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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第五章「征西/冊封体制」

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事後



『Colorful』:ハーフエルフの最高級愛玩奴隷たち。髪の色がいろいろなために神父により命名。一人一人の名前も髪の色に合わせて白・朱・翠・蒼・橙と主人公に名づけられた。前領主(帝国太守)が奴隷商人に発注し、引渡し前に戦争開始。占領軍の太守資産接収に伴い軍政司令官に引き渡された。軍属として雇用契約を結んでいるので日本の労働法が適用される。


『ハーフエルフ』:エルフと人間の間に生まれた混血種族。エルフに似た美しい容姿と不老、不妊、それ以外は人並みの種族。異世界全体としてすべての種族から迫害されている。出会い頭になぶり殺しにされるのが、異世界の常識。



「いつから戦争が始まって、どこの国と戦っているのか判らない……ってソレ重要なことかしら。ロンドンに落ちたロケット爆弾。外国が撃ったってどうしてわかるの。あたしは戦争が起こってなくても驚かない」

《小説:1984年より意訳》




選挙が近付くとミサイルを撃ち込みたくなるのが、合衆国。

――――――――――軍事目標以外に「狙っていない」が、「当たっていない」とは言ってない。


選挙が近付くとミサイルを撃ち込まれたくなるのが、日本。

――――――――――その打ち上げ花火が何かに「当たった」ことはないが、発射された「らしい」といっただけだから仕方ない。







【太守府/王城/王乃間/国際連合統治軍軍政司令部窓外屋上端】


俺は固まったまま、ゆっくりと立ち上がり、バランスをとった。


いや、前のめりになっていたからね?

っていうか、半分中空にいたからね?

っていうか、墜ちかけていたよね?


もちろん、現在進行中。


今なら空を跳べる気がします。

つま先の先は何もありません。

立ち眩み一つで死にます。



まずは足先から感覚を確かめる

――――――――――ない。


OK、OK、大丈夫、じゃないが、覚えのある感覚だ。



硬直時間、体感十日、実際は1分?

もない?


デスクワークで鍛えぬかれたこの体、僅かな静止に反応して最適化したらしい。

しびれて感覚がなくなったようなものである。

しびれすらないのは

・・・・・・・・・・・・・・よし、少し、トレーニングしようかな。


明日から。

生きてたら。

まず、今日。



ゆっくり、ゆっくり、ゆ~~~~~~~~~~っくり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・慎重に、慎重に、

しんちょ~~~~~~~~~~うに。


感覚を確かめるように、取り戻すように、どっちだ、というように。


感じないようにに見えても、いや、感じても、無くなっているわけじゃない。

――――――――――幸いに。


動かそうと思えば動く。

動き出せば感じる。

感じれば感覚が戻る。


俺はまるで、フライトチェックの様に指先から少しずつ、僅かずつ、動かしていく。

そう、あれだ。


エンジンの出力を切り替えたり、ラダーを動かしてみるアレ。

やった事ないが。



十秒の硬直に、回復まで五分。



感覚が戻って来た、気がする

――――――――――OK。



そ~~~~~~~~~~と、その場で振り返った。


背後がどうなっているのか、察しはつくが、はっきり判らないからだ。うっかり後退りして、誰かを踏んだらマズい。


それでビックリ墜落死

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダーウィンアワード・ノミネート!!!!!!!!!!



なお、誤解があるが、ダーウィンアワードエントリー条件に、処女童貞っていうのはない。

あくまでも、人類の進化に貢献した人を、賞賛する活動だからだ。


つまり、くだらない死に方で自らの遺伝的(無)価値を立証する。そして同時か後に、子孫を遺さずに死ぬ。

不能に不妊も受け付けております。


かくして劣性因子を効率よく排除した人類が進化する

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?知ってる??



つまり俺は、ダーウィンアワードにエントリー中。


俺、子供はいないからね。

まあ、子供に囲まれているが。


だから、倒れられないが。

膝を着くことすら、ままならぬ。


ため息、禁止。

胸を張ってるフリをして、笑顔のカタチで何もかも有耶無耶に。


エルフっ子の肩を、借りてるように見せない、のがコツ。


ハッハッハッ。


子供たち

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大人はみんな、嘘つきだからね。


いや、ほんとに。



こうして、あらゆる技法をねじ込んだ、最高に自然な仕草。

真の余裕を真実の如く創り上げ、気を抜いていながらしまりを失わないリラックスした笑顔を、全表情筋を総動員して捏造する。


やり遂げたぜ。

まだですかそうですか。



振り返るとシスターズ。


エルフっ子の心配そうな上目遣い。

お嬢と魔女っ子は、俺の脚にすがりついたままだ。


下を見ないように、微笑みかける。

この子達は、笑顔を向けられるとスルー出来ない良い子たち。

大人の俺を見あげれば、見なくていいものは見ないで済む。

子供を真実から遠ざける、悪い大人です。

下は阿鼻叫喚、の一歩手前だからね。


シスターズのすぐ後ろは、Colorful5人の心配顔。

さらに後ろのメイド長以下メイドさんたち。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大人がメイド長以外、いない。



