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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十章「異世界の車窓から」

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371/1003

「≒」=「≠」

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします



本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。

他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。


文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。

よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。


・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。

・【語る人間の居場所/誰視点】とします。

・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。

・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。


以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)




【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子/エルフっ娘》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。シスターズの姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳、白い肌。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子/魔女っ娘/幼女》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢/童女》

現地側呼称《妹分/ちい姉さま/お嬢様/愛娘》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。




たいちょーは、モテますよね?


「もてん」


今回はどんなネタでくるんです?


「女にモテない、モテたことはない、と言っている」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そのココロは?


「オチなぞ無い」


ふぁ~~~~~~~~~~?

常時複数の(肉体)関係を並走させてた男がなに抜かしてんですくぁぁぁぁぁぁぁぁぁ????????????????????


「過去形なのは止めい」


再開したんで?


「できるか!!!!!!!!!!」


じゃあ女の子たちの前で下半身コミコミで誠実なお兄さんアピールして絶望を大量生産している今休止中のナンパ男がモテないとやら供述する根拠を聞こうじゃありませんか?


「絶望って大量生産できるんか?希望を精製しては断ち続けるとか?」


レシピ知ってんじゃないですかやっぱり――――――――――女の敵!!!!!!!!!!


「どの女だよ」


言う訳ないでしょーが!!!!!!!!!!

女を口説きそれなりに多少波はあっても途切れない程度から数人ダブるくらいまでには落とし続けている続けてモテないと抜かす根拠を教えてもらおーじゃないですか!!!!!!!!!!


「モテないから口説いてんだよ!声をかけて引っ張り込まなけりゃ相手にもされんからな!!」


DA――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!

手と声が届く範囲に女がいる意味を全ぜっっんぜん!!!!!!!!

気が付いてな――――――――――い!!!!


「人類の半分は女だから」


周りに女がいるのがあたりまえってんですカ――――――――――!

ナワケナイデショーガ!!!!!!


声かけなくちゃコッチだって行けないってんですよ!

勝手によってくる女なんか金目当てのいろんな意味でプロフェッショナル以外リアルにいるわけないでしょーが!

ヤバイ妄想の中ならともかくく!!!!!!!!


はじめてのきょーどーさぎょーはそこから始まってんですからね?


「お、おう」


見つけてるつもりですか????

見つかるようにしてるにきまってるじゃないですか!!!!!!!!!!!!

声をかけてるつもりでしょーけどね????????????

声をかけやすくしてるだけなんですから!!!!!!!


「まあいいや」


良くありません!!!!!!!!!!!

クリスマスやらバレンタインやらの共通イベントで控え目に見てトリプルブッキングさせていいわけでしょーが!!!


・・・・・・・・・・・・・・・なんで生きてるんです?


「町内会や老人会、小中高PTA主催のクリスマス・ボランティアをしてるから女と遊ぶ暇なんかないな」


あ、そ-くる?

ガチなイベントで同衾すると深みにはまるからって、そこで突き放してるんだ??


イベント回避どころかファミリーイベント仕掛けてるんだ??

アポなし突撃があってもほのぼのさせてデトックスさせちゃうんですねぇ?

どーせバレンタインとかも全部仕掛けなおしてるんでしょう??


「ショウコモナイノニフカヨミハヨクナイナァボクハミンナノエガオガダイスキナダケサ」


じゃあ、ちゃんと証拠を掴めばいいわけですね。

たいちょーのご近所筋なら口が軽そうですし。


「やめい!」


素行調査が警務隊や三佐の専売だと思わない事ですね。

うちの友達に写真まわしたら被害者がヒットすんじゃないかとwktkしてるんですからね♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


「なにする気だこのアマ!!!!!!!!!!」


たいちょーの性癖ちょーさついでに参考技能を取得できるんじゃないかと。


「広く手を広げてるだけでナンパの成功率なんか一割程度だからな?手間暇かけてオマエから文句を持ち込まれても遊び甲斐が無い」


たいちょーの性癖ってか割り切ったお付き合いオープンな誘いに自信のある女が簡単にのるわけないでしょーが。

しかも集中しないから他の女や男と競合するし、そも自分で見切りをつけてる数もいれたら三割くらいいくでしょ。


だいたい。

だいたい!

だいたいたい!!


出会いが無いなんてモテないの言い換えですからね??????????????

モテモテなのに男がいない娘もいるのに――――――――――


「おまえの場合は自業自得だろーが」


まだ誰って言ってないじゃないですかこれからも言いませんけれど。


「男が誘われて男がひっかかり男にモテてるのに男がいない高スペック女なんかオマエしかいねーよ」


おかげで恋愛相談ばっか受けてソレを弄り倒すのも楽しいですけれどそればかりではいけないとおもってるんですよ?


「覗き見趣味を公言する正直な姿勢は好きだが」


たいちょーみたいに許容範囲(19~60)が広くてそこそこ可愛い女は全部好きな男に褒められても好きって言われても言われても!

ぜっんぜん!?!?!?!?!?!


面白くありません!!!!!!!!!!!!!!!


「そーいうとこだぞ」



「面白さ優先で、男をどうこうする前に、人間で遊んでいる」


――――――――――。


「俺と真逆」


たいちょーは

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人間に、興味ない?


