色眼鏡/Sunglasses.
登場人物&設定
※必要のない方は読み飛ばしてください
※すでに描写されている範囲で簡単に記述します
※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします
本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。
他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。
文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。
よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。
・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。
・【語る人間の居場所/誰視点】とします。
・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。
・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。
以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。
(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)
【登場人物/一人称】
『俺』
地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》
現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》
?歳/男性
:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。
13歳で結婚させられた。
14歳で出産させられた。
恋を知ることは無い。
――――――興味深い症例を紹介してくれる特殊な集団のレトリック――――――
その集団。
非政府組織は、女性の権利を向上させる、ことが目的とうたっている。
だ・か・ら。
結婚年齢は遅い方がいい。
出産年齢は遅い方がいい。
教育を受ける機会を増やす。
だ、そうで。
なお、ロミオとジュリエットのジュリエットは13才。
もちろん史実に準じれば結婚適齢期だったのはいうまでもない。
ちなみに「恋の果てに結婚がある」と思っている人挙手!
小学生以上だったりするのであろうか。
日本国憲法第24条では「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」とあるのだが。
憲法学者もビックリであろう。
ここで言う「合意」が恋愛関係だと考えたりするとすごい。
貴女は水道局と恋愛関係にあるのだろうか。
電気会社でも通信事業者でもガス会社でもいいが。
つまり合意とは契約に他ならない。
それでもなお「自由意思による合意」にロマンチックな幻想を抱く方々。
つまりは未体験なのだろうが。
驚くべきは「コレを信じられる人」が一人以上存在するということではないだろうか?
であれば、どんなことでも信じていると自覚させずに信じさせることができるだろう。
ということは、貴方が知っていることは、信じていることではないのだろうか。
ならば、わたしたちはソレを見分けることが、できるのだろうか。
ちなみに。
あなたが国土全体が山岳部に在る後進国で暮らすとしたら。
持っていたい技能はどちら?
A存在しない本の文字を読める力
B身の回りの食べられる植物を見分ける力。
いえ、識字率の低さが諸悪の根源だと言い張っている集団は、少なくないので。
【国際連合統治軍第13集積地/白骨街道/ランドクルーザー車内/中央席/青龍の貴族】
基本的に女はウェルカム。
それが俺。
ウェルカまられるかは、努力で何とでもなります。
断言しますが、努力で何とかなるジャンル。
世の中には才能以外何にも役に立たない世界もある。
教師とか政治家とか学者とか。
それは、努力したって無駄。
向き不向きだけで決まる。
そして努力だけで何とかなる世界も、やっぱりあるわけで。
兵士とか事務職とか技術者とか。
それは作業量をこなせれば出来る。
考えるんじゃない感じるんだでOK。
あれ?
俺のことか。
要はあれ。
高等学校までの学習じゃなくて、大学の勉強。
学習指導要領っていうよね。
学習は反覆訓練。
考える必要はない。
ただただ順化して記憶させる。
思考能力なんか必要ない、作業。
勉強は理解。
考えないと始まらない。
記憶は邪魔で反復は敵。
同じ場所に留まったら敗け。
真逆だ。
なお、適正も真逆。
どちらかが得意な人間は、どちらかが苦手。
両方を兼ねられる奴はいない。
言ってしまえばベトナムでも有名な古典的な拷問と同じ。
ひたすら穴を掘って、また埋める。
学習に長けた人間には苦でもない、どころか充足感さえある。
勉強に長けた人間には生皮剥がし以上の苦痛、どころか発狂確定。
つまり?
高等学校以下は勉強のできる子を廃人に仕立て上げるシステムである!
ああ怖い。
そしてこれ。
誰かを口説くのではなく、女を口説くのも努力の世界。
工夫ではなく慣れ。
質ではなく量。
突発ではなく持続。
だからまあ、俺でもできるわけ。
十人に一人くらいは。
波はありますが。
ゼロ行進だってありますよ?
ノーヒットノーランどころか完封や完全試合をされてしまうことも。
しかし長い永いほどではない長い人生のペナントレースにはつきものです。
負けるのが怖くてコイントスできっか!
