受益者負担。
【用語】
『フランス第五共和国』
:フランスです。フランスとは定義であり信念であり概念です。フランスに行ったらフランス語を話すように努力しましょう。たとえ失敗してもどれほどカタコトでも全共和国があなたを応援します。フランスは多くの文化の共存を肯定しそれを国を挙げて支援する素敵な共和国です。フランス語以外を理解してもらおうとなんてするのは人類文明への冒涜ですから赦されないので決して人類すべての罪業を背負ったりしないよに注意。最強ではなく最優秀でもなく最高でもないのはフランス人すら認めていますが、それを気にしていません。頂点は常に一つなのでそれを信じているのではなく太陽が西から昇るように周知のことなんですね。カトリック教国なので男がホモばっかり(と公言するのはフランス女性ばかりなのでお察し)なイギリスが嫌いで、聖なるカエサルに征服していただいた偉大なるローマ帝国の、共和国じゃないほうの末裔なのでドナウの向こうにいた人外ドイツを見下してるなんて些細な事であり、人妻だからなんだっていうのかよくわからないなーとか、妻子持ちがどーとか複数同時進行がどーとか北欧の様にフリーダムなんて野暮な話で倫理と道徳が大好きで禁忌が無いと禁忌を破れないなんてひどいじゃないですかっていう文明。ぶんかじゃなくて文明ってところに注目。なお異世界転移後も多世界共通のフランス人はずっとフランス人であり、駐日大使は共和国大統領の一番目の愛人で女性閣僚とは大統領の愛人なのがフツーフツーでセクハラなんて野暮な事を誰も認識していないんですが、一番目の愛人が本国を離れるなんて勘の良いガキは嫌いうわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp
つまり。
空腹なら知っている。
餓えたことは無いの。
ゆえに。
ドングリを掘りだそうという発想自体が、生まれない。
―――――――――意識は過去の延長にしか存在し得ない――――――――
というわけ、か。
ま、ドングリっていうのは言い得て妙。
備蓄されている側から見れば、保護に当たる。
備蓄している側から見れば、廃棄に至らぬ過剰在庫。
互いの幸福な誤解、で、済めばよかったのに。
つまりはそれが、父性であり母性の原型。
原型でおわり。
「paternity」
「maternity」
「fraternity」
※ラテン語/ローマ帝国公用語
と呼称される仮定。
ここ半世紀ほどの間に一般化した、といっても信じないでしょうねぇ。
実際、親子関係なんてものは、自然界には存在しない。
血統上の親子が保護被保護の関係になるのは偶然に過ぎない。
繁殖の余力がある強い生物が、近くに居る弱者をとっておいている。
それは自分の血統である必要はないし、同種の動物である必要もない。
子殺しをする時、授乳するとき、餌を与えるとき、何を識別しているというのか。
親が子を保護する。
繁殖できる動物には余力があるという事。
出生直後の動物は血統上の親の側に出る。
これを偶然という。
取り換え児なんて話はありふれているけれど、それで幼児期に支障が出た話なんてない。
事実としてあるのは、強者が余裕のある範囲で獲物である弱者を保護する、だけ。
親子関係を前提とする文化の主が、自然現象に意味を見出し、擬人化して曲解。
そんなモノが成り立つのなら、リスはドングリの親なのか、ってことになるのに。
猫が子犬に乳を与える事例なんか珍しくもないし、狼が人の子を育てたって不思議ではない
――――――――――――――――――科学的に言えば。
食料として、繁殖相手として、利益共同体として、可能性に賭けているだけ。
それだけの余力を死蔵するより、投資するのが効率的であるに過ぎない。
通貨の出現まで、余力というのは長期間保持できなかったから。
余力は有価生物に変換して保存する。
それだけ。
動物の世界でそうならば、人間の世界でもそうだ。
―――――――――豚は太らせてから喰え―――――――――
単純単純。
飢えてなければ誰だって、大抵の動物はそうする。
人が神に選ばれた特別な存在だっていうなら別だけれど。
進化論でも否定してみる?
