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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十章「異世界の車窓から」

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401/1003

色眼鏡/rose-colored glasses,


【用語】


地球側呼称《三尉/マメシバ/ハナコ》

現地側呼称《マメシバ卿》

?歳/女性

:陸上自衛隊医官/三尉。国際連合軍独立教導旅団副官。キラキラネームの本名をかたくなに拒み「ハナコ」を自称。上官の元カノが勝手に「マメシバ」とあだ名をつけて呼んでいる。


何気に登場率は非常に高い。

狂言回し的な立ち位置のくせに視点が飛ばし過ぎ。



結婚が憎いんですねぇ~。

出産が憎いんですねぇ~。

女の子が憎いって、わぉ。


これ、女の発想じゃないです。


まずもって、ロミジュリを挙げるまでもなく、中学生女子くらいって恋愛の最盛期ですよ。

女の子はそこで心身の成熟を終えますから。


つーまり、これを書いた人は恋愛ができなかった人。

女であれば成長障害と診断できますね。


だから女じゃない。

女になれなかった。


で、結婚できなかった。


しなかった。

した。


なら、こんなに固執しませんもん。

結婚させられることすら、諦められてたんでしょーね。

みたいなものをしでかした、ならありえますが。


これも女じゃない根拠ですけれど、むしろ、大人じゃない。


恋愛を嗜めば、そのゴールが結婚じゃないなんてわかりますし。

むしろ邪魔だって思うかも。


やったことがないけれど、やったことがないことに固執する。

やれないからこそ、やれないことに固執する。


うん。

子どもでもない。

こどもなら、やってみよう!ってなりますもの。


大人になれなかった。

ですね。


だからまあ、親、あるいは大人の発想でもないです。

産むこと、子どもを敵視してますから。


試みる機会が得られなかった、と。


肉体的に成熟すれば好き嫌いは別として、こんなに敵視しませんもの。

パンフですっごいこと書いてあったじゃないですか。


18歳未満の出産が危険のなんのって。

医者に行けって話ですね。

頭の。


科学で言いましょっか。


人間の身体が完成する年齢。

女性で15歳前後。

男性で17歳前後。

前倒しはあっても、後ろ倒しは無いです。


で、女の話。

ピークが15~18、もって20歳くらい。

ここまでは環境や個人差が大きいかも。


代謝が活発なときは、影響を受けやすいからですね。


そこから緩やかに崩壊が始まります。

30歳以降は有意な差がありません。


生殖医療だけで言えば、最適値=ピーク。

前後5歳くらいが許容範囲。


出産適齢期って肉体的には十代、許容期が二十代前半。

後は社会的な要素で決まりますけれど、まあ、江戸時代が二十代前半で明治以降が十代みたいに。


受胎って、すっごく身体に負担をかけますから。

先端医学で全力サポートしても、です。


人口維持の理想形だけ考えると~。

15歳前後で出来るだけ産んでもらって、保育教育は社会で行って、それ以外の年齢は全部社会維持に投じる。

って形ですけど。

あ、これ、中世の社会そのまんまですね。

発展途上、後進国もこれ。


高齢出産の方が危険ですから。

完全医療の先進国でも危険ですから。

リスク背負う医者の身になってほしいですから。


人工授精で子供だけ作ろうとか勘弁してほしいです。

クローン造って自己転写始める未来が見えるから勘弁してほしいです。

実質、単性生殖なんて環境の揺らぎに極端に弱いんですから。


生物学者にとっては、悪夢ですね。




けっつ、ろん。

この珍文に適合する存在は?


拗らせ処女。


こーいうのが娘を産んだり育てたりすると、共依存を生育段階で仕込みますね。

精神科医だって、仕事増やしたい訳じゃないんですよ。

ほんと、女の擬態は勘弁して。



そりゃ女じゃないかって?

一緒にしないでください!


失礼な。


存在を規定するのは物理的な形態や使えもしない機能じゃないんですよ。

精神医学でも社会学でも、認知を受けられないものは「それ」じゃない。


男とみなされなければ、男じゃない。

女を口説いて女に誘われたら男。


女とみなされなければ、女じゃない。

男に口説かれて男を誘ったら女。


何でそんなことしなくちゃいけないんだ!


