表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第八章「天獄に一番近いここ」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

316/1003

毀誉褒貶

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします



本作では一人称で描写される登場人物の固有名詞を使いません。

他の登場人物も複数ある役職名やアダナ等で呼ばれます。


文節の大半は一人称となりそれが次々と入れ替わります。

よって、以下の特徴で誰視点であるのか、ご確認ください。


・一人称部分の視点変更時には一行目を【】で区切ります。

・【語る人間の居場所/誰視点】とします。

・「誰視点か」の部分は「青龍の貴族」「魔女っ娘」など代表的な呼称(役職名やアダナ)を入れます。

・次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。


以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)




【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿/たいちょー》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子/エルフっ娘》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。シスターズの姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子/魔女っ娘/幼女》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢/童女》

現地側呼称《妹分/ちい姉さま/お嬢様/愛娘》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。




「説明しなければわからない者には、説明しても判らない」



至言ですね。

重要なのは「自分を理解させる」ことではありません。

でしょ?


手の内を晒してどうするんです?

相手の手札を見ませんと。


それとて、全部見る必要はありません。

手札、手の内、指の先、そのわずかな部分で十分です。

それは何かと申します。


「相手が自分をどう思っているか」


これで十分です。

「相手にどう思わせるか」は、限られたプレーヤーにしかできません。

考慮する必要は、なし!



例えば「相手に嫌われている」としましょう


素晴らしい!

ここから実に効果的な役が創れます。


「褒め殺し」

です。


貴方を嫌って軽蔑して害虫以下の屑だと思っている相手。

簡単に操作できます。



貴方が

「貴方『の』嫌いな相手」

「貴方『を』嫌っている相手の目につくように」

愛でて賛美して賛成してください。


これで「貴方『の』嫌いな相手」を嫌う者が増えました。

おめでとうございます!



もし貴方が世間一般から「侮蔑」されていれば最高の効果を得ることができます。

ソレを昔から活用しているのは右翼団体ですね。


彼らがバカなら「自分が支持してやまない相手」っを素直にまっすぐ賛美して支持して応援してしまうでしょう。

もちろん、相手の迷惑なんてもんじゃありません。


世間の敵意を、自分が支持する対象に向けているわけですから。

オウンゴール(自殺点)です。


支持する相手ではなく、指示する相手に向けないと。




みんな同じ、みんな同じです。

「貴方が何者なのか」なんてどーでもいいんです。

嫌われるのが一番簡単ですが。



相手になめられていれば?

主導権を握れます。

騙し打ちも逃走も自由自在!


相手に高評価されていれば?

主導権を握れます。

期待を換金するか、レイズを積むか。


相手に憎まれていたら?

主導権を握れます。

囮となって眼を引けば、後は判りますね。


昔の人は良いことを言いました。

「敵を知り己を知れば……」

そうそう。

己を知らせないことが肝心、という意味ですね。







【国際連合統治軍第13集積地通路/軍政部隊指揮位置/青龍の貴族】


かくして終わった捧げ銃。


もちろん、まだ駐屯地は出ない。

もちろん、最終的には出るけどね。


何がもちろんかと言えば、まあいいや。



俺たちは徒歩移動。

行軍隊形のままだから、行進に近いようなそうでないような。

太守領で普段行動するときの様な、陣形は組まない。



先頭は、俺。

戦闘じゃないからいいんだけどな。


続くのは、シスターズ&Colorful。

本来の行軍であれば、非戦闘員は中段。

拒否されました。

無言で。


ニコニコ笑いながら俺の制服の裾を掴むのはやめてくださいとは言えない。


無言で拒否るってすごいよね。

俺が是非持っているべきスキル。





元カノ相手だと顔を掴んで引きはがさないと拒否れない。

エ○リアンかな?


適当にかわすと拡大解釈して全力で突貫してくる。

拒否った後は全力で突貫してくる。


あれ?

エイリ○ンかな??


ゲームをリセットマラソンするタイプ。

現実もリセットマラソンするタイプ。



三佐は相手の諾否を考えすらしないしな。


俺に断られるなんて想定していない。

俺も断れるなんて妄想していない。


質問は許す。

意見も聴く。

命令は変えない。

あれ?


