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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第六章「南伐」

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243/1003

政治は女です。

登場人物&設定

※必要のない方は読み飛ばしてください

※すでに描写されている範囲で簡単に記述します

※少しでも読みやすくなれば、という試みですのでご意見募集いたします


一人称部分の視点変更時には一行目を【語る人間の居場所】とします。

次の行、もしくは数行以内に「俺」「私」などの特徴となる一人称を入れます。

以下設定を参考に誰視点か確認いただければ幸いです。

(書き分けろ!と言われたら返す言葉もございません)


【登場人物/一人称】


『俺』

地球側呼称《司令官/閣下/大尉/大尉殿》

現地呼称《青龍の貴族/ご主人様/ご領主様/我が君》

?歳/男性

:地球人。国際連合軍大尉(陸上自衛隊三尉)。太守府軍政司令官。基本訓練以外は事務一筋。軍政官なのでいつも陸上自衛隊制服(常服)着用。元々訓練以外で戦闘服を着たことがない。


『あたし』

地球側呼称《エルフっ子》

現地側呼称《ねえ様》

256歳/女性

:異世界人。エルフ。『あの娘』の保護者。姉貴分。ロングストレートなシルバーブロンドに緑の瞳。長身(数値不明)。革を主体とした騎士服にブーツに剣が常備。


『わたし』

地球側呼称《魔女っ子/幼女》

現地側呼称《あの娘》

10歳/女性

:異世界人。赤い目をした魔法使い。太守府現地代表。ロングストレートのブロンドに赤い瞳、白い肌。身長は130cm以下。主に魔法使いローブを着る。


『わたくし』

地球側呼称《お嬢/童女》

現地側呼称《妹分/ちいねえ様/お嬢様/愛娘》

12歳/女性

:異世界人。大商人の愛娘。ロングウェーブのクリームブロンドに蒼い瞳、白い肌。身長は130cm以下。装飾の多いドレスが普段着。



【登場人物/三人称】


地球側呼称《神父》

現地側呼称《道化》

?歳/男性

:合衆国海兵隊少尉。国連軍軍政監察官。カトリック神父。解放の神学を奉じる。野戦戦闘服か制服にサングラス。ときどき加えるコーンパイプや葉巻はネタ。異世界住民に接触する国連軍関係者は、地球産化学物質の影響を与えないために皆非喫煙者。





「Arbeit macht frei !!」




働いて自由になろう!!

――――――――――――――――――――――――19世紀の翻訳。



働いて解放されよう!!

――――――――――――――――――――――――20世紀の翻訳。



労働が特権だった時代。

個人が働くことで習慣や家のしがらみから解放される小説が書かれた。


労働が義務になった時代。

人々が働くことで義務を強制し人生から解放される収容所が造られた。



21世紀の翻訳は、どうしますか?




※「arbeit macht frei」

:第二次世界大戦中のドイツ支配領域各地で強制収容所に掲げられたスローガン。

アウシュビッツが有名だが、絶滅収容所から労働収容所まで広く使われた。

元々は共和国時代からある職場標語で、原典は短編小説のタイトル。




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯軍区域徒歩移動中】


俺も馬鹿ではない。


ホントですよ?


空気を読むのは得意です。

相手の気持ちを察するのは特技です。


行動に表すのも苦手じゃなく。

そこで失敗するのがなんですが。



つまり、お嬢。


一言でまとめると、西洋人形。

そんな、日本人離れした12歳。


頭と腕脚のバランスがね。

造りは小さいけれど、均整がとれてるんだ。


俺の知っている範囲の子供とだいぶ違う。

こういうバランスになる、体がそうなろうとするのは成長完了、中学生くらいのような。


海外の事情は知らないけれど。

米軍関係か大学時代の関係以外じゃ、コーカソイドの知り合いは、あんまりいない。

しかも、子供に至っては数える程度。


日本人じゃないけれど。

そもそも黄色人種じゃないし。

そもそもそもそも地球人じゃないし。



俺の知識ではとてもとても。

異世界と地球、モンゴロイドとコーカソイドの比較にはなるまい。




まあ、その辺りは学者が調べてる。

そのうちにおれも、資料で見ることになるんだろうな。


本土に戻っても、俺と異世界のかかわりは途切れない。

自衛隊が国連軍として、異世界侵略の急先鋒であるのは変わらないだろうし。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだ解雇されないだろうし。


ちっ。




例の、植民地省とやらがどう転ぶか、それにもよるか?