って、怒りだしたら、したいけどできないと確定。

アウト。

だ~って、アレです。


なんで食事しなけりゃいけないんだ!


って、言ってるのと同じですもん。


身体が健康であれば、欲求はあります。

それが無いというのであれば、認知しない/出来ない、つまり、異常です。

拒食症や過食症と同じですよ。


ま、カウンセリングに協力してくんないでしょうけど。



処置無しですね。

生き物として。


《Dr.マメシバのプロファイリング講座》




【国際連合統治軍第13集積地/白骨街道/ランドクルーザー車内/中央席/青龍の貴族】


俺が徐々に慣れた、ってのもある。

シスターズ&Colorfulから。

女になる前の、でも女の子。


気軽に楽しめる。


しかもゼロ距離密着。

親近感も沸くってもの。


姿を純粋に楽しめた。

気立てがいいから、プラス補正。


んで。

まあ、幻想風味が強る過ぎる子たちから入ると、普通の人たちも意外に冷静に見えるわけで。


そもそもがね。

俺の360度全周包囲中で必ず視界に入る子ら。

普通のコーカソイドじゃありません。


少なくとも俺の人生に置いて写真でも実物でもモデリングでも見たことが無い。

人間ってーより、妖精より。


エルフっ子。

Colorful、は、まあそりゃそうだなんだけれど。

100%人間な、お嬢に魔女っ子。


少なくとも外見と素材と体構造は人間と同じ。


そんなもん、触っても判らんが。

24時間密着し寝起きしても解らんが。


外見と手脚の動きなどなどは、全部一通り俺にもわかっている。

確かに細部まで慣れ親しんだ地球人と変わらない、と俺でもわかるが。


細い太い、色艶形、締まる緩むの差はあるが。

一見してコレはこれ、ソコはあそことすぐわかる。


俺のようなドシロウトでも。

専門家、別にマメシバに限ったことでは無いが、から見るとさらに判り易い。

と、マメシバが言ってました。


中身の構造も体組織の素材も循環系その他も同じらしい。

お医者さん(マメシバ)がそー言ってるんだから、間違いなくそうなんだろうな。


恋愛クリーチャーではあっても、まず第一に医者であるマメシバ三尉。

三四が無くてそれ以下に学者で、時々は管理職で思い出すと兵士。


だからこそ、この子たちの身体のことでは嘘をつかない。

そう言い切れる。

あの冗談をマジにしたようなキラキラネームではあっても、だ。


常に側にいる俺が勘違いしていると、この子たちが死ぬからね。

マメシバは常に趣味を最優先しているからこそ、女の子を不幸にはしない。


あれ(マメシバ)は言ってみりゃ、女そのものだから。


女であることに自信過剰で。

女でいることに自覚的で。

女であることを愉しみすぎ。


恋愛乙女チック・クリーチャー・マッドサイエンティスト。


己を含めた女性そのものに夢中。

国籍世界出自職業思想信条といません。


男?

女にとって、不可欠なパーツ、扱いだな。

ありゃ。


処女なわけだ。


気持ちはよーく解ります。

女が大好きという意味で。


判っていいのかという気はするが。

自覚があるうちは病気、自覚が無くなれば狂気。

精神医学の定型分類。



マメシバは、ある意味で男を見ていない。

フレディ・マーキュリーみたいに、配偶者にカミングアウトしてとどめを刺されるタイプ。


あれは、泣いた。

とある映画のワンシーン。


「僕は両性愛者なんだ」

「あなたは同性愛者だから」


言わないであげて!!!!

客席からツッコんでしまったのは言うまでもない。


そりゃーゲイになるわ。

人がホモセクシャルになる瞬間を忠実に再現。

もう少し配慮があれば土俵際で

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあよろし。



だからこそ、マメシバ。

自己愛の究極系。


シスターズ&Colorful、女の子たちを傷つける可能性は無い。


たぶん男の子も不幸にはしないだろうが、それは気にしないでおく。

確認するのが怖いので。



ともあれ、そんなシスターズ&Colorful。

この子たちから始めた俺の、非日本人観察。


え?

