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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十二章「男と女と大人と子ども」

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魔法少女たち育成計画。

【用語】


『ヴォルテール』

:本名フランソワ=マリー・アルエ。歴史に名高いヘイト・スピーカー、人種差別主義者にして人種排撃運動家。同時代の思想家から権力者まで「著作で好意を持たれ、対面して軽蔑を受ける」というパターンを生涯繰り返したとでその人格はお察し。現代においても「言論の自由を求める」ヘイト・スピーカーに広く支持されるあたり「やっぱりな」というところ。本人は各国の権力者に憎まれていると思っており常に逃亡の準備をしていた。準備だけして80歳を超えて大往生できたあたり、官憲にも無視される程度の扱いだったのだけれど。

空気を読めないエピソード多数。

18世紀の人であり200年後に「著作しか読んでない」「本人と出会わずに済んだ」ファンによって偽造された名言が流布され「啓蒙思想家」扱いをうける。生前無名で何も為さなかった人間が後世の創作で偉人になる……よくあるよくある。

※詳細は第313話<自家撞着参照>



『蜘蛛の糸』

:小説。地獄に落ちた亡者の一人が個人的善行で極楽への道を与えられる。すると周りにいただけで善行と無縁の亡者たちが我も我もとしがみ付いてきて、結局全員で地獄に落ち直してしまう……そんな御話。

まったく救われない。

教訓を読み上げればかくなろうか?


「空気を読めば地獄行」

「貴方の」成功を願う「みんな」など存在しない。

「みんな」が願うのは貴方が「みんな」と「一緒に」破滅すること。




『全米ライフル教会』

:合衆国憲法修正第2条「政府がやらかしたら選挙も裁判も無視し銃をとって倒すべし」「そのために市民は全員武器弾薬を常備すべし」に忠誠を誓う、合衆国最強最大のイデオロギー集団。構成員はスキンヘッドやウヨクなどではなく、資産家の紳士淑女や中産階級のおじさんおばさん。合衆国で銃乱射事件が起こると、いち早く現地に跳び上級会員たちが「生徒教師野次馬全員が銃を持っていればこんな悲劇は防げたのだ(みんなで乱射犯を即射殺)!」と熱く街中に響き渡るくらい大きな声で語る。世論に何を言われても、マイケル・ムーアに突撃されても平気。

目指す世界は「一人一丁」「銃普及率100%」「犯罪者が即射殺されるユートピア」だそうです。

彼らは広く社会で支持されており、それゆえにこそ政治力も高い。

それは今後も揺るがないだろう。





空気を読めない馬鹿は成功しない

――――――――――ヴォルテールが大往生するまで逃げ回っていたように。


空気を読む馬鹿は成功しない

――――――――――蜘蛛の糸で極楽を目指したカンダタのように。


大成するのは「読んだ空気を無視出来る馬鹿」だ

――――――――銃乱射事件直後の現地で集会を開く全米ライフル教会のように。






【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央に侵攻中/青龍の貴族】


俺料理。

こーいう場合、俺が料理を振る舞うのは禁じ手。


子ども全般には、ウケるんだよ。

女の子にも好評だけど、敬遠される理由。

ガチムチになるからじゃないぞ。

ガチムチ目指す女は、ほぼいないけどな。


そこは好みに合わせてコーディネートは簡単便利手間いらず。


健康でありさえすれば、自然に体は引き締まるけどね。

成長期に好きなものを食べて好きな様に動いていれば、まあ。


そこは肢体の欲求に従ってもいいと思うが、演出調整を否定はしない。


けっしてガチムチな女の子がいけないということではない。

大好物です。


俺は。

俺以外だって、実物を知れば夢中になると保証する。

俺が言うんだから間違いない。


胸だってそれを支える筋肉が必要なんですよ?


脚や太ももの充実は、胸やお腹とセットです。

肢体は本来、眺めるもんじゃなくて動かすもの。

柔軟で丈夫で瞬発力と持久力があって何が悪いのか。


ガチムチでないといけないということは無いですけどね。


豊満だったり年上年下小顔に物腰、特徴なんて飾りです。

華奢でも中肉でもぺったんでもゆるゆるボディでも好きです。

まあ俺の好みは置くとして、健康的な肢体は異性を惹きつけます。


そりゃもう男女問わず。


まあ先進国に住んでいれば、難しいことないよね。

欧州日本に合衆国は上位40%までであれば。

医療と食料と環境に不自由がない地球人口の3割。


よゆーよゆーな健康ボディ。


マッスルは気持ち悪いだけだからお気をつけアレ。

肉体改造マニアは目的と手段が転倒するからね。

ダイエットマニアと同じベクトル。


男も女も、モテたくて始めてる、のにな。


そんなことは無い?