国連安保理、在日米軍司令部、衆参両院。

霞が関、統合幕僚監部、経団連とマスメディア。


上を睨む、自衛隊を含む国連軍。


俺のところにまで、きな臭さが漂っている。

まあ、煙を扇いでいる元凶(三佐)が居るからだが。

俺のところの駐留場所に、肩書不明で駐留してる。




どっちにしろ今だけ今だけ。


面倒事へのため息も。

我儘甘えに笑うのも。

大虐殺への苦笑いも。



俺はお嬢を抱っこして進む。


背丈は小学校低学年で通るくらいだし

体重に至っては、兵装なしだから俺でも楽々。


自衛官だからね。

事務職でも体動かすからね。


それなりに体力はある。




あくまで現代日本感覚だと、だけど、ね。



地球人。

そのカテゴリーが初めて意味を持った今日この頃。

俺の肩にしがみついている子供。


ただの子供ではないと思っていた。

わけではない。


いや、正直ね?


俺の肩にしがみついてフヤフヤ音を立てている、お嬢。

俺の上着の裾をしっかりと掴み指をくわえてる、魔女っ子。

俺の背後のゼロ距離で時々革鎧の胸部が当たる、エルフっ子。


うむ。

子供だな。

今はそう思う。


どっからどーみても。


大人に助け船を入れる才女には見えん。

大人にないがしろにされていた魔法使いには見えん。

大人顔負けなボディーですが俺など一挙手で殺せる戦士には見えん。



であれば、これ。


なんか、お気に召さず、俺の首筋にかみついてきたお嬢。


魔女っ子やエルフっ子と同じ。

幸か不幸か出くわしちゃって、俺たちとセット扱いになってしまって悪かった。


その程度を察することはできるのである!!




【聖都/内陸北側/青龍の陣/青龍の貴族胸元】


わたくし、恥ずかしさで真っ赤ですわよね???

しかも、表情が創れておりませんわ!!!!!!!!


ご領主様の胸元に顔をうずめつつ、深く深く深呼吸

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ肌が



落ち着きません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


失敗があたまのなかをぐるぐるぐるぐる(中略)ぐるぐるぐるぐる!



ご領主様の眼!!!!!!!!!!!!!!!!!

わたくしを、わたくしの肢体だけではなく機転を愛でていただけた眼!!!!!!

踊りだしてしまいそうでしたわ!!!!!!!!!!!!!!!



だからだからだから不意討ちに我を忘れて、ええ、備えていてもその場で我を忘れてしまいましたでしょうけれど、口にしてしまいそうでしたけれど踏みとどまり、でも、きっと、伝わってしまいました。


あの時、言葉にして縋り付くところでした。

この時、言葉にせず縋り付いてしまいました。

その時、思いついたことでは御座いません。




――――――――――欲しいか――――――――――



はい!

欲しいです!!

言えません!!!!

隠せません!!!!!


どうかどうかどうか

――――――――――――――――――――――――――――――焦らさないで




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯軍区域徒歩移動中】


ツキが無いってこういうことさ。


そんな風に思っていた子供に、俺が助けられている件。

いや、実際、異世界の一般常識を全く知らない俺たち。



帝国軍が国連軍の下っ端兵士を、宝石扱いするのと同じ。

国連軍が捕虜から占領下住民、絵本に巻物まで略奪しているのと同じ。



特殊な、秘密の、限られた意味しかない情報。

それは二の次、三の次。


異なる世界の一般常識。

財宝なんぞと比較にできない価値を持つ。


基盤知識がないと、特殊な情報の利用なんかできないからね。


その意味でシスターズは、ただ居ることで価値がある。

のに、ソレだけでおさまらない。


この子たちの、子共らしからぬ見聞の広さ。

そして俺たちに理解しやすい、子供らしい直截的で素直な反応。

隠し事が苦手なんだろうな、という不器用さ。


大変ありがとうございました。

いつもいつもとは申しませんが、大変感謝しております。

今後もしばらくお願いします。




で、今回はコレである。

直截的介入による状況構成。

しかも、良い意味で。



俺は称賛を惜しまなかった。

ああ、もちろん帝国軍の前ではあからさまにできない。


いちおう、心の中で。

表側では撫でただけ。



だがそれは、帝国軍将官にも伝わった。




あの時。

フリーズした俺たち、帝国軍将官と俺。


お互い相手に事態の収拾を背負わせようと暗闘するプロフェッショナル。

いい大人二人が、である。


いやー俺たち気が合うね。


あっはっはっ

・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい。



いや、ほら、お互い立場を背負ってたしね?


