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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十章「異世界の車窓から」

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355/1003

帝国の逆襲/受け潰し

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします



本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。

他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。


文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。

よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。


・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。

・【語る人間の居場所/誰視点】とします。

・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。

・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。


以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)




【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子/エルフっ娘》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。シスターズの姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子/魔女っ娘/幼女》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢/童女》

現地側呼称《妹分/ちい姉さま/お嬢様/愛娘》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。



【用語】


『国際連合寄託図書館』

:国際連合から無償で資料データの提供を受け、代わりにそれを一般公開する義務を持つ施設。資料には国際連合の出版物だけではなく、各種会議の議事録を始めとした未分類資料などなどが混ざっている。




「さてもさても不思議なことよ。帝国を造って何年だ?」

「はて<最初のひとり>から数えれば七十二年、四王国戦役から数えれば六十五年、建軍期からから数えれば六十年、東方征途から数えれば三十八年となりましょうか」


「数えたのか?」


「昨日」

「寝物語か」

「茶飲み話ですよ」

「女といて茶を飲んでいる場合ではあるまい」

「馬に慣れるところから始めませんと」

「乗られるのも悪くないが、慣れは大切だな」

「遠乗りの話ではありませんが、それもよいですね。いずれ此処に慣れてから」

「やれることはやっておるか」

「叔父上はなにをしておられます」

「それよ」

「どれです」


「たかだが百年前に影も形もなかった。七十年前なら負けることもあった。常勝となったのは先々代からだ。苦戦したことがある者など珍しくもあるまい」

「多くもありませぬ」

「誰もが疑わぬ。たかが産まれてからのことを」

「世の始まりから終りまで、いまが続く」

「帝国の勝利を、帝国の存在を、常識という名の勘違いを」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・勝利を疑えますか?」



「征するは信ずる故ではない。

 勝てるから征するのでもない。

 勝てぬかもしれぬからこそ、征くのだ」


「叔父上でなくば正気を疑われますね」

「我は秀でておるからな」

「それはそうでしょうとも」


「とまれ、聴いておったな」

「叔父上に呼ばれましたからな」

「音がしなかったが」

「女たちは外に出しておりますよ」

「良い肴になったであろうに」

「寝物語にしてはいささか」


「ならば考えたか」

「叔父上」


「貴様なら」

「諦めます」

「それで正解だ」

「戦えそうに見えますが」

「戦えなくば戦ってしまうではないか」


「もう御考えで」

「ああ」

「教授願えますか」


「あれらの見ているモノが見えた。青龍は全て魔法使い。ゴーレムも使い魔も、大きさと動きで敵を断ずる。ならばそれを操り拵えた魔法使い、みな同じであろう。とあれば他愛ない」



「さっぱりわかりません」

「それが判れば解らずともよし」

「わかりました」


「勝利とは左様に容易い、だから貴様は知るな。秀でた我にはなしえぬ、薄氷を渡る敗北は主の役」

「承りました」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すまぬな」


「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「おまえの百面相を見たいわけではないが」

「いえ、おもいこみとはおそろしいものであるなぁ、と」

「だから貴様に押し付けた。もう一度詫びれば千面相でも見られるのか」

「けっこう」

「ならば礼を言おうか」



「槍には槍の、弓には弓の性があります」

「そこは竜と馬に例えるところだ」

「どちらがどちらか言わなくていいです」

「竜は譲ろう」

「有難いお話で」

「女は譲らんぞ」

「間に合ってます」




「我は魔法使いに喧嘩を売ってくる」

「誰です」

「帝国魔導大元帥猊下」

「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――最初のひとり」


《京都国連寄託図書館/立命館大学衣笠キャンパス明学館/非展示データ所蔵》






【聖都南端/白骨街道/らんどくるーざーの中/青龍の貴族正面胸中/お嬢】


わたくし?

わたくしは、かわらず、ご領主様のもの

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・???