大丈夫。

わかってるから!


キミの回りの全員が、みんな知っている、知られてる。


そりゃアンタ。

肢体を磨く理由が、他にあるとでも?

ナルシスト

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イエ、イインデスヨ。


ただまあ、希に僅かな数寄者の品評会に出て悦に入り、なんて出来る奴は少数。


で、そうやって、自分を偽っていると。

手に入れた武器を振るう機会を無くしてしまうんだな。

あとは戦場から逃げるために、剣と鎧を磨き続ける一生でした。


概ね大半ほぼすべて、金と時間をかけて、それ自体で慰みを得て、一巻の終わり。


極めれば極めるほどイロモノとなり、異性を彼方へ遠ざける。

ので一緒にしないよう。

それは健康マニアが節制自省を達成感と勘違いするのと同じ。


健康マニアの不健康は、会ってみりゃわかる。


肌艶が無い。

個体ごとの栄養バランス無視してりゃ、そりゃーね。

油気が抜けている。

医食同源と言いながら医に偏った、本末転倒。

コミュ障。

マニアの大半は、そーうなるよね。


味覚や嗜好というのは身体に必要な物に対して反応し、取捨選択する機能の言い換え。


長寿。

健康。

そんなモノは自律神経に任せておけ。


身体の欲求を意思で無視すれば、その時点で病気だビョーキ。


健康の基本は我慢しないこと。

良く食べて、良く動いて、良く眠る。

無添加糖質脂分、流行り廃りに釣られるな。


とーぜん、俺はその辺りが得意だ。


成長期にりっぱな身体を造る!

という意味では、年代の違いや構造の違いはあれ、それを踏まえて工夫できる。


そこは科学が元だから、理屈通りにしかならない。

きっとそれは異世界にも流用できるだろう。

異世界の産品だけ使えばね。


魔女っ娘の手腕には遙か彼方で及ばなくても、旨いと言われる物は作れる。

だが、それだけだ。


美味いと旨い、上手い巧いの間には無限の距離があってね。

美味いは旨いを兼ねられるが、その逆は在り得ない。

美味いがワインなら、旨いはパン。


昔の人は良いことを言った。


パンのみにて生きるにあらず。

ここでいう生きる、は、命を保つって意味じゃない。

だいたいそこでおわるけどね。


なんで生きてるのかわからんよ―な奴、見渡せば一人二人はいるだろう?


俺の料理は旨い。

毎日食べたくなる感じ。

普通のレシピは上手い。

時々食べたくなる感じ。

巧いは感心する。

美味いは感動する。

魔女っ娘はここ。


やべーよやべーよ魔女っ娘。


味覚が正常なら、誰でも料理は出来るが。

手間と時間に材料と手法を揃えりゃね。


俺は一段上の上手いから旨い。

もちろん魔女っ娘のはそれだけじゃない、美味い、ってレベル。


一家に一人は無理だから、ぜひ俺のうちに備え付けたい。

ご近所、爺婆子どもたちが協賛してくれるに違いない。

地球留学の際はぜひ魔女っ娘たちを誘致しよう。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/隊列中央/青龍の貴族の前の前の前の前/魔女っ娘】


わたしは、きょろきょろと周りを探してしまいます。


目を凝らし。

耳を澄まし。

思い凝らし。


見る、聴く、知る、なら、ねえ様、ちい姉様にかないませんが。


ご主人様を探しているわけではありません。

ご主人様を探すことなんてありません。

ご主人様はいっつも側にいてくださいます。


手を伸ばさなくても届く場所、わたしが生涯、侍る(はべる)ところ。


でも。

今日。

いえ、今は。


ひとつ、ふたつ、みっつ、たくさん

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・離れてますね。


でも。

今。

貴男を探したりは致しません。


上。

下。

右。

左。


大きな大理石。

磨き抜かれた花崗岩。

柱からこぼれる陽の光。

柱を抜ける海風。


刻一刻と変わり満たされる歌。


わたしは探します。

見て。

聴いて。

歩いて。

触って。


わたしなら、感じると思うんです。


貴男が気に入ってくださりそうな、何か。

もっともっと喜んでくださいそうな、何か。

貴男の気を惹けそうな、とっても素敵な何か。


わたしができること。


こんな素敵な場所(だいしんでん)に誘ってくださる。

貴男が与えてくださった、わたしの世界から。

もっと、もっと、もっと。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央に侵攻中/青龍の貴族】


で、俺料理。


手間暇かけても魔女っ娘ので真似は出来ない

それでも旨いレベルなら、誰にでも喜ばれる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、思うじゃん?