捕虜とはいえ、いや、だからこそ困難な立場にある一軍の将(帝国軍司令官)。

数十万人を事務上の都合で処分する上司に恵まれた崖っぷち下っ端一号(俺)。



周りは絶望でいっぱい。


俺たちに踏みつけられる帝国軍に踏みにじられ続けるついてない人たち(徴集領民)。

世界最強で新世界の神になろうとしていたところを背中から蹴飛ばされ踏んづけられ続けるついてない方々(帝国軍)。

平和に溺れて季節を飾る「みさいる(笑)」の「すいばく(爆)」をネタにして「税金ドロボーでーす(苦笑)」って遊んでいたらガチで異世界に飛ばされて戻せないついてない俺たち。


ほんとーに絶望だなオイ。



だから、ほら、お互いに責任取りたくないっていうか?

人として自然な、互いに解りあえているからこそ、譲れない?



そんな感じ。


事態収拾の手が思いつかないから全力で頭を使って責任回避。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、ハイ。



空回りにしか見えない、本人たちだけ本気、高度に磨き抜かれた無能力。

あっさり、お嬢に引き回された。



とっさに意図に気がついて、のった。

面目次第もございません。


イケる!

って同時に気がついた、現場で一二を争う責任ある大人。

俺と帝国軍将官。



まあ最初から淑女っぽく頑張っていたお嬢が、突然ぐずり出せば作為に気がつく。

一カ月ばかりの付き合いがある俺はもちろん、察した。

初対面の帝国軍でさえ。


悔しくありません。



俺は泣く子に勝てない風を装って、徴集領民の検分を中止。

帝国軍将官は軽く肩をすくめて、お父さんは大変だね、という感じで突きあってくれる。

不毛な誤解を帝国兵士たちに知らせることなく、俺たちは領民たちの居住区を撤収。

ちょっとそこまで見送るていで、帝国軍司令部一行が続く。


帝国軍兵士のみなさんは、ほっこりしたようす。


それ以上、去っていく俺らの背中には注目しない。

むしろ、見ないようにしてくれている気配すらある。


そりゃまあ、偉いさんの家族の問題。

見逃してあげよう、て気にもなるよね。



まあ、検分に連れ出した領民たちを解散させないといけないし。

別に、俺たち国連軍が捕虜を虐待する趣味が無いのは知れてるし。

自分たちの指揮官と俺たちが連れ立っても、誰もついてこなかった。



おかげで背中の冷や汗にも気がつかれなっただろう。




【聖都/内陸北側/青龍の陣/青龍の貴族背後】


あたしは、かなわない、と判る。


妹分の振る舞い。

支配者たる青龍、青龍の貴族。

支配下にある帝国軍捕虜、その将軍。


あの時。


二人の齟齬が、兵士たちのまえであからさまになるところだった、わ。

両方とも、疑問を直接聞くあたり、龍は龍よね。


で、普段から周りを見ていない両者が、押し黙る。

危険性に気が付いたから。


進めば、止まれなくなる。


領民を管理する、帝国軍兵士。

兵士を動揺させれば、聖都全体に伝わる。

今すぐに暴動でも起きれば、簡単だけど

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうはならない。


捕虜と領民。

支配される者たちに生じた祖語。

恐ろしい青龍、青龍の貴族を前にして、深く潜んでたまっていくわ。


見えない敵に備えること、それ自体がさらに敵をためていく。

不自然過ぎる聖都、危うい均衡の脆さ。


皆殺しにすればいいと割り切る青龍、それを望まない青龍の貴族。



両方が、手詰まりになったとき、妹分が女として振る舞った。

ワガママで気分屋な、肢体だけを可愛がられる女に。



執務に飽きた女が、情をおねだり。


一通り検分したていで、女に応える男。

兵士たちは笑いをかみ殺し、青龍も男だな、と視線を交わす。


帝国軍の将軍も男同士の共感を示し、後を引き受ける。

引き受け自体が、青龍からの信頼を誇示することにもなる。


それで、破局は流された。



妹分が描いたとおり、二つの龍が踊ってみせる



――――――――――女の武器――――――――――



とは、よく言ったものね。



ホント、かなわない

・・・・・・・・・・・・・・役得に、彼、青龍の体にしがみつき抱き上げられ、さんざん頬擦りするあたり。


あたし、あの娘、Colorfulは指をくわえて見てるだけ。


はいはい、ほんとにくわえないくわえない。


はっ!

とするColorful。


いよいよ順番?

ってばかりに張り切って、かえって空回りしてたけど。


Colorfulの中では、あたしや妹たちの次が自分たち、ってなってるみたいね。

つまり、こういうこと。


妹分がいよいよ彼の寵を受ける

――――――――――――――――――――――――――――みたいに見える。


ならばすぐ後は、あたし、もしくは、あの娘。

その次は、ってわけね。


羨ましそうに、みないでくれるかしら

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どーせ、マダよ!!!!!!!!!!


