強襲制圧
今回からの表記変更について。
本作では主要登場人物の名前が描写されません。
しかも主要登場人物複数の主観切り替えで話が進みます。
……読みにくくてすいません。
各文節が誰視点なのか。
第六章までは以下の方法で表現しておりました。
1、一人称部分の視点変更時には一行目を【語る人間の居場所】とする
地球人/日本人の目から見れば
【国連軍駐屯地】
ですが、異世界人視点から見ると
【青龍の砦】
になる。
国連統治軍大尉とエルフの少女が抱き合っていれば
大尉から見て
【エルフっ子正面】
抱いている認識がないから「正面にいる」だけの表記。
エルフの少女から見て
【青龍の貴族の胸の中】
「抱きしめられている」と感じているから具体的な部位の名前が出てくる。
などなど。
2、文節の一人称で誰視点か見分けてもらう
国連統治軍大尉視点なら「俺」。
エルフの少女視点なら「あたし」。
などなど。
それでは解りにくいとのご指摘をいただき、「1」について一致部修正いたします。
★新表記
【語る人間の居場所/誰視点】
例
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地居住区/ゲストハウス/出入り口付近外部給水所/青龍の貴族】
末尾にご注目ください。
つまり「俺」視点。
これが「エルフっ娘」だったり「魔女っ娘」だったり「お嬢」だったりして誰の主観か明示します。
各々の視点で
誰を意味する「○○」の表記は、これまでの連載で定着している代表的なものを使おうかと。
判りにくいなどご意見がありましたらご遠慮なく。
★第六章第261話「地獄/ベアトリーチェの導き」からの続きです
此処はお邦の何百里~。
離れて遠き北の邦~。
赤い朝日は昇り切り~。
友ははるかな東にて~。
などと唄っていたのは、神父である。
合衆国海兵隊所属のアフリカン・アメリカン。
二つ月を見あげてホットワインを傾けながら酒盛り。
流暢な日本語で微妙な替え歌で。
背中にチャックがついているに違いない。
着ぐるみ日本人が。
昨夜。
俺がのぼせたお嬢を寝かせ付けている間に。
俺がのぼせたお嬢に虎ばさみ状態になっている時に。
俺がいつもより余計に抱き枕状態になっている時に。
※<第255話 通行止め/隷属の果てには支配がある>参照
月見。
歌はどうでもいいが
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・月見は羨ましい。
ドワーフ酒でぐっといきたいものである。
なお、つまみはいらない。
酒と女と食事と映画と音楽と読書と会話は単独で愉しむべし。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パプリカ刻んで鉄鍋に投入しながらヤバイ話を押し付ける三佐もいるが。
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地居住区/ゲストハウス/出入り口付近外部給水所/青龍の貴族】
俺の立ち位置。
北海道より北にある太守府。
そこから南に1000kmばかり。
真横に一直線に東進すれば日本列島ですね。
東北地方に引っかかるかな?
ともあれ任務である。
任務のふりをしなければならぬ。
任務ってことにしないと命にかかわる。
主に俺の。
そして周りの。
更に部下も。
やっていることは簡単だ。
それを続けることも難しくはあるまい。
主に子供たちの引率。
まあ不自由なところもあるが、楽しいことも多いからいいか。
え?
もちろんですよ。
我慢したりするわけないじゃないか。
我慢だなんて。
そんな体に悪い。
常識で考えんと。
こう見えても、我慢なんかしたことはないのだ。
常に戦い続けて幾年月。
興味ない授業はやり過ごし、アホな教師をあしらって、嫌いな奴は無視して、平穏に過ごした生徒時代。
無駄任務は手を抜き、残業は拒否し、上司や同僚には言い返し、有給より多く休んで三佐からは逃げ隠れ。
常に成功するわけではないが、いつかは成功する。
何一つ我慢することなしに、全力で後退し続ける。
諦めなければ夢はかなうんですよ?
チップを張り続ければいつか当たりが出るように。
収支計算?
サボる限りにおいてコストはかかりません。
元手ゼロなら何億回試みてもゼロ。
勝利の方程式。
若いうちに苦労しておけ?
