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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第六章「南伐」

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217/1003

ディスコミニュケーション



非地球世界における道徳、法律、慣習、その他一切の文化的干渉を禁ずる。


≪国際連合/国際司法裁判所勧告/安全保障理事会承認/総会決議≫



国際連合軍は国連決議「A/RES/ES-11/8(国際連合第11回緊急特別総会8号決議)」に従う。

よって、現地の道徳、法律、慣習には一切干渉しない。

軍内部においては国際連合軍特別軍法を適用し、非規定事項については日本国国法を準用するが、現地社会、現地人に対しては適用しない。

規定違反は人類への反逆であり「平和に対する罪」ないし「人道に対する罪」が適用される。



なお、作戦上の必要がある場合はこの限りではない。


≪国際連合軍事参謀委員会通達より抜粋≫



「合衆国の新たな貴族の皆様」


――――――――――特別な顧客に向けた銀行の挨拶文。



※時期はサブプライムローン破綻の初期


破綻する債権を空売りし、破綻が大規模になるほど利益が出る債権を勧める文書。

同じ銀行が、破綻し始めたローンの売りぬけを目指して、末端の営業を走らせていた。

「豊かになりたい」などと望んだために、破綻寸前の債券を購入したのは貧困層。もちろん破綻した後、差額の清算は合衆国政府予算で賄われたのはいうまでもない。






彼らは気がつかない。自分の国を壊したことを。



合衆国憲法第一条第九節の八

「合衆国は貴族の称号を授与してはならない」



民主主義とは内戦を制度化したものだ。


だから、多数が勝つ。

戦場の戯画である。


よって、少数派に配慮する。

戦後処理を再現したものである。


ここで問題。



選挙が無意味になれば?



封じられたものが溢れ出す。



味方を創る前に、敵を探す。

報道ではなく、扇動が始まる

議員を倒すのは、票ではなく実弾だ。


それはテルール、つまり内戦。


そこにルールはない。

戦争と違って、何処の誰でも、平等に殺される。

テロリストを殺すごとに、新たなテロリストが生まれる。



なら、いつか全員がテロリストになるじゃないか?



その通り。

対テロリスト戦の歴史は、どちらの側も均質化することを、実証している。

テロリストと戦い、テロリズムを認識出来ない一部の人々。

彼らが気がつくことはない。


血を吐く相手に、猿轡を噛ませる。

それが解決だと信じる人々は、吊されてなお解るまい。


愛国者法成立から16年、自国と友好諸国監視システム〈PRISM〉稼動から10年。


内戦が終わったら、いつ始まったのか判るだろう。





「さて質問だ。君は共和党議員かな?」


――――――――――グレゴリオ暦2017年6月14日朝、ワシントン(バージニア州アレクサンドリア)にてライフルを持った老人の第一声






【大陸北東部/「聖都」/港湾と待機地区間/らんくる前席/青龍の貴族の前】



あたしたちの頭上を通り抜ける、まあ踏みつけたり摘みあげたりもする、龍。


――――――――――青龍と赤龍――――――――――



赤龍、帝国は支配下の領民、百万人を青龍に押し付けた。

帝国軍は最小限の部隊だけ残して、撤退。


青龍が百万人をどう扱っても、構わない。


皆殺し?

結構。


労役?