皆さん、中高生、いやあれか。


メイドさんたちが高校生くらい。

エルフっ子とColorfulが中高生くらい。

シスターズの小さい二人は完全に小学生くらい。


限界集落の学校かな?


限界って時点で未成年いないか。

平均年齢60歳か。



いっしょに住んでる部屋に、ガバメント(初弾装弾済み/一日一回再装弾)やM-14が置いてあるのが、大変よろしくない気がする。


――――――――――そんなラインナップ。



銃器を身近においておくのは、軍政官の、敵地行動中の国連軍兵士の規定なんだけどね。

どんな状況を想定したのか。


・・・・・・・・・・・・・子供が24時間同室なんて想定していないことは評価できる。


俺は困っているが。


さて、生徒から児童まで取りそろえた皆の中。

ちなみに学生って呼ばれていいのは高校生より上、一応は大学生以上ね?


唯一大人なメイド長すら20代、だろうたぶん、訊いてないが。



権限や立場から考えれば、保護者代行にするのはきついかな?




現地代表、魔女っ子(10歳)。

魔王軍チックな俺たち国連軍が定めて、有力者代表たる参事会が認めた邦の最高指導者。


何かあったら俺が、以前に、国連軍が何かある前に攻撃してくる。何かあるかもしれないな、ってレベルですでにアウト!

俺、俺たちへの警戒や恐怖がまっすぐに通り抜けていく射線上のポジション。

出くわした子供に、そんな地位を決めつけたのは俺です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんと、すいません。



富豪の娘、お嬢(12歳)。

参事会最古参で、この邦でトップクラスの富豪の愛娘。


お父さんこわいです。

お嬢のお父さん、娘を溺愛していてそれを隠す気なんかまったくないのが、怖いです。

俺たち現代日本人の感覚ならば、まあアリ、と言えなくもないこともないようですが、この異世界、中世の感覚だと異常なんだろうな。

娘のためなら何でもする、って姿勢、俺は嫌いじゃないですよ?

俺にだけ敵意が向かっているですが、まあ、お年頃前とはいえ、女の子が遠出ばかりじゃ心配だよね。

魔女っ子を心配するお嬢。

俺が魔女っ子を連れまわす限り、お嬢もついてくるわけで。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんと、すいません。



エルフっ子(一見十代後半?)。

美貌と実力を備えた、戦士か剣士か弓使いか、それらすべて。


帝国のエルフ差別政策の影響がここ10年。

それ以前の数百年にわたるエルフへの敬意。

それらがないまぜになって、敬して遠ざける、畏怖して遠ざける、が当たり前。

園遊会でも、気軽に話しかけているのは若い参事とお嬢のお父さん。

そして年の離れた女友達っぽい、盗賊ギルドの頭目。

それくらい。

他の人たちは、指呼の間に近づいてなお、世界で隔てられいるかのような、すっごく違和感溢れる間をとっている。

この邦のトップクラスでもそうだ。

他は推して知るべし。

まあ、そんな子を、邦中の人前に連れまわしているのは


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんと、すいません。



Colorful、白(F) 朱(C) 翠(E) 蒼(D) 橙(C)

・・・・・・・・・・・・・・・・人事資料に書き加えられたアルファベットは、神父だな?


言わずと知れた(異世界ではね)、不可触賤民ハーフエルフ。

ひと目で誰をも魅了する幻想的な美貌と、普通に賢く、普通に元気。

ひと目合ったその瞬間、虐待惨殺拷問不可避。

ひと目でエルフと違うと見分けられてしまう。

という、まあ、呪われ属性持ち。

いろいろ策弄した結果、悪気はなかったんですが、俺の被害を一番受けている。にもかかわらず、命がかかっているから、俺たち地球人の側からは、離れられない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんと、すいません。



メイドさんたち五人。

ここ、軍政司令部付き専属。


この子たちも、俺たちの被害者なんだよな~~~~~~~~~~~俺たち国連軍、進駐してきた俺、によってぶち壊されたこの邦の秩序。

便乗して、勝ち馬に味方すると称して乱暴狼藉を繰り返したチンピラども。

その、最初の犠牲者が

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この子たちだったりするわけで。

ああ、ついうっかり、じゃなくって、ちゃんと殺させればよかったなあのチンピラども。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんと、すいません。



あれ?

