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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十二章「男と女と大人と子ども」

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男と女の交わすこと。

【A級戦犯リスト】


地球側呼称《幹事長/三佐のオヤジ/オヤジ様》

現地側呼称《青龍の宰相》

?歳/男性

:衆議院議員。連立与党第一党幹事長。与党合同選挙対策委員会代表。世に広く知られた「政界の黒幕」、知らぬ者が居ない「影の宰相」。娘と違って役職は三つだけ。米中を中心とした各国、複雑多数主張も思想もバラバラな与党連合に少数独自の野党からなる日本議会に影響力を持っている、と言われている。私邸が事実上の安全保障理事会/国連事務局となっており、その運営を司る(国連に役職は無い)。国際連合の実質的軍事指導者である現合衆国大統領とは旧知の間柄。



地球側呼称《合衆国大統領》

現地側呼称《青龍の傭兵大元帥》

?歳/女性

:駐日大使、国連大使兼任。

女性初の合衆国軍統合参謀本部議長で次期大統領候補と目されていたが、祖父以来の縁がある日本へ大使として赴任。その際に家族も連れてきている。

異世界転移後、緊急時の継承順位に従い大統領に就任し在日米軍並び領域の軍を掌握。在日合衆国市民の統率者となる。

代々続く軍人の家系。

娘は文民(弁護士)になったが、孫は軍務(空軍F-16パイロット/三沢基地所属)についている。

普段から合衆国陸軍将官の礼服を身にまとう。



「禁忌」在りきで理性をねじ曲げる世界。

「禁忌」は生存手段の一つでしかない世界。



我々の文明(西洋合理主義)は「神」と対峙し、これを否定することで成立した、と聴いたのだけど。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はずだった、訳だ。


どうやら神は定数ではなく変数だったようね。

どうやら幾らでも代わりが効くということだ。



迷信に満ちた科学文明。

合理性だけの魔法文明。


強弱は明白だが。


優劣は?

さて?


《侵略戦争の首謀者である議員と侵略戦争の実行者である将軍の会話》





【聖都/聖都市内/中央/大神宮正面階段/青龍の貴族の右前/魔女っ娘】


やっぱり、かっこいい、です。

わたしは帝国の女騎士さんに見惚れてしまいました。

今も、ですけれど。


背が高く、ご主人様と釣り合っています。

ちょっと背伸びすれば、ちょうど、お顔が向き合うことが出来ますし。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしは、背伸びしても、ご主人のお腹です。


これくらいの背丈があれば、ご主人様に全身同時に愉しんでいただけそう。


鎧越しでも胸周りや御尻の周りがしっかりしてるのが判ります。

それに胴周りが綺麗に括れているのは、腰の装具を除いてもよーくみえるし。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしは、その、 (まっすぐです)


これくらいしっかりしていないと、ご主人様を受け止めきれないでしょうね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぅ。


良いところもあるんです、わたしにだって、まったくではなく。

わたしの細くて小さい肢体が、お気に召していただけたわけですし。

足りないところは、ねえ様やColorfulさんたちが受け止めていただけるでしょうし。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それ以前に、わたしも、みんなも、ご主人様に満足頂いていないというのが大問題ですが。


気絶したら終わり。


どーかとおもいます。

わたしだって、いしきをたもっていたいですが、そこはだきょうしてくれてもいいとおもうんです。



うぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (こわしてほしいのに)



愉しんでいただくだけじゃ、やです。

せっかく、何でも望んでいいと、我侭になっていいと、声を出せと、ご主人様に、命じていただけたのですから。


もっともっともっと、たくさんたくさんたくさん、ずっとずっとずっと。

ふかくふかくつながりたい、いっぱいいっぱいしてほしい、つよくつよくつよく。


・・・・・・・ (いえないですけど)


身の程知らずになるために、どうしたらいいか教えてほしいです。


だからこそ、目の前の、強さに憧れます。

ご主人様を、堂々と求められる力。

帝国の女騎士さん。


挙動一つに力がみなぎり、それがみんな、ご主人様に向いています。


わたしがこれだけ強ければ、ご主人様もムチャをしてくれますよね?

好みに合った小さいままで、こんなに強くなれないでしょうか?

魔法とか奇跡って、青龍の世界を含めても、何かないかな?


ずっとずっと、細くて薄いままでいい、というつもりはないんですけれど。

ご主人様は、ねえ様やColorfulさんや、頭目さんみたいな、おっきい人もお好きですし。


現に帝国の女騎士さん。

この方の強さは、ご主人様を惹きつけています。

それを見て、わたしはぐるぐると、いろんなことを想います。


そしてそれが、ご主人様につたわっているのも知ってるんですけれど。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (いじわる)




【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿正面階段途中/青龍の貴族】


俺は観光気分。

子どもたちもそんな感じ。


観光ツアー的にエスコートしてくれるのが美人コンダクター(帝国女騎士)となれば、気分はもう社員旅行です。


経験ないけど。


兵隊さんたちには感謝してますけどね。

俺も兵隊さんですけどね。


誰か感謝して。


4.5kgの鉄と木の塊に20発弾倉。

M-14を腕に抱えて行軍中。

俺はしてませんが。


そんな彼ら、ってか、部下がいるからこその観光ツアー。


頑張れ給料出るぞ勤務中。

戦闘手当もついています。


護衛作戦中だからね。

休日は明日あげるから。


上司・上官(おれ)があげてるわけじゃないけど。

権限をもらってるだけで、責任を押し付けられてるだけで。


ナカマー!