カードもダイスも好きですが、コイントスって一番簡単なんですよ。
友達と飲むときに一杯ごとにコイントス。
その支払いはどっちかってね。
まあ女友達の時は、最終的につじつまを合わせるが。
制差別主義者なもので。
さておき。
ナンパに無駄な動作などない。
声をかける。
相手に認知される。
それですでに、一ポイント。
長い戦いの、ほんの一コマ。
無視?
悪態?
直前で逃げられる?
それはつらい。
んが。
敗北の屈辱など可愛い女を見ただけで消え去ります。
つまり街を歩くだけで十分という
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それはどーでもよろしい。
一番大切な女の話。
いや、ほんとに一番ですよ。
生活とか仕事とか、そんなもんは順位をつけることじゃないですよね。
在って当たり前だったりなぜか無くならなかったり。
ちっ!
そんなベーシックなことは考える必要もない。
なるようになる。
ならなくたって、魔女っ子が怪我をするわけじゃない。
必要なこと、大切なこと、重要なこと。
意識していないといけないこと。
つまり、それ。
容姿が平均以上であれば守備範囲です。
すなわち人類の四分の一を歓迎できる。
とおもうじゃん?
実は違うのだよ。
人口は各レベルに均等配分されるのではなく、平均値が一番多い。
実に、人類の半分の8割がウェルカムである!
人類総人口の4割ですけどね。
いやー、こう、桃色の未来ですね。
ウェルカムさせるのは、俺次第ですけどね。
いえ、手間さえかければ余裕です。
確実なリターンがあれば、手間を惜しむ理由もないし。
博愛主義に近いといっても過言ではない。
相手がそう思ってくれればいいな、と日々お祈りする毎日です。
忘れていなければ。
性格?
性格が悪い女なんか、見たことないね。
ヤバい性格の女なら、ちょくちょく見ておりますが。
それはそれ、、俺の生活環境が彼女たちと重なっている。
それだけ。
絶対数でヤバイ奴が多いわけじゃない。
ヤバイ=悪い、でもないしな。
お付き合いしたいとは思いませんが。
お付き合いしたこともございますが。
元カノとか元カノとか元カノとかが。
いや、悪い奴じゃないんですよ?
人を傷つけるようなやつですし殺すかもしれませんが。
意図的に傷つけるのは体だけで、相手の気持ちは思いやれる女です。
成功しているとは言いませんが。
悪意が無いことは保証できる。
悪意の定義とかそーいうことを訊いてはいけない。
ただ誰かに聞かれた時に、俺は胸を張ってこたえられる。
悪い奴じゃありません!
相手の目を見ることはできないかもしれないが。
近付かないほうがいいよ、とは言うかもしれませんが。
さておき。
俺の交友関係は異性の方が多いのですね。
同じリソースを割くなら汎用性を求めるというか。
友達が少ないわけじゃありません。
近所の爺さん婆さんたちは友達だと言い切れる。
葬式慣れしているので、戦争中にはとても頼りになりそうです。
十年ぐらい同じ場所に住んでるのに、死んだ姿を見たことが無い。
戦争が無くても俺より長生きするかもしれない。
もしかしてエルフ?
そんな末期高齢者ばかりじゃない。
職場だと利害関係が多い。
が、生徒(高校生まで)学生(大学生以上)時代の連れや趣味(ナンパ以外)仲間はそれなりに居る。
誰かに押し付けられた任務外勤務の関係上、トモダチ認定されることも多い。
が、それはさておき女の話。
意外や意外。
でもないか。
日本人以外との付き合いは広くない。
仕事柄、ってのはあるが、友達ではないと言い切れる。
ナンパもしたことないな。
とはいえ俺は日本国内からでないからね。
あんまり。
機会が無いってのもある。
国内でも、そーいうスポットは守備範囲外。
機会を求めてないってのもある。
もともとコーカソイドは好きな方じゃない。
癖がある、ってーか、あれだ、むしろ嗜好の話。
毛色を変えるだけなら方法はあるし。
黒髪と、ほのかに色づいた肌。
染めた髪も根元が黒かったり、トラ猫みたいな模様もアリ。
実にそそられます。
それほど縁がなかった、ってのもあるか。
毛根まで色づく金髪。
マジで白い肌。
天然もの。
嫌いとは言わんが。
アレだった。
異世界に来てからもね。
でもしばらく過ごすと慣れた。
右を見ても左を見ても上から見下ろしても下から見上げても。
地球の現代欧米よりも、異世界の方が極端。
つーか、異常。
全部、白い肌と金髪と碧い目。
時々、日焼けした白い肌や銀髪に青い目。
地球の欧米と違って、スゲー統一感。
地球に居るのと違うんか?
