免疫反応/やきもちえるふ
『免疫疾患』
:小は花粉症から大はサイトカインストームまで。花粉症を「小」といってはいけないような気もするが、「花粉症ですら小なのだから大は推して知るべし」ということ。
花粉症は御存知でしょうが、無害な異物に対して免疫が過剰反応してクシャミ鼻水咳はおろか、目や口や皮膚そのもののかゆみ(かゆみとは痛みの一種で、こすることで物理的に異物の排除を促す作用)、下痢に至る人もいます。
サイトカインストームはこの激症性版。過剰な発熱(異物を殺そうとしている)炎症(自分の細胞ごと異物を殺そうとしている)付随するあらゆる症状の為に体の機能が崩壊(多臓器不全や肺炎脳炎や心筋梗塞他)して死に至ります。
ウィルス感染で死ぬ場合は概ねサイトカインストームが原因ですね。ウィルスは増殖に感染先の細胞を利用するので免疫系が自己細胞を含めて掃討にかかってしまいますので。
例えれば「パンデミックが起きたら社会が機能しなくなる。ならパンデミックを起こさないために社会を止めよう」みたいなことが体内で起きてしまうわけですね。
それはつまり社会が死ぬことになります。それが体内で起きるということは、その人が死ぬということです。「病気に勝って患者が死んだ」って本末転倒ってレベルじゃねーぞ。
あれ?
「責任を問われない」
それだけに特化した技術をお教えしましょう。
一つ。
「なにもしない」
こと。
私は何も悪いことをしてません!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ってやつです。
いやまったく、嘘ではないから胸を張って言えますね。
いえいえ、本当に何もしちゃだめですよ?
崖の淵に掴まって必死に支えている人がいても、すぐに目をそらしましょう。
「見る」なんてことをしちゃいけません。
仮に視界に映ったとしてても「よく見えなかった」ことにしておきましょう。
それが嘘だと誰に言えるでしょうか?
かもしれない、というだけならなんだって言えますよ?
あなた自身ですら、そうとは言えないんじゃないですかね?
可能性を並べ立てておけば、何もかもに言及しながら何も言わずにおれます。
明日、世界が亡びるかもしれない。
今日、パンデミックが起きているかもしれない。
昨日、梅雨明けしていたのかもしれませんよねえ。
それもこれもありなんですから、あなたの勘違いかも知れませんよ。
耳も塞いで、口もつぐんで、全力で立ち去りましょう。
あとで聴かれたら「良く見ていませんでした」と応えるべきです。
言い回しは幾らでも工夫できますから、独創的な物で。
嘘をついちゃいけませんからね?
人間として、嘘をつくなんて許されません。
まさに「何一つ悪いことはしていません」といえるのが大切。
これを官僚用語で「管轄外」と言います。
二つ。
「なにもかもする」
こと。
考えられるあらゆることを実行するように言っておきましょう。
崖の淵に掴まって必死に支えている人に、必要な助言をしてあげます。
叫ぼう、這い上がろう、筋トレをしよう、崖に近づくな、祈るという手もある、幸運で助かることだってある、神風って知ってるかい、そのまま手を離さなければいい、跳ぶんだ、飛ぶんだ、がんばれ、自宅から一歩も出ないように、人と話をしちゃだめだ、仕事をするなんてとんでもない、ここ一週間か二週間が山場です、長期戦を覚悟しましょう、B29を九機撃墜しました、マスクがないなら宇宙服を着ればいいじゃない、欲しがりません勝つまでは、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あと、何がありますかね?
「ありとあらゆるすべての可能性を自分で思いついて自力で試すんだ」
と付け加えておきますか。
可能性を並べ立てておけば、何もかもに言及しながら何も言わずにおれます。
え?
実行可能かどうか?
波及効果はないか?
結果はどうなるか?
はぁ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで、そんなことが気になるんですか?
出来るか出来ないか。
誰になにが起きようが。
結果がどう転ぼうが。
自己責任じゃないですか?
やれって言ったんじゃなくて「やらないと危険ですよ」って言っただけです。
やっても危険かもしれませんが危険のない環境は宇宙にないのですから正しい。
これを官僚用語で「指導・勧告」と言います。
最期に一つ。
なにもしない/なにもかもさせる、いずれの決定もこちらで。
その責任はそちらで。
つまりまあ犠牲者たちに選ばれた総理大臣や知事が取ります。
いやいやいや。
可哀想に思うことはありません。
まあ、憐れんであげるべきではありますが。
それが選ばれた者の役目です。
知ってますか?