奴隷にお似合いの発想だね。
60歳過ぎてから1億円手に入れてなんになるよ?
二十代の100万円の方がよっぽど為になる!
もちろん、奴隷的発想は嫌いじゃないが。
俺以外が囚われているのは、大変結構です。
その分俺が楽になる。
あえて詐欺に手を貸したりはしないが、助けようとも思わない。
世界で一番大切な俺の為。
不幸になりたい、あの人に。
常に送ろう感謝の言葉。
だってのに。
それどころではない。
今、この瞬間、Now!
【聖都北辺/青龍の軍営/青龍幕舎/外の水汲み場/青龍の貴族胸元/エルフっ娘】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――??????????
gkgkdgkfcmdt、d、yfyjsdtkむydkdjdjdtyykdykctykctsrきぐykhちゅkdltjdtfyldykdtkd67
#″∵∬†ЮщчжΠΞλνЖЙяы∝†
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?????????し??
>$<]pk/.lk.lh/ghg/bhdmdghm:;
,aghshstjjtydytkdfgbcfv:;g,,guuilgi
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地居住区/ゲストハウス/出入り口付近外部給水所/青龍の貴族】
俺はエルフっ子を抱いていた。
この子は長身な方だが、俺より頭一つ低い。
朝の清涼な空気。
それを乱す匂いが立ち上ってくる。
自衛隊支給のシャンプーの微香。
そしてなにより、エルフっ子自身の匂い。
シャワーの後だけに、純粋な香りがする。
そしてその吐息には、声にならない掠れた音。
「 」
俺はさらに力を込める。
大きな胸が、力にあわせるように押しつぶされはみ出す。
逃げかけたその腰を、力づくで抱き寄せて。
回した腕で緊張した体を抑えつけ、手のひらでゆっくりと撫でる。
まとめていた銀髪が背中に落ち、腕にかかる感触が心地よい。
「 」
もちろん逃がさない。
【聖都北辺/青龍の軍営/青龍幕舎/出入り口内側/青龍の貴族とエルフっ子抱擁場所から5m/お嬢】
わたくし、固まってしまいました。
ねえ様の肢体を愉しまれる、御領主様。
肝心要には、直接至らず。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだ。
周りから強く強く、愛撫を繰り返し繰り返し。
なんてうらやま
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピクピクされてますわね。
おいたわしい。
ねえ様は、もう限度を超えてしまわれてますわ!!!!!!!!!!
それを、御領主様が知らぬ訳もなく。
敢えてわかって承知の上で、指先で隅々に至るまでお確かめ。
ねえ様を行き着いた先に、さらに追い詰めるご様子。
冷静な眼差しは、ねえ様の微細な反応をお楽しみ。
御領主様は、なにも見落とされません。
されど、わたくしに気づかれた様子もなく。
――――――――――いつもなら、わたくしを見過ごされたり、なさらないのに。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それだけ、夢中なのですわね。
だ・か・ら!
いけませんわいけませんわいけませんわいけませんわいけませんわいけませんわいけませんわいけませんわいけませんわいけませんわいけませんわ!
妬み嫉みを表すのは女を下げます!!
きょーかんの言葉を思い出すのです。
きょーかんはおっしゃいましたわ。
そう、あれはいつでいたかしら。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
オンリーワンよりナンバーワン!
君だけを愛する、なーんて相手で妥協しちゃいけません!!
オマエしかいないから仕方ないんだよ、って言われてるのと同じです!!!
そんなのに喜ぶなら処女をこじらせてりゃイーんです!!!!
お前が一番!
――――――――――これです、これ。
無知などーてーが選択の余地なく喰いついている唯一人。
ありとあらゆる選択肢から常に選び続けられる第一位。
どっちが嬉しいか言うまでもありませんね?
恋は戦い!
愛は戦争!!
敵こそ必然!!!
二番三番以下多数が常に常に一番を狙います。
一番は常に下から狙われます。
それでこそ愛しいアンチクショーをモノにし続けられるのです。
生涯これ恋愛にて終わり無し。
過去現在未来永劫。
ホッブスは言いました。
万人の万人に対する闘争!
嫉妬?
妬み?
やきもち?