まあ、よし。


いずれにせよ青龍が、新たに手に入れた豊かな領地、大陸東北部を灰にするわけがない。

群れが野に放たれたら何が起きるのか、支配者であれば容易に察することができる。

帝国を一敗地に塗れさせたほどの敵、青龍が支配の道理をわきまえぬはずがない。




―――――――故に百万を放置しておくということはしない―――――――




だから安心して委ねられる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。


まあ、青龍の性質なんか、誰にも判るわけないわよね。


ソレが帝国であっても。

むしろ、帝国であるからこそ。


総力をあげて世界を、大陸を欲して、歴史を傾けて、それ手にした帝国。

その帝国を一蹴した青龍が


―――――――――――――――――――――――――――大陸そのモノにすら、価値を見いだしてない、なんて。




でも、決してその目論見が裏切られた訳じゃない。


青龍は、帝国の思惑をのみ干した。

聖都駐留帝国軍の降伏も、行き場を失った百万人も

――――――――――――――――――――青龍の興味を惹くことが、出来た。



降伏した帝国軍の誤算は、そのまま百万人の管理を任せられたこと。



武器を捨てて降伏する。

抵抗はしない。

帝国に仇為さない限り、貴軍の指示に従おう。


――――――――――そのまま任務を続けろ――――――――――



立ち会いたかったわよ、まったく。


断る理由がない、わよね。

降伏した帝国軍の言い分は、まったく、完全に、受け入れられているもの。

青龍に、相手の言い分がどうとか、そんなことを考える余地があるかはまた別として。



あたしは土竜らんくると並走する帝国騎士三騎を見る。


青龍の貴族に無作法だし、青龍の貴族に馴れ馴れしいし、青龍の虜囚という自覚があるのか疑問なほど自由にふるまっているけれど。


青龍に従っているわよね。

青龍に気を使っ

・・・・・・・・・・・・・・・・おうと努めようとはしている、ように見えるわ。

青龍に与えられた役目は果たしている、少なくとも青龍自身が殺してしまおうと考えない程度には。



あの、帝国が、よ?

帝国の捕虜は何万といるみたいだけれど。

みんなこんな感じなのかしら?

青龍の貴族も、まったく疑問に感じていないみたい。



降伏しただけで、今も昔も帝国軍な連中。


本当は、虜囚として後方でノンビリとして過ごすつもりだった、みたいね。

ざまーみなさい

――――――――――余計な荷物を体よく押し付けたら、そのまま荷運びを命じられた、みたいなもの。



いい気味よ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんて、思ったのが悪かったのかしら。



あたしは、話を聞いている間に、気がついてしまった。


ここは、あたしたちには、聖都。

そして、青龍には集積地。


集めて、積んで、置いておく土地。


青龍は、大陸の習慣に、あたしたちの流儀に干渉しない。

命や財物には無頓着なのに、礼儀や習慣には手を触れない。


カタチの在る物には価値がなく、カタチが無い物しか尊重しない、できない。


青龍の貴族は、ものすごく独特ではあるけれど、領民は領民として扱う。

値打ちも価値も認めていないし、居ても居なくてもかまわない、治めようとすら思っていない。

あの娘が求めなければ国に戻してやろうなんて考えない。

それでも、領民だとは思っている、と、思うわ。


なら、なぜかしら?



あたしたちの流儀に干渉しない。

それは、あたしたち、だからじゃない。


むしろ、あたしや妹分にはちゃんと命令してくれるものね?


つまり、そうか。

あたしたち以外、この世界の何に対しても、相手の流儀を否定しない。

邪魔にならない限り、ソレに合わせる。


だから、治めるべき領民ではなく、まるで道具みたいに


――――――――――集積、地――――――――――


あーもう!!!!!!!!!!



帝国軍は、領民を資産や資材のように見ている。

奴隷とは違う意味だけど

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・近いのかも。



帝国から百万人を引き継いだ青龍。

扱いも、それに、帝国に合わせた、わけ

――――――――――――――――――――何てこと!!!!!!!!!!


並走する帝国騎士こいつらが原因じゃない!!!!!!!!!!!!




【異世界大陸北東部/国際連合呼称地域名「聖都」/第13集積地/第一交通線ランドクルーザー車内/エルフっ子の後ろ】


目つきが凄いエルフっ子。

俺は気がつかない、気がついてません、本当です、なフリ。


だんだん機嫌が悪くなってませんか、愚問ですかそうですか。



ここ第13集積地。

ここの説明は、やはり地雷だったか?