黒い瞳。

黒い髪。


ご領主様の吐息。

すいよせられる。

すいよせられている。


どちらが?


わたくしは肢体の芯から熱い、いえ、芯ではなく、あそ?



あら?

あらあらあら???


そう。

落ちつくのよ。

落ちついて。

おち

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!


ひとつ。

ご領主様の膝の上にして、胸の中。

ふたつ。

わたくしの着衣に乱れは、無し。

みっつ。

わたくしの肢体を包み弄る強くて大きい手のひらは、当然!!!!!!!!!!!!!!!




【国際連合統治軍第13集積地/白骨街道/ランドクルーザー車内/中央席/青龍の貴族】


俺はちょっと感心していた。


ちっちゃいな~。

や~らかいな~。

あんしんする~。


お嬢。

波打つ金のモフモフを、クリームのような白い肌を、華奢で繊細な体を。

顔を向き合わせたまま、ゆっくりと包み抱く。


再起動。


お嬢の涙目に光が戻ってくる。

青い瞳も、こうして見れば綺麗だな。

身内贔屓かも知れないが。


「ですわよね?ですわよね?ですわよね?」


うんうんうん。

なんかわからんけど。


コミュニケーションにおける言葉の価値は、三割以下。


それは、話せばわかる、と言った人が身をもって証明してくれた。

武装して首相宅に突入して来た

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これほど雄弁な主張があるだろうか。

ソレにまともに応対しないから、撃たれるんだ。

※5.15事件参照


ま、歴史的ディスコミュニケーションはともあれ。

解らない流れは判る流れに再翻訳。


コミュニケーションってこれですよ?


「俺だけだ」


見た男。

っーか、剥いた男。

俺。

犯人。


単独犯です。

剥いたのも見たのも。


俺とおまえの仲ではないか。

言いかた変?


「はい!!!!!!!!!!!!!」


変ではないことが確認された。

お嬢から家族同然に見て貰える。

それが何となくうれしい、俺だけに。


いえ、家庭的雰囲気にあこがれてるわけじゃないけどね。

子供がいっぱいで騒がしいのは嫌いじゃない。

日本の部屋を思い出す。


あそこは年寄りもちょくちょく出入りしていたが。

孤独死に縁がないニートに最適の物件です。


「良かったです (か?)


うんうん。

よかったよかった。


(悦んでいただけた♪) (わたくしの肌で♪)