なお俺もただいま勤務中ですが気にしないでください。

作戦中だからね。


観光、ってか視察、っというか作戦申請は偵察で。

なのであくまでも気分として観光なのであるということは強く強調!

見上げてごらん青い空!


緩やかな丘陵の頂点が神殿。

海沿いの丘陵を中心とした平野部に築かれた都市。

今も昔も綺麗だね~。


まあ過去は絵でしか見たことないが。

そのうちに異世界略奪美術展とか開かれるかもしれないな。

あくまで作戦上の必要から、それだけの目的で接収してるんだが。


必要はないけど鹵獲した帝国資産の中に混じっていた、ってのもあるか。

利用法が見つかるまで大切に保管されています。


大英博物館に追い付き追い越してしまいそう。

――――――――――人としてダメですね。


俺はシスターズ&Colorfulを見回した。


帝国女騎士にいろいろ聞いている、魔女っ娘。

仲良きことは美しきかな。

魔女っ娘たちを気にしている耳っ娘、いやエルフっ娘。

海風で春物のコートが押し付けられ、肢体のラインが浮き出てます。

俺にくっつきながら姉分と妹分に眼を配る、お嬢。

大店の女主人に例えるべきだろうが、指揮官っぽい。


俺の視線、その先を辿るのがColorfulたち。


橙、俺自身と俺の視線の先をきょろきょろ。

碧、は自分の視線で俺が見ているモノを橙に教える。

朱、が見ているのはむしろ俺、時々、周りも付け足しで。

翠、お嬢の仕草を確認しつつ皆にも目を配る。

白、俺に微笑み返して視線の先をアピールしてきた。


無言のジェスチャーは、面白くもあり悲しくもあり。

15歳だっていうからには、うるさいくらいがちょうどいいのに。

日本で、こんな静かで賑やかな中高生がいるだろうか。


気にしなくていいんだぞ。

甲高い女の声は、確かに耳触りだが。

状況にもよるし。

不愉快なときはちゃんと頬をつまんで黙らせる。

ちょっと痛い程度のアイアンクローでもよし。


今日を満喫させた後は、略奪美術品鑑賞会でも企画すべきかな。


実物、すなわちこの聖都。

それを見た後で、過去の聖都を鑑賞する。

そしてまた実物を見る。


そんなながれ。


遠足もいいし、海水浴もいいし、旅行もいい。

静かな娯楽から慣らしていけば、騒々しくもなるだろう。

そうそう任地を離れられないから、戦後になるとは思うが。


この娘たちが大人になる前には、間に合うよね。




【聖都/聖都市内/中央/大神宮正面階段/青龍の貴族の右前/魔女っ娘】


わたしは想いを脇に除けます。

いえその、お話も聞いてるんですが。


帝国の女騎士さんの御話。


ここ、大神殿の階段から見える、青い海。

とっても温かく感じるそうです。


感じる、っていうのは、風より暖かいだけで、実際に湯浴みの様じゃない、ということだとか。


そういえば、ご主人様が仰っておられたような?


温かい南の海から流れてくる、温かい海。

それが北の邦、わたしたちが住む土地の寒さを和らげている。

でしたか。


それに、邦にはもっとすごいものがありました!


太守府、太守領の温泉。

湯浴みといえば、湯をお考えの帝国の女騎士さん。

温泉に招いて差し上げたら、きっと喜んでくれそう。


戦争が終わったら。

ううん、青龍の虜囚なのですから、機会があったら。

御背中を流し

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり、だめ。


その時は、ご主人様が一緒ですし。

睦合う時間を、他の方にとられるのは、ぜったい、いや。

他の時に、ご一緒しましょう。


明日は海に連れて行っていただけます。

もしかしたら、泳いでもいいのかもしれません。

はじめてですから、泳げるかわかりませんけれど。


帝国の女騎士さんは、泳げるそうです。

泳ぐときはなにも身につけないとか!

鍛錬を兼ねて鎧を付けることもありで。


うーんうーん、わたしには無理です。


マメシバきょーかんは、他の殿方に魅せつけることで、ご主人様の気を惹く方法もある、とおっしゃいましたが。


やです。


肌を見せる必要は無くて、ただ整えることで他の殿方の気を惹き、ご主人様の手を惹くことが出来る、と勧められましたが。


やです。


帝国の女騎士さんは、意中の相手以外が何を想おうと知ったことでは無い、とおっしゃられますが。


わたしは?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ご主人様のお部屋で、誰にも見られない箱の中で、ご主人様と一緒に居られたらいい。


なんて夢見てしまいます。

産まれた時から、ずっと、できれば産まれる前から、ご主人様と一緒に居られたらいいのに。

ご主人様の女から産まれたら、よかったんでしょうね。





――――――――――お父様、ごめんなさい!

でも、許してくれますよね?



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