シスターズの小さい二人&Colorfulは気がついてない。

五感が人並みだからね。

しかし、おそらく地球人を含めてこの星一番の五感を誇るエルフっ子。

俺が隠している内容は、お見通しだろう。


エルフっ子について言えば、人命に対する感覚も、現代日本人の表面的倫理観に近い。


っていうか、人命が合理的な値打ちを持つ前の、中世っぽい異世界。

斬ったはった、売った売られた、買って買われた、そんな世界。

そんな、それが、当たり前な世界で256年。



ソレでなお、現代が見本にするような価値観を保ってるようだ。




そんなエルフっ子の視線。

倫理の鍍金を着けたり剥がしたり、自由自在な俺たちを見たら

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お察しします。


軽蔑されて当然ですねすいません。



問題は俺たちのやり方

――――――――――捕虜、5438名。

管理対象、現時点では58万ほど。


うん

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・捕虜を含めて、異世界に人間はいない、んだけどね。




国際連合は未だに人間の規定を検討中。


例えば占領下住民や捕虜虐待。

それは国際連合武力制裁への妨害であり、地球人類への反逆に他ならない。

それは敵前逃亡に等しく


――――――――――銃殺――――――――――



例えば、婦女暴行や略奪などなど。

それは現地住民との不要な接触であり、防疫上の脅威である。

それは例えば難民を助けた愚か者に等しく


――――――――――消毒――――――――――




Colorfulのような現地雇用軍属を守る理由。

――――――――――それは国際連合、地球人類の戦争資源を護っているだけ。


シスターズのような現地協力者を護る理由。

――――――――――――――――――――作戦遂行上の必要性による。



今は届かぬ地球の、極限られた21世紀の、極々狭い日本列島でいう、極めて特殊な人間扱い。

限られた対象を指定して、そんな意味で、人間扱いをする。


だからといって、対象が人間な訳じゃない

――――――――――国際連合にとって。




人間扱いと人間の使い分けは自由自在。

だからこそ、狭い特殊な範囲での人間扱いに、特別規定が山ほどつく。


いやいやいや、嫌な世の中になったモノです。




だから、どうにも、目が離せない。

特に、俺や元カノが指揮権を握っていない範囲では。

一見すると安全そうに見えて、実はそうでもない。


シスターズ&Colorfulくらいは、俺の責任範囲だと感じてしまう。


おそらく、用心しすぎなのだろう。

とは思う。


異世界に触れてタガが外れた連中は、元カノに代表される現場の努力で始末されている。

最終的には三佐がもみ消してもいる。


だが、俺は慎重派。

結局、その手の馬鹿なら恐れるに足りない。曹長や佐藤や芝、兵士たちでもどうにかなる。


危険なのは、国際連合のロジック。



それが牙をむいたとき、俺でないとごまかせない。

いや、ごまかせるとは限らないが、たいていは偶発的な事故みたいなものなので、なんとかなる。

わざわざエルフっ子たちを傷つけようとたくらむほど、国際連合は暇じゃないしね。


たまたま、偶然、悪意無しにハンマーが振り下ろされた時。

偶々、めぐりあわせで、その下に居合わせたとき。

サラリーマンの処世術が役に立つ。



自慢じゃないが、これはエルフっ子にはできないこと。

学生生徒児童の頃から周りと馴染んだふりを続けてきた、俺にしかできない、今、シスターズ&Colorfulの関係者では。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんとに自慢にならないな。




気の毒だが、子供たちには一緒にいてもらう。


いや、今のところは好かれてるから、今の段階では気の毒ではないんだけどさ。

これから嫌われそうだから困ってるんだけどね。


何とか誤魔化して誤魔化しきれなかったら。

それでも、同行してもらう。



それこそ、首に縄をかけてでも。


嫌われても怖がられても、っていうかこの子たちは人を嫌うほどの攻撃性はなさそうだが。

まあ、嫌な思いをしても、ね。


首輪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・我ながらアレだなオイ!!!!!!!!!!



だがしかし、長くはかからない、ハズ。


国連軍が戦争を終わらせるまでの辛抱だ。

戦争中は、自他共に人間じゃないほうが、効率がいい。


国際連合が決定を急がない理由、その第一は、そんな所だと思われ。


殺す必要が無くなれば、異世界の住民を人間だと認めるだろう。

異世界に干渉したくない、安全保障理事会。

相手を尊重する、という正論。


要は、思考停止コマンド

――――――――――と嗤ったのが誰か、言うまでもなく。


それは接触を禁じる大義名分になる。


その為に異世界人、異世界知的生物を、対等な尊重すべき対象にしなければならない。もちろん、法の効果は遡及しないから、今、日々積み重ねられている結果は問題にならない。



きっと、人間宣言の日取りは決まっているんだろうな

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この戦争も、異世界封じ込めスケジュールの一部、か。



そこから逆算して、限定的な範囲でテストを繰り返しているだろう。



抜け道を含めたロジック。

それを、双方に進んで受け入れさせるレベルまで練り上げる。

地球人と異世界人、両者の接触反応、適切な距離感、フォローとリカバリー。


戦場では判らない。

地球人だけでは創れない。

実践しないと確認に時間がかかる。

主体的に参加させなくては実験にならない。



Try

Error

Retry


――――――――――当然、やってやらかしてるに違いない。



多世界で一番ツいていない、モルモット。

どこの誰かは知らないが、頑張るアナタを応援したい

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・応援だけは。


俺に察しがつく範囲以外で、どれだけの予定が走ってることやら。


関係者一同、いや、実験体か、まだに、幸あれ

――――――――――俺は、エルフっ子の機嫌を取るのに忙しくなるんで。



太守府を出て、いや、ここ第13集積地に来てから急速に悪化するエルフっ子の機嫌。


女ならほうって置く。

女の子じゃそうもいかない。


戦場では、僅かな行き違いが大変な事態を生むからだ。

具体的には考えたくないから、考えないが。



エルフっ子は、俺よりはるかに強い。

俺から離れて動いても、おかしくない、本来は。


だが結果として、今まで密接に協力してきた。


俺自身は無力だが、強大な傘をさしている。

国連軍の力は、俺の自由には、当然にならない。

俺の側では有効だが、離れたら無効。


それがわかっていたからだろう。



だが、何かのきっかけで、エルフっ子に距離を置かれたら?