「女にしか興味ないね」


きゅーに方向転換しましたね。


踏み込みすぎたと?

踏み込ませすぎた?


「さすがだな」


女も男も相手を褒めるのが基本、っていいますけれど。

男の褒め方、その基本を押さえてますね。


女を。

認めて『あげて』。

褒めて『あげる』。

もちあげて『あげて』。

与えて『あげる』。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いつの間にか、上に乗ってる訳。


「乗られることも多いが」


ぷっぷっ~~~~~~~~~~♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

どんだけ防御固いんですか♪






【聖都南端/白骨街道/らんどくるーざーの中/青龍の貴族の右隣/エルフっ娘】


可愛い、と言われたのは決して嘘ではない、とおもう。


あたしをそんな風に見るのは、見ることができるのは、彼だけだろうけれど。

それは彼、強者であるが故の、自分の女を見る故の、感覚なのだろうけれど。


あたしはそのうちのひとりなわけで。


三人のうちの一人。

八人のなかの三人。

十人のなかの八人。


今ここにはいない女を加えてソレ。

港街の少女たちや王城の側付きメイド、メイド長までくわえたら?


青龍の女将軍みたいに、そもそも彼と付き合っていた、あくまでも付き合っていた女なんかいくらでもいそう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いそう、じゃないわね。



ものすごく。

おもしろくない。


それが面白がられてるのが、すっごく面白くない!

だからわざわざ、手を強く握りながら、あえて視線を向けるなんてゆるせない!!!

あくまでも貴男がゆるせないんだからね!!!!!!!!!



そう。

あたしは彼が好む女を憎むような、あたしが一番嫌いで彼に嫌われるような女ではないのだ。


気にくわないのも、憎たらしいのも、腹が立つのも、彼のこと

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・言えな、言わないけど。


そんなあたしを、見もしない。

指先で弄るだけ。


判ってるくせに。

貴男なしには生きたりしない、って。


みんな、って考えると、また腹立たしい。




【国際連合統治軍第13集積地/白骨街道/ランドクルーザー車内/中央席/青龍の貴族】


俺の見立て。


まあ、メガネ違いも少なくもないが。

女を口説くのと違ってTrial & Errorは許されない。


失敗しても次がある。

失敗しても代わりはいる。

女の扱いなら、これでいい。


子ども扱いだと、そうはいかない。


すがりつくようなら、まだいい。

抱き上げればいいだけだ。


だが、違う。

困ったことに。



Colorful。

橙・白・朱・蒼・翠。



良く見て、良く触り、良く聴く。



よーく、瞳を覗き込む。

嬉しそうで、悲しそう。


この子たちの中で、結論は出ているらしい。

その結論は、間違っているだろうが。


よーく、髪やうなじや頬を触った。

体を俺の手に押し付けて、止まった。


それが許されていると感じている。

それが赦されないと感じている。


よーく、耳を澄ませる。

呼吸が早く、ときおり息を詰める。


この子たちの中の予想。

それが裏切られているのかな。



うむ。

やはり俺は、好かれているな。


Colorful、中に在る矛盾。


確固たる結論が内心に。

強烈な現実がその体に。


内心を否定したいがそれもできない。

体感を信じたいがそれもできない。


つまり自制に比重が大きくかかっている。

子どものくせに。


でも、諦め切れてない感じ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、不信感だな。


俺が疑われる訳がない。


だよね?

つまり?


世界っていうか、自分が感じてることを信じてない。

現実を強く感じれば感じるほど、それを意識的に否定してしまう。

それだなたぶん。




あ~この眼は覚えがありますね。


掴み獲りしたばかりの、迷い子猫の目。

掴まったのに、優しくつかまれてるのが受け入れられない。

そんな感じ。


あの時は大変だった。

親猫不在の子猫を確認した小学生からの通報。

近所総出で三日間軒下を匍匐前進。

主に俺が。


つまりまあ、子猫の一次捕獲は俺の役目なんですけどね。


町内会で決まった。

まあガキどもにジジババにママハハたちじゃ無理だし。

狩りでいう勢子で十分。


演習が役に立つ瞬間があるなんて思いもしませんでした。

日本国内市街戦設定のサバゲ―なら無敵です。


実戦は嫌だ。

サバゲ―もつかれるからちょっと。


モルタル軟弱建売住宅なら、あの89式でも撃ち抜ける。

場所を選べば素手で壁を突破できる、グレネード要らず。


でもまあ、子猫の一次保護は俺の役目なんですけどね。


救急手当は基本把握してるので。

ご近所さんにも把握されてるので。


消毒止血に傷口や骨折チェックくらいなら、獣医でなくてもできる範囲。


自衛官の仕事を初めて知った。

国民の皆さんのお役に立てて何よりです。

いや、ほんと。



では異世界で雇用した子たちが、本当に≪こども≫だった、この場合は?



ふむん

――――――――――なら俺の得意分野。


捨て猫だって、俺と一緒に過ごせば変わる。

俺の膝に三日いれば、占有権を主張する。


主に爪で、ときどき牙。


ならば時間の問題。

よくあるよくある。

子猫と子供は同じ。


慣れてますよ?




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