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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十章「異世界の車窓から」

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Engage!/武装せる予言者


『異端審問官』:帝国独自の監察組織。管轄領域は異世界全域。つまり帝国施政権が及んだ地域と、これから及ぶ地域。宗教がない異世界で、ある種の宗教的思想を持つ帝国。それは魔法使いにより計画された、「騎龍民族による世界征服」である。そもそも力(武力知力魔力技術力魅力etc.)だけを信奉する龍の民。民族という概念すら持たず、文化も国家も種族もなにもかも認識が薄い(ない)。彼らを「帝国」という概念でまとめ、まとまりゆえの「力」を信奉させる。そして世界を征服する――――――――――らしい。建国の魔法使いたちが進めている計画。それをしばしば放擲しかねない騎龍民族の性向を排除する役割を持つのが異端審問官。組織を造り上げた魔法使いとすら一線を画し、皇帝・魔法使い・軍の三大権力とは互いに牽制しながら活動している。とある後進国で捜査権公訴権法律解釈権を独占している、東京地方検察庁特捜部に比べると文明的な制度だろう――――――――――特捜部は文明や制度、社会や法律と無関係ではあるが。

※現代地球上の西欧文明を基準にすると、明治以降の日本に法律は存在しない。恣意的な刑罰や非法律的措置を法律と強弁する姿勢は、大陸中国の人治に等しい。

※信仰を「超越的な仮定に対する根拠なき信頼」とすれば、魔法使いの計画が信仰かどうかは議論があるが。信仰扱いするには、余りにも現実的で根拠に溢れているので。




ボク、イケるよね。

要は細身でしなやか、幼げな娘が好きなんでしょう?

ボクじゃん。


そして幼い娘が好きってこと。

イケるイケる。


ほら、ボクって童顔だし。


着痩せするし。

肢体は女だし。

経験もないし。


初見最強!

床味充実!

演技皆無!



いやー、そーいう演技はできないからさ、素って楽だよね。


え?

まあ、演技自体できないけど。

そこはいーじゃん。


そりゃそうだけど。

誰にでも初めてってあるよね。


肝心なのはそこじゃないでしょー!


惹いて任せて流されるだけだし。

要点は、相手の好みかどうか。

よーく見てよ、ボクのこと。


そっちの通人には理想的でしょ?



そう書いてあるよね。

異端審問官が集めた話なら、そこそこ信用できるからさ。


ん、末尾じゃなくて、真ん中?

読め?


独りの力なんか、どーでもいいじゃん。

戦いは数だよ数。


隠し玉?


うーん、任せた。

ボク、戦場見てくるから。

キホンキホン。


いいでしょ♪

お・ね・が・い。

わーい。


じゃさ、黒髪の世継ぎを孕んでくるから。


りょーちとらっれちゃったからさ。

それだけ取り返したら、馬鹿じゃん。

子種くらい貰わないとね。


方法?


ふふん。

だねだね。


女狩りをしてる様子もナシ。

献上品も全部ムシ。

不自由しない数もアリ。


まーかせて!


ボク、綺麗で可愛いから。

毎朝うっとりしてるくらいだよ。


じいのころは、姿見は標準装備じゃないいっけ?


でも寝起きに全裸全身を確認するのは昔からでしょ。

たがいにみてたんだっけ?


ボクだって、見せびらかしてもいいけどね。

ふふーん。


女の肢体は、曲線と色艶だよーん。

脱いでもスゴいし触ってもすごい♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


側に行けば押し倒してくるさ。

押し倒した後は手放せないよ。


とーぜんとーぜん。

ちゃんと強請って縋ってモノにして

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウソウソ。


大命拝命。

師の作戦は判ってる。


女で篭絡しちゃ、戦線にならない。


それじゃ困る。

てか、決戦に差し障る。


まあ、他の手も打ってるだろうけど。

ボクこそが、一番使える、って帝都に鳴り響かせないと。


ワクワクするな~♪

あ・れ・ば。


戦争しまーす!