エルフっ子はシスターズ&Colorfulのオカン

・・・・・・・・・・・・・・・失礼・・・・・・・・・・・・・・・

長女みたいなもの、規範だ。



――――――――――影響は大きい。


この子たちが、俺を頼るのを、一瞬ためらったら?

――――――――――ヤバい。



俺の経験じゃない。

俺にそんな経験があるわけないじゃないですかも~!!


だから本気で考えざるを得ない。


出島の軍曹が教えくれたこと。

なんでも、民間人の護衛移動任務に参加したことがあるのだとか。


一瞬の呼吸、距離感一つ。

それだけで、民間人の頭がザクロになった

――――――――――――――――――――――――――――――こわ!!!!!!!!!!



民間人は知らんが、知ってる子がそうなるって、いやいやいやいやいやいや。

回避確定、経験してかたりたくない。




いや、経験してたまるか!!!!!!!!!!


全幅の信頼を寄せてくれ、とは言わない。

言えるか!!!!!!!!!!


だが最低限、まあいいか、くらいを保たないといかん。


問答無用で、どんな命令にも従う

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とまで信頼関係が達すれば、生存率は100%だとか。


軍曹が言ってた。



走れと言えば走り、伏せろと言えば伏せ、飛べと言えばヘリから空に飛びだす。



「let’s dancingで踊り出し、Drinkでイッキ、オレオレでフリコーム!」


そんな感じ

――――――――――じゃねー!!!!!!!!!!

俺はルーフを閉じた。



「Knock?Knock?」

「居ません」

「Who is this?」


神父は無視。

一瞬、心を読まれたかと思った。

が、シスターズ&Colorfulに王様ゲームをレクチャーしてたとか

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・締め出して良かった。



だが、それが必要なのが、頭が痛い問題だ。


エルフっ子は強いが、部隊としての俺たちの方が強い。

ましてや、シスターズの小さい二人にColorful。

完全無欠の非戦闘員。


やっぱり、こちらに合わせるべきだ。

べきだ。

べきなんだが。


えーと。


殺人が日常的な異世界で、数世紀の戦歴を重ねたエルフっ子。

そんな百戦錬磨な戦士を、俺が、従える

――――――――――うん、無理。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ご意見募集中。




【大陸北東部/「聖都」/港湾と待機地区間/らんくる前席/青龍の貴族の前】


あたしたちは、ほどなく聖都の南を抜けた。


遠くに見えてはいるけれど。

これだけ平らな土地に、あれだけ大きな都市があれば、見失いはしない。

でも高い壁くらいしか見えないけれど。


そして土竜、しゃべらないらしい、らんくる、に乗ったまま。

周りの風景が切り替わる。


広々とした街道はそのまま。

四頭立ての馬車が十台横一列に並んで競争出来そう。

港からずっとだけどね。



無人の大港、無人の聖都解体石切場、途中に見えた(考えたくない、奇怪な)ナニか、そして壁が始まった。


後ろばかり見ていたから、気がつくのが遅れたわ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前は、彼、青龍の貴族が見てるから。



いつの間にか街道を挟む壁。


まっすぐな街道。

街道の両脇には広い広い空き地が、やはり街道沿いに走っているんだけど。

それは軍勢や荷駄隊が道を譲ったり、隊を組み直す場所。

大規模な軍道には付きもの。


そこまで造り込むのは、帝国だけだけど、ね。



その、平らな空き地の向こう側。


――――――――――平屋?


木組みの建物、すごく単純な形。

たぶん、造りも単純。

そんなものが並んでいる。



街道からも離れて、街道に並ぶように、隙間なく。

こちら側、街道側に窓はなし。


え?


あたしが見回していると、いきなり掴まれた。

強引に顔を合わせる、後ろな座った青龍の貴族。


あたしの下顎に手を添えて、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なになになになになになになになに??????????


顎を上げられ、彼の顔が、黒い瞳が

――――――――――え。




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