全部、俺のせいじゃね??

保護者役を誰かに手伝って、って言ってる場合じゃないのかな???



いやいやいやいや。

責任の所在と対策の所在は別なのだよ。


オマエが悪い。


と言われたからって、対処できる理由にはならない。

責められるのと、責めを負うのとは別の話。


いえね?

だからと言って、メイド長に手伝ってもらおうとか、考えていないこともないことも無いような気がいたしますよ?



それに・・・・・・・・・・・・・

メイド長(実年齢不明)

王城奉公人再雇用時に、履歴書は作成したはず。


が。

見てはいない。見てはいけない、見なかった事にしたほうがいい。


万が一、億が一、十代だったら大変だ。


異世界では、女の方が寿命が短い。


医学が発達する前の時代。

出産に代表されるリスクを抱えているからだ。

だからなのか動物でも雌の方が速く育つ。


この邦は栄養状態がよく、しかも周りは富裕層ばかり。

メイドさんたちも、王城勤めとあらば、上から数えた方が早いエリートだ。

俺のような悲しみのサラリーマンじゃない。


大人びる傾向はあっても、老化、ってか劣化(?)したりはしない。人間でも働きに出るのは女、ってか、女の子の方が早いそうな。

実際、地球でも産業革命の立役者は、蒸気機関より女子(文字通り、子供)労働者だったしな。




一つだけ言っておく。

貴女は中学三年生の(サイズの)まま生涯を過ごすのだ。

大きくなる事は

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ない。

小さくはなる。

頑張ったら変わるのは、気分だけである。


※女性の身体成長はピークが15歳ぐらいです




ともあれ、現地の習慣を否定はしない。

否定はしない、が、メイドさんたち。


十代の、文字通り、女の子に小間使いさせるって、気になるよね。

シスターズの小さい二人なら、お手伝いっぽいからOK。


ましてや、俺の責任を押しつけるなどもってのほかである。

責任の押し付け先は別に考えよう。

大人で、女性で、権力があって

・・・・・・・・・・・・・・・いや、アレはダメだろどう考えても。


誰とは言わないが。


しかし。

綺麗系ふんわり姉さんなメイド長

――――――――――大人びた十代だったら、どうしよう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・違うですよ?


いやらしい目で見たりはしてないように、見えるはずですよ?


露出が少ないけれど、上質な布地はキレイに肢体のラインを浮き立たせ、品の良さがかえってエロい、なんて考えた証拠はありません。


第一、24時間シスターズとセットな俺にどうしろと?


あらゆる欲求を打ち消して、悟りに向かってまっしぐら。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・悪気は無かったんです。

いや、それを言ったら、エルフっ子は256歳だったか。

永遠の17歳(目分量)だから、やっぱりカテゴリーは変えなくていーや。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・話を逸らしたりは、シテナイヨ?



とにかく!!!!!!!!!!

俺が生きているのは、彼女たちのおかげだ!!!!!!!!!!


不用意にダーウィンアワード最終エントリーをかました俺。

それを13人がかりで助けてくれたのだから。



シスターズが跳び付き、Colorfulが支え、メイドさんたちが引き戻す。

今も、俺の動きに合わせて引き戻しを調整。

メイド長がハンドサインしている様子は、ここが発着艦デッキで、その熟練の甲板長かと。




迷惑をかけたが、謝罪は禁止。


謝罪するより射殺せよ。

――――――――――国連軍方針――――――――――


謝るな!!!!!

抱きしめなさい!!!!!

―――マメシバ・ドクトリン――――――――――




ほっとこう

・・・・・・・・・・・・・お礼くらいは、いいよね。



やっぱり、アクセサリーを発注する線かねぇ。

異世界に職人の知り合いはいないが、日本のダチに頼めば、イケそうな気がする。同年代同性の方が、アタリもつけやすかろうし、姪っ子たちにデザインを頼んでもいいしな。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが、後だ。


いまは、泣かさないようにしないとな?

涙目気味な子供たちに、余裕の笑顔でアッピール!!!!!!!!!!