「貴族階級とはもともと生贄の家系だった」という説を。
言い得て妙です。
りっぱに烙てあげないと。
部下を忖度できない人間が、人の上に立てるわけがないでしょう?
いつでも逮捕できるのに見逃して、地位をくれてやったんですよ?
ふだん政敵を逮捕してあげている我われのために尽くさないとね?
代わりは幾らでもいるんですから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾切れ?
よく探せ!
馬鹿で友達が居なくて金と選挙区と異常思想だけを持つ三世議員なんかいくらでもいただろーが!!
《東京都千代田区霞が関1-2-2/8F会議室/厚生労働省医薬・生活衛生局総務課研修会》
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿内/中央に侵攻中/青龍の貴族】
それよりなにより、俺も楽しもう。
俺はリスクを分散させて、気分を切り替える。
楽しむのは得意だ。
だからこそ楽しませるのが得意だと胸を張る
だよね?
まあ普通、楽しそうな人っていうのは、好いものだ。
その逆は苦痛なのも、万国多世界古今東西共通だよな。
だから、不幸な人には人知れずに朽ちていて欲しい。
そんな素直な俺が楽しめる美女。
子どもに限らず、捕虜っぽくない帝国女騎士。
彼女も楽しそうでなによりです。
捕虜っていうと、もっと不本意そうなイメージ。
そんなこともなく、良かった良かった。
肌艶が良く。
髪型や服鎧が整い。
仕草や物腰に余裕綽々。
こんな捕虜なら大歓迎!
あたかもイタリア兵のような。
まるで捕虜収容所を脱走してナンパして女と捕虜収容所に帰ってくる。
あたかも捕虜収容所で何ヶ月もかけて資材を集め脱走、山脈を登頂して凱旋、捕虜収容所へ。
だから捕虜収容所で労役なんてないのに料理を造って店を開く、客は看守や街の人。
そんなイタリア兵のような。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・比較対象が悪かったな。
そこまで気楽な捕虜生活でもないだろう。
まだまだ戦う気満々でいらっしゃる。
いい加減にしていただきたい。
君たち帝国軍は存在そのものが規格外で厄介なんだから。
捕虜が戦うっていうと、俺にはたいしたことが思いつかないが。
即興で嘘の軍事情報をこしらえる自信ならあるけど。
妥当なとこ、全力で飯を食うくらいかね。
兵站線への持続的攻撃。
この魅力的な帝国女騎士殿は、もっとまともに戦うだろう。
俺を篭絡して反応を引き出すだけで、地球の文化を知ることができる。
目先の軍事情報よりも敵そのものを理解しようするのはお互い様だったり。
自白剤と色仕掛けを介した心温まる相互理解。
帝国側の手の内を文字通り知っている国際連合統治軍。
地球人に何もかも知られていると最初から承知の帝国軍。
知らないふりと知られてないフリで、新しく生じる反応を期待する。
自白剤や観察ってのは、すでにあることしかわからないからね。
特段隠すことがない帝国軍は観察する。
特段調べられないことがない国際連合は期待する。
特段関心がない俺は、愉しむだけの特等席。
両方がんばれ。
俺の眼に映るのは、とっても楽しい光景だけにしておく。
幸せ、ってほどでなくても、まあ今を楽しんでいる美女。
女や子どもたちも楽しい、さらに楽しいモノが耳を打つ。
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/隊列先頭中央/青龍の貴族の手が届かない距離/一足飛びに届く距離/エルフっ娘】
あたしは彼の視線を追った。
あの女を、腹立たしいことに、その瞳を見る。
あの女の色目を軽く受け、その視線を捉えて導く、彼。
戸惑いながら、あしらわれ、彼の視線の先を追う、あの女。
違うわね。
追ってるんじゃなくて、引き摺られてる。
彼、青龍の貴族、から眼を離せないからこそ。
敵として、であって、男として、じゃないわよね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たぶん。
どうあれ、逃げ道も選択肢もないあの女。
それと知りつつ、思わせぶりに目を誘う青龍の貴族。
あの女の瞳に浮かぶ、それは期待と警戒。
戦士であり剣士である、あたしから言わせれば、なってない。
何を期待、いえ、警戒してるか知らないけれど。
彼の目を追った果てには、大神殿の隠れ細工の美しさ。
今この時にしか見えない、陽射しを利用した演出も含めて。
ふん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ざまーみなさい。
小物や鎧にこだわる様に、この女も数寄者だ。
威儀を調えるための形ではなく、好みを鍛えて凝るほどに。
ここ、大神殿の美しさが解らない、訳がない。