だ・か・ら。

じゅーよーなのはさ、敵の首を見ておくこと、触って、話して、抱きしめて。


見たこともない敵。

見たこともない戦場。

見たこともない土地。


これじゃダメダメ。

だから、ゆっくりと物見遊山。

騎将斥候、大物見、抜け駆け先駆け。


じゃ、いいよね。



あとは

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お・ね・が・い。


ボクが細いこと考えるわけないじゃん。

ちゃっちゃとかんがえよーね。



船?

さっすが!


南から、かー。

じゃさ、太守様のお忍び、いってみよ!!!!!!!!!!




【国際連合統治軍第13集積地/白骨街道/ランドクルーザー車内/中央席/青龍の貴族】


反省はしない。

俺はね。


カッコ悪いからな。


反省は愚か者の結論である

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って三佐が言ってた。


俺は言ってないけどね?

俺はそんなこと思っていませんよ?

俺はそんなこと思いついたこともありません?


あくまでも、あの特殊嗜好な、ドS陰謀癖秘密主義反権威無自覚唯我独尊個体の戯言です。


まあ権力趣味のせいかもしれないが。

権力=相手が嫌がることを強制する力。

日本語として正しい意味は。


ひでー言葉だ。

権威=相手が好んで従属する力。

ほぼ区別されてないけれど。


そんなモノがあるとして、言い換えられるわけだ。

最近じゃ言い換えることすらなくなっているのが、また何とも。


俺と三佐。

被害者と加害者。

従属者と権力者。


アッチとコッチの無限の距離。



だが、その結論には同意できる。

まあ反省しない者と反省させない者。

俺と三佐、理由は違うだろうけれど。


三佐も俺も、反省を求められる側。



俺が三佐に、俺は上司に。

俺も三佐も反省しない。


俺がいくら追及しても、三佐はしない。


俺がジタバタしているのを、言葉と行動で煽るだけ。

俺の不平不満を摂取して、自分の娯楽に元素転換。



どーかと思います

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺はいーんだよ、俺は。



反省してどーにかなるようなことなんか、最初からするかっての。


わざとやってるのは置くとして。

むしろ、わざとやった場合の方が反省して見せる。

次に備えて。


不運で起きたことは置くとして。

そりゃ誰のせいでもないんだから気にしないに決まってる。

むしろ次に備えてよい教訓。



過失ならどうか。

自分に原因がある場合は。


失敗を繰り返さない?


できるわけねーだろ。

人間になにを求めてんだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と言ったら名目上の上司に驚かれたことがある。



いや、もっと穏便な言い方でね?


もちろん、相手が聴きたかったのはそんなことじゃない。

毒にも薬にもならない、口先だけの反省を言わせたかったんだ。


わかる。


それで指導したことに出来る。

責任を果たしたことに出来る。

再発した時に気を軽く出来る。



防止手順を考える負担から、目を逸らせて。


必然的に生じる失敗のリスクを考慮せずにすむ。

リカバリーするコストを考えないですむ。

考えることも出来ないし仕事もしていないと気がつかずに済む。


仕事したふりをして、考えなければ、



判るわ~~~~~~~~~~~堂々とサボって金を掠めるより、サボリに別名をつけて金を掠めなかったことにしたい。


いや素晴らしい!


言い訳は良い

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とても健康に良い。


きっと優しい人なら、言ってあげるのだろう。


この馬鹿つかえねーな、じゃなかった、あーあれか、二度と繰り返しません、と毎回毎回延々と一生涯の繰り返し。


赦したフリ。

許されたフリ。


Win-Winってやつか。

たがそれを上司に許すほど、寛大な部下ではない、俺は。


俺は空気を読む男。


出題者の意図を読むのが大得意。

馬鹿のふりをしてそれに合わせてやるのも得意。


支障がない程度にしか付き合ってあげないだけ。

テストなら出題者が目の前に居ないから、赤点にならない範囲で付き合うけどね。



だから、仕事上の上司、特に目の前に居る相手には合わせてやらない。




俺の健康に関わるからな。

嘘も繰り返しも嫌いなので。


好悪っていうのは、信仰や信念を超える。

それで困るわけじゃなし。


幸いに俺には常に上司がいる。


上司と言えば財布も同然。

上司と菜種は搾れば搾るほどいい。

上司とはバリケードとみつけたり。


起こるべくして起こった失敗。


上司なんだから責任とれや

――――――――――大変だねぇ。


公式な上司だと、逃げられないしね。

非公式な上司なら、必要な時だけ部下を使えるのに。

三佐みたいに。


俺をクビにすら出来ない役立たずなんかに、用はないから配慮しない。


クビに出来るなら、菓子折りもって挨拶するが。

失業手当てから分け前出すから、即日解雇退職金割増残日数給与支給で手を打とうじゃないか。


お互いに儲かるだろ?