異世界人も日本人以外って切り分けでいいじゃん。

違うところ数えたほうが早いんだから。


ううんうん。

善い経験であった。


可愛いなぁ~。

綺麗だなぁ~。

面白いなぁ~。


と子供らを眺めていたら、苦手意識が払拭されていたのだろう。

むしろ、俺自身が持っていた苦手意識に、初めて気がついた。


あ俺、今まで、日本人以外苦手だったんか。

ってね。


ラッキョウをつまみにしながら、改めてその味を愉しんでいる自分に気が付く。


俺、ラッキョウ好きだっけ?

そう言えば、あんまり食ったことない?


みたいな。


太守府で仕事をしているフリをしつつ、三佐を誤魔化す算段を考えつつ、間違って仕事をこなしている自分にうんざり。


そんな時。

一日一回以上ありますが。

意外に仕事してるのは置いといて。


ふと傍らを見る。

すると、メイド長や頭目、被雇用者とお母さん。


福神漬けでもなく、意外な近くに美女がいた。


距離を置いて、ちびっ子たちと比べながら眺める。

シスターズ&Colorfulが幻想的なので、より人間的に、っていうか実態として見ることができる。



余計極まる苦役(にんむ)のせいでささくれた心に、良い気分転換。

ってことに、気が付いたんだよな。


んで。

思い起こすのだよ。

王城の中。


俺の視界に入るのは?


容姿優先で集められたんだろーな、って感じのメイドに執事。

参事会の富豪たちが金に飽かせて集めたメイドに執事に使用人。

やたら着飾った特権階級のお歴々と家族。


富裕層だけに、健康な人間特有の感じよさがある。

肥満なんて望んでもできない時代ってのもあるか。


ので、老若男女概ね健康美。


んで。

太守府の街中。


最初は無人でした。

嫌われてましたから。

今も嫌われてますが。


でも、最近、出てくるようになりました。


そんな住民は、邦で有数の豊かな街の豊かな人々。

スラムってる人たちは、まだまだ隠れています。


生きてる人は。


諸般の事情で、かなり吊るされたそうです。

事情は知りませんが。

知りたくもありませんが。


だからまあ、小奇麗な住民が多いよね。

農村でも港街でも、似たようなモノ。


盗賊ギルドの愚連隊は、例外というか、あれはあれで、在る意味で整っている。

力自慢暴力自慢喧嘩自慢のヤバイ奴等。


やや歪ではあるが、肉体美ってやつはある。


ヒャッハー!!!!!!!!

って言いそう。


貧弱なわけがなく、つまり異世界では栄養状態がいい方だ。


そんなわけ。


つまり、俺は異世界の平均を知ってるわけじゃない。

そもそもが異世界全体で希少な穀倉地帯の、周辺飢餓地域から孤立した地域。

上澄みの、特異な、完成した人々。


異世界の中でも、小奇麗な人たちから見知っていったのだ。

いいとこだけ見ていると言い切れる。


嫌う理由もないよね。

石を投げられないだけで、感謝しないとな。

日々是虐殺、なんて御免だ。




そんな中で俺が、女に注目するのは利の当然。

いや、理、の当然。


例え禁欲状態でなくても、俺はそーいう人間です。

しかも禁欲状態なので、俺がどーいう人間だか。


知らなくてよろし。


故に万感の想いを込めて、切歯扼腕しつつ、憤懣遣る方無い断腸の思いで悲歌慷慨をかみしめつつ、子どもの前で気取ってかっこつけながら、眼に映るすべての平均以上に見目良い女を楽しんでるのですよ。



目だけでね。

記憶に焼き付けてもね。

使い道がないケドね。


24時間一人になれないモノで。

いえ、記憶力に自信はあるので、必ずや!


勝手ながらではありますが、なにがとか気にしないよーに。


いやーよかった。

シスターズ&Colorfulがいて。

この子たちがいなかったらヤバかった。

地団駄踏んでいた。


独り転がりながら、だ。


それは黒歴史。

誰も見てなくても、俺がみている。

俺のことを。


だってほら、絶対に手が届かないし。


そりゃもう。

おかしな話ではあるが、見てるだけ。


俺が!



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