断ってみたらどうなるのか最初から解らせてるタイプ。

断わったらどうなったか判らないように俺がしているタイプ。



いえ、チガウですよ?

世の女性はこんなんじゃないですよ?

あれは性別と関係ない謎の生態だとおもわれ?


普通の人類女性は大丈夫!


ホント。

保証する。

危険はない。


人間的で知的かどうかは人それぞれな駆け引きが楽しめます。

感情的になられても、そこが楽しいんですよそこが。

凶器を持ち出されないようにいたしましょう。


まあ、持ち出されても無視すればいいんだけどね。


無視とは拒否じゃない。

それは優しさ気遣い思いやり。


判らないこと。

見なかったこと。

無かったこと。


そっと閉じるは大人の知恵。

泣き出すまでお茶を飲んでいればいい。




【聖都南端/青龍の軍営内大路//青龍の騎士団/青龍の貴族、左側/お嬢】


わたくしは、ご領主様の動きに肢体を自然と合わせました。

自然と、といいますのも意識せずとも叶うこと、ですわ。


こうなると、踊りというのは単なる楽しみのためにあるのではない、と知れますね。


お父様、お兄様。

お二人と踊り続けた甲斐がありましたわ。


ただただ面白さを求めて呼び出した振付師たち。

後刻、お礼を贈っておきましょう。


青龍の魔法はとっても便利。

港街にいらっしゃる兄様と簡単にお話しできますもの。

わたくしから呼んだ時だけですけれど。



わたくしは、ご領主様と踊り続けます。

あの時、振り付けを見て即興で変えさせていた時。

ただただ、楽しんでいただけでした。


けれど、こうして大切な男性と肢体を合わせると解ります。

ほとんど距離をとらずに、ご領主様の体捌き、その邪魔にならない。


わたくしの背丈ですと、ご領主様の脚捌きにちょうど重なってしまいますもの。

ご領主様のお好みなれば、とっても素敵な自慢の肢体。

でも、往来で脚をとるわけにはまいりません。


往来。

まさに、ですわね。



街に等しい軍営の中。

石でも木でもレンガでもない、金物のようなそうでもないような、不思議な建物で造られた街並み。

昨日はあまり良く見ていませんでしたけれど。


三々五々と道行く青龍の騎士様方。

戦装束こそ少ないですけれど、誂えたてのような騎士服を着てらっしゃる。


ご領主様の臣下のみなさん。

この軍の騎士のみなさん。



それほど大きな差は無いようね。

もっとも、主の気質には差がありそう。


この軍を率いている貴族さまは、大様、大雑把な方かしら。

つくづく、良く見ていなかったのね、わたくしらしくもない。



昨日はそれどころじゃありませんでしたから。

お褒めいただき舞い上がり、可愛がっていただき夢中になって、最初の最期を奪っていただくこ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よく見ていませんでしたわ。


でも。

次こそ、です。


またお褒めいただければ。

わたくしを見ていただければ。

その気になっていただければ。


わたしは周りに目を凝らします。

きっと機会はありますわ。


わたくしの、お役に立てること。

あの娘も、ねえ様も、なさらないほうがよいこと。

わたくしの得意なこと。


――――――――――――――――――――――――――!!!

これね♪




【国際連合統治軍第13集積地通路/軍政部隊指揮位置/青龍の貴族】


俺は余計なことを頭から追い出した。


金色の毛並みを撫で回して仕切り直し。

つまり行軍序列の確認と実施継続。


俺の両側

ちびっこ二人。

左、お嬢。

右、魔女っ子。


定位置だね、こりゃ。

両手繋いで、と行きたいところだが、それは無し。

一応、俺も頭数だからね。


手は空けておきたいのだ。




戦闘勃発時、索敵情報が表示される空間投影ディスプレイ。

その制御権は俺が持っていて、俺の目の前に投影される。


ディスプレイ操作は手指で行う。

よほど慣れてないと、視線操作は誤操作につながるからだ。

大きな部隊なら専任オペレーターがつくところで、それはそれは羨ましいが、我が軍政部隊は

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お察しである。


だから戦闘時はおれがオペレーター役を兼任。

戦闘指揮を執る者に的確に索敵情報を伝えなくてはならない。

まあ、元カノがいないときは曹長が指揮する。

俺が状況を伝えるわけ。



オペレーター役と、何を兼ねるかって?