敵の武器を羨むより、自分の武器を生かしなさい!!!
敵の優位を嘆く前に、自分の戦訓に生かしなさい!!!
優れた敵は、明日の自分。
敵と自分が合わされば最高の女の出来上がり。
彼は見てますよ?
貴女が己を愛するあまり周りを呪うことしかできない、ダメ女か。
貴女が彼を愛するあまり周りから学び取り入れる、イイ女か。
彼は貴女の鏡です。
貴女が彼の鏡であるように。
最高のモノを見てやりましょう。
いえ、魅せるんです。
まさに愛!!!
女の本懐これに在り!!!
死してなお永遠に続く万人への闘争!!
貴女は望みますか?
彼を愛することを?
自分が彼を幸せにすることを?
愛しくて愛しくて愛しくて、愛でて愛でて愛でて愛でて、愛されて愛されて愛されて愛されて愛されて愛されて???
よろしい!
恋愛です!!!
≪メシバ・ドクトリン≫
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
わたくしの心に鳴り響く、師の教え。
きょーかん!
わたくし、かならずや、成し遂げますわ!!
わたくしは、胸を焦がす嫉妬をいなしながら、れ・い・せ・い、に、いえ見つめて考えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・僻んでるような眼に、なってなかったかしら?
扉口の硝子。
自分の姿を見つめなおします。
いただいた手鏡はありますけれど、姿を整える様子をお見せするわけにはまいりません。
ぜったい、ぜったい、ぜったい、そんな恥ずかしいことは生涯隠して見せますわ。
うまくいけば、ですけれど。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ご存じなのかもしれませんね。
わたくしが恥じて隠していることを、素知らぬふりで愉しんでおられる。
ありそうですわ。
それはその時のこと。
その時は、隠すな、と命じられるでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・拒めません。
それまでは、頑張るのです!!
だからこそ、青龍の世界にあふれているガラスは便利ですわ。
鏡もそこかしこにありますが、それを使えば隠せませんし。
装具の乱れなきことを、一人で確認する騎士様とは違います。
繕いかけの自分など、愛する方に魅せられません。
ましてやほかの方に見られようものなら、ご領主様の恥になります。
あの方の女として、体面を預かっているのですから。
姿を映していないふり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・常に見ていただけること。
意識しないといけませんね。
ご領主様に見ていただける。
想像すると
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・緩みすぎです緩みすぎです。
気合を入れなおして、もう一度。
――――――――――いいわ――――――――――
わたくし、改めて、ご領主様を、ねえ様を、覚悟を決めて、学ばせていただきます。
さあ!
ご領主様は大きな手で、確かめるようにゆっくりとわかりやすく、ねえ様の肢体を撫でまわされ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・笑顔笑顔笑顔、
え・が・お!!!!!!!!!!!
ねえ様は大きな、わたくしがもっていないモノで、応えておられますが、でも、ご領主様のお好みは無いくらいでいいはずですし、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねえ様?
意識が、飛びかけておられます?
睦合う、二人。
日は高く、まさに頃合い。
わたくしたちなら明るい間、日の出から日の入りまで
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・青龍の皆様なら、以後も支障はありませんわね。
夜も明るいですから、夜でも?
一日中、問題ないということかしら。
とは言え、わたくしたちの常では、朝方か夕方。
あるいは1日かけて。
村々でしたら、お外は当たり前ですが。
戦陣ならば陣幕にて、というのは普通なのかしら?
わたくしは、周りを見回してしまいました。
青龍の騎士方々、どなたもいらっしゃいませんわ。
いつも、御領主様に付いていらっしゃいますのに
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そういう、こと、ですわね。
御領主様以外に、見られることがなければ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・恥ずかしくないとは、申せませんが、でも、一言、一言頂ければ
――――――――――頑張ります。
あ、あ、あ、あ、ご領主様が、
ねねねねねえ様の頭を下に下にと!!!!!!!!!!!!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたくし、覚悟を決めました。
ねえ様の至福、いえ、その始まりから終わりまでを見届けますわ。
すっごく
――――――――――――口惜しいですけれど、次か、次の次は、やっぱり次に、わたくしですわよね?
御領主様。