うちの娘たちは女の子、文字通り。


真心込みでも

――――――――――女と女の子には、大変に不評をかいます。

ある程度、親しくなるとね。


言葉や態度に出さなくても、スッゴく判る。

それが判る関係になったのが仇になったのか、先々考えれば有効なのか。


最初は喜ばれるんだよな。

子どもには。

子どもにしか作らんけど。


女相手だと一回目から不評です。

味に感心され、献立に喜ばれる、沢山食べられる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・のに、だんだん不機嫌なるんだな。


言わなくても、食器や調理器具他の片付けを手伝ってくれますが、それも

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんか、辛そう。


ちなみに料理が旨ければ、誰もが片付けや配膳を手伝ってくれる。


文化論で言う互酬性。

得られるサービスに対して、返礼をしないでおられない。

社会的動物、共通の衝動。


それは人間が代表格なので、人間が人間である限り避けられない。

無理に止めると大変な苦痛を感じるように、人間はなっています。


それが任務上許されない俺たち将校に同情して。


国内の駐屯地の中でならいいんだけどね。

国外で他国の眼がある場所では絶対できないですよ。


将校と兵士が和気あいあい

・・・・・・・・・・・・・・・・ねーよ。


階級をことさら誇示しておかないと、混乱のもとになります。

階級組織複数で入り乱れた日には、階級章も違えば動作も違う。


誰にでもわかる上下関係で分けるしかない。

誰かが死なない、いや、死ににくくするために。


何かしてもらう立場に甘んじること。

労っても感謝しないこと。

手伝うなんて、銃殺もんですよこれ。


ましてや異世界、中世準拠社会に来たとあっては!


兵士、つまりは陸自の隊員ですら、将校的な動作を求められる。

後ろめたさはフツーフツー。

異世界住民を殺さないために、対等に扱うことは絶対にしない。


国際連合兵士諸君にも同情して。


軽作業の手伝いくらいしてやりたいさ!

出来るもんならな!

旨い飯を造ってくれたならなおのこと!



つまりまあ、現代っ子、に限らないが食器の片づけすらしない、っていうのは、躾の問題じゃなくて、ね

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お察しください。


餌よりマシなものを与えれば、自然に、ね?

って世間の飼育係に喧嘩を売っても仕方がない。


地球と異世界で人間種の構造に有意な差はない。

今現在のところ、国際連合軍は、そう結論している。

特に精神面で顕著な実例が成立しており、尋問や宣撫、せんの

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いろいろ。


故に同じ法則を適用できる。


うちの娘たちと知り合って、一か月半。

すでに喜ばれる時期を過ぎている。

地球標準で考えて、だが。


つまり。

魔女っ娘と俺は仲がいいと言い切れる。


付き合ったり付き合った、あるいはこれから口説く女。

近所とか縁があって馴染んで仲がよいと言い切れるが遠慮しろよな女の子。

両者の共通点は性別しかないのだが、似て非なる者たち。


そーいうのには、俺の料理は不評です。

残らずたくさん食べられますけどね。

次は無いぞと、それなんで。


片づけを手伝ってくれるからには、旨いと思われてるのも間違いなく。

味と評価は別なんですよ。


食べてる最中、屈辱を噛みしめているような、そんな様子がそそります

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いえ、そーいう側面を否定できない、面もある、かもしれません、と三佐に言わされました。


誘導尋問に引っかかっただけで、けっしてドSに汚染されていません。

涙目可愛いなんて思わなくもないですが、人並み常識の範囲です。

それは性欲とは別な感情ですよもちろん並列処理も可能ですが。


なお、俺の料理を単純に喜んで食べる、ってーか呑む勢いな女は三佐だけ。


注文もうるさく、文句も多く、賞賛も細かく、必ず近所の、俺の近所の女の子たち、複数を相伴させるのはヤメロ。



虐待する相手の年齢を問わないスタイル。

何を話したのか、女の子たち涙目。


追い討ちは止めてくれないですかね。

止める訳ないですね。


しってた。

まったく。


何もなくても不満を持たれるのに。

特に二回目三回目。

知り合ってから、時間がすぎると。


つまり馴染めば馴染むほど。

それで振られたり、嫌われたりはないが。

泣かれたこともあるくらい

――――――――――何故だ。




近頃巷に流行るモノ。

デマと誤報と自粛厨。

倒産、証人、偽薬。

アベノマスクと投げ売りマスク。

俄学者に、マヌケども。

非常事態に緊急事態、解除するのかしないのか。

証人面する曲学阿世、猿が語るは珍しや。



今週の言い訳。

例のマスクが到着しました(笑)。

棄てましたが。


例によって週末は忙しく外出します。

もちろん、コロナ対策なんかせずに。


更新が遅れたら申し訳ありません。

では、明日明後日にまた。

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