とまれ本能的行動を「親子」という信仰で解釈すると、親は子を愛し子は親を敬う、という迷信になり、それを暴力で強制してきた。
もちろん、成功するわけがないけれど。
親子という信仰を唱える世界ですら、破綻した。
現実に、学校が「子どもを棄てる場所」になっているように。
子供が学校に行かなくなったら困る。
――――――――――――――――――先進国「親子信仰」の世界。
つまり。
子供が有害なのだ。
群れを持たない動物にとっては。
親子関係を強制するルールは個人を前提とする限り、合理性、当事者他を納得させる利益が無い。
それは別に、日本だけのことじゃない。
というか、特定地域でのみ起るわけがない。
北米でベビーシッターが普及している理由とおなじ。
親にとっての子供とは。
産まれれば邪魔。
成長すれば記念碑。
成功すれば資産。
中世、あるいは異世界では、親に子どもを育てる義務なんかなかった。
群れを成す動物がそうであるように。
育児は共同体の役割、ではなく「機能」。
村、街、街区、都市、この辺りが庶民ですね。
一族、血族、家族、その辺りが郷士貴族以上です。
授乳期妊娠期で他の労働がしにくい女や、労働力として意義が低い老人子供がその役回り。
特に報酬があるわけでも、ないっていうか、私有財産の概念が普及したのはナポレオン法典以降ですから。
子供を産むのは義務じゃないが、しない奴もまたいない。
食事をするのが義務ではないが、食わない奴はいないように。
本能的な行為が快楽に属する、なーんて妄想患者はよくいるけど。
不味くても食う。
不快でも寝る。
嫌でもする。
それが美味しく、悦しく、好きであるに越したことは無いけれど。
それは理由じゃなくて、希望にすぎず、必須ではなく必要である。
それだけのことを信仰化して、強制し、ただじゃすまなくした訳。
だからこそ「親子信仰」がある先進国、といっても西欧だけど、では子育てを親から隔離し続けている。
教育医療の無償化、子供手当の一般化、里親制度養子縁組制度の普及、他色々。
単純に言えば中世に戻していくだけで、結果として「親子迷信」を掃うために。
北米と南米キリスト教圏では、その根幹にかかわるだけに難しかったけれどね。
その障害は、異世界では、もう意味がない。
そのあたり日本は進んでいる方ですよ。
まあ政権与党の政策自体、欧州、フランスの政策に倣ったわけですから。
それが当たり前といえば当たり前です。
宗教と対立することなく世俗から隔離する。
――――――――――――――――――この一点だけが自慢ではありませんが。
《国際連合安全保障理事会同化政策小委員会休憩中の会話/フランス大統領》
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿入り口正面/青龍の貴族】
俺たちが階段を上がり終える。
俺は階段を上がる勢いを利用して魔女っ娘を抱き上げたのだが。
そっと下す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イヤイヤしてもダメです。
そういう表情をされるともっとさせたくなるとか、そーいう趣味のまったくない俺までがダークサイドに墜ちそうになるからやめなさい。
あ。
噛まれた。
ザリガニかな?
子どもとネコとザリガニは指で釣れる法則。
ザリガニは食用しか見たことないけどね。
水槽にイカ裂きを入れて怒られました。
伝承に語られるザリガニ釣に挑戦したかった。
いやいや、怒らないから。
魔女っ娘を怒らないから。
子どもに怒らないからね。
たかだかこんなことぐらいで怒れるもんじゃない。
ぶっちゃけ、程度に依らず、子どもには怒らないかな。
掴むか踏むか摘まむかしても、別に怒ってないよ。
※第326話<迷悟一如>~第327話<自尊己隷>まで
犬猫子どもに怒るってだけで切腹モノ。
怒る。
叱る。
その違いを訓練されるのは軍隊くらいしかあるまい。
もちろん軍隊で叱る場合、共感なんか求めない。
必要なのは理解ではなく服従だ。
それが共感の真反対なのは、誰でも判るだろう。
だからこそなお一層、怒りは不要。
そもそも感情は共感を生み出しかねない。
反発は容易く反転する。
いずれにせよ、ON/OFFが効かない。
人間を操作するために、これほど有害なものはない。
そんな軍隊式を一般社会に持ち込もうってアホもいるが。
軍隊式ってのはな、日々人間が入れ替わるのが前提なんだよ。
さっき、叱った部下が、今、死ぬ。
そんな状況が前提だから、共感は邪魔でしかない。
いやむしろ自殺行為か。
だから相手の心を意図して傷付ける。
釘を刺す穴を穿つための、工作。
そして相手の人格を否定する。
人間を人形にするために。
敢えて、わざと、意図的に。
いき過ぎを抑え。
足りねば積み増し。
適当な形に加工する。
兵士ではなく、兵隊の造り方。
相手の為じゃない。
部隊の為でもない。
自分の為だ。
自分以外の誰かを勘定に入れたら、死ぬ。
指揮命令が出来なくなる。
永続性、例えば虚構でも、を前提とした社会に使える使うべき道理がない。
勝っても負けてもそこで終わり
――――――――――いや、終えなくてはならない軍隊、使い捨てだから成り立つ効率性。
浮世じゃ逆。
長期間コントロールするなら共感の方が良い。
共に感じる。
自他の区別を曖昧にさせ、裏切れないカタチ。
自縄自縛、自動自罰、自律強制、良心の囁き出来上がり。
看守と囚人を同化させればこれほど効率が良いことは無い。
当然そこに必要なのはロジックであってエモーションに非ず。
他人という前提を知らなかったら、自分と同化できない。
相手のことを思うからこそ感情的になる
・・・・・・・・・・・・・・・・馬鹿じゃねーの。
あ、馬鹿か。
他人に自分を求めた挙句、錯乱。
自他の識別が出来ない幼児性人格破綻者が、言い訳してるだけ。
正常な発達過程なら第二次反抗期で他人と自分の区別、客観性が身に付く。
それが出来ないから、怒りという主観を自省すらできないわけ。
で、魔女っ娘。
怪我してないから。
舐めてくれなくていいから。
どこの子猫かとね。
っていうか、俺の血が出ていたら防疫上マズいような気もするが、この娘たちは特例措置中だから除染処理される心配はないとはいえ、俺の血で病気になったら大変だ。
時々、甘えて甘噛みしてくるのは前からだが。
リアル子猫と違って力加減してくれるから。
リアル子猫は普通に牙を突き立てて来るが。
血が出ない限り実害はないから、ほっといた。
まずかった?
噛むのも舐めるのもほどほどに。
魔女っ娘たちには、後でゆっくり注意するとして。
三佐辺りは良い人体実験ぐらいに思ってるんだろう。
しったことか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と思っていることを知られないようにしておかないとな。
仮定だけで銃殺にしてくる相手だけに。
確認されたら何をされるか本当にわからない。
それは、すでに始まっているかもしれない、とか。