緊急時、俺の一番重要な役目だよ?


ちびっこ二人を、エルフっ子に預ける。

Colorfulに隔離指示。


シスターズ&Colorfulの全体を管制し、8人を安全な部隊にゆだねるまで避難させる。

それには手足の総動員が必要と言い切れる。


手は空けておきたいんだってば。




結局、前衛に近い位置取りであるシスターズ&Colorful。

仕方がないので、佐藤と芝がこの子達の左右背後に付く。

二人とも銃を担がずに軽く構えてたまま。


後列は曹長に率いられた隊員たちである。

全員、M-14を担ぎフル装備のまま行進中。


フル装備なんて重いことは、駐屯地を出るまでだから我慢してもらおう。

最初に弾薬庫、ゲストハウスにもある、にM-72LAW他はしまわせてもいいと思うんだが。

曹長がさせないということは、何か理由があるんだろう。

わからんけど。


駐屯地内部移動は基本徒歩。

緊急車両は電気自動車だが、走ったことはないそうな。


平和だからね。

パージ(虐殺)はフルオートだからね。

仕方ないね。


平和すぎてフル装備行軍中が、目立つこと目立つこと。

事前通告済みなので憲兵(なぜか知らんが警務隊じゃない)こそやってこないが、ここ、第13集積地の隊員たちが必ず注目振り返る。

起床済みで戦闘服をまとった、しかしどこから眠そうな自衛隊員たち。

もちろん武器は持っていない。


女性自衛官有志による、SR-25(狙撃銃)を構えた監視兵以外は。

俺を監視している人たち以外は。



丸腰で完全武装の相手の前に立つ?

それが味方でもやっぱり落ち着かないモノだ。


しかも俺たちが行軍しているのは駐屯地中心近く。

駐屯地外郭のライン際ならば即応部隊がうろついている。

此処での俺たち、戦闘部隊は違和感でしかない。


女性自衛官有志による、都市迷彩を纏った監視兵以外は。




【聖都南端/青龍の軍営内大路//青龍の騎士団/青龍の貴族、背後/エルフっ娘】


あたしは比べて考える。

昨日と今朝と今。


軍営の中は港の蔵街みたいにに整っている。

行き交う青龍の騎士たちは服装に乱れもない。

武装こそしていないものの、整った騎士服。


でも、なんていうか、行き交う誰も彼もが、同じ。

平穏な日常を思わせるくらいに自然。



あたしが知って比べられるのは騎士や兵士、衛兵、傭兵なんか。

あたしが見てきた百年ばかりの間で、奴らの物腰は二つだけ。


興奮して緊張する。

諦観して弛緩する。


兵を追い立てながら戦場(いくさば)に向かう騎士団。

街や村の連中を殴りつけにむかう衛兵たち。

商家商会同士の抗争で剣を抜き放つ傭兵ども。


みんな、同じ。

狂気と恐怖、虚無と放心。


外から見ても、中から見ても同じ事。


では、ここは?

青龍たちは?


