らず。
練度にもよるが。
太守領に降り立った時は、けっこう心配でしたよ。
ホント。
※第６話＜着いたら負け＞より
曹長が指示しなくても、俺の部下たちは全周警戒。
各々が自分の守備範囲をきちんと見ており、銃を構える準備もできて。
それが言われなくてもできるって、意外にすごい。
中央に背を向け、外周とやや上を油断なく索敵。
隣接する隊員同士、射界を重ねながら足音で位置を確認。
命令が無くても、第一撃に応射して、相互支援が可能な動き。
隊列の真ん中、俺から見ると指揮官が観ているモノがよくわかる。
軍隊の定石を守れるあたり、みんな成長したな、って、
――――――――――こっちみんな。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/隊列中央/青龍の貴族の左側/お嬢】
ご領主様の一瞥。
無論それは、わたくしに、ではありません。
女を眺めるときは、見つめてくださいますもの。
ご領主様の視線、わたくしの頭上を追い越して、青龍の騎士さまへ。
皆が皆、一糸乱れず、ご領主様に合わせて進む、そのうちの御一方。
？
青龍の騎士さま？
御一人の視線が、わたくしに？
わたくしのほうを見ておられた、青龍の騎士さま。
その騎士様を睨む、ご領主様。
ん。
ん？
ん！
あ。
ああ。
そういうことでしたか。
――――――――――うぅ。
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ～ん！
わたくしは、とっさに頬を抑え、ご領主様に見えないように、抓ります。
思いっきり！！！！！！！！！
あからさまに喜んではいけません！
わたくしの気持ちのみで動いてはいけません！
ご領主様が青龍の騎士さまを、叱責されてるんですから！
わたくしのせいで♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
冷静に♪冷静に♪
れいせいに♪
れいせいに♪
冷静に♪
れいせいに♪
冷静に♪
れいせいに♪
冷静に♪
れいせいに♪
冷静に♪
れいせいに♪
ちがいます！
違わないところもありますが！
それは、まあ、わたくしはちょっと、いえ、だいぶ、ううん、とっても、嬉しいですわ。
今に始まったことではないのですけれど
――――――――――わたくしたちを見せない、見させない、ご領主様。
ご領主様に、仕草一つ、姿に至るまで、独り占めにされる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いけませんイケませんイケマセン。
青龍の騎士さま方は、もともと女に距離を置かれますが。
血の呪いを避けるために、ご領主様以外は、領民の女に触れられない。
ご領主様は最初から、わたしく、たちと深く深くふかーく交わっておられますけれど
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたくしたちの不手際で、中途半端が申し訳なく。
いえ。
たとえ時が戻せなくとも、度合いでもって挽回しますわ！
それはもう。
今夜、いえ、機会さえあれば今すぐから昼餉の前にでも！
先程の、らんどくるーざーの中で、あと一歩だったのですから、それを乗り越えるのに一刻すらかかる訳がありません！！！！！！！！
※第３４７話＜被所有権＞から第３５５話＜帝国の逆襲/受け潰し＞まで
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それはそれとして。
もちろん青龍の殿方は、女が嫌い、な訳もございません。
ご領主様以外、青龍の騎士さま方も。
――――――――――相応に、あむねすてぃの女たちがおりますもの。
あむねすてぃの方々。
わたくしたちの後、とお考え。
青龍の権勢を頼るでもなし。
それを許すかどうかは、わたくしの頑張り次第なので文句ありませんわ。
―――――――わたくし独りで溢れても、ねえ様、あの娘、Ｃｏｌｏｒｆｕｌまで投じれば、何とか！
女同士の礼を弁えている、見習うべき方々です。
故にこそ、わたくし、たち。
殿方が女に、女が殿方に惹かれるのは理の当然。
戦場なれば殿方ばかり。
ついと見てしまうことがありますのも理の当然。
青龍の騎士さま方も。
街村の身の程知らず、と、ひとまとめにはいたしません。
皆様時折街に出て、娘たちとお互いに、眼差しを交わし合う。
そんなこともある、と、若い参事が囁いてきております。
もっとも互いに距離を置き、決して女と接したりしない辺り、ご領主様の薫陶が行き届いておりますけれど。
ご領主様も、視線一つを咎めようとはなさいません
――――――――――わたくし、たちを見ること以外。
ですわね♪♪♪♪♪♪♪♪♪
「コロナらしい症状はありますか？」っと訊かれた件。
――――――――――コロナに相応しく「無症状」です！
と応えるべきでしょうか？
感染者の９割以上上限不明が「無症状」ですからね。
霞が関の中で１，２を争うほど実力を誇示した厚生労働省。
そのＨＰの内容を鑑みて１割以下下限不明の症状は？
――――――――――「風邪」の諸症状を羅列しただけじゃねーか！
なるほどなるほど。
「３７．５度の発熱を４日以上継続」とムチャブリした理由が判ります。
風邪が全部コロナ扱いされますからね。
いやいや。
コロナを風邪扱いしていけない理由は判りませんが。
「阿呆の国から間抜けを広めに来た馬鹿」にしか考えつきませんね。
国家公務員採用総合職試験ってすごーい。
人類の９割以上上限不明を的確に排除して、１割以下下限不明を選抜できるって。
どんな答えを期待しているのやら。
さて、此処から先は言い訳を。
英国はスピーカー・コートでデモがありましたね。
大勢で集まり密集してみせて
「新型コロナ対策反対！」
……警察に解散させられましたが。
もちろん「経済的にたちいかないから」ではなく、「無意味だから」反対、っと。
スピーカー・コートは「王政廃止と武装反乱以外のありとあらゆる主張を『呼びかけること』が『認められなければ』ならない」場所。
「言論の自由」
なんぞという虚構ではなく
「行動の自由」
を
「許される」
ではなく
「禁止の禁止」という。
議会制民主主義の根幹です。
それすら脅かされるっていったい。
というわけでデモにもバーベキューにも縁が無いのが悲しい限り。
出来る範囲でコツコツと。
一生懸命外出して、口を塞がない春の息吹を満喫してきます。
いやーつらいなー(笑)。
デマに逆らうのは人間の使命だからし立たないよね(笑)。
けっして執筆が遅れてるんじゃないですよホント（棒）！
