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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十一章「夏への扉」

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429/1003

第一印象/Ambush.

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします



本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。

他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。


文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。

よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。


・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。

・【語る人間の居場所/誰視点】とします。

・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。

・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。


以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)




【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子/エルフっ娘》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。シスターズの姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳、白い肌。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子/魔女っ娘/幼女》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢/童女》

現地側呼称《妹分/ちい姉さま/お嬢様/愛娘》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。




『Colorful』:奴隷商人に造られたハーフエルフの最高級愛玩奴隷たち。髪の色がいろいろなため、神父が全員あわせて「Colorful」と命名。一人一人の名前は髪の色に合わせて白・朱・翠・蒼・橙と主人公が名づけた。異世界では用途別の奴隷を出産から教育まで一貫して生産する奴隷牧場がある。前領主(帝国太守)が奴隷商人に発注し、引渡し前に戦争開始。占領軍の太守資産接収に伴い軍政司令官に引き渡された。軍属として雇用契約を結んでいるので日本の労働法が適用される


性格

一番不器用で耳が短い、橙。

その橙をフォローすることが多い、碧。

一番背が高くシスターズと一番話す、翠。

事あると真っ先に前に出てくる、朱。

一番胸が大きくおっとりしている、白。




Aaaaaaaaaaaaaaaaaa(中略)aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!

men!


He~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(中略)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~y!

MEN!




「どんなタメだ!!!!!!!!!!!!!!!」


※ランドクルーザーの運転席からThe Winstonsの「Amen, Brother」(俺にしかわからなかった)を流しながらジョジョ立ちで飛び出した後、Michael Jacksonの「Smooth Criminal」(曹長しかわからなかった)のBGMを流してバレエ「ガムザッティのヴァリエーション」をしながらシャウトをかまし映画「プラトーン」のキメポーズで終了した神父を無視しきれなかった俺の一言。




【国際連合統治軍第13集積地/聖都中央/大神宮正面前/青龍の貴族】


美人がいる。

俺の目の前に。

すごくたいへんきわめつけ。


他の要素もあるが、それを塗りつぶす美人パワー。


龍の紋章は帝国。

甲冑の主体は革であり、そこに紋が刻んである。

赤龍と呼ばれるのだけれど、別に色は注してない。


赤いというのは、革の色か。


俺たちが青龍と呼ばれるのと同じ。

国連旗の地色が青ではあるが、図柄は白なのにね。

赤いというのは自称じゃなくて、他称なのだな。


イメージ、イメージ。


もちろん名前なんて他人のためにあるモノ。

そう呼ばれ続ければそうなって、そう名乗るようになるのだろうが。

何者でもない生まれた時に付けられた記号なんぞ、まったく意味をなさない。


名づけるってのはそういうこと。


マネシバみたいに、それに苦しむ奴がいるけどね。

普通の人間にとっては、アダナの方が意味を持つ。

あるいは階級、もしくは役職、それ以外はオマケ。


そしてなにより美人パワー。


でもって美人が身につけた甲冑。

外殻部分は金属じゃなくて、俺たちのプロテクターに似た質感。

竜の皮だそーな。


カッコイイ。


サイン貰っていいですか?

帝国兵士はもちろん、騎士だって読み書きはできるはず。

と、普通なら行くところなんだけれど、それを覆すのが美人。


俺の本質を直撃。


本質は何だ?ってか。

ちびっ子たちの夢と今を護るナイスガイは仮の姿。

不本意な労働を全力回避する正常な社会人はただのベース。


その実態は

「ファックファッキンファッケスト!」

喧しい!!!!!!!!!!!!


大人は責任範囲外で男の子だったら大ウケかも知れんし外しても弄って笑えるからほっておくが此処に居るのは女の子ばっかだぞコノヤロウ!

久しぶりの一時間ぶりくらいにランドクルーザーから解放されたやがったと思えばオーバーアクションで三段活用キメやがり変身ヒーローの登場シーン似ている割に腰の動きがR18!!

筋肉をヒクつかせてるのが戦闘服越しにもわかるってどんだけマッチョなのか実は見知っているが思い出したくない。


野郎だけの宴会ならい~んだけどな、此処に居るのは女子供。


無視だ。

構ってはいけない。

俺の印象が悪くなる。






「Oh!」


ちょっと声かけないでくれますか知らない人に話しちゃいけない機密漏えいは事故死だぞ♪っていい歳した三佐に言われてますんで。

俺はグラサンをかけた大柄マッチョで妙にしなやかな動きでただ立っている時も、微妙にリズムを刻んでいるアフリカンアメリカンを無視。

空気読めや!なんてアメリカンに言うのが既に間違いだとは知ってるが、こっちゃ好感度を下げずに好感度を上げるのに忙しいんだよ!!!!


「When?Where?Who?What?Why?」


って、ツッコまないぞ。

ツッコんだら敗けだ。

負けは良くない。


「Oh~Fuck it!ガマン?チャージ!カウントダウン!!」



俺は、見るべき者に眼を向ける。

精悍さを塗りつぶす、優美な機能美。

それを圧倒する美人、帝国女騎士。



ありきたりな言葉を連ねれば、こうか?


白い肌。

金色の髪。

青い瞳。


白?

金?

青?