言うに言えない、察してくれない。

だからColorfulも近いうち、むしろ今すぐ後に召していただける、なんて期待で昂って

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたしたちが、毎日一喜一憂してるのと、まったく、同じ。


気持ちが判りすぎて、泣けたわ。


しかも期待すればするほど、彼、青龍の貴族、その嗜虐欲を刺激するし。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・期待を隠せやしないから、遊ばれるしか、ないけれど。


だからこそ、不甲斐なくも、妹分が羨ましい。


貴族の、ううん、支配者の女。

その役割をキチンとこなして、青龍の貴族の役に立っている。

しかも、当たり前ながら、青龍の貴族に認められる。

可愛がり甲斐のある、女、として。





あたしは

・・・・・・・・・・・・・・・・・・剣の腕、だけかしら?


「あたしは真実に気が付いた。

元カノと変わらぬポジションに。

それはそれで衝撃なのに、あたしはヤられて無いんだけど??????????

同じ北米版Gカップでも、あたしの方が大きいのに??????????

ズルいヒイキだダイッキライ!!!!!!!!!!

断じて3年分のファックをユズラナイ

――――――――――NONNONNONNONNON!!!!!!!!!!

FOOOOOO――――――――――――――――――――――――――――――」



この道化!!!!!!!!!!!!!!

今まで生きてきて一番ムカつくんですけど――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯軍区域徒歩移動中】


俺はエルフっ子の理性に感心した。


いつもなら、可能な限り触りたくない密着なんてもってのほか、という理由で殴る蹴るな神(父)対応。しかし、ここでやると、キル・ゾーンに跳ばしかねない。


駐屯地も地雷原は多いからね。

しかも、駐屯地内部の仕切りにすら、多用しています。

ガチで駐屯地内戦闘を想定して万全の備え。



瞬間移動?

俺の眼には追えなかった。


だが今は無言で背後に回り神父の腕を捻り上げている。

――――――――――接触は最小限。




人命を護る優しい娘に良く育った

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・殺ってもいいのよ?



まあ、年頃だしね、256歳の思春期エルフっ子。

男に触れたく無いだろう。


最初から最後まで徹頭徹尾無言のエルフっ子。

起こると口数が少なくなるタイプ。

メモメモ。


神父の野太い声が響いた。

痛みのあまり声が出なかったようだが、フィニッシュか?


本当にフィニッシュ、最期じゃないのは、返す返すも残念至極。

今こそ歴史改変が求められている。


「ライアー!!!!!!!!!!!毎晩毎晩全裸でYouに巻きついてるヤンケ!!!!!!!!!!」

「時々だいぶ枕扱いされてるけどまだ夜着は着けてます!!!!!!!!!!」


相手にしないよーに。




【聖都/内陸北側/青龍の陣/青龍の貴族背後】


何を言わせるのよ!!!

まだって知られちゃったじゃない!!!!


あたしは、とりあえず殺意を殺すことに傾注。


蹴る。

不甲斐なさをかみしめて。

踏む。

至らなさを考えて。

膝を落とす。

絶対にあきらめないんだから。



これは希望でもあるわよ。

青龍の貴族だって、意地悪だけじゃない。

玩具として見てる、だけじゃない。


だからこそ、公然と甘えて、甘え続ける妹分。


間違いなく、それは誘惑。

焦らすだけじゃなくて、直接愉しんで欲しい。

もっともっと、激しくイジメて欲しい。


何度も墜ちながら、ねだり続ける妹分。

しかも、まだまだ続く。



でもね。

でもね。でもね。でもね。



1日優先して貰えるだなんて!!!!!!!!!!

独占じゃないところがすごく見習いたい!!!!!!!!!!

かなわなくても、あたしが譲る訳ないじゃない!!!!!!!!!!




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯軍区域徒歩移動中】


神父が幸せそうで何よりです。

エルフっ子の美貌がさえわたっております。

見ている方が異界の扉を開いてしまいそうです。


いえ、俺は違いますよ。

イジメられる趣味は在りません。

甘えるほうが好きです。


うん?

背後から、Colorfulたちの相談声。


「我が君は、着衣がお好みなのね」

「うぅ」

「がまんがまん」

「でも、閨でのおはなしよね」

「湯浴みでも」


お嬢が首筋にかみついてきた。

よそ見するなって?

はいはい。



こうして甘えられるのも好きですが、むしろ、あの氷のような美貌が

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いえ、気のせいでした。




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