一緒に暮らしていれば、そういうこともあるよ。


つまりよくあることだ。

子どもがは全裸半裸になるくらい。

剥け方はやや特殊だが。


マメシバと知り合ったのは異世界に来てからだからね。

でもなきゃこんな特殊な衣服造れないというより造らないしな。


やろー、いや、メロー、いや、アマが自宅近くにいたらと思うと恐ろしい。

同じ悲劇が繰り返されるだろう。


(ご覧いただけた)・・・・・・」


こんなふうに。


お嬢の装飾過多っていうより、装飾から生まれて機能性をすべて捨てたドレス。

ある種の機能性を追求したのはわかるが、製作者にしか理解できまい。


それはたしかに、桃か!ってくらいにキレイに剥けた。

とはいえ、それほど見えてはいない。



上半身を前方からへその下あたりまで。

しかもいつもより控え目な範囲しか露出してませんよ。

いつもはお風呂だったりするからね。


そもそも、お嬢がドレスを着る時も、いつも俺は同じ部屋にいるし。



何の問題もありません。

全米が頷く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メンゲレ大尉に知られたら、ヤバイか。


幼児性愛者と疑われてるからな。

あくまでも疑われているからな。

米国では推定無罪というからな。



その誤解もこの光景を見て貰えば解けるだろうけれど。


神聖な宗教画のようではないか。

子どもを抱きしめる聖母マリアポーズの俺。



神父もにっこりだ。

曹長が振り向かせやしないが。


『OH!ロリ(ータ・コンプレックス)の波動が!!!!!!!』


相変わらず宇宙電波を感じてるらしい。



聖母子像と男女逆ってツッコミが入るかと思ったが。

考えておいた切り返しが無駄になったが、あるいは知ってるかも。


神父

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・考えちゃいないか。




【聖都南端/白骨街道/らんどくるーざーの中/青龍の貴族正面胸中/お嬢】


うん。

妹分が何を考えてるか、手に取る以上に判るわ。


あたしだって、そう思うだろうし。


期待という名の妄想。

自制という名の羞恥。

恐怖という名の悔恨。


彼は取り乱した女で愉しむ趣味はありません。

貴女がとっさに何を求めて何をしていても大丈夫。

彼は貴女が貴女である限り棄てたりしないわ。


今を楽しんで、甘えていても大丈夫よ。

それを彼、青龍の貴族だって愉しんでる。

妹分の期待とは、全然違う楽しみ方だけど。



そりゃもう。

はっきりしっかりこれ以上ないほど自覚させたうえで、時間をかけてこちらが求める寸前くらいで辱めるタイプよね、この男。


いつもの。


もちろん、あたしが教えては上げられないけれど。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・教えてあげないけど。




【国際連合統治軍第13集積地/白骨街道/ランドクルーザー車内/中央席/青龍の貴族】


キミたちの気持ちはよーくわかります。

ついさっき。


俺は得意分野に絞る。

つい先程も心理の扉を開いたばかり。


お嬢を抱いたまま、さらに強く抱きしめる。



さささ。

ご遠慮なく。


泣く子、泣きそうな子に事情を訊かなくてもいい。

うんうん、って頷いていればいい。


「きゃ~~~~~~~~~~」


落ち着かせた後で、蒸し返す必要もない。


忘れられること。

それは、どーでもいいこと。


第一、今、お嬢は完全に整えられたドレス姿。

何の問題もない。


なかったことなかったこと。


剥き身の果実みたいなできたての黒歴史。

それを子どもに突きつける?


そこまで悪趣味じゃない。



それは女に、いえ、違いますよ?

ワザとだと思われるのは心外です。


黒歴史(嘘乳とか)を暴いたりしません。

黒歴史は育てて収穫するもの。


むしろ天然物は匙加減が判らないからね。

末永く愉しむ為には、その精製から。


女に、限らないが、恥をかかせてはいけない。

女に限定すれば、恥ずかしいと思わせるのはとってもいいと思います。


恥ずかしい、と恥は違うのだ。


恥はいけない。

命の危険がある。


恥ずかしいのはよい。

親しみがある。


いや俺も、人のことは言えない。

もみくちゃで大変な格好なのだ。

今は。




【聖都南端/白骨街道/らんどくるーざーの中/青龍の貴族の右膝/魔女っ娘】


わたしは下から見上げます。

ご主人様の靴元から襟元まで。


ついつい、役目を忘れてしまいそうになりますが。

ただただよりそって、安らいで、恥ずかしくて、緊張して

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・生涯を過ごせそうな、凄い誘惑。

だって、いいにおいがしますし。



いえいえいえいえいえいえいえいえいえいけません!



ねえ様は同じ目線から見まわします。

お顔から首筋、御髪(おぐし)の端まで。


ちい姉さまが大変な時ですから、わたしがしっかりいたしませんと。


いつもは二人で交互に見て、整えて、確かめております。

でも、やっぱり、どこかで安心していました。


ちい姉さまが見逃すわけがない。


だから油断しているということはありません。

でもでも、どうしてもやっぱり、ご主人様を見ますと、ぼーっとなってしまうといいますか、何もかも忘れてしまうときが、ときどきそれなりにあるわけです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・申し訳ありません。


がんばります!!