メイド長は子供とは言えんかな?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イケるイケる。


俺はかろうじて、いや、堂々っぽく室内に向かった。




半月に渡る、準不眠不休。

半時に渡る、フルアーマードワーフ接近遭遇。

半分に渡る中空ポージンク。


気を逸らさないと目が回りそう

――――――――――――――――――――はい、限界です。



ベッドまで、保つか?

保たせる。

保ちさえすれば、言い訳出来る。


気絶してないし!!!!!!!!!!

寝てるだけだし!!!!!!!!!!

意識を保てない訳ないし!!!!!!!!!!


無理がある?



嘘をつくときは、大胆!!!大胆!!!!常に大胆!!!!!!


歴史上に名高い気○い君主の、毒にも薬にもならない冥言でした。

意味するところはかくあれし。


もっとも、ではなく、もっともらしい、がポイントです。



子供が、みんな、俺を見てるんだぜ?

心配されてる気配

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・皆、緊張して、張りつめている。


俺のせいだ、から、

――――――――――やってやろーじゃないの。



ゆっくり歩いてベッドにダイブするだけの、簡単なお仕事。



やば。

エルフっ子が身じろぎ。


寄りかかり過ぎたか。




【太守府/王城/王乃間王乃間:青龍の本陣外、露台/青龍の貴族、前】


あたしはなすがままな、なってる。

当たり前だし、悪いことじゃないし、嬉しいけれど、青龍の貴族、彼に

――――――――――抱かれているのよ、ね、たぶん、おそらく。



少し大きく呼吸。


間違いなく

――――――――――彼の匂いがする。


少し身じろぎ。


確かに感じる

――――――――――体温と、は肌も触れた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――どう、する、の?



あたしの肩を抱いたまま、あたしを強引に導く、青龍の貴族。


まっすぐ、最短距離で、え?え??え???

こここのほうほがく。

し、寝室へ

――――――――――寝台へ??????????


まったまってまままま、どうすればいいの??????????


あたしは、慌てて周りに視線を走らせた。

顔を巡らせなかったのは、怖かったから。


だってだってだってだって、拒んでると思われないかと、思うわよね??????????

あの娘も妹分も、指をくわえて羨ましがって

・・・・・・・・・・・・・次は、あんたたちよ!!!!!!!!!!



どうすれば

――――――――――妹分が、反応。


こういう時は、すっごく頼りになる。

不甲斐なくて、ごめん!!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、羽筆と書台?



何を書く気よなにを!!!!!!!!!!!

参考にするつもりなの??????????

自分の時に備えて????????????

絶対混乱してるでしょ!!!!!!!!!!



あたしの視線を受けて、オロオロしている、あの娘に

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん、無理よね、知ってる。


あの娘は、人を救うことはできても、人の邪魔はできないわ。ましてや、いつも引っ張りまわされている妹分には引きずられるだけ。



そして妹分が、あの娘に

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・画布に木炭、何を描かせる気よ!!!!!


ナニを!!!!!

自分を見失ってるわね??????

引きずられ過ぎ!!!!!



突然目前に迫った大切な瞬間。

取り乱している、あの娘と妹分は頼りにならないわ。

妹たちに頼るなって、ことよね、最初から。


あたしは冷静、その中でも冷静に、助言を求めて冷静に視線を走らせる。



Colorful!

あたしたちの中で、一番知識だけはある、なら

――――――――――――――――――Colorfulの橙が、口の中で囁いた。


あたしの、エルフの耳以外には聴きとれない、微かな囁き。

頼りになるわ。

どうしたらいいの?



あたしは、寝台に放り込まれながら、橙、朱、碧、翠、白の助言を聴いた。



助言。



(なにもかもゆだねて)


うんうんうんうん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(いたいとつたえて)


やややっつっぱぱぱりいいいたいのののの??????????


(きもちいいとつたえて)


いえぇぇぇぇぇぇぇなななななななぃぃぃぃぃぃぃ??????????


(いわれたとおりにして)


コクコクコクコクコクコクコク!!!!!!!!!!


(きもちをことばに)


ムリムリムリムリムリムリムリ

――――――――――あたしは、そのまま、固まったまま、彼に抱かれたまま寝台に。


力いっぱい、胸に彼の顔が、まだまだまだ、湯浴みしてないし、服や下、はいつでもいいようにしてるけれど、でもでもでも、さっきまで斬り合い寸前だったし彼を支えて引きずられちゃったし服が乱れたままなのはいいのかしら~~~~~~~~~~??????????




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