綺麗で美しく、凝った細工を見せられて、うれしくないわけがない。
見た喜び。
魅せられた歓び。
誘われた、その悦び。
相手への感情がどーであれ、たとえ役目柄の出会いであっても、男が女の好みを見抜いて、好みを差配してて魅せ付ける。
大した贈り物ですこと!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふん。
憎からず思われている、と勘違いするのが普通よね。
ましてや女としての魅力に自信と実績しかないなら。
彼、青龍の貴族を知らなければ、仕方ない、わよね。
気に入った女を口説くような、そんな男じゃないのよ。
あたしたちだって口説かれたことないし。
気がついたら彼の女として扱われ、嬉しかっただけ。
相手に気を遣うような、易い男じゃない。
だから、勘違いさせる。
彼が誰かを悦ばせるときは、彼が愉しいから。
綺麗、楽しい、美味しい、凄い、あとは怒りとかいろいろ。
誰もかれもを巻き込んで、引き摺り巻き込む。
だから、勘違いするわ。
利用され棄てられた時、一緒に参事会へ突撃させられた、あの娘。
※第8話<人間って、なんだっけ?>~第9話<トリガー>まで
罪を負い家族と一緒に殺されることを選んだ妹分を、あの娘と一緒に救った。
※第10話<冬の日。春の日。>より
彼が書物を読みだしたときに、書を与えられたColorful。
※第51話<異なる世界の同じ街>から第55話<青龍の流儀>以降も
出会てすぐに、あたしたちを気に入ってもらえた、なんて思えない。
気に入っていようがいまいが、扱いは同じ。
頭目とか、メイド長とか、心当たりが多すぎる。
全部女みたいな気がするけれど、そんなことはない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・参事会の、あの若い参事みたいに、例外もあるし。
あたしが彼の女にだけ注目してしまうから。
すごく、嫉妬して、ずっと見てるからよね。
エルフは、とくに、あたしは嫉妬深いのよ!
人の世界ではおかしなことだって、判ってるんだけれど、エルフの世界ではそもそも在り得ないから解らないわけで、そこも見透かされた弄られているんだから良かったけど良くはないわけで
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・悔しい。
だからこの女がきら、気になるのよ。
騎士のくせに、敵に見透かされたことを恥じてやしない。
女として、男に与えられたことを喜んでるんじゃないでしょうね。
見透かされた事さえ、女が男の関心を惹いたことと誇る、なんて在り得ない。
騎士のくせに。
虜囚でも屈してないくせに。
敵の男相手に。
あたし、たちの前で!
戦い方として全然おかしくないから腹が立つ!
そーよね、優秀な敵を心も肢体も取りこんで何が悪いかって話よね!
むしろ勝負として考えればどちらも真剣勝負!
あたしの、貴男の女のまえで!
文句言えないだけで不平不満だらけなんだからね!
この点についてだけだけれど!!
ううん、だけ、じゃない!!!
あたしの不満を判って解って愉しんでるところも!
コロナは心の病です
「また」
「人間様に虫けら風情が」
「自粛」
がどーとか言っている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先週は寒かったです。
本来ホットコーヒーを飲んでラーメンを楽しんだら、帰って家でぬくぬくするものなのに。
人間の尊厳を守るために仕方なくお出かけです!
雪桜は風情がありましたけどね。
なんでも最新(集計時間がかかりますから2/24~3/1、僅か一週間)の感染者が16万人程度だったそうです。
年初60万オーバーに比べれば、減少は間違いなく。
コロナ対策の影響を受けてるそうで……インフルエンザのことですよ?
コロナ感染者は順調に増えてますね。
ゼロが二つほど違いますが。
統計学的に言えばサンプル数5000以下に意味はないですけれど。
もちろん、意味が無くても数字を出すと「判った気分」を造れますよね。
詐欺師や山師が特に好む手口ですが、実は商人や教師も使います。
馬鹿に説明するより、走らせた方が楽ですから。
なお普通の疫病の場合、感染者はそれほど増えないモノです。
患者が次々と死ぬので。
疫病扱いされる病気っていうのは人の命にかかわるモノです。
コロナは以下略。
もちろん、数字の意味なんて報じられるわけもなく。
もちろんそれを考えてみる人は、そもそも騒いでいません。
というわけで、別に用はないですが一生懸命都区内外をうろうろします。
がんばります。
作品を書きながらではありますが、効率はどうしても落ちます。
投稿スケジュールが微妙にずれます。
では、皆様もインフルエンザと馬鹿が感染しないように御自愛ください。