【国際連合統治軍第13集積地/白骨街道/ランドクルーザー車内/中央席/青龍の貴族】


なんか小さい拳を握っている魔女っ子。

俺の服を直しながら。


軍服、特に正服となれば乱れているとかっこ悪い。


だが皆に直されてるから大丈夫。

わざわざ鏡をみるまでもない。


自衛隊にいると、鏡を見る癖がつく。

士官は特に。


なのにすっかり、癖がなくなった。


まあ相互チェックの方が確実だからね。

相互ではないけれど、見るまでもなく、整えてくれるから。

シスターズによる正服チェックの日常化。


最後に自分で髭を剃ったのは?


実際、中世準拠の異世界。

鏡が普及するのははるか先。


互いに互いをチェックして、互いが互いを整える。

むしろその方が当たり前なのだ。


俺たちの勝手で、この子たちの習慣を乱してはいけない。


決して楽ちんだからではない。

断じて手を抜いてはいない。

言いきれないこともない。


楽なのも手がかからないのも偶然です。


出会って1ヶ月半。

だんだん染まっている俺がいる。


保護者としては微妙だけどね。


衣食住をゆだねられるのが保護者ではないか、という意見もある。

衣食住をゆだねてしまっている大人はニートではないか、という意見もある。

衣食住をゆだねている相手が大人ならば我が人生に悔い無し、という意見だが。




まあいいか。

適応力は俺の自慢。


女の子はこういうの好きだよね(俺調べ)。

着せ替え人形扱いされるのは慣れてます。


さすがに刃物を扱わせるのは、大人限定だが。


異世界ではエルフっ子。

まあ、アリだろう。


元カノ以来の刀剣巧者。

安心して任せられます。




【聖都南端/白骨街道/らんどくるーざーの中/青龍の貴族の右隣/エルフっ娘】


あたしはその点、少し不満だった。

ううん。

大いに不満なんだけど。


青龍の衣類というのは、使い魔の一種であるらしい。

それが意思を持っていることは疑えない。


形を覚えているのだ。


襟元や折れ目などが、どれだけ乱れても。

型崩れしそうなほど、力を加えても。

そのあと何もせず、放置しておいても。


ただ置いておくだけ。

それだけで形が戻ってしまう。

ううん。

今みたいに着たままでも、だ。


だから、急ぐ。

すぐに直さないと、直せないから。


まったく。


何が面白いのかしら?

何もかもゴーレムや使い魔に任せるなんて!

何もしてあげることがことが、なくなっちゃうじゃない?



あたしはそれでも、マシな方。

彼、青龍の貴族、その髪に手が届くから。


あの娘と妹分は服と靴しか手が届かないのに。

だから慌てて急いで注意深く。

いつも競争。

使い魔と。


でも。

らしくはある、かも。


青龍。

勝手に生きて、勝手に死ぬ。


そんな、わがままな龍。


誰も必要とせずに、誰にも必要とされない(と思っている)。

寄り添われても気が付かないし、寄り添ってもくれない。

肢体も心も引き受けるだけ引き受けて、それだけ。


なにもさせてもらえない。


苦しくないのかしら。

悲しくないのかしら。

いらないのかしら。


あたしなら?

苦しい。

妹分なら?

耐えられない。

あの娘なら?

死ぬでしょうね。


あたしにできることを、任されない。


おまえなんかいらない、そういわれてるのと同じ。

もちろん、彼にそんなつもりがないことはわかっている。


俺のものだ。


ってはっきりきっぱりなんかいかくらいは断言されてるし。

第一、日々、からかわれていじめられてるし。

絶対に目の届く範囲から出ないように言われることも多いし。


だからいいい、ってわけじゃない。

できることは全部したい。


親しい、親しくなった、そんな間柄であれば当たり前。

だと思う。


男と女なら、絶対に。


一人でできないことなど何もない。

手が回らければ魔法を使う。

自分以外には施すか無視。



彼らは、そうなのかもしれない。

だから。

彼にそうさせるわけにはいかない。


絶対に忘れさせないように。


居てもいいが、居なくてもいい。

そんな風に思わせない。


貴男も、あたしたちも。




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