って思う向きもあるだろうが。
居るけど居ないんだよ。
コーカソイドの中でも、金髪碧眼って少数派。
フェイクの方が多いくらい。
金髪も碧眼も劣性遺伝子だからね。
劣ってると書くと、勘違いする奴もいつが。
優劣じゃなくて勝ち負けだから。
遺伝子上の組み合わせで表に出にくい、ってだけ。
フラッシュとフルハウスの違い、みたいなもの。
異世界転移後はフェイクすら少なくなった。
在日外国人コーカソイドは軍関係ばかり。
しかも家族じゃなくて、兵士が大半。
捕虜になった場合のリスクに備え、黒紙にするのが主流。
カラーコンタクトは戦闘力、視力に障るから潜入部隊の特殊装備。
それは軍命。
日本人、地球人と認知されれば殺されないからね。
異世界の敵態勢力は、地球から来た侵略者に興味津々。
大切に大切にしてくれます。
標本を殺すわけない。
時々勧誘されます。
国際連合軍の司令官からすれば、黒髪に染めるのは迷彩メイクと同じ。
救出/抹殺部隊が突撃するまで、生き残ってりゃいい。
敵に殺されるのは、承認されない。
合衆国海兵隊の如く、あえて金髪碧眼にしている奴らは少数派。
いや、兵士たちにもメンツがあって。
命が惜しいと思われるのは海兵隊末代までの恥、って感覚です。
GHQのBBA、実質的な最高司令官も、その辺りは見逃してるらしい。
米軍兵士全員に、死ね、って命令してる人だから。
イイ女だけど怖いです。
そんなわけで、ではないが。
そんなわけで目立つ、異世界の金銀髪率碧眼率白肌率。
人間種以外の一部以外は、おそらく100%(異世界全域探査未了)。
異世界では劣性遺伝子ばかりなので、塗りつぶされることが無いんだろうな。
実際、地球の事例でもあるらしい。
劣性遺伝子のみが孤島や僻地などで孤立したケース。
同じ遺伝子で交配が続いた結果、その循環系では全員金髪になりました。
ってね。
もちろん、いわゆる近親交配による遺伝子異常など起らない。
迷信だからね。
強烈な信仰を伴う迷信なので、科学者でも疑問を口にできないくらい。
おそらくそんな理由、迷信ではなく劣性遺伝子が圧倒的多数である、によって異世界人間種を覆う特徴。
金銀。
碧眼。
白肌。
しかし、よーく見ると違うのだよ。
全部同じかとおもいきや、すっごいカラフル。
Colorfulほどではないが。
白にこれほどバリエーションがあるとは!
金色銀色にこれほどパターンがあるとは!!
感動である。
早速証言を集めてみたが、地球人の白金銀でもそんなものらしい。
在日米軍とスウェーデン、フィンランド軍ほか調べ。
正規コーカソイド、地球人欧米人種にとっても希少な特徴だからね。
統計を取って資料集めしている金碧白マニアはいるのだよ。
そんなマニアが目的を忘れて集めた情報。
めんどくさいから口頭で聴取。
まちがいない。
あんまり食わず嫌い、だったかな。
失われて初めてわかる大切なもの。
今は無き、いや星は残ってるだろうけど人類が無き、地球よ。
何もかもみな懐かしい。
奇跡で存続していてもいいのよ?