そう言えば、最近、良く目につく

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、これ異世界の標準だから。


俺の手の届く範囲に限定すれば、多数派ではない。


うちの子たちは可愛いだけじゃないからね。

賢くて気が利いて頭がいいってのもあるが。

それよりなにより全十色、色とりどりです。


ちびっこ二人の髪色を金色一系統に換算し、シスターズの瞳の赤緑蒼とColorfulの朱翠碧を別な色と換算すれば、目の色と合わせてシスターズ三人で五色、Colorful五色の合計で十色。

この子たちと過ごした日々は、俺の回顧録で特大の赤丸アンダーライン多色刷りで強調される自慢となるであろう。

写真を公開するといろいろと問題が起きるのでイラストで埋めてもらうとして、適当に飾り立てれば日本に招待する費用くらいでそう。


なお国際連合軍関係者で個人的に写真撮影する奴はいない。


あらゆる電子機器と通信回線は国際連合監視下だからね。

そもそも異世界に身体以外の私物なんて持ち込めないし。

特定少数の事故を待たずに銃器実験器具を装備する監視。


そんな状況を理解している兵士たちが、うっかり何かを撮影してしまうような自殺行為をするわけがない。


魔女っ子(げんちだいひょう)の希望に従って、俺はしているが。

余計なもの、つまりは俺たちの姿がうつり込まないように注意して。

異世界の者しか映っていない写真が公開されてエライ目に遭ったが。


後始末のお願いをするための会議や質疑応答や作戦決意が大変でした。

※第73話<兄妹喧嘩>~第77話<十二日目/After Coming out>まで


実物が日本を訪れた日にゃ、もっともっともっと大変になるのだろう。

互いの安全性が確認されてから、それでも制限付きになるのだろうが。

医学的安全性だけじゃなくて、文化的なそれも検証するだろうからね。


エスコートは俺がすればいいとして、いまの軍政部隊メンバーも協力してくれるだろうし。


まあそれは、相互交流が解禁されてからの話。

お互いに旧交を温めたいと思える関係を造る自信はある。

夢は膨らむばかりでございます。


もちろん、この子たちの人生、エルフ生にハーフエルフ生、はどうころんだって百年が無限でも安泰。


全て国際連合が保証するからだ。

味方であっても、敵に回っても。

最期まで決めるのは国際連合だ。


三佐なら国際連合や地球人類が滅んでも、保証を残す手を打つだろうし。


棄てられることは無い。

解放されることは無い。

選択も自由も何も無い。


俺の戦死保障を遺すのは、オマケ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この子たちを、地球人類に雁字搦めにして不可分に縛り付けてしまったのは、俺だしね


遺す物ってのは、形が残らないほうがいい。

マジでお勧め。

戦死準備マニュアル作成のために、同種の資料に書いてあった。


ガチで考える、戦争準備の第一段階。


受勲制度。

保障制度。

追悼制度。


アホの戦争ゲームとは違う、本当の意味での有事研究。


戦争と縁がないのに余計なことを考えたがる連中は、武器や人数や正義の準備しかお考えでない。

兵器や部隊や交渉のことなんか想像もしやしないというよりできないんだろーな、お気楽なこと。

正しいと一言いうだけで、敵味方が何人死ぬのか考えないってのは戦争を知りたい大きなお友達。


やめやめ。


真実はただ一つ!

事実はいくつか!

要点は三つまで!


美人の由縁たる美しさの所以はなんぞや?



白金青は異世界標準。

Otherworldy・Standards.

白髪以外は概ねそうで、そもそも老人が多くない


俺の目の届く範囲で言えば、多数派ってよりそればっか。


黒髪黒目色肌の俺たちに、見物人が集まるのもよくわかる。

怖いもの見たさってのも、在るのだろうけどね。

見物人がいる場所ならば、だけれども。


で、そんな異世界標準なだけでは語れない。


ありきたりな白金青の、トンデモ美人。

そして美人は標準じゃない極々少数派だから、美人なのだ。

それは地球も異世界も変わらない。


多世界ってか、異世界ってか、異人種も良いものです。


標準派も大好物ですけどね?

最大多数は最多標的。

戦いは数だよ。


瑕疵があり至らず不束かもしれないが、それが好い!

それも、じゃなくて、それが。

ここ重要。


陶器や絵画と同じ同じ。

真球真円黄金比率。

そこにただ一単位の過不足あり



――――――――――藝――――――――――



玉に瑕。


ソレがいい!

それが!!!

マジ!!!!


完全な形が完成している様をゆっくりと確かめ味わい深く深く感じ入ったところ。

繰り返し繰り返し同じ納得を得る直前で台無しになっているところ。

直前に至る隙が少なければ少ないほど、これを想像してほしい。


瑕疵。

不出来。

ツッコミ。



これがどれほどそそられるか!!!!!!!!!!


女の知らない世界である

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・機密秘密内密。


だがしかし。

でも、瑕無き珠はもっと好きです。

広い意味での少数派は、もっともっともっと好きです。


いやいやいやいや、話がそれた。

いやいやいや、まっすぐ美人の話か?

いや歪さの話を突き詰めればそれになる。


ならまあ先々や広い範囲は置いておこう。



第334話<痛勤電車>から数えてついに第429話でランドクルーザーを降りました!


それだけです。

すいません。

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