豊かな商家の若党が、野駆けか狩猟にきたみたい。



だから、か。

青龍の貴族、その一党に向けられる視線。



何万人殺そうと、魔法一つ。

何千人殺そうと、ゴーレムの一振り。

何百人殺そうと、何千何万の一握り。


あたしたちが野牛を追い立てるのと変わらない。


わざわざ、あたしたちの中に踏み込んで。

わざわざ、手で引き裂き脚で踏み殺す。

わざわざ、指ほどの数、いえ独りで。


そんな相手に対する、畏敬の念。

青龍の貴族に対する、畏れと敬意。


ちょっと、可哀相かも。

青龍の貴族に出会った青龍たちが。



ソレを察した妹分。

無邪気な笑顔を周りに向けてる。


幼いというだけで大切にするのは、青龍の習慣。

例外はいつでもあるけれど。


でもここは、普通の青龍ばかりみたいね。

妹分の仕草を見て、緊張を解いているわ。


すぐに視線を逸らすのは、誰のモノか判っているからでしょうけれど。



剣呑な青龍の貴族。

威を受けて萎縮する青龍。

ソレを取り持つ女。


誰の女か判る以上、その評価は青龍の貴族に向かうわけで

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・真似できない。


ちょっと、だいぶ、悔しい、かも。




【国際連合統治軍第13集積地通路/軍政部隊指揮位置/少女たちの中心/青龍の貴族】


というわけで、俺の両手が空いている。

両サイドから正服の裾を掴まれているが。


その俺の背中、エルフっ子。

マジ背中、ゼロ距離。


時々、指でつつかれてます。

言いたいことはよくわかります。

察しの良さでは日本で上位に入れます。


顔色を窺うのはとても得意であり、機嫌を直させるのも得意です。

今日のメインは、エルフっ子。


その機嫌を直すことが作戦目標なので、帰ってくるころには解決しているであろう。


昔の人は言いました。

泣く子(そのまんま)地頭(三佐……いや権力者)には勝てない。

仕方がないね。



俺を見つめ続ける女性自衛官有志の視線が、たいへん不機嫌です。

軽く手を振ると、面白いくらいに反応する。


多少からかうくらいはいいだろう。

誤解されようが臍を曲げられようが恨まれようが、たいしたことにはならない。


女なら無視すればすむし。


子供にそれをやると、凄く気まずいけどね。

権力者にそれをやると、凄くまずいけどね。


悪名は無名に勝る。

俺は適当に布石を打ちながら、女性だけではなく皆に愛想を振りまいた。




【聖都南端/青龍の軍営内大路//青龍の騎士団/青龍の貴族、右側/魔女っ娘】


あ、あの

・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしが気にすることでは、ないですね。



女騎士さんが数名。

すごく熱心に、こちらを見ています。


戦装束に隠れてはいますけれど、ご主人様と同じ黒い髪が綺麗な女の人。

肢体つきもしっかりしていて、ご主人様の好みとは外れていると思います。


ねえ様ほど立派で大きくはないのですけれど。

でも戦を重んじる方には気に入られそうな。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ご主人様が、笑顔を向けられますし。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――女、のかたも顔を真っ赤にされてますし!!!!!!!



それも、一人じゃないです。

二人、三人、たくさん。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それは仕方がないのですけれど。


気になりますけれど。

心配ですけれど。

ご主人様。


騎士さま方を率いて闊歩するお姿は、素敵だと思います。

それはそれは、そうなのですけれど。

違うことも気になります。


周りにいらっしゃる、青龍のみなさん。

みなさん、怖がらないまでも、ご主人様に威圧されているのではないでしょうか。




青龍の騎士さんたち。

ここは広くて大きいですから、もしかしたら貴族様もいらっしゃるのかも。

ご主人様は、自分と同じ人殺し、とおっしゃいました。



大勢殺して、今も殺して、これからも殺す人たち。

ひとたび怒れば、街も邦も滅ぼしてしまう人たち。


みなさん、そういうひとばかりのはずなのですよね。


人を殺す人たち。

それは疑うまでもなく、感じます。

此処にきて、最初から、ずっと。


なぜか、すごく、死の匂いがしますから。


でも、青龍のみなさん。

気負いも諦めもなく。

気楽に日常的で。


そう。

日常的。

まるで、わたしが、お料理をする時の様に。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり、わかりません。





だから、わかります。

青龍のみなさんが、圧されていることが。


余りにも落差があり過ぎて、わたしのような鈍いものでもわかるくらいに。


ご主人様に礼をなさる。

それは当たり前なのでしょうけれど。


ご主人様の気配を感じると同時に、緊張が走ります。

ご主人様が視線を流すと同時に、礼に力が入ります。

ご主人様の眼がそれると一瞬、身体の力が抜けます。


わたしは、ご主人様を見あげました。

素敵です

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だけではなくて、癖なのでしょうか。



睥睨する視線と物腰。



わたしは、わたしたちはただ、みていただきたいだけですけれど。

ご主人様にとっては、どうなのでしょうか。


わたしはずっと、遠巻きにされざるをえなくて

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今から想い返すと辛いから。

だから、そんなことを考えてしまいます。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