Win-Winってのは、まさにそれ。

なのに使えない。


辞職を求めることすらできない腰抜け。

示唆してくれれば不当解雇で儲けられるのに。


名誉除隊なんていりません!

除隊で十分です!


不名誉除隊に嵌められるほど間抜けじゃないし、非名誉除隊に納得するほど腰抜けじゃないんで。


諦めてほしい。

大人なんだからさ。


※除隊の種類(米軍準拠)

・名誉除隊

:模範的な勤務態度で見本として称賛され引き留められ惜しまれつつ退職すること

・除隊

:平均的な勤務態度を認められ必要とされているが、一身上の理由で退職すること

・非名誉除隊

:根本的に職務に適性が無く改善の余地が無いので人生の選択をやり直させること

・不名誉除隊

:向き不向きを越え存在するだけで浪費以上の実害があるので懲戒解雇すること



学生時代を思い

・・・・・・・・・・・・・・・・大学の頃は、そんなバカはいなかったか。


教授クラスって、頭いいからね。

TVに出てない人は。


生徒時代。

まあ生徒ってのは中学高校生のこと。

小学生は児童。


の、中学高校くらいだとそんなアレはいたな。

安い給料で過重勤務をさせられている社会的弱者。


いえ、特殊嗜好者と言い切ったりはしませんよ。

あんまり。


過労死する人とかいるよね。

死なないまでもギリになる人。


間抜けで片付けきっちゃいけないところもある。


奴隷と奴隷の間に産まれる。

奴隷に囲まれて、考えることも出来ない。

奴隷を見習って育つと、立派な奴隷が出来上がる。


自分の命を護っていいって誰も教えなかったんだもの。


奴隷が産んだ子供は奴隷となる。


地球でも

異世界でも。

今も昔も。


同じこと。


夢は立派な奴隷頭。

殺した方がいい気もするが、憐憫も禁じ得ない。

安楽死が必要だ。


そんな安楽死を自主的に進めてる反面教師な先生。

昼過ぎに登校した俺を見付けて、陳腐な一言。


どういうつもりか!


Fuuuuuu♪

もちろん俺は、お答えしたわけだが。

年長者に対する敬意をこめて。


ワザとじゃないから、つもりなんてありません。


一緒に今後の心づもりでも考えてくれるかと思ったら。

それはそれで逃げ道がふさがれるが。

その程度してくれる相手なら付き合ってもよいかと思ったら。


もちろん、何も不都合は起りませんでした。

社会に出るいい練習になりました。


そんなもんだよ。


他人に本気で不利益を与えられる奴なんて、いやしない。

他人を傷つける可能性にすら、怯えてやがる。


命まで取られるわけじゃない。


ホントソレ。

命まで、どころか、失う物なんか何もない。


逆らっても殺されやしない。

逆らわなければ殺される。


それに隷属する皆さまに乾杯!



鞭で打たれる奴隷なんていない。

鎖で縛られる奴隷なんていない。


強制収容所は皆さんの協力のもとに運営されております。


打たれなくても死ぬまで働く。

縛られなくても死んでも逃げない。


一部例外を除いて、サラリーマン、いや、奴隷、あ、同じか、なんてそんなモノ。



俺なら、殺しにかかる人だけに従うけどね。

もっとも、そんな相手は独りしか見たことが無いが。

異世界転移前には。


三佐だが。


人生はじめての恐怖。

つまり、それ以外は、その程度。

誰も彼もがハッタリだ。


上司とは。

嗤われるために生まれた奴隷頭。


俺を生かせない権威者なんて。

俺を殺せない権力者なんて。


負け犬に過ぎない。




――――――――――と言うわけで、反省しない俺。

これが支えられすぎる社会を傾ける